Interstage Application Server 運用ガイド |
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第2章 マルチサーバ管理機能 | > 2.1 マルチサーバ環境の構成 |
サーバグループとは、サイトに参加している管理対象サーバのなかで、サービス設定、業務、運用条件などが同じサーバ群を、一括管理する一つのグループとしてまとめた単位です。
たとえば、複数サーバに対する負荷分散を行う場合、これらのサーバには同一のサービスと業務アプリケーションを持たせますが、これらの同一業務を持つサーバ群をサーバグループとしてグループ化します。
サービスの設定、ワークユニット、リソースの作成時にサーバグループを配置先として指定することで、複数サーバの構築が1台のサーバに対する操作と同じの操作で行えます。デフォルトの設定では、サイトに100個のサーバグループを作成することができ、ひとつのサーバグループに100台までの管理対象サーバを追加することができます。チューニングの方法については“チューニングガイド”の“マルチサーバ管理の環境定義”を参照してください。
サーバグループに所属させる管理対象サーバは以下の条件を一致させてください。
(*):以下の条件を除きます。
バージョンレベルV7.0L10とV7.0L11は、同一サーバグループに所属できます。
バージョンレベル7.0と7.0.1は同一サーバグループに所属できます。
以下にサーバグループの概念図を示します。
サーバグループに所属する管理対象サーバはサーバグループ内通番で管理されます。
サーバグループ内通番は、サーバグループ間のリレーションがライン型の場合に、サーバグループ内通番が同じ管理対象サーバを1対1に関連付けるものです。業務データは、関連付けられたサーバ間でのみ通信されます。
サーバグループ内通番はサーバグループに管理対象サーバを追加した順に管理対象サーバに割り振られます。サーバグループから管理対象サーバが削除された場合は、その管理対象サーバのサーバグループ内通番は欠番となり表示されません。サーバグループ内通番に欠番があるサーバグループに管理対象サーバを追加した場合は、欠番の中で一番小さい数字が割り振られます。
サーバグループ間のリレーションがライン型の場合、両方のサーバグループに同じサーバグループ内通番を持つ管理対象サーバが存在する必要があります。サーバグループ内通番を同じにするには、まず、サーバグループに所属する管理対象サーバ数より大きなサーバグループ内通番の管理対象サーバをサーバグループから削除します。そのあと、先程サーバグループから削除したサーバを再度サーバグループに追加することにより、その管理対象サーバに欠番の中で一番小さい数字が割り振られます。このようにしてサーバグループ内通版の欠番ができないようにしてください。
サーバグループに所属する管理対象サーバのサーバグループ内通番は、
管理サーバのInterstage管理コンソールの
[統合管理] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サーバグループ名] > [一覧]タブ
で表示される管理対象サーバ一覧の「No.」として表示されます。
リレーションの詳細については“基本的な設計項目”の“リレーション”を、サーバグループへの管理対象サーバ追加の詳細については、“サーバグループへのサーバ追加”を、サーバグループからの管理対象サーバの削除の詳細については、“サーバグループからのサーバ削除”をそれぞれ参照してください。
サーバグループに対して、管理サーバのInterstage管理コンソールから以下の操作ができます。各操作の詳細についてはInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
操作名 |
操作内容 |
サーバグループの一覧表示 |
サイト内に作成されたサーバグループの一覧を表示します。 |
サーバグループの作成 |
サーバグループを作成します。 |
サーバグループの情報表示 |
サーバグループの情報、サーバグループのプラットフォーム/バージョンレベル/エディションおよび登録された管理対象サーバの一覧を参照できます。管理対象サーバの一覧は、サーバグループ内通番の順に表示されます。
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管理対象サーバの追加 |
サーバグループに管理対象サーバを追加します。サーバグループへ追加する管理対象サーバには以下の条件があります。
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管理対象サーバの削除 |
サーバグループから管理対象サーバを削除します。削除したサーバはリザーブサーバになります。 |
サーバグループの削除 |
サーバグループを削除します。サーバグループを削除する場合には、事前にサーバグループ内の管理対象サーバをすべて削除しておく必要があります。 |
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