ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris-
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第10章 各種コマンド> 10.2 バックアップ管理のコマンド

10.2.1 環境定義系コマンド

バックアップ管理の環境定義系コマンドについて説明します。

10.2.1.1 Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)

Storageサーバの構成情報を設定します。本コマンドを実施する事で、本Storageサーバはバックアップ運用を行うサーバである旨の宣言を行います。

Symfowareデータベースをバックアップ/リカバリする場合は、バックアップ時に作成されるリカバリ制御ファイルの格納先(リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ)と、リストア時にデータベースのリカバリ作業を行うための作業ディレクトリ(作業ディレクトリ)を登録します。

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ、あるいは作業ディレクトリを変更する場合は、変更するディレクトリ名を指定して、再度コマンドを実行してください。

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリを変更した場合、変更前のディレクトリ内にあるリカバリ制御ファイルは、新しいディレクトリに移動します。空き容量不足などで移動が失敗した場合は、リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリは変更されません。この場合、変更前のディレクトリに存在していたリカバリ制御ファイルは保証されます。

  1. 指定方法

    [Storageサーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory]

    [Storage管理サーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-h Server] [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -h

    バックアップ運用を行うStorageサーバ名を指定します。本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。

    省略した場合は、コマンドを投入したStorageサーバが処理対象となります。

    -c

    リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を指定します。

    初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。

    非クラスタ運用の場合:/etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery

    クラスタ運用の場合:/etc/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/SymfoWARE/Recovery

    更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。

    -w

    作業ディレクトリ名を指定します。

    初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。

    非クラスタ運用の場合:/var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE

    クラスタ運用の場合:/var/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/SymfoWARE

    更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    Storageサーバの構成情報を設定します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset
    swstsvrset completed
    #

    SymfowareがインストールされているStorageサーバの構成情報を設定します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset -c /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery -w
    /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE
    swstsvrset completed
    #

    Storage管理サーバからStorageサーバ(job1)の構成情報を設定します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset -h job1
    swstsvrset completed
    #

クラスタ運用時は、-c オプションで指定するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリとして、共有ディスク上のディレクトリを指定する必要があります。

次のような場合、Storageサーバ構成情報を設定することができません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

10.2.1.2 Storageサーバ構成情報表示コマンド(swstsvrdisp)

Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)で設定したStorageサーバ構成情報を表示します。

  1. 指定方法

    [Storageサーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp

    [Storage管理サーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp [-h Server]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    Storageサーバ(job1)の構成情報を表示します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp
    Storage-Server  = job1
    #

    SymfowareがインストールされているStorageサーバ(job2)の構成情報を表示します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp
    Storage-Server  = job2
    RecCtrlFile-Dir = /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery/
    Work-Dir        = /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/
    #

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Storage-Server

    Storageサーバ名を表示します。

    RecCtrlFile-Dir

    リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を表示します。

    Work-Dir

    作業ディレクトリ名を表示します。

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名と作業ディレクトリ名は、Symfowareがインストールされていないときは表示されません。

10.2.1.3 デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)

ディスクアレイ装置(ETERNUS ディスクアレイ)に割り当てられたボリュームを、業務ボリューム、またはバックアップボリュームとして設定します。

業務ボリュームとは、バックアップ元となる業務データが格納されたボリュームのことを表します。

バックアップボリュームとは、その業務データのバックアップを保管するためのボリュームのことを表します。

通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合、業務ボリュームの詳細については、「バックアップ対象の決定」を、バックアップボリュームの詳細については、「バックアップボリュームの準備」を参照してください。

また、Symfowareのバックアップ運用を行う場合、業務ボリュームの詳細については、「バックアップ対象の決定」を、バックアップボリュームの詳細については、「バックアップボリュームの準備」を参照してください。

GDSの論理ボリュームを登録することも可能です。

  1. 指定方法

    [Storageサーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t | -b | -o Device-Name

    [Storage管理サーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset [-h Server] -t | -b | -o Device-Name

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。

    -t

    指定したデバイスを業務ボリュームとして登録します。

    -b、-oオプションと同時に指定することはできません。

    -b

    指定したデバイスをバックアップボリュームとして登録します。

    -t、-oオプションと同時に指定することはできません。

    -o

    指定したデバイスが業務ボリューム、もしくはバックアップボリュームと登録されていた場合、それらを登録から削除します。

    -t、-bオプションと同時に指定することはできません。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    デバイス名を指定します。

    指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    デバイス(/dev/dsk/c1t0d0s6)を業務ボリュームとして設定します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t /dev/dsk/c1t0d0s6
    swstdevinfoset completed
    #

    デバイス(/dev/dsk/c1t0d2s6)をバックアップボリュームとして設定します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -b /dev/dsk/c1t0d2s6
    swstdevinfoset completed
    #

    業務ボリュームとして設定したデバイス(/dev/dsk/c1t0d0s6)を設定から削除します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -o /dev/dsk/c1t0d0s6
    swstdevinfoset completed
    #

次のような場合は、業務ボリュームとして設定することができません。

次のような場合は、バックアップボリュームとして設定することができません。

次の変更を行うには、関連するバックアップ履歴情報を削除してからでないと実施できません。

次の変更を行うには、業務ボリュームに設定されているバックアップポリシーを削除してからでないと実施できません。

次の変更を行うには、関連する同期処理(ECセション)をキャンセルしてからでないと実施できません。

次の変更を行うには、関連するトラッキング処理(OPCセション)をキャンセルしてからでないと実施できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「SDXオブジェクトの運用の注意(バックアップ管理)」を参照してください。

10.2.1.4 デバイス使用状況表示コマンド(swstdevdisp)

デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)で設定した業務ボリューム、バックアップボリュームおよびそれ以外の設定可能なデバイスの情報を表示します。

  1. 指定方法

    [Storageサーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name]

    [Storage管理サーバで実施する場合]

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-h Server] [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。

    -t

    業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。

    オペランドのデバイス名が省略された場合、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

    -b

    バックアップボリュームとして設定されているデバイスを表示します。

    オペランドのデバイス名が省略された場合、全バックアップボリュームのデバイス情報を表示します。

    -u

    Device-Mode欄の表示形式を変更します。

    -o

    業務ボリュームとバックアップボリュームに設定されているデバイス以外を表示します。

    オペランドのデバイス名が省略された場合、業務ボリュームにもバックアップボリュームにも設定されていない全デバイス情報を表示します。

    t、b、oのすべてのオプションが省略された場合は、業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    デバイス名を指定します。

    指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。

    省略した場合、オプションも省略されていれば、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    設定されたデバイスの使用状況を表示します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -tb
    Server Device            Size         Device-Mode   Mount-Point (Method)             Backup-Engine
    job2   /dev/dsk/c1t0d0s6    1.0 Gbyte Transaction   /mnt/tran1 (ufs)                 AdvancedCopy 
    job2   /dev/dsk/c1t1d0s6    1.0 Gbyte Transaction   ---- (----)                      AdvancedCopy
    job2   /dev/dsk/c1t0d5s6    2.0 Gbyte Transaction   DB1.DBS6/LOG01/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy 
    job2   /dev/dsk/c1t0d5s3    2.0 Gbyte Transaction   DB1.DBS2/LOG02/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy 
    job2   /dev/dsk/c1t0d2s6    1.0 Gbyte Backup (used) ---- (----)                      AdvancedCopy 
    job2   /dev/dsk/c1t0d2s3    1.0 Gbyte Backup (free) ---- (----)                      AdvancedCopy 
    job2   /dev/dsk/c1t0d7s6    2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----)                      AdvancedCopy 
    job2   /dev/dsk/c1t0d7s3    2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----)                      AdvancedCopy 
      :
    #

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Server

    Storageサーバ名を表示します。

    Device

    デバイス名を表示します。

    Size

    デバイスに割り当てられたパーティションサイズを表示します。

    VxVMの論理ボリュームの場合は、ボリュームサイズでなく、そのボリュームを構成する共有領域(スライス)のサイズが表示されます。

    Device-Mode

    デバイスの区別する文字列を表示します。

    “Transaction”:業務ボリュームを表します。

    “Backup”:バックアップボリュームを表します。

    “Other”:業務ボリューム、バックアップボリュームに登録可能なデバイスを表します。

    バックアップボリュームの場合、そのバックアップボリュームが使用中の場合は、“Backup (used)”と表示します。未使用の場合は、“Backup (free)” と表示します。サスペンド指定バックアップあるいは差分スナップショット型バックアップを実行した場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中となります。

    -uオプションが指定されている場合、履歴削除されたサスペンド状態のバックアップボリュームは“Backup(used-S)”と表示し、履歴削除されたトラッキング状態のバックアップボリュームは“Backup(used-T)”と表示します。

    Mount-Point (Method)

    デバイスのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。

    デバイスがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には“SymfoWARE”を表示します。

    Backup-Engine

    運用種別を表示します。

    “AdvancedCopy”:AdvancedCopy Managerによるバックアップ運用

    Symfoware用の業務ボリュームの場合、“Mount-Point (Method)”欄には以下の形式で表示します。

    DB-Name  DBS-Name  /  LogGroup  /  RDB-Name  (SymfoWARE)
    1       2           3           4         5
      1 データベース名を表示します。
      2 データベーススペース名を表示します。
      3 ロググループ名を表示します。
      4 RDBシステム名を表示します。RDBシステム名がない時は、“-”と表示します。
      5 Symfowareであることを表します。

本コマンドでは、ボリュームサイズをバイト単位まで表示できません。バイト単位まで表示して確認する方法については、「デバイスの運用種別設定」の注意事項を参照してください。

10.2.1.5 バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset)

保存世代数、間隔日数などのバックアップポリシーを設定します。保存世代数とは、バックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。間隔日数とは、バックアップを実行してから次のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。

間隔日数を指定しても、AdvancedCopy Managerは自動的にバックアップを取得することは行いません。

設定の際には、指定されたバックアップポリシーに従って運用するために必要な数のバックアップボリュームが設定されている必要があります。通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合のバックアップボリュームの数については、「バックアップボリュームの準備」を参照してください。また、Symfowareのバックアップ運用を行う場合は、「バックアップボリュームの準備」を、GDSのバックアップ運用を行う場合は、「論理ボリューム単位の運用」を参照してください。

ロググループを指定して本コマンドを実行した場合は、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してバックアップポリシーを設定することはできません。
  1. 指定方法

    業務ボリューム指定によるバックアップポリシーの設定を行う場合

    [Storageサーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-i Interval-Days] [-s Save-Number][Device-Name]

    [Storage管理サーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-h Server][-i Interval-Days] [-s Save-Number] [Device-Name]

    ロググループ指定によるバックアップポリシーの設定を行う場合

    [Storageサーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset -n [-i Interval-Days] [-s Save-Number] Log-Group-Name[/RDB-Name]

    [Storage管理サーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset -n [-h Server][-i Interval-Days][-s Save-Number] Log-Group-Name[/RDB-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。

    -i

    間隔日数を指定します。設定できる範囲は1〜366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -s

    保存世代数を指定します。設定できる範囲は1〜31までで、初回登録時に省略した場合は2を設定します。更新時に省略した場合は既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -n

    ロググループによる設定を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    デバイス名を指定します。

    指定するデバイスについては、「AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。

    デバイス名を省略した場合は、すべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。

    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)の保存世代数を3世代でバックアップポリシーを設定します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset -n -s 3 LOG01/RDB1
    /dev/dsk/c1t0d5s3 swstbkpolset completed
    /dev/dsk/c1t0d5s4 swstbkpolset completed
        :
    LOG01/RDB1 swstbkpolset completed
    #

業務ボリューム名を省略して本コマンドを実行した場合、すべての業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されます。

保存世代数の変更は、「その時点での履歴情報数」≦「設定する保存世代数」であれば実行可能です。

通常業務ボリュームは、通常バックアップボリュームをバックアップ先とします。
業務ボリュームがGDSの論理ボリュームの場合は、GDSの論理ボリュームのバックアップボリュームをバックアップ先とします。

次のような場合、バックアップポリシーを設定することができません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」を参照してください。

10.2.1.6 バックアップポリシー表示コマンド(swstbkpoldisp)

業務ボリュームごとに設定されているバックアップポリシーを表示します。

  1. 指定方法

    業務ボリューム指定によるバックアップポリシーの表示を行う場合

    [Storageサーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [Device-Name]

    [Storage管理サーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [-h Server] [Device-Name]

    ロググループ指定によるバックアップポリシーの表示を行う場合

    [Storageサーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp -n Log-Group-Name[/RDB-Name]

    [Storage管理サーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp -n [-h Server] Log-Group-Name[/RDB-Name]


  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。

    -n

    ロググループによる表示を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    デバイス名を指定します。

    指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。

    デバイス名が省略された場合は、バックアップポリシーが登録されている業務ボリュームのバックアップポリシーを表示します。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。

    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップポリシーを表示します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp -n LOG01/RDB1
    Server Device            Interval-Days  Save-Number Mount-Point (Method)
    job2   /dev/dsk/c1t0d5s3   30              2        DB1.DBS6/L0G01/RDB1 (SymfoWARE)
    job2   /dev/dsk/c1t0d5s4   30              2        DB2.DBS2/L0G01/RDB1 (SymfoWARE)
      :
    #

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Server

    Storageサーバ名を表示します。

    Device

    デバイス名を表示します。

    Interval-Days

    間隔日数を表示します。

    Save-Number

    保存世代数を表示します。

    Mount-Point (Method)

    Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。

    DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には“SymfoWARE”を表示します。

10.2.1.7 バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel)

設定されているバックアップポリシーを削除します。

削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除した後、本コマンドを実行してください。

ロググループを指定してバックアップポリシーを削除する場合は、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてのバックアップポリシーを削除します。

  1. 指定方法

    業務ボリューム指定によるバックアップポリシーの削除を行う場合

    [Storageサーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel Device-Name

    [Storage管理サーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel [-h Server] Device-Name

    ロググループ指定によるバックアップポリシーの削除を行う場合

    [Storageサーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel -n Log-Group-Name[/RDB-Name]

    [Storage管理サーバで実施する場合]
    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel -n [-h Server] Log-Group-Name[/RDB-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。

    -n

    ロググループによる削除を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    デバイス名を指定します。

    指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。

    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップポリシーを削除します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel -n LOG01/RDB1
    /dev/dsk/c1t0d5s3 swstbkpoldel completed
    /dev/dsk/c1t0d5s4 swstbkpoldel completed
        :
    LOG01/RDB1 swstbkpoldel completed
    #

次のような場合、バックアップポリシーを削除できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

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