PRIMEQUEST System Disk Mirror for Windows ユーザーズガイド V1.0 |
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第3章 運用 | > 3.2 ブートディスクのバックアップ・リストア |
ブートディスクのリストアは、ScWL を使用して行います。
データグループの削除
システムが起動できる場合は、システムを起動し、データグループを削除します。
ブートディスクをリストアすると、データグループは自動的に削除されます。ただし、この場合、パーティションは削除されず、ドライブレターが正しく割り当てられないことがあります。このため、ブートディスクをリストアする前に、データグループを削除しておくことをお奨めします。
グループの削除方法は、「ミラーリングの解除」を参照してください。
システムの停止
システムを停止します。
リストア
「ブートディスクのバックアップ」の方法で作成したバックアップデータを、バックアップしたディスクと同じ位置のディスクにリストアします。
リストアは、ScWL を使用して行います。
リストアするディスクは、1 つだけにしてください。複数のディスクに同じバックアップデータをリストアしても、ミラーリング状態は復元できません。
ScWL の使用方法は、「PRIMEQUEST SystemcastWizard Lite ユーザーズガイド」を参照してください。
システムの起動
EFI Boot Manager メニューで、リストアしたブートディスクを示すブートエントリを選択して、システムを起動します。
例: バックアップしたブートディスクのミラーグループ名が Group0、ディスク名が Disk0 の場合
EFI Boot Manager ver 1.xx [xx.xx] |
ブートエントリ名の命名規則については、「構成」の「ブートエントリ名」を参照してください。
コマンドプロンプトの起動
[スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト] を起動します。
状態の確認
ブートディスクをリストアすると、以下の状態になります。
データグループは、削除されます。
ブートディスクをバックアップしたあとに交換したディスクは、ERROR 状態になります。
ブートディスクのミラーグループに、リストアしたディスク以外のディスクが存在する場合、リストアしたディスクからそれらのディスクへ、等価性コピーが実行されます。
等価性コピー実行中は、コピー先のディスクが COPY 状態になります。
例: リストアしたディスクのディスク番号が 0 でディスク名が Disk0 の場合
> sdxinfo -D OBJ NAME TYPE GROUP DEVNAM DEVBLKS STATUS ---- ------ ------ ------- ------ ------------ ------- disk Disk0 mirror Group0 0 35291136 VALID disk Disk1 mirror Group0 1 35291136 COPY |
等価性コピーの進捗 (%) は、sdxinfo -G -e long コマンドの出力の RATE 欄で確認できます。等価性コピーが完了すると、RATE 欄にはアスタリスク (*) が表示されます。
> sdxinfo -G -e long OBJ NAME DISKS BLKS SPARE JRM TYPE COPY RATE CURBLKS COPYBLKS DLY ----- ------- --------------------------- ------------ ----- --- ------ ---- ---- ------------ ------------ ---- group Group0 Disk0:Disk1 35291136 0 on mirror run 2 705823 34766848 0 |
等価性コピーが正常終了すると、ミラーグループ内のすべてのディスクが VALID 状態になります。
> sdxinfo -D OBJ NAME TYPE GROUP DEVNAM DEVBLKS STATUS ---- ------ ------ ------- ------ ------------ ------- disk Disk0 mirror Group0 0 35291136 VALID disk Disk1 mirror Group0 1 35291136 VALID |
sdxinfo コマンドの詳細は、「sdxinfo - ディスクの構成と状態の表示」を参照してください。
バックアップ後に交換したディスクの復旧
ブートディスクをバックアップしたあとに交換したディスクは、ブートディスクをリストアしたあと、ERROR 状態になります。
状態を復旧するには、ERROR 状態のディスクをミラーグループからいったん削除し、再度ミラーグループに追加してください。
ディスクの削除方法は、「交換前の準備 (ディスクの削除)」を参照してください。
ディスクの追加方法は、「交換後の復旧 (ディスクの追加)」を参照してください。
データグループの復旧
ブートディスクをリストアしても、データディスクの内容には影響はありませんが、データディスクは PSDM の管理から削除されます。
データディスクのミラーリング構成を復旧するには、ミラー先のディスクのパーティションをすべて削除してから、ミラーリングの設定を行います。
ミラーリングの設定方法は、「ミラーリングの設定」を参照してください。
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