対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:10.0以降
AIX版:11.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Systemwalker Event Agent
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V12.0L10以降
対処1
確認ポイント
[Systemwalkerコンソール]の設定は正しいですか。
原因
[Systemwalkerコンソール]の設定に問題があると考えられます。
対処方法
以下の設定を確認してください。
イベントの絞込みの設定は正しいか
[Systemwalkerコンソール]の[イベント]メニューから、[絞り込み条件]を選択します。
→[絞り込み条件]ダイアログボックスが表示されます。
絞り込み条件が設定されている場合は、[解除]ボタンをクリックし、設定を解除します。
イベントが発生したノードに重み付けを設定していないか
[Systemwalkerコンソール]-[編集]モードで、[ツリー選択]コンボボックスから、[業務管理]を選択します。
ポイント
業務管理ツリーが複数存在する場合は、[ファイル]メニューから、[監視ツリーの選択]を選択し、[監視ツリーの選択]ダイアログボックスに表示されるツリーから、業務の重み付けを設定するツリーを選択します。
イベントが発生する予定のノードを選択します。
[オブジェクト]メニューから、[重み付け]を選択します。
→[業務の重み付け]ダイアログボックスが表示されます。
“業務に影響あり”が選択されている場合は、影響がある重要度が正しく設定されているか確認します。
イベントが発生したノードが、監視ツリーに所属しているか
[Systemwalkerコンソール]の[オブジェクト]メニューから[検索]を選択します。
→[オブジェクト検索]ダイアログボックスが表示されます。
イベントが発生する予定のオブジェクトを検索し、監視ツリー内に所属しているか確認します。
ノードが見つからなければ、業務監視ツリーに[オブジェクト]メニューから[追加]-[ノードの追加]でノードを追加し、再度イベントを発生させて確認します。
注意
ドメイン名付きのホスト名とドメイン名なしのホスト名は、別のノードと認識されます。(“host1”と“host1.fujitsu.com”は、[Systemwalkerコンソール]のツリー上で、異なるノードとして扱われます。)
対処2
確認ポイント
[イベント監視の条件定義]の設定は正しいですか。
対処方法
イベント監視の条件定義の設定に問題がないか以下の設定を確認してください。
また、イベントトレース機能を使用した結果イベント監視の条件定義の設定に問題と考えられる場合、コマンドを実行したサーバと、その上位サーバで、以下の設定を確認してください。
尚、イベントトレース機能はV10.0L20、10.1以降に提供された機能です。
運用管理サーバの設定
スタートメニューから[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。接続先サーバには、設定を確認するサーバを指定し、ユーザ名、パスワードを入力します。
→[システム監視設定]ウィンドウが表示されます。
[イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
イベントが一致する条件を一覧から選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。(V13.3.0以降では、[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。)
[メッセージ監視]タブを選択し、以下の値が設定されているか確認します。(V13.3.0以降では、[メッセージ監視アクション]タブを選択してください。)
【V5.0L10~V10.0L10の場合】
[ログ格納]:“する”
[重要度の設定]:“警告”以上
[監視イベント種別]:監視イベント種別に監視対象の種別が設定されているか
【V10.0L21~V13.2.0の場合】
[ログ格納]:“する”
[詳細]ボタンをクリックし、以下の値が設定されているか確認
重要度の設定]:“警告”以上
[監視イベント種別を設定する]:監視対象の種別が設定されているか
【V13.3.0以降の場合】
[ログ格納]:“する”
[詳細]ボタンをクリックし、以下の値が設定されているか確認
[重要度の設定]:“通知”以上
[監視イベント種別を設定する]:監視対象の種別が設定されているか
部門管理サーバ/業務サーバの設定
スタートメニューから[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。接続先サーバには、設定を確認するサーバを指定し、ユーザ名、パスワードを入力します。
→[システム監視設定]ウィンドウが表示されます。
[イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
イベントが一致する条件を一覧から選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
[メッセージ監視]タブを選択し、以下の値が設定されているか確認します。
【V5.0L10~V10.0L10の場合】
[上位システムに送信]:“する”
[重要度の設定]:“警告”以上
[監視イベント種別]:監視イベント種別に監視対象の種別が設定されているか
【V10.0L21~V13.2.0の場合】
[上位システムに送信]:“する”
[詳細]ボタンをクリックし、以下の値が設定されているか確認
[重要度の設定]:“警告”以上
[監視イベント種別を設定する]:監視対象の種別が設定されているか
【V13.3.0以降の場合】
[上位システムに送信]:“する”
[詳細]ボタンをクリックし、以下の値が設定されているか確認
[重要度の設定]:“通知”以上
[監視イベント種別を設定する]:監視対象の種別が設定されているか
(監視イベント種別は、下位サーバで設定した種別が、上位サーバで登録されている必要があります。登録されていない場合、運用管理サーバの[サーバ環境定義]ダイアログボックスの[監視イベント種別]にて登録してください。)
ポイント
テスト支援機能
V10.0L10以降、10.0以降の場合は、以下のイベント監視のテスト支援コマンドを使用し、イベント監視の条件定義を確認することができます。
[Windows版の場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker¥mpaosfsv¥bin¥mpaostest |
[UNIX版の場合]
/opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaostest |
詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
V10.0L10/10.0
“SystemWalker/CentricMGR 使用手引書 監視機能編”の“イベント監視の条件定義を確認する(テスト支援機能)”
V10.0L21/10.1~V13.2.0
“SystemWalker/CentricMGR 使用手引書 監視機能編”の“テスト支援機能を使用する”
備考
イベント監視の条件定義における比較処理は、大文字・小文字も区別して行います。
対処3
確認ポイント
情報レベルのイベントですか。
原因
Windowsイベントログで発生した情報レベルのイベントは、Systemwalker Centric Managerでは、重要度が"一般"のメッセージとして処理します。監視イベント一覧に表示させるためには、重要度を"一般"以外に設定する必要があります。
イベント監視の条件定義を設計/確認する手段として、以下のツールがあります。
イベント監視の条件定義の簡易チェックツール (Systemwalker技術情報ホームページにて公開)
実際の運用前に発生するイベントを想定して設計/確認を行う場合や、実際に運用している環境と異なるマシンで確認する場合に、簡易チェックツールを使用します。
テスト支援機能 (V10.0L10または10.0以降)
運用前テストや実際の運用時に実機でイベント監視の条件定義の正当性を確認する場合に、テスト支援機能を使用します。
対処方法
イベント監視の条件定義において、重要度を以下の様に設定してください。
【V13.2.0以前】
“警告”、“重要”、“最重要”のいずれかに設定してください。
【V13.3.0以降】
“通知”、“警告”、“重要”、“最重要”のいずれかに設定してください。
また、監視イベント種別を任意の文字列に変更している場合は、この監視イベント種別が通知先の運用管理サーバにおいて登録されている必要があります。
対処4
確認ポイント
メッセージ発生元のメッセージ送信先システムの定義は正しいですか。
対処方法
[通信環境定義]ダイアログボックスにあるメッセージ送信先システムの定義内容を確認してください。
メッセージ送信先システムに定義したホストが意図したホストになっていますか
意図したホストとなっていない場合、正しい定義に変更後、サービスを再起動してください。なお、ホスト名はDNS、hostsファイルにて名前解決されたホスト名を設定してください。
ネットワーク構成は正しいですか
メッセージ送信先システムに定義したホストに、pingが通るか確認してください。
pingが通らない場合、ネットワーク構成を見直してください。
監視サーバと被監視サーバ間にFirewallがありますか
メッセージ発生元のホスト(被監視サーバ)から、メッセージ送信先システムに定義したホスト(監視サーバ)までの間にFirewallが存在するか確認してください。
Firewallが存在する場合は、以下のポートの通信を許可してください。
9294/TCP |
※リモートコマンドを使用している場合は、9294/UDPの通信も許可してください。
メッセージ送信先システムの定義が、ループする定義となっていませんか
メッセージ送信先システムの定義がループする構成となっていると、データがループし、スローダウンが発生します。
この場合は、システム構成(メッセージ送信先システム)を見直してください。
V11.0L10/11.0以降の場合
下記メッセージが出力される場合があります
[Windows版の場合]
MpOpagt: 警告: 320: 下位システムから自ホストと同じホスト名のデータを受信しました(%1,%2)。論理的通信構造に誤りがないか確認してください |
[UNIX版の場合]
opagtd: 警告: 320: 下位システムから自ホストと同じホスト名のデータを受信しました(%1,%2)。論理的通信構造に誤りがないか確認してください |
%1:ホスト名
%2:IPアドレス
【例1】
【例2】
←:A、Bの[通信環境定義]-[接続]-[接続詳細]-[中継機能] が“中継する”になっている場合
IPアドレスは正しいですか
同一システムの異なるIPアドレスを、メッセージ送信先システムに定義していないか確認してください。定義している場合は、1システムに対して1つのIPアドレスに変更してください。通信経路の二重化はサポートされていません。
自身のホスト名と、同一ホスト名のシステムが監視システム配下中に既に存在していませんか
同一ホスト名のシステムが複数存在する環境でイベント監視はできません。そのため、メッセージ送信先システムを設定する前に、同一ホスト名のシステムが存在していないか確認してください。既に存在した場合、自身のホスト名を適切なホスト名に設定しなおしてからメッセージ送信先システムを設定してください。
対処5
確認ポイント
先頭通知コラレーションスクリプトからの通知メッセージ自身が、そのスクリプトのプロシジャ名を登録したイベント監視の条件定義の行に該当していないか確認してください。
メッセージがイベント監視の条件定義のどの行に該当するかは、イベント監視の条件定義の簡易チェックツールにより確認できます。
イベント監視の条件定義の簡易チェックツール
V10.0L20以降、10.1以降の場合は、以下の簡易チェックツールを使用することにより、発生したイベントが、イベント監視の条件定義のどの行と一致したか確認することができます。また、意図する定義行と一致しなかった原因を確認することができます。
[Windows 98/Windows Meの場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpaosfsv¥bin¥mpaosevchk.exe |
[Windows NT/Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003 STD /Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEの場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker¥mpaosfsv¥bin¥mpaosevchk.exe |
詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
V13.3.0以降
“Systemwalker Centric Manager 使用手引書監視機能編”の“イベント監視の条件定義を確認する”
または、
“Systemwalker Centric Manager 使用手引書監視機能編(互換用)”の“イベント監視の条件定義を確認する”
V13.2.0~V10.0L21/10.1
“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“イベント監視の条件定義の簡易チェックツールを使用する”
V10.0L10/10.0
“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“イベント監視の条件定義についての確認”
Windows版V5.0L10~V10.0L10、およびSolaris版5.0~10.0については、Rescue、Supportdeskwebで簡易チェックツールを公開しています。そちらより取得して確認してください。
先頭通知コラレーションスクリプト
詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
V5.0L30/5.2
“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“先頭通知コラレーション”
V10.0L10/10.0~V13.0.0
“Systemwalker Centric Manager スクリプトガイド”の“先頭通知コラレーション”
V13.1.0~V13.2.0
“Systemwalker Centric Manager スクリプトガイド”の“先頭通知コリレーション”
V13.3.0以降
“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”の“先頭通知コリレーション”
原因
スクリプト呼出し定義の誤りにより、先頭通知コラレーションスクリプトからの通知メッセージ自身が再度同じスクリプトでコラレーション処理されています。
対処方法
先頭通知コラレーションスクリプトからの通知メッセージ自身がスクリプト呼出し定義に該当しないように、条件定義または、発行するメッセージを変更してください。
先頭通知コラレーションスクリプトが発行するメッセージの変更は、スクリプトの動作定義パートの「発行イベントテキスト」を変更してください。
対処6
確認ポイント
メッセージ発生元の[通信環境定義]-[接続]-[二次接続要求の回数]が、有限回数に設定されていませんか。
原因
[通信環境定義]-[接続]-[二次接続要求の回数]が有限回数に設定されている場合、メッセージ送信先システムへの接続リトライ処理が、指定回数に達しても接続できないと接続リトライ処理を終了します。この場合、あとで接続不可状態が解消されても接続処理は再開されないため、イベントは送信されません。
ただし、メッセージ発生元のSystemwalker Centric Managerを再起動した場合は、接続処理を再開します。
対処方法
メッセージ発生元の[通信環境定義]-[接続]-[二次接続要求の回数]を「無制限」に設定した後、[通信環境定義]画面終了時の問い合わせ「サービスを再起動しますか?」に対して「はい」を押下して設定変更を有効にしてください。
対処7
確認ポイント
監視不要メッセージを抑止するスクリプトを設定していませんか。
原因
当該イベントが一致するイベント監視の条件定義に、監視不要メッセージを抑止するスクリプトが設定されている場合、当該イベントはSystemwalkerコンソールに表示されません。
対処方法
監視不要メッセージを抑止するスクリプトの設定を解除してください。
詳細については、“Systemwalker Centric Manager スクリプトガイド”または“SystemWalker CentricMGR API・スクリプトガイド”を参照してください。