ディスク使用量の管理
TeamWARE Officeは、一定の間隔で、データベースが格納されたディスク空き容量を監視しています。監視は、以下の2つのパラメータ値に従って行われます。
システム管理者にアラートを通知する容量
データベースが格納されているディスク空き容量がこの値より下回ると、システムイベントログにディスク容量が不足しつつあることを示す警告レベルのメッセージが出力されます。インストール時に標準で設定される値は、100MBです。
TeamWARE Officeを一時停止する容量
データベースが格納されているディスク空き容量がこの値より下回ると、システムイベントログにディスク容量が不足しているエラーレベルのメッセージが出力されます。このあと、TeamWARE Officeは一時停止状態になります。インストール時に標準で設定される値は、20MBです。
各サービスのデータベースを複数のディスクに分割して格納している場合、一番空き容量の少ないディスクの容量が対象となります。
これらのパラメータは、TeamWARE Officeをインストール時に[to config]コマンドで設定します。また、インストールしたあとでも、[to config]コマンドで変更できます。以下に、[to config]コマンドによる設定例を示します。[to config]コマンドの詳細については、"C.2 環境パラメータのセットアップ"を参照してください。
>to config |
注意
ディスク空き容量の不足により、TeamWARE Officeが一時停止状態になった場合、システム管理者は、以下に示すどれかの方法により、ディスク空き容量を増やしてください。 TeamWARE Officeを警告通知する容量以上の空き領域を確保した時点で、 TeamWARE Officeの一時停止状態は解除されます。
ディスク内の不要な領域(TeamWARE Office以外の領域)を削除します。
各サービスのデータベースを[to config]コマンドにより別のディスクに移動します。
TeamWARE Officeサーバをいったん停止し、一時停止するディスク容量限界値の値を[to config]コマンドにより変更します。そのあとで、TeamWARE Officeを起動し、TeamWARE Officeの不要な資源を削除します。
システム全体の容量とは別に、一つのファイルが大きい場合でも、システム全体の性能に影響を与えたり、問題を引き起こす場合があります。特に一つのファイルが2GBを超えるものは、バックアップや資源移動ユーティリティで扱えません。
管理者は、メールの最大メッセージサイズ、ライブラリの最大文書サイズ、フォーラムの最大メッセージサイズを定義し、利用者が大きなサイズのファイルを扱わないように指導してください。
ポイント
各ディスクに100MB程度のDUMMYファイルを作成しておくとTeamWARE Officeが一時停止状態になった場合でも、DUMMYファイルを削除することで、すばやくTeamWARE Officeの運用を再開することができます。そのあと、システム管理者は、データベースから不要なデータを削除します。
クライアントからの処理要求は、1つのスレッドが割り当てられ処理されます。TeamWARE Officeのプロセス/スレッドの状態を監視することで、クライアントの接続数や、サーバの動作状態を確認できます。確認には、以下の2つの方法があります。
Adminで確認する方法
Adminを使用すると、サイト内の全サーバのプロセス/スレッドを監視できます。詳細については、"14.8.1 プロセス/スレッドの監視"を参照してください。
[to status]コマンドで確認する方法
サーバのコンソール(Windows Server®の場合は、コマンドプロンプト)で[to status]コマンドを入力します。詳細については、"14.9.2 [to]コマンド"を参照してください。
TeamWARE Officeは、サーバ単位やサービス単位に、サーバの運用状態を示すメッセージや、システム内でなんらかの異常が発生した場合のメッセージを、システムイベントログに採取します。システムイベントログにメッセージを書き込んだあと、そのメッセージの内容をシステム管理者に通知することもできます。詳細については、"14.7.1 システムイベントログ"を参照してください。
システムイベントログの退避と削除
TeamWARE Officeが採取するシステムイベントログは、1つのファイルに蓄積されます。したがって、システム管理者は、定期的にこのファイルを退避し、削除する必要があります。詳細については、"14.7.1 システムイベントログ"を参照してください。
TeamWARE Officeが採取する監査イベントログ、および、ビリングイベントログは、1日ごとに1つのファイルに蓄積されます。したがって、システム管理者は、定期的にこのファイルを退避し、削除する必要があります。詳細については、"14.7.2 監査イベントログ"、"14.7.3 ビリングイベントログ"を参照してください。
TeamWARE OfficeサーバがインストールされているコンピュータのIPアドレス、コンピュータ名、またはサーバの完全修飾ドメイン名(コンピュータ名.ドメイン名、FQDN)が変更になる場合は、以下の対処が必要です。
TeamWARE Officeサーバのトランスポート定義を再設定する必要があります。詳細については、"付録D サーバのネットワークアドレスの変更"を参照してください。
Webサービスを利用している場合は、以下の対処が必要です。
[to config]コマンドのWebサービスのセットアップで、"ホスト名"を再設定してください。この再設定の内容は、Web サービスの初期化ファイル(http.ini)の[Host]セクションのHost_nameキーに反映されます。
[Security]セクション、[ReverseProxy]セクション、または[TopPage]セクションを設定して、それぞれの機能を利用している場合は、指定している値を見直し、必要に応じて再設定してください。
Webサービスを複数プロセスで利用している場合は、それぞれのプロセス専用の初期化ファイル(http_xxx.ini)の[Host]セクションのHost_nameキーを、Web サービスの初期化ファイル(http.ini)と同じになるように変更してください。また、それぞれのプロセス専用の初期化ファイルで、[Security]セクション、[ReverseProxy]セクション、または[TopPage]セクションを設定して、それぞれの機能を利用している場合は、指定している値を見直し、必要に応じて再設定してください。
なお、[to config]コマンドのWebサービスのセットアップについての詳細は、"C.4.9 Webサービスのセットアップ"を参照してください。初期化ファイルの設定についての詳細は、"12.3 初期化ファイル(http.ini)の変更"を参照してください。
TeamWARE Officeと連携する他の製品の設定で、TeamWARE OfficeサーバがインストールされているコンピュータのIPアドレス、コンピュータ名、またはサーバの完全修飾ドメイン名(コンピュータ名.ドメイン名、FQDN)を指定している場合には、それらの設定を変更してください。