初期化ファイルは、TeamWARE OfficeのWebサービスに関するセットアップ情報を格納したファイルです。
WebサービスやWeb拡張機能をインストールすると、TeamWARE Officeのインストールディレクトリに初期化ファイルが作成されます。初期化ファイルには以下の種類が存在します。
初期化ファイル名 | 目的 |
---|---|
http.ini | 標準のWebサービスの初期化ファイル |
httpaN.ini | Web拡張機能の初期化ファイル ※Nは数値 |
http_im.ini | i-mode連携機能の初期化ファイル |
http_ez.ini | EZweb連携機能の初期化ファイル |
http_jp.ini | Yahoo!ケータイ連携機能の初期化ファイル |
http_iappli.ini | iアプリ機能用の初期化ファイル |
初期化ファイルを変更すると、WebブラウザからTeamWARE Officeを利用する場合の動作環境を変更できます。
TeamWARE Officeのシステム管理者は、初期化ファイルの定義内容のうち、以下のセクションを変更できます。
これらのセクションは、テキストエディタなどで直接変更することができます。
[Access]セクション
[Cache]セクション
[Work]セクション
[Host]セクション
[Document]セクション
[Scope]セクション
[Security]セクション
[Localize]セクション
[MacBinary]セクション
[Directory]セクション
[AccessLog]セクション
[Forum]セクション
[Calendar]セクション
[Toolbar]セクション
[HTTPHeader]セクション
[ReverseProxy]セクション
[SSO]セクション
[TopPage]セクション
[Personalize]セクション
[PersonalizePermission]セクション
[Mail]セクション
[XMLDocument]セクション
[MultipurposeMacro]セクション
なお、次の値は[to config]コマンドで変更します。
詳細については、"C.4.9 Webサービスのセットアップ"を参照してください。
標準のWebサービスの初期化ファイル(http.ini)
[Work]セクションのDirectoryキーの値
[Host]セクションのHost_nameキーの値
[Host]セクションのPortキーの値
Web拡張機能(httpaN.ini)、i-mode連携機能(http_im.ini)、EZweb連携機能(http_ez.ini)、Yahoo!ケータイ連携機能(http_jp.ini)、iアプリ機能(http_iappli.ini)の初期化ファイル
[Work]セクションのDirectoryキーの値
[Host]セクションのPortキーの値
[Host]セクションのProcessNo キーの値
以降で、それぞれのセクションについて説明します。なお、標準WebサービスとWeb拡張機能、各携帯連携機能、iアプリ機能で説明内容が異なる場合は、それぞれに分けて説明します。
注意
初期化ファイルを変更した場合、TeamWARE Officeサーバを再起動してください。
初期化ファイルの変更に際しては、以下の点に注意してください。不当な定義を行った場合、Webサービスが起動しなくなったり、予期しない異常な動作をする恐れがあります。
ここで説明しているセクションとキー以外は、変更しないでください。
特に断りがない限り、同じキーを複数定義しないでください。
キーに空の値や、ここで説明している値以外を指定しないでください。
初期化ファイルには、サーバ名を指定するキーがいくつかありますが、これらのキーには完全修飾ドメイン名(ホスト名.ドメイン名)を指定してください。DNSを使用していない場合は、ホスト名またはIPアドレスを指定してください。完全修飾ドメイン名およびホスト名には、0から9、AからZ、aからz、およびハイフン(-)を含めることができます。完全修飾ドメイン名には区切り文字としてピリオド(.)も含めることができます。いずれも半角文字で指定します。
初期化ファイルには、サーバ名を指定するキーがいくつかありますが、これらのキーは、同じ形式で指定する必要があります。
もし、違う形式で指定した場合、画面が正しく表示されない、複数回認証が必要になるなどの不具合が発生することがあります。
例えば、[Host]セクションのHost_nameキーには、サーバの完全修飾ドメイン名(コンピュータ名.ドメイン名、FQDN)を指定し、[TopPage]セクションのNewsForumHostnameキーには、ホスト名またはIPアドレスを指定するという具合に、違う形式で指定することは避けてください。どちらも同じ形式で指定してください。
標準のWebサービスのプロセスを複数起動させるために新たに初期化ファイル(http_xxx.ini)を作成した場合、その初期化ファイルのすべてのセクション、キーは[to config]コマンドでは内容を変更できません。テキストエディタなどで変更してください。
標準のWebサービスのプロセスを複数起動させる方法については"12.4 複数プロセスの利用"を参照してください。