Interstage Application Server 運用ガイド
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第2章 マルチサーバ管理機能
複数サーバ(マルチサーバ)で構成されたシステム上で運用するInterstageや業務を統合的に運用管理する機能が、マルチサーバ管理機能です。マルチサーバ管理機能を利用して、以下の運用ができます。
- 同一業務を複数サーバ上で並列に運用する場合、これらのサーバを仮想的な1つの業務として運用操作できます。マルチサーバ管理を使用しない場合、サーバごとに個別に運用操作する必要があります。
- IJServerは一つの業務がWebサーバ(Webサーバコネクタ)/Webアプリケーション/EJBアプリケーションなどで構成されます。これらのアプリケーションの資源を多階層のサーバに分散して配置できます。マルチサーバ管理機能では、多階層構成となったIJServerのアプリケーションを、一つのIJServerとして運用操作できます。マルチサーバ管理を使用しない場合、これらのIJServerは、サーバごとに別々のIJServerとなり、運用操作を個別に行う必要があります。
本機能には、複数サーバで運用している同一サービスや同一業務、複数サーバにまたがる業務の運用操作を簡易化し、複数あるサーバ内の一部のサーバに対する業務の起動漏れや、アプリケーションの配備漏れなどを防ぐ効果があります。
マルチサーバ管理は「サイト」と「サーバグループ」という機構を提供します。サイトとはマルチサーバ管理の管理する範囲を示し、1台の管理サーバによって管理されます。サイトには複数のInterstageをインストールしたサーバを所属させることができます。サイトは、同一センター内に構築できます。
サイトに所属しているサーバのことを管理対象サーバと呼びます。また、同一の業務を実行する複数の管理対象サーバひとまとめにして一括して運用管理することができます。そのまとめる単位のことをサーバグループと呼びます。
Interstageをインストールしているサーバでサイトに所属していないサーバのことをスタンドアロンサーバと呼びます。
以下にマルチサーバ管理の構成概略図を示します。

本章では以下の順序でマルチサーバ管理機能について説明します。
- マルチサーバ環境の構成
マルチサーバ環境を構成する構成要素について説明します。
- マルチサーバ管理の操作機能
マルチサーバ管理機能が提供する操作機能について説明します。
- 設計方法
マルチサーバ管理機能を使用する場合の、業務の運用パターンと業務を設計する際の注意事項について説明します。
- サイトの構築
新規にサイトを構築する手順について説明します。
- Interstageの環境構築
マルチサーバ管理機能を使用する場合の、Interstageの新規環境構築について説明します。
- Interstageの運用
マルチサーバ管理機能を使用する場合の、Interstageおよび業務の運用について説明します。
- Interstageの構成変更
マルチサーバ管理機能を使用する場合の、環境の変更について説明します。
- バックアップ/リストア
マルチサーバ管理機能を使用する場合の、バックアップおよびリストアについて説明します。
- プロビジョニング機能(Systemwalker Resource Coordinator連携)
マルチサーバ管理機能を使用する場合の、Systemwalker Resource Coordinator連携について説明します。
2.1 マルチサーバ環境の構成
2.2 マルチサーバ管理の操作機能
2.3 設計方法
2.4 サイトの構築
2.5 Interstageの環境構築
2.6 Interstageの運用
2.7 Interstageの構成変更
2.8 バックアップ/リストア
2.9 プロビジョニング機能(Systemwalker Resource Coordinator連携)
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