PRIMEQUEST System Disk Mirror for Windows ユーザーズガイド V1.0
目次 前ページ次ページ

第1章 機能

1.2 構成

ミラーリングの構成要素について説明します。

 

■ミラーグループ

ミラーグループとは、ミラーリングするディスクの単位です。1 つのミラーグループに登録された複数のディスクどうしがミラーリングされます。

ミラーグループは、ミラーリングの設定時に作成され、システムで一意のミラーグループ名 Groupn (ミラーグループ番号 n は 0 または 1) が付与されます。

ブートディスクが属しているミラーグループをブートグループ、データディスクが属しているミラーグループをデータグループと呼びます。

 

■ミラーディスク

ミラーグループに登録されているディスクを、ミラーディスクと呼びます。

ミラーディスクには、システムで一意のミラーディスク名 Diskn (ミラーディスク番号 n は 0、1、2、または 3) が付与されます。

ミラーディスクは、ミラーグループ内での役割に応じて、マスタディスク、サブディスク、リード対象ディスクと呼ばれることがあります。これらの用語の意味は、「用語集」および「ミラーグループの状態」を参照してください。


ミラーディスク番号は、ミラーディスクを一意に識別するための番号です。Windows の「ディスクの管理」や diskpart コマンドで表示されるディスク番号とは一致しません。

 

■ミラーグループ数とミラーディスク数

ミラーディスクおよびミラーグループの個数には、以下の上限があります。

[表 1_1: ミラーグループ数とミラーディスク数]

項目

上限

1 つのシステム内のミラーグループ数

2

1 つのシステム内のブートグループ数

1

1 つのシステム内のデータグループ数

1

1 つのシステム内のミラーディスク数

4

1 つのミラーグループ内のミラーディスク数

2


1 つのシステムにデータグループを 2 つ以上作成しないでください。

 

■占有パーティション

ミラーリングの管理情報を格納するディスクパーティションを、占有パーティションと呼びます。占有パーティションは、すべてのミラーディスクの最後尾に自動的に作成されます。サイズは、256M バイトです。

占有パーティションは、ミラーディスクの登録時に作成され、ミラーディスクの削除時に削除されます。

 

ブートエントリ名

ブートディスクと同じミラーグループに属しているディスクのうち、VALID 状態のディスクは、EFI メニューのブートエントリに登録されます。

ブートエントリ名の命名規則は以下のとおりです。

マスタブートエントリ名 (MIRROR DISK ミラーグループ番号 - ミラーディスク番号)
      マスタブートエントリ名 : システム起動時に選択したブートエントリ名
      ミラーグループ番号     : ブートディスクが属しているミラーグループのグループ名の末尾に付く番号
      ミラーディスク番号     : ブートディスクと同じミラーグループに属しているミラーディスクのディスク名の末尾に付く番号

たとえば、ブートエントリ Windows Server 2003, Enterprise Edition を使用してシステムを起動してブートディスクのミラーリング設定を行い、ミラーグループ名が Group0、ミラーディスク名が Disk2、Disk3 と設定された場合、マスタブートエントリ (Windows Server 2003, Enterprise Edition) は削除され、以下のブートエントリが追加されます。

Windows Server 2003, Enterprise Edition (MIRROR DISK 0-2)
Windows Server 2003, Enterprise Edition (MIRROR DISK 0-3)



目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2008