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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編

9.2.2 監視イベントが表示されない(イベントトレース機能を使用した対処方法)

[Systemwalkerコンソール]に、イベントが表示されない場合は、原因調査、対処のため、以下の操作を行います。

ポイント

ネットワーク関連のイベントの場合

[Systemwalkerコンソール]に表示されるイベントで、ネットワーク関連のイベントだけが表示されない場合は、“ネットワーク関連のイベント表示されない”を参照してください。

ネットワーク関連のイベントは、[Systemwalkerコンソール]で、以下の情報をどちらか満たしているイベントです。

  • 種別が、“ネットワーク”の場合

  • “UX:MpTrfAgt”、または“UX:MpPmonC”が、メッセージの先頭に表示される場合(Windows版の場合は、“MpTrfAgt”または“MpPmonC”)

対象バージョンレベル

対処フロー図

※1:業務サーバでコマンドを実行した場合は、ここから確認します。

※2:部門管理サーバでコマンドを実行した場合は、ここから確認します。

※3:部門管理サーバでコマンドを実行した場合、本項目は確認不要です。

確認1:イベントトレースコマンド実行

イベントが[Systemwalkerコンソール]に表示されない場合は、イベントの通知経路が正常か調査するために、以下の操作を行います。

  1. 運用管理クライアントで、V10.0L21/10.1以前のバージョンでは[Systemwalkerコンソール 業務監視]または[Systemwalkerコンソール システム監視]を起動します。V11.0L10/11.0以降のバージョンでは[Systemwalkerコンソール]を起動します。

  2. [Systemwalkerコンソール]に、イベントを送ることができていないイベント発生元のサーバで、以下のイベントトレースコマンドを実行し、調査用イベントを送信します。

    • [Windows版の場合]

      mpevttrc

    • [Solaris版の場合]

      /opt/systemwalker/bin/mpevttrc

  3. 運用管理クライアントで、以下のメッセージボックス(調査用のイベント)が表示されるか調査します。

  4. 以下の対処に進みます。

注意

調査用のイベントが表示されなかった場合は、対処後に調査用のイベントが表示される場合があります。その場合は、メッセージボックスの時刻を参照し、いつ実行したものかを判断してください。

ポイント

調査用イベントの表示中に、新規に調査用イベントを取得しても、表示中のメッセージ内容は変更されません。メッセージ内容は、画面受信ログファイルに記載されます。

調査用イベントの受信確認をする場合は、運用管理クライアントの画面受信ログファイルを参照してください。

Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker.dm¥log¥ファイル名

ファイル名

説明

cons-s.txt

[システム監視]画面メッセージボックス(最新)

cons-b.txt

[業務監視]画面、[Systemwalkerコンソール]画面メッセージボックス(最新)(※)

cons-s#.txt

[システム監視]画面メッセージボックス(前回の内容)

cons-b#.txt

[業務監視]画面、[Systemwalkerコンソール]画面メッセージボックス(前回の内容)(※)

※ V10.0L21/10.1以前は[システム監視]画面、V11.0L10/11.0 [Systemwalkerコンソール]画面

確認2:処理待ちメッセージの確認

運用管理サーバで、以下のコマンドを実行し、処理待ちのメッセージ一覧を確認します。

【実行例】

機能                     発生元      処理待ち件数
システム監視              nodeA         1
システム監視              nodeB       200
アプリケーション管理      nodeX         3
対処イベント                 -         1
-------
計                                    205

実行結果から、以下の確認作業に進みます。

確認3:イベントトレースファイルの確認

調査用イベントが表示されない場合は、イベントトレースファイルを参照し、調査用イベントがどこで停止しているか確認します。

イベントトレースファイルは、イベントの発生、中継、上位の各サーバに作成されます。

イベントトレースファイル

イベントトレースファイル名

イベントトレースファイルは、2世代で管理されます。最新のファイルは、evttrc.txtで、前回の内容は、evttrc#.txtに保存します。

イベントトレースファイルの内容

host yy/mm/dd HH:MM:SS Hostname=hostname time=hh:mm:ss function

正常時のファイル内容例

確認3.1:業務サーバ上のファイルの確認

業務サーバ上(イベントトレースコマンドを実行したサーバ)で、イベントトレースファイルの内容を確認し、以下のように正常に出力されていない場合のそれぞれの対処に進みます。

確認3.2:部門管理サーバ上のファイルの確認

部門管理サーバを設置している場合は、部門管理サーバ上で、イベントトレースファイルの内容を確認し、正常に出力されていない場合、それぞれの対処に進みます。

確認3.3:運用管理サーバ上のファイルの確認

運用管理サーバ上で、イベントトレースファイルの内容を確認し、正常に出力されていない場合、それぞれの対処に進みます。

対処1:各Systemwalkerの設定の確認

調査用イベントが表示された場合は、以下のトラブル項目を実施して対処してください。

対処2:イベントログ(アプリケーション/システム/セキュリティ/Directory Service/ファイル複製サービス/DNS Server)の確認

Windows版の場合、イベントログがいっぱいになっていると、監視イベントは、発生しません。

イベントビューアを使用してイベントログの容量を確保する、又は、イベントログが更新されるように設定してください。

対処3:プロセス動作状況の確認

Systemwalker Centric Managerのプロセス動作状況の障害が起きていると考えられます。以下の場合は、それぞれのサーバでプロセス動作状況を確認します。

以下の手順で、プロセス動作状況を確認します。

  1. プロセス動作状況の確認

    問題が発生しているマシン上で、以下のコマンドを実行し、各機能のプロセスの動作状況を確認します。

    • [Windows版の場合]

      mppviewc

    • [Solaris版の場合]

      /opt/systemwalker/bin/mppviewc

      ポイント

      プロセスに異常が発生している場合は、機能に対して、以下のように表示されます。

      >>>>> ERROR:Process NOT Found!! : 監視対象プロセス

  2. システムの復旧

    プロセス動作状況の表示コマンドで、異常のプロセスが発見できた場合は、Systemwalker Centric Managerを復旧します。それぞれの対処方法は、“プロセス動作状況の確認で、プロセス異常が表示れた”を参照してください。

対処4:イベント通知経路の確認

mppviewcコマンドの詳細については、“プロセス動作況の確認方法”を参照してください。

ポイント

イベント通知先の設定方法

上記の条件に当てはまるサーバ上で、以下の設定を確認します。

  1. 運用管理クライアントのスタートメニューから[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 設定を確認するサーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [通信環境定義]ボタンをクリックします。

    →[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [メッセージ送信先システム]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。

    →[メッセージ送信先システム(追加)]ダイアログボックスが表示されます。

  5. メッセージ送信先システムに正しく設定されているか確認後、[OK]ボタンをクリックします。(設定に誤りがある場合は、修正してください。)