レプリケーション管理の環境定義系コマンドについて説明します。
レプリケーション運用で使用する複製元ボリューム/複製先ボリュームを設定します。本コマンドを実行することで指定した複製ボリュームを使ってレプリケーション運用を行うことを宣言します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | レプリケーション運用を行うStorageサーバ名を指定します。本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。 |
-u | コピー方向を指定します。 |
-o | 操作サーバを指定します。
オペランドにBOTHを指定した場合は、複製元サーバおよび複製先サーバのどちらでも全てのコマンドを実行できます。なお、BOTHオプションは両サーバのバージョンが11.0/V11.0L10以降の場合に使用することができます。 |
-n | 本オプションを指定しない場合、複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合は、複製ボリューム情報の設定はできません。 |
-Xgroup | グループに登録することを指定します。 |
-Xvtoc | 本オプションを指定しない場合、Solaris上にあるVTOCを含むスライスを複製元/複製先ボリュームに設定することはできません。 ・Solaris上にある、VTOCラベル付きディスクのVTOCを含むスライス 本オプションは、上記以外のボリュームに指定された場合は無視されます。 |
オペランドの説明
オペランド | 説明 |
---|---|
Original-Volume-Name | 複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
Replica-Volume-Name | 複製先ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
終了ステータス
-0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ:SRC-SVの論理ボリューム/dev/dsk/c1t2d0s3を複製元ボリューム、Storageサーバ:TARG-SVの論理ボリューム/dev/dsk/c1t2d0s3を複製先ボリュームとして複製ボリューム情報を設定します。また、コピー方向を一方向コピー、操作サーバを複製元サーバ(SRC-SV)とします。以下の例は、SRC-SVから実行した場合の例です。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/dsk/c1t2d0s3 /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV swsrpsetvol completed #
同じ設定をTARG-SVから行う場合は、以下のようになります(ボリューム名の指定に注意してください)。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3 swsrpsetvol completed #
注意
次のような場合は、複製ボリューム情報の設定ができません。
既に複製ボリューム情報が設定済みであるとき。
指定した複製元ボリュームと複製先ボリュームが、それぞれ、複製先ボリュームと複製元ボリュームとして設定されているとき。
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なるが、-nオプションが指定されていないとき。
指定された2つのボリュームと同一の筐体情報(筐体識別子、OLU番号、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)をもつ2つのボリュームが既に複製ボリュームとして設定されているとき。
複製先ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
双方向コピーを実施することを複製ボリュームの属性として指定した場合に、複製元ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
指定した複製先/複製元ボリュームが他サーバのボリュームであるとき(少なくとも一方は自サーバのボリュームである必要があります)。
複製元/複製先ボリュームが別のETERNUS ディスクアレイに存在している場合、ETERNUS ディスクアレイのリモートコピー機能が適切に設定されていないとき。
Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
複製元ボリューム/複製先ボリュームがレプリケーション管理機能でサポートされないVxVMの論理ボリュームであるとき(レプリケーション管理でサポート可能な論理ボリュームに関しては、「1.5.1 通常デバイス」を参照してください)。
注意
Solaris上に複製元ボリューム/複製先ボリュームを作成する際は、以下に注意してください。
同一ディスク内に複数のボリューム(スライス)を作成する場合は、領域が重複しないようにボリュームを作成してください。
VTOCを含むスライスの場合は、「11.1.1 全般的な注意事項」にある「VTOCを含むスライスについて」の注意事項を確認してください。
注意
ボリュームの物理情報(パーティションサイズ、ドライブ文字、ETERNUS ディスクアレイの筐体情報)をOS管理ツール(formatコマンド等)やETERNUS ディスクアレイが提供するETERNUSmgr、GRmgr、GDSなどの機能を用いて変更した場合、変更したボリュームに関連する設定済みの複製ボリューム情報を以下の手順で再設定する必要があります。
10.4.1.3 複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)で複製ボリューム情報を削除します。
GUIクライアントにおいて、「全デバイスの情報取得/反映」を行います。または、Storage管理サーバにて、10.3.7 デバイス情報取得/反映コマンド(stgxfwcmsetdev)を実行します。
10.4.1.1 複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)で複製ボリューム情報を再設定します。
注意
複製作成後、複製先ボリュームをマウントして使用する場合は、複製先ボリュームのサイズは複製元ボリュームのサイズとバイト単位まで一致している必要があります。複製先ボリュームを使用しない場合(複製データが必要な際は、複製元ボリュームにいったんリストアした後、使用する場合など)は、複製先ボリュームのサイズは、複製元ボリュームのサイズより大きくても構いません。
注意
次のような場合、グループの設定を行うことができません。
グループの構成条件を満たしていないとき。
サーバ間レプリケーションにおいて、両サーバのバージョンが13.0以降でないとき。
注意
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
注意
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「4.8.2 論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)」の注意の「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」や「11.1.6 SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)」を参照してください。
10.4.1.1 複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)で登録した複製ボリューム情報を表示します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | Storageサーバ名を指定します。 |
-L | 拡張形式で表示することを指定します。 |
オペランドの説明
オペランド | 説明 |
---|---|
Original-Volume-Name | 複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVに対して全複製ボリューム情報を表示するよう指示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h SRC-SV Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV 4.0Gbyte /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV 4.0Gbyte uni-direction original SRC-SV /dev/dsk/c1t2d1s3@SRC-SV 4.0Gbyte /dev/dsk/c1t2d1s3@TARG-SV 5.0Gbyte bi-direction original SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s3@SRC-SV 9.1Gbyte /dev/dsk/c1t2d2s3@TARG-SV 9.1Gbyte bi-direction replica SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s4@SRC-SV 7.5Gbyte /dev/dsk/c1t2d2s4@TARG-SV 7.5Gbyte bi-direction both #
表示する内容は、次に示すとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | Storageサーバ名を表示します。 |
Original-Volume | 複製元ボリューム名を表示します。 |
Size | ボリュームサイズを表示します。 |
Replica-Volume | 複製先ボリューム名を表示します。 |
Copy | コピー方向を表示します。 |
Op-Server | 複製ボリューム(ペア)の操作サーバを表示します。 |
Group | グループ名を表示します。 |
注意
次のような場合は、複製ボリューム情報を表示できません。
指定したボリュームが複製元ボリュームとして設定されていないとき。
注意
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
設定されている複製ボリューム情報を削除します。
削除する複製ボリュームでコピー処理が実行されている場合は、コピー処理を停止した後、本コマンドを実行してください。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | Storageサーバ名を指定します。 |
-e | 緊急操作モードで動作します。 |
-d | サーバ間レプリケーションで、相手サーバとの通信を行わないことを指定します。 |
オペランドの説明
オペランド | 説明 |
---|---|
Original-Volume-Name | 複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
Replica-Volume-Name | 複製先ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ:SRC-SV上で複製ボリューム情報を削除します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol /dev/dsk/c1t2d0s3 /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV swsrpdelvol completed #
注意
次のような場合は、複製ボリューム情報を削除できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが複製ボリュームとして設定されていないとき。
複製ボリューム間でコピー処理(同期処理、スナップショット処理)が実施されているとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセション確認およびセションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態やhalt状態になっているOPCセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、ETERNUSmgr、GRmgr、GDSを使用してセションをキャンセルする必要があります。
注意
VxVMの論理ボリュームを削除した場合、あるいは、VxVMの論理ボリューム構成をAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更した場合は、複製ボリューム情報を削除することができなくなります。その場合は、以下に示すa)あるいはb)の対処を行ってください。
削除する複製ボリュームでアドバンスト・コピーが実施されていないことを確認した後、-eオプションを指定して本コマンドを実行してください。アドバンスト・コピーが実施されている場合は、ETERNUS ディスクアレイでアドバンスト・コピーを停止してください。
論理ボリュームを再作成する、あるいは、論理ボリューム構成を元の状態に戻した後、本コマンドを実行してください。
注意
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
注意
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「4.8.2 論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)」の注意の「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」や「11.1.6 SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)」を参照してください。
RECをConsistencyモードで行う際にETERNUSが使用する転送バッファの情報を表示します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | Storageサーバ名を指定します。 |
-Xaltpath | 複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、オペランドに次の形式で代替パスを指定します。 |
オペランドの説明
オペランド | 説明 |
---|---|
Volume-Name | 複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ:Server1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1、複製先ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1のRECで利用される転送バッファの情報を表示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA #
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1、複製先ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2148s3@Server2のRECで利用される転送バッファの情報を表示します。
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # [Storageサーバ:Server2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2148s3@Server2 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA 2 SEND 5% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA #
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1が存在する筐体が複数の筐体とリモートコピーの設定が行われている場合。
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 3 SEND 4% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 4 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 5 SEND 10% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD 6 RECV 0% EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE 7 SEND 3% FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF 8 SEND 5% GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG #
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム:/dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1、複製先ボリューム:/dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2のRECで利用される転送バッファの情報を表示します。
(SDXオブジェクトは2筐体でのミラー構成)
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 11% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD 2 RECV 0% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD # [Storageサーバ:Server2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA 2 SEND 4% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 2 SEND 5% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC #
表示する内容は、次に示すとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
BoxID | コマンドを実行したサーバに接続されている筐体の筐体識別子を表示します。 |
ID | 転送バッファのIDを表示します。 |
Use | 転送バッファの属性(用途)を表示します。 |
Rate | 転送バッファの使用率をパーセントで表示します。 |
RemoteBoxID | リモートコピーを行う筐体の筐体識別子を表示します。 |
ポイント
-Xaltpathには、情報を表示したい筐体上にあるデバイス名が指定できます。
注意
表示される情報は、コマンドを実行したサーバの複製ボリュームが存在する筐体の情報のみです。
筐体間のレプリケーションをサーバ間で行っている場合、両筐体の転送バッファの情報を確認するためには、レプリケーションを行っている両サーバでコマンドを実行する必要があります。
注意
REC転送バッファ設定変更には数十秒かかるため、変更直後はバッファが使用できない状態(“Rate”欄が“----”)となる場合があります。この場合は、1分程度経過してから再度実行してください。
注意
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
RECをConsistencyモードで行う際にETERNUSが使用する転送バッファの設定を変更します。
REC転送バッファの設定方法については、『ETERNUSmgr ユーザーガイド 設定/保守編』を参照してください。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | Storageサーバ名を指定します。 |
-Xbuffid | 転送バッファのIDを指定します。 |
-Xbuffuse | 転送バッファの用途を指定します。 |
-Xaltpath | 複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、オペランドに次の形式で代替パスを指定します。 |
オペランドの説明
オペランド | 説明 |
---|---|
Volume-Name | 複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ:Server1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1、複製先ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1のRECで利用される転送バッファの属性を変更します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 3% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA #
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1の転送バッファの属性を変更します。
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 2 -Xbuffuse RECV /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 4% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB #
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム:/dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1、複製先ボリューム:/dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2のRECで利用される転送バッファの属性を変更します。
(SDXオブジェクトは2筐体でのミラー構成)
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 11% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD [Storageサーバ:Server2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 1% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 1% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC #
ポイント
-Xaltpathには、情報を変更したい筐体上にあるデバイス名が指定できます。
注意
事前にREC専用バッファの設定が行われている必要があります。
ACTIVE、または ERROR SUSPEND 状態の非同期Consistencyモードのセションが存在しない状態で実施してください。
バッファの設定変更には数十秒かかります。設定変更中は転送バッファが使用できない状態となるため、RECの操作は行わないでください。
注意
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。