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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編

17.4 プロセス動作状況の確認で、プロセス異常が表示された

プロセスに異常が発生している場合の対処方法を示します。

ポイント

クラスタ環境での対処方法

クラスタ環境でプロセスに異常が発生している場合は、“プロセス動作状況の確認で、プロセス異常が表示された-クラスタ環境の場合”を参照してください。

エラーメッセージ

>>>>> ERROR:Process NOT Found!! : 監視対象プロセス

対象バージョンレベル

対処1:Windows版のプロセス異常の対処方法

プロセス動作状況に異常が発生したサーバで、以下の対処方法を実施します。

対処方法は、異常が発生している機能(機能区分)ごとに異なります。

プロセス動作状況の表示コマンドを実行し、異常が発生している機能区分を確認します。機能区分については、“機能区/プロセス名対応一覧”を参照してください。

それぞれの対処方法を以下に示します。

機能区分略称が、BASEの場合

Systemwalker Centric Managerを起動することで、対処できます。

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

scentricmgr

機能区分略称が、FS1の場合

プロセス“odstart.exe”、“RDBsystem”に異常が発生している場合

コンピュータを再起動してください。

そのほかのプロセスに異常が発生している場合

  1. サービス停止コマンドを使用し、異常となった機能を停止します。

    pcentricmgr /FS1

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    scentricmgr

機能区分略称が、FS2、FS3、FS4、FS5、FS6、FDの場合

  1. サービス停止コマンドを使用し、異常となった機能を停止します。

    pcentricmgr /機能区分略称

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    scentricmgr

機能区分略称が、FRの場合

対処例

プロセス動作状況の表示コマンドの実行結果に、以下のようなエラーが表示された場合の対処方法を示します。

                                :
*************************************************************************
** FS1: Framework                                                      **
*************************************************************************
** Systemwalker MpFwbs **
  MpFwbscl.exe                                       2656                
  MpFwems.exe                                        2772                
  >>>>> ERROR:Process NOT Found!! : MpFwems.exe  
  MpFwems.exe                                        2796                
  MpFwems.exe                                        2804                
                                :

【対処例】

上記の例は、FS1の中にある“MpFwems.exe”に異常が発生しています。

対処は、FS1の機能を停止し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

  1. 以下のコマンドを実行し、FS1のフレームワーク基盤などを停止します。

    pcentricmgr /FS1

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    scentricmgr

対処2:Solaris版のプロセス異常の対処方法

プロセス動作状況に異常が発生したサーバで、以下の対処方法を実施します。

対処方法は、異常が発生している機能(機能区分)ごとに異なります。

プロセス動作状況の表示コマンドを実行し、異常が発生している機能区分を確認します。機能区分については、“機能区分/プロセス名対応一覧”を参照してください。

それぞれの対処方法を以下に示します。

機能区分略称が、BASEの場合

Systemwalker Centric Managerを起動することで、対処できます。

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

機能区分略称が、FS1の場合

プロセス“OD_start”に異常が発生している場合

  1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを強制終了します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -halt

  2. 通信基盤機能を強制終了します。

    /opt/FSUNod/bin/OD_kill

    注意

    コマンド実行時に、以下のメッセージが出力されることがありますが、対処は不要です。手順3.に進んでください。

    OD:エラー:od15010:ObjectDirector が起動されていません。

  3. 通信基盤のサブプロセスを強制終了します。

    1. 通信基盤のサブプロセスCosNaming_sのプロセスIDを確認します。

      ps -ef | grep CosNaming_s

      (第2カラムに出力される数字が通信基盤サブプロセスのプロセスIDです。)

    2. 通信基盤のサブプロセスを強制終了します。

      kill プロセスID

      プロセスIDは、a)で確認したプロセスIDを指定します。

  4. 以下のコマンドを実行し、通信基盤の未回収資源を回収します。

    /opt/FSUNod/bin/odrmipc

  5. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

プロセス“RDBsystem”に異常が発生している場合

  1. 以下のコマンドを実行し、監視機能1を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FS1

  2. ヘルプデスクDBを構築している場合は、以下のコマンドを実行し、ヘルプデスク機能も停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FH

  3. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

そのほかのプロセスに異常が発生している場合

  1. 以下のコマンドを実行し、監視機能1を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FS1

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

機能区分略称が、FS2、FS3、FS4、FS5、FS6、FD、FHの場合

  1. サービス停止コマンドを使用し、異常となった機能を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -機能区分略称

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

機能区分略称が、FSYの場合

  1. 以下のコマンドを実行し、syslog連携機能を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog

  2. 以下の手順で、syslog連携機能を起動します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      /opt/systemwalker/bin/stropasyslog

    2. syslogdを再起動します

      1. 以下のコマンドを実行し、syslogdを停止します。

        sh /etc/rc2.d/S74syslog stop

      2. 以下のコマンドを実行し、syslogdを起動します。

        sh /etc/rc2.d/S74syslog start

ポイント

syslog連携機能

syslog連携は、Systemwalker Centric Managerの機能と、syslogを連携する機能です。syslog連携機能が停止している場合、syslog監視、opfmtコマンド(メッセージ出力コマンド)で発生させたメッセージは、一切監視できません。

対処例

プロセス動作状況の表示コマンドの実行結果に、以下のエラーが表示された場合の対処方法を示します。

                             :
*********************************************************************
** FS4: Network Management & Performance Monitoring                **
*********************************************************************
** FJSVfwnm **
  MpNmsv                                           9431     0:24       
  nwsnmp-trapd                                     9260     0:00       
** FJSVsnm **
  MpNmex                                           9481     0:01       
** FJSVfwntc **
>>>>> ERROR:Process NOT Found!! : mprcvtrp.exe
** FJSVspmex **
  MpTrfExAgt                                       817      0:05      
                             :

【対処例】

上記の例は、FS4の中にある“mprcvtrp.exe”に異常が発生しています。

対処は、FS4の機能を停止し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

  1. 以下のコマンドを実行し、FS4のネットワーク管理、性能監視機能を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FS4

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr