レプリケーション管理の保守系コマンドについて説明します。
システムダウンなどでレプリケーション管理情報の整合性が不完全となってしまった場合、整合性がとれるように復旧します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | Storageサーバ名を指定します。 |
-r | レプリケーション管理簿の更新操作を行う10.4.1.1 複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)、10.4.1.3 複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)が強制終了やシステムダウンなどにより不意に終了した場合や、レプリケーション管理簿が誤って削除されてしまった場合のような、レプリケーション管理簿の不正状態が発生した場合に指定します。 |
-p | 未実施の後処理を実行しないことを指定します。10.4.2.2 複製作成コマンド(swsrpmake)のプロセスが強制終了、システムダウンなどにより不意に終了した場合に使用できます。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
資源整合を行います。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres swsrprecoverres completed #
注意
次のような場合は資源整合処理ができません。
-rオプションを指定した場合に、Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
10.4.1.1 複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)、10.4.1.3 複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)の実行プロセスが強制終了した後の本コマンド実行時に-rオプションが指定されていなかったとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
注意
資源情報の整合性復旧は本コマンドを実施したStorageサーバに対してのみ行われます。サーバ間レプリケーションに関する処理の実行中に資源不整合が発生した場合は、処理を実行したStorageサーバおよび通信先となるStorageサーバの双方で本コマンドを実施する必要があります。
注意
複写元ボリュームや複写先ボリュームに対して、10.4.2.2 複製作成コマンド(swsrpmake)などが処理途中で終了し、処理が完了していない状態で、本コマンドを実行したとき、未実施の後処理を行う必要がある場合は、レプリケーションの後処理が実行されます。
注意
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。