ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris-
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第4章 バックアップ運用(通常業務ボリューム)> 4.2 運用設計

4.2.4 バックアップボリュームの準備

バックアップボリュームを準備します。

AdvancedCopy Managerでは、業務ボリュームのバックアップ先スライスのことをバックアップボリュームと呼びます。バックアップボリュームは、ETERNUS ディスクアレイに配置する必要があります。

バックアップボリュームのサイズは、バイト単位まで業務ボリュームのサイズと同じである必要があります。また、バックアップボリュームの数は、スナップショット型高速バックアップ運用を行う場合と同期型高速バックアップ運用を行う場合では、以下の様に異なります。

バックアップ運用

必要バックアップボリューム数

スナップショット型高速バックアップ運用の場合

(保存世代数)本

同期型高速バックアップ運用の場合

(保存世代数+1)本

既に複数の業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されている状態で、新たに登録された業務ボリュームにバックアップポリシーを登録する場合、以下の本数のバックアップボリュームが登録されている必要があります。

バックアップ運用

必要バックアップボリューム数

スナップショット型高速バックアップ運用の場合

(登録されているバックアップポリシーの保存世代数の総和+新たに設定するバックアップポリシーの保存世代数)本

同期型高速バックアップ運用の場合

(登録されているバックアップポリシーの保存世代数の総和+登録されている業務ボリューム数+新たに設定するバックアップポリシーの保存世代数+1)本

バックアップボリュームの設定方法については、「デバイスの運用種別設定」を参照してください。

バックアップボリュームは以下のようにスライスの割り当てを行う必要があります。

システムが格納されているスライスや、AdvancedCopy Managerがインストールされているスライスは、バックアップボリュームとしないでください。

業務ボリュームの存在する筐体とは別の筐体にあるバックアップボリュームにバックアップを行う場合は、以下の点に注意してください。

同期型高速バックアップでバックアップボリュームが保存世代数しか用意できない場合、バックアップボリュームをテープなどの二次媒体に退避することによって、バックアップ運用を行うことができます。
この場合、次のような運用となります。
  1. バックアップ同期処理開始

  2. 等価性維持状態の確認

  3. バックアップ実行

  4. バックアップボリュームを二次媒体に退避

  5. 履歴情報削除

  6. 1.に戻る

履歴情報の削除後、次のバックアップが完了するまでの間にリストアを行う場合は、リストア実行コマンドによるリストアは行えません。二次媒体から直接リストアを行う必要があります。

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