プロセスに異常が発生している場合の対処方法を示します。
ポイント
クラスタ環境での対処方法
クラスタ環境でプロセスに異常が発生している場合は、“プロセス動作状況の確認で、プロセス異常が表示された-クラスタ環境の場合”を参照してください。
エラーメッセージ
>>>>> ERROR:Process NOT Found!! : 監視対象プロセス |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
HP-UX版:11.0以降
AIX版:11.0以降
Linux版:V10.0L20以降
Systemwalker Event Agent
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V11.0L10以降
対処1:Windows版のプロセス異常の対処方法
プロセス動作状況に異常が発生したサーバで、以下の対処方法を実施します。
対処方法は、異常が発生している機能(機能区分)ごとに異なります。
プロセス動作状況の表示コマンドを実行し、異常が発生している機能区分を確認します。機能区分については、“機能区分/プロセス名対応一覧”を参照してください。
それぞれの対処方法を以下に示します。
機能区分略称が、BASEの場合
機能区分略称が、FS1の場合
機能区分略称が、FS2、FS3、FS4、FS5、FS6、FDの場合
機能区分略称が、FRの場合
機能区分略称が、BASEの場合
Systemwalker Centric Managerを起動することで、対処できます。
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr |
機能区分略称が、FS1の場合
プロセス“odstart.exe”、“RDBsystem”に異常が発生している場合
コンピュータを再起動してください。
そのほかのプロセスに異常が発生している場合
サービス停止コマンドを使用し、異常となった機能を停止します。
pcentricmgr /FS1 |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr |
機能区分略称が、FS2、FS3、FS4、FS5、FS6、FDの場合
サービス停止コマンドを使用し、異常となった機能を停止します。
pcentricmgr /機能区分略称 |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr |
機能区分略称が、FRの場合
“LiveHelp Client Service”の場合
コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスから、“LiveHelp Client Service”のサービスを再度開始します。
“LiveHelp Remote Access Service”の場合
コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスから、“LiveHelp Remote Access Service”のサービスを再度開始します。
“LiveHelp Connection Manager Service”の場合
コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスから、“LiveHelp Connection Manager Service”のサービスを再度開始します。
対処例
プロセス動作状況の表示コマンドの実行結果に、以下のようなエラーが表示された場合の対処方法を示します。
: ************************************************************************* ** FS1: Framework ** ************************************************************************* ** Systemwalker MpFwbs ** MpFwbscl.exe 2656 MpFwems.exe 2772 >>>>> ERROR:Process NOT Found!! : MpFwems.exe MpFwems.exe 2796 MpFwems.exe 2804 : |
【対処例】
上記の例は、FS1の中にある“MpFwems.exe”に異常が発生しています。
対処は、FS1の機能を停止し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
以下のコマンドを実行し、FS1のフレームワーク基盤などを停止します。
pcentricmgr /FS1 |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr |
対処2:Solaris版のプロセス異常の対処方法
プロセス動作状況に異常が発生したサーバで、以下の対処方法を実施します。
対処方法は、異常が発生している機能(機能区分)ごとに異なります。
プロセス動作状況の表示コマンドを実行し、異常が発生している機能区分を確認します。機能区分については、“機能区分/プロセス名対応一覧”を参照してください。
それぞれの対処方法を以下に示します。
機能区分略称が、BASEの場合
機能区分略称が、FS1の場合
機能区分略称が、FS2、FS3、FS4、FS5、FS6、FD、FHの場合
機能区分略称が、FSYの場合
機能区分略称が、BASEの場合
Systemwalker Centric Managerを起動することで、対処できます。
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
機能区分略称が、FS1の場合
プロセス“OD_start”に異常が発生している場合
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを強制終了します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -halt |
通信基盤機能を強制終了します。
/opt/FSUNod/bin/OD_kill |
注意
コマンド実行時に、以下のメッセージが出力されることがありますが、対処は不要です。手順3.に進んでください。
OD:エラー:od15010:ObjectDirector が起動されていません。 |
通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
通信基盤のサブプロセスCosNaming_sのプロセスIDを確認します。
ps -ef | grep CosNaming_s |
(第2カラムに出力される数字が通信基盤サブプロセスのプロセスIDです。)
通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
kill プロセスID |
プロセスIDは、a)で確認したプロセスIDを指定します。
以下のコマンドを実行し、通信基盤の未回収資源を回収します。
/opt/FSUNod/bin/odrmipc |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
プロセス“RDBsystem”に異常が発生している場合
以下のコマンドを実行し、監視機能1を停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FS1 |
ヘルプデスクDBを構築している場合は、以下のコマンドを実行し、ヘルプデスク機能も停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FH |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
そのほかのプロセスに異常が発生している場合
以下のコマンドを実行し、監視機能1を停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FS1 |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
機能区分略称が、FS2、FS3、FS4、FS5、FS6、FD、FHの場合
サービス停止コマンドを使用し、異常となった機能を停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -機能区分略称 |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
機能区分略称が、FSYの場合
以下のコマンドを実行し、syslog連携機能を停止します。
/opt/systemwalker/bin/stpopasyslog |
以下の手順で、syslog連携機能を起動します。
以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog |
syslogdを再起動します
以下のコマンドを実行し、syslogdを停止します。
sh /etc/rc2.d/S74syslog stop |
以下のコマンドを実行し、syslogdを起動します。
sh /etc/rc2.d/S74syslog start |
ポイント
syslog連携機能
syslog連携は、Systemwalker Centric Managerの機能と、syslogを連携する機能です。syslog連携機能が停止している場合、syslog監視、opfmtコマンド(メッセージ出力コマンド)で発生させたメッセージは、一切監視できません。
対処例
プロセス動作状況の表示コマンドの実行結果に、以下のエラーが表示された場合の対処方法を示します。
: ********************************************************************* ** FS4: Network Management & Performance Monitoring ** ********************************************************************* ** FJSVfwnm ** MpNmsv 9431 0:24 nwsnmp-trapd 9260 0:00 ** FJSVsnm ** MpNmex 9481 0:01 ** FJSVfwntc ** >>>>> ERROR:Process NOT Found!! : mprcvtrp.exe ** FJSVspmex ** MpTrfExAgt 817 0:05 : |
【対処例】
上記の例は、FS4の中にある“mprcvtrp.exe”に異常が発生しています。
対処は、FS4の機能を停止し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
以下のコマンドを実行し、FS4のネットワーク管理、性能監視機能を停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -FS4 |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |