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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書

10.3.7 デバイス情報取得/反映コマンド(stgxfwcmsetdev)

サーバで検出された最新のデバイス情報を取得し、AdvancedCopy Mangerで管理している情報との差異を表示します。その後、指示された差異のデバイス情報をAdvancedCopy Managerの管理情報に反映します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。

現在管理しているデバイス情報と検出したデバイス情報とを比較して登録、削除、更新を行うため、以下の場合に使用します。

  1. 指定方法

    /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n サーバ名 [-d デバイス名] [-f ファイル名 | -y ]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    デバイス情報の取得/反映を行うサーバ名を指定します。

    -d

    デバイス情報の取得/反映を行う、すでにAdvancedCopy Managerで管理中のデバイス名を指定します。
    省略した場合は、指定したサーバの全デバイスを対象にします。

    -f

    現在管理しているデバイス情報と取得したデバイス情報の差異を出力するファイル名を絶対パスで指定します。差異のデバイス情報をファイルに出力するのみで、その後の管理情報への反映処理は行いません。
    本オプションは、-yオプションと同時に指定することはできません。

    -y

    AdvancedCopy Managerで管理しているデバイス情報と検出した最新のデバイス情報の差異を、問い合わせることなく、無条件で管理情報に反映します。
    本オプションは、-fオプションと同時に指定することはできません。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    サーバ(サーバ名:Server1)の全デバイスの情報取得/反映を行います。

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n Server1
    >検出デバイス
      1:/dev/rdsk/c1t0d0s6 (/aaa)
      2:/dev/rdsk/c1t0d0s7
    >追加指示デバイスを指定してください。[* or ?-? or ?,? or q]
    *
    >検出されなかったデバイス
      1:/dev/rdsk/c2t1d0s1
      2:/dev/rdsk/c2t1d0s2 (/bbb)
      3:/dev/rdsk/c3t0d0s7
    >削除指示デバイスを指定してください。[* or ?-? or ?,? or q]
    1,3
    >以下のデバイスの情報が変更されています。情報を更新します。
      1:/dev/rdsk/c1t0d0s5
    >処理を続行しますか?[y or n] y
    stgxfwcmsetdev completed
    #

    サーバ名(サーバ名:Server1)が管理している特定のデバイス(デバイス名:/dev/rdsk/c4t0d10s0)の情報取得/反映を行います。

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n Server1 -d /dev/rdsk/c4t0d10s0
    >以下のデバイスの情報が変更されています。情報を更新します。
      1:/dev/rdsk/c4t0d10s0 (/zzz)
    >処理を続行しますか?[y or n] y
    stgxfwcmsetdev completed
    #

ポイント

検出デバイス、検出されなかったデバイスの数が多い場合には、以下が表示されます。

- hit Enter for more or s to select -

続けてデバイスの表示を行う場合は、Enterキーを入力します。表示を中断して追加指示または削除指示を行う場合は、sキーを入力します。

ポイント

追加、削除指示は以下の方法で行います。

  • すべてを指定する場合は、“*”を入力します。

  • 範囲指定する場合は、番号をハイフンでつないて入力します。(例:1-3)

  • 列挙指定する場合は、番号をコンマで区切って入力します。(例:2,4)

  • 範囲指定と列挙指定を組み合わせて入力することも可能です。(例:1-3,5)

  • 何も指定しない場合は、何も入力しません。

  • 処理を中止する場合は、“q”を入力します。

注意

本コマンドの注意事項は以下のとおりです。

  • 本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。

  • 製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。

  • HP-UXサーバにおいてGPTディスクは、AdvancedCopy Managerでは管理対象外であるため、デバイスの情報取得/反映を行うことはできません。

  • 処理に時間がかかる場合は、処理完了までの間、.(ピリオド)を表示します。

注意

追加指示デバイスの指定時に以下のメッセージが出力されることがあります。これは、筐体で設定不備の可能性があるデバイスを登録しようとしていることを表しています。運用上問題がないかを確認した上で処理を続けてください。-yオプションを指定している場合も、表示されます。

>以下のデバイスを構成するパーティションが存在する筐体で、ライセンスまたはテーブルサイズが設定されていないか、サイズが不足しています。
>処理を続行しますか?[y or n]

注意

追加指示デバイスの指定時に以下のメッセージが出力されることがあります。その際は、同一物理サーバ上で動作する複数の論理サーバを管理している場合に、誤ってデバイスを二重登録しようとしていないかを確認した上で処理を続けてください。-yオプションを指定している場合も、表示されます。

>以下のデバイスを構成するパーティションはすでに管理されています。
>処理を続行しますか?[y or n]

注意

本コマンドにおいて、デバイス情報の取得時には指定したサーバに定義されているデバイスの総数に比例した時間がかかります。デバイス数が多い場合はCPU負荷やI/O負荷の低い状態で実施してください。

目安として、負荷のない状態で、1デバイス(パーティション)あたり約0.5秒かかりますので、参考としてください。

注意

GUIクライアントを使用して、以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行することができません。

  • サーバの追加

  • サーバの変更

  • サーバの削除

  • 全デバイスの情報取得/反映

  • 特定デバイスの情報取得/反映

  • デバイスの情報削除