Interstage Application Server 運用ガイド |
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第2章 マルチサーバ管理機能 | > 2.4 サイトの構築 | > 2.4.2 サイトの構成変更 |
サーバグループへのサーバ追加手順について説明します。
サーバグループを作成した直後の場合、サーバグループには管理対象サーバが1台も所属していません。よって単純にリザーブサーバまたは単体運用の管理対象サーバをサーバグループに追加するだけの操作を行います。
[手順]
単体運用の管理対象サーバを、誤ってサーバグループへ追加した場合に、そのサーバを単体運用の管理対象サーバに戻すためには、以下の手順を行い、一度、サイトから削除する必要があります。
また、サーバグループに対するリザーブサーバの追加操作に失敗した場合、追加しようとしたサーバが、単体運用の管理対象サーバに遷移することがあります。この場合、サーバグループへのサーバ追加に失敗した原因を取り除いた上で、再度、サーバグループへのサーバ追加の操作を行ってください。
複数の管理対象サーバをサーバグループに追加する場合には、最初に、単体運用の管理対象サーバに対する追加操作を行ってください。
追加するサーバのInterstage構成情報をサーバグループに所属する管理対象サーバのInterstage構成情報と同一にしてから追加します。
[手順]
サーバグループに所属している管理対象サーバは以下に示すInterstage Application ServerおよびOSに関する以下の構成が一致していなくてはいけません。一致していない場合は、サーバグループへの管理対象サーバ追加時にエラーになり、サーバグループへの追加に失敗します。
(*):以下の条件を除きます。
バージョンレベルV7.0L10とV7.0L11は、同一サーバグループに所属できます。
バージョンレベル7.0と7.0.1は同一サーバグループに所属できます。
サーバグループは均一に設定されたInterstageのサービスと業務を持つ管理対象サーバの集合です。よって、サーバグループへ管理対象サーバを追加する前に、サーバグループで運用するInterstageの構成情報と同一にする必要があります。構成情報を同一にするためには、Interstageのバックアップ/リストア機能を使用します。構成情報が同一でない場合は、サーバグループへの管理対象サーバ追加時にエラーになり、サーバグループへの追加に失敗します。
サーバグループへ追加する2台目以降のサーバのInterstageの構成は、サイトへ追加する前または、リザーブサーバの時に、サーバグループで運用するInterstageの構成情報と同一にする必要があります。サーバグループへのサーバ追加前に、手順1でバックアップしたInterstage資源を、追加するサーバに移入してください。
以下にサーバグループへのサーバ追加操作時に注意すべき点を機能ごとに説明します。使用している機能に応じて確認してください。
ServletコンテナとEJBコンテナが異なるサーバグループに配置され、リレーションがライン型のIJServerの場合は、サーバグループにネーミングサービスの参照関係があるため、参照先であるEJBコンテナのサーバグループへの管理対象サーバの追加を先に行ってください。また、対応する参照元であるServletコンテナのサーバグループの同じサーバグループ内通番の管理対象サーバが既にある場合は、まず、このServletコンテナのサーバグループの同じサーバグループ内通番の管理対象サーバを削除します。次に、参照先であるEJBコンテナのサーバグループの管理対象サーバを追加します。その後、先程削除した参照元のServletコンテナの管理対象サーバをサーバグループに追加してください。
Webサーバコネクタ、Servletコンテナのサーバグループへの追加の場合は、上記の考慮は必要ありません。
Webサーバ(Interstage HTTP Server)は、サーバグループに所属するすべての管理対象サーバに対して同じ設定を行う必要があります。
サーバグループに管理対象サーバを追加したあと、以下の手順でサーバグループで使用する共通のホスト名を設定してください。
[手順]
サーバグループにおいてInterstage証明書環境を利用している場合は、追加するサーバに対して、Interstage証明書環境を移入する必要があります。
Interstage証明書環境は、以下の2種類の資源で構成されています。
証明書環境のファイルには、証明書が登録されています。認証局は、その運用方針によっては、証明書を複数のサーバにコピーして使うことを許していない場合があります。そのため、サーバグループで運用している管理対象サーバにおいて、Interstage証明書環境にサイト証明書を登録している場合、“証明書環境のファイル”を移入できない場合があります。
その場合は、追加サーバにおいて、新たにInterstage証明書環境を構築し、新たにサイト証明書を取得し登録してください。また、“SSL定義ファイル”を追加サーバに移入してください。
そうでない場合は、Interstage証明書環境(SSL定義ファイル、証明書環境のファイル)を追加サーバに移入してください。
Interstage証明書環境の移入については、“Interstage証明書環境資源の移入”を参照してください。また、Interstage証明書環境の構築やサイト証明書の取得、登録の方法については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照してください。
上記のマニュアルで記載されている、証明書を参照するための操作は、スタンドアロンサーバで運用する場合を示しています。マルチサーバ環境で登録した証明書を参照する場合は、“Interstage証明書環境の運用”を参照して操作してください。
サーバグループにおいてInterstage証明書環境を利用している場合、管理対象サーバごとに、使用する証明書をSSL定義に設定する必要があります。このため、サーバグループへのサーバ追加後、サーバグループで使用しているSSL定義に対して、以下の操作を行ってください。
[手順]
なお、サーバグループに追加したサーバにおいて、必要なパッケージがインストールされていない場合やInterstage証明書環境が構築されていない場合、管理対象サーバが使用するサイト証明書のニックネームを選択することはできません。このため、追加したサーバに対して、必要なパッケージがインストールされていない場合は、パッケージを追加でインストールしてください。また、Interstage証明書環境が構築されていない場合は、Interstage証明書環境を構築してください。Interstage証明書環境の操作で必要なパッケージは以下のとおりです。
セキュア通信サービス
FJSVisscs、FJSVsmee、FJSVsclrパッケージ
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