PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.1 - for Linux -
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目次

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第5章 留意事項
PRIMECLUSTER Wizard for Oracleの留意事項について説明します。
留意事項
- Oracleのデータベースは、共用ディスク上に配置する必要があります。
- 異なったバージョン・レベルの Oracle 製品の混在は、サポート対象外です。サポートするOracle 製品名称等は、“Readme”や“ハンドブック”等を参照してください。
- Oracle をインストールする際に使用するユーザ名、ユーザID、グループ名、グループIDは、全ノードで同一にする必要があります。
- 一台のサーバに複数の ORACLE_HOME を作成する場合は、それぞれ異なるユーザ名で作成してください。
- Oracle インスタンスの監視のため、system ユーザでデータベースに接続します。また、systemユーザのデフォルト表領域上に監視用テーブルを作成してOracleの動作確認を行います。 この監視用テーブルは数バイトの小さなものです。 ただしデータの更新を定期的に行っているため、微量ですがREDOログの更新が行われ、アーカイブログが出力されます。
- Oracle インスタンスの immediate モードによる停止では、DBA ユーザが Oracle インスタンスに接続している場合や、Online Backup を実施している場合に停止に失敗します。この場合は、abort モードで停止を行います。
- abort モードでの停止では、次回起動時に Oracle インスタンスの自動リカバリが実行されます。
- Oracle のログ出力先を共用ディスク装置に設定することは推奨しません。ディスク装置の障害発生時にログが出力されず、調査ができない場合や、Oracle インスタンスが起動できなくなる場合があります。
- Oracle のアーカイブログファイルについては、ローカルディスクへの配置を可能とします。その場合、Oracle のリカバリが発生した場合には、両系のノードにある Oracle アーカイブログファイルを集結してリカバリ作業を実施します。
- Oracle インスタンスの起動時間、停止時間 はデータベースの規模によって異なります。デフォルトでは Oracle インスタンス起動時間のタイムアウトは10分、停止時間のタイムアウトは3分となっています。また、RMS の停止コマンド hvshut は独自のタイムアウト時間が設定されています。hvshut コマンドがタイムアウトしても RMS 停止に伴う userApplication の停止処理は継続されます。
- PreOnlineScript 等のスクリプトを設定した場合は、exit code と タイムアウト時間に注意してください。
- Oracle インスタンスの起動中にデータベースの異常を検出したとき、データベースの修復処理を自動的に実行します。ただし、RAC を使用している場合は修復処理を実行しません。RAC を使用して修復処理を実行したい場合は、/opt/FJSVclora/usr ディレクトリの以下のファイル名を変更してください。
_mount10EndBackup.sh->mount10EndBackup.sh
_mount20MediaRecover.sh->mount20MediaRecover.sh
mount05EndBackup_MediaRecover.sh -> _mount05EndBackup_MediaRecover.sh
参考 "3.9 Oracle 起動処理中のユーザスクリプト"
- クラスタ運用中に Oracle system ユーザパスワードを変更する場合は、"3.5 クラスタ運用中の Oracle system パスワード変更手順" を参照してください。
- RMS上の Wizard for Oracleのリソース名は Oracle RAC 10g のリソース名を元に、以下のように生成されます。
- Oracle インスタンスリソース
Ora_<ApplicationName>_<db_unique_name>_<inst_name>.inst
- Oracle サービスリソース
Ora_<ApplicationName>_<db_unique_name>_<inst_name>.srv
- Oracle インスタンスリソース、 Oracle サービスリソースは、Oracle 10g の crs_stat コマンドにて表示されるリソース名の先頭 "ora" 部分に代わって "Ora_<ApplicationName>_" をつけたもので、次の規約があります。
- 39文字以内である必要があります。
- <ApplicationName> の設定は、"2.7.4 Oracle インスタンスのリソースを含むuserApplicationの作成" "2.7.5 Oracle サービスリソースの登録" を参照してください。
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