Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.1 コマンドの分類

1.1.6 資源配付/インベントリ管理用コマンドの概要

資源配付/インベントリ管理用コマンドの概要(サーバ用)、インベントリ管理用コマンド(サーバ/クライアント用)、および資源配付用コマンドの概要(クライアント用)を以下に示します。

[表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)]

コマンド名

概 要 (注1)

提供版

必要な権限

cmcnvdb

Oracle Database Serverまたは Microsoft SQL Serverに構築されたインベントリデータベースから取り出されたインベントリデータを、Systemwalker標準形式に変換します。

【Windows版】

Administrator権限

cmgetora.sql

Oracle Database Serverのインベントリデータベースからインベントリデータを移出します。

【Windows版】

インベントリデータベース作成時に登録したユーザで実行してください。

cmgetsql

Microsoft SQL Serverのインベントリデータベースからインベントリデータを取得します。

【Windows版】

Administrator権限

cmtrndb

cmcnvdbによって変換されたインベントリデータをSystemwalker標準形式のインベントリデータベースへ移入します。

【Windows版】

Administrator権限

cmpsetdb

インベントリ環境構築コマンドは、インベントリ情報をデータベースに保存するため動作環境を定義します。(注2)

【Windows版】

Administratorユーザのみ

drms (注4)

資源配付のサービスの起動/停止をコンソールから行います。

【Windows版】

DistributionOperation権限

drmsadd

登録コマンドは、ユーザ資源をサーバのDRMS管理ファイルに登録するためのコマンドで、以下の情報を登録します。
− メンテナンス版数データ(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsapy

適用コマンドは、サーバで受信したユーザ資源を、自システムへ適用するコマンドで、以下の資源を適用します。
− メンテナンス版数(-a rms)
− ユーザ資源(-a rsc)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmschk

資源の世代単位の配付/適用状況を確認します。

【Windows版】

DistributionReference権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmscmp

実行結果通知コマンドは、ユーザが実行した処理の結果を、資源配付に通知するためのコマンドで、以下の情報を通知します。
− ユーザ資源データの適用完了情報(-a rsc)
− バッチプログラム/シェル・スクリプトの実行結果情報(-a script)(注3)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmscnv

移行コマンドは、メンテナンス版数からほかのメンテナンス版数へ移行した業務のステータス情報を運用管理サーバから移出して、中継/部門管理/業務サーバへ移入します。

【Windows版】

DistributionAdmin権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmscsv

CSV情報(インベントリ)加工コマンドは、資源配付が作成するCSVファイルを加工するためのコマンドで、CSVファイルに対して以下の加工を行います。
−CSVファイルのインベントリデータベースへの格納(-a dbimp)
− CSVファイルの不要情報削除(-a del)
− CSVファイルの情報連結(-a merge)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsd (注4)

資源配付のデーモンの起動/停止をコンソールから行います。

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsdfn

定義コマンドは、資源配付で管理する情報を定義するためのコマンドで、以下の情報を定義します。
− バックアップ情報(-a bak)
− 業務構成情報(-a job)
− 適用先ID(-a lib)
− メンテナンス版数情報(-a rms)
− 自システム名、あて先システム名(-a sys)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsdlt

削除コマンドは、定義コマンドでDRMS管理ファイルに定義した定義情報、登録コマンドで登録したユーザ資源および受信した資源を削除するためのコマンドであり、以下の情報を削除します。
− バックアップ情報(-a bak)
− 業務構成情報(-a job)
− 適用先ID(-a lib)
− メンテナンス版数の登録データ/定義情報(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)
− システム名(-a sys)
− システム修正データ(-a 修正種別)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsdwl

取り出しコマンドは、ユーザ資源を部門管理/業務サーバから上位の接続サーバに取り出しするコマンドで、以下の情報を取り出します。
− メンテナンス版数データの取り出し指示
− ユーザ資源データの取り出し指示

【Windows版】

DistributionReference権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsexp

移出コマンドは、DRMS管理ファイルに登録されている資源をオフライン配付用資源として移出するコマンドで、以下の情報を移出します。
− メンテナンス版数(-a rms)
− ユーザ資源(-a rsc)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsfsdc

強制配付コマンドは、運用管理サーバから各クライアントへ強制配付の指示を行います。

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsimp

移入コマンドは、オフライン配付用資源として移出された資源を資源配付サーバへ移入するコマンドで、以下の情報を移入します。
− メンテナンス版数の移出(-a rms)
− ユーザ資源データの移出(-a rsc)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmslst

検索コマンドは、資源配付で管理しているDRMS管理ファイルの情報をリストとして出力するコマンドで、以下の情報を検索します。
− 属性情報(-a atr)
− バックアップ情報(-a bak)
− 業務構成情報(-a job)
− 適用先IDの登録情報(-a lib)
− メンテナンス版数の登録情報、送信状況および適用状況(-a rms)
− ユーザ資源データの登録情報(-a rsc)
− システム名の定義情報、送信状況および適用状況(-a sys)
− システム修正データの登録情報(-a 修正種別)

【Windows版】

DistributionReference権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmslstf

ステータス検索コマンドは、資源配付で管理している管理ファイルの情報をリストとして出力するコマンドで、以下の情報を検索します。
− メンテナンス版数の送信状況および適用状況の検索
− ユーザ資源データの送信状況および適用状況の検索

【Windows版】

DistributionReference権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsmchk

DRMS管理ファイルに何らかの異常があると判断された場合に実行します。

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsmdfy

管理情報変更コマンドは、DRMS管理ファイルに登録された情報を変更するためのコマンドで、以下の情報を変更します。
− メンテナンス版数の管理情報(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)
− システム名の定義内容(-a sys)
− システム修正データ(-a 修正種別)

【Windows版】

DistributionOperation権限(注5)

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmspull

指定したサーバが保持するインベントリ情報の取り出しを行います。

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsrcv

サーバで、電源投入時に資源を受信または適用する運用を行う場合に使用します。

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsrqst

ロードバランサ連携コマンドは、ロードバランサにより負荷分散されている部門管理サーバ/業務サーバに対して、運用管理サーバから適用指示を行うコマンドです。

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmssel

公開業務の定義コマンドは、業務をクライアントに公開するかどうかを指定します。

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmssnd

送信コマンドは、ユーザ資源を運用管理サーバからサーバに送信、および開発サーバから運用管理サーバへ送信するコマンドで、以下の資源を送信します。
− 業務構成情報(-a job)【UNIX版】
− メンテナンス版数データ(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)
− システム修正データ(-a 修正種別)

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmssts

管理情報追加コマンドは、オフライン配付されたユーザ資源とシステム修正データの情報を、DRMS管理ファイルに追加します。情報を追加するだけで、資源そのものを登録することはできません。
オフライン配付した資源の情報をDRMS管理ファイルに追加することで運用管理サーバからの検索を可能にするコマンドで、以下の情報を追加します。
− ユーザ資源データ(-a rsc)
− システム修正データ(-a 修正種別)

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

drmsstsr

システムのマスタ作成時、およびシステム破壊後のリカバリ時において、システムのレベルと資源配付の適用世代のレベルを合わせるために、ある世代までを適用済みに設定します。

【Windows版】

DistributionOperation権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

MpDTPSetup

インベントリ環境構築コマンドは、インベントリ情報をデータベースに保存するための動作環境を定義します。(注6)

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

注1)
カッコ内は各コマンドの処理を区別するオプションです。
注2)
インベントリデータベースに指定できるデータベース種別は、Systemwalker標準です。
注3)
Windows版 drmscmpコマンドの-a scriptオプション指定は、バッチプログラム用の専用コマンドです。

UNIX版 drmscmpコマンドの-a scriptオプション指定は、シェル・スクリプト用の専用コマンドです。

注4)
drmsコマンド、およびdrmsdコマンドは、コンソール用の専用コマンドです。
注5)
drmsmdfyコマンドの-a sysオプション指定(システム定義の登録内容の変更)の場合は、DistributionAdmin権限が必要です。
注6)
エディションにより、インベントリデータベースに指定できるデータベース種別が異なります。

SE版:標準、またはSystemwalker標準

EE版:Systemwalker標準

GEE版:Systemwalker標準

[表:インベントリ管理用コマンド(サーバ/クライアント用)]

コマンド名

概 要

提供版

必要な権限

drmscmp

インベントリ即時収集通知コマンドは、環境構築直後のインベントリ情報を、即時に収集/通知するためのコマンドです。

【Windows版】

DistributionReference権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザ)権限

[表:資源配付用コマンド(クライアント用)]

コマンド名

概 要

提供版

必要な権限

drmscmp (注)

実行結果通知コマンドは、ユーザが実行した処理の結果を、資源配付に通知するためのコマンドです。

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

drmsdfn

定義コマンドは以下の定義をします。
− 個別メンテナンス版数の定義
− 業務の定義
− 資源グループ名の定義
− セション開設情報の定義
− プロキシ情報の定義

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

drmsdlt

削除コマンドは、以下の削除をします。
− 個別メンテナンス版数の削除
− 業務の削除
− 資源グループ名の削除
− セション開設情報の削除

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

drmsinf

情報取得コマンドは、クライアントに存在する以下の情報を出力します。
− 管理情報の取得
− セション開設情報の取得

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

drmsmdfy

管理情報変更コマンドは、以下の変更をします。
− 個別メンテナンス版数の適用先ドライブ変更
− 業務の適用先ドライブ変更
− セション開設情報の変更
− プロキシ情報の変更

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

drmssts

管理情報追加コマンドは、資源配付クライアントの管理ファイルに対して以下を設定します。
− メンテナンス版数適用済版数の設定
− 資源グループ適用済世代の設定

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

impdrms

クライアント移入機能コマンドは、サーバ上で移出した資源をクライアント上で移入します。

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

nodechk (注)

自システムの判定コマンドは、指定されたコンピュータ名または、IPアドレスが自システムと一致しているかを判定するコマンドです。

【Windows版】
【UNIX版】

Administrator権限

注)
drmscmpコマンドおよびnodechkコマンドは、バッチプログラム用の専用コマンドです。

■注意事項

◆サーバ側およびクライアント側の共通

登録コマンド(drmsadd)の-cオプション
定義コマンド(drmsdfn)の-jオプション

◆サーバ側

資源配付のサーバ用の各コマンドに共通する注意事項を以下に示します。

サーバでは、資源の管理者はネットワーク全体および部門の管理者であることを想定し、利用者を特権利用者(root)に特定しています。したがって、一般利用者はこれらのコマンドを利用することはできません。

コマンドで扱える文字種は以下のとおりです。

◆クライアント側

資源配付のクライアント用の各コマンドに共通する注意事項を以下に示します。

コマンド名(drmsdfnやdrmsdltなど)は、特に英大文字/英小文字を区別する必要はありません。コマンドで記述する各オプションに指定するパス名には、オプションの説明に断りのない限り、ネットワークドライブは指定できません。

コマンドとしての使用可のコマンドについては、ほかの資源配付クライアント機能が動作していないときに実行してください。


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