Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド

6.2.17.3 属性値の読込み処理

6.2.17.3.1 ldap_get_values

　この関数は、指定されたエントリの属性値を、文字列データとして読み込みます。

【指定形式】

char  **ldap_get_values(
        LDAP  *ld,
        LDAPMessage  *entry,
        char  *attr
        );

【パラメタの説明】

• ld

  　ldap_init()またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

• entry

  　ldap_first_attribute()またはldap_next_attribute()によって通知された、エントリのアドレスを指定します。

• attr

  　属性名のアドレスを指定します。ldap_first_attribute()またはldap_next_attribute()によって通知された属性名を指定することができます。

【復帰値】

　この関数は、復帰値として以下の値を返します。

• 正常完了の場合 ： 属性値のポインタ配列のアドレス
• 異常完了の場合 ： NULL

  　異常完了の場合、以下の原因が考えられます。

  • 使用可能なメモリが不足しました。

  　なお、指定された属性がなかった場合にも、復帰値としてNULLを返します。

【注意事項】

• 動的メモリの解放

  　ldap_get_values()の復帰値として通知されたポインタ配列は、不要になった時点で、ldap_value_free()を使用して解放しなければなりません。
  　詳細は、“動的メモリの解放”を参照してください。

• 属性値のポインタ配列

  　通知されたポインタ配列のメンバが示す属性値は、文字列データです。通知されたポインタ配列のアドレスは、ldap_count_values()のパラメタとして使用します。

   

6.2.17.3.2 ldap_get_values_len

　この関数は、指定されたエントリの属性値を、バイナリデータとして読み込みます。

【指定形式】

struct berval  **ldap_get_values_len(
        LDAP  *ld,
        LDAPMessage  *entry,
        char  *attr
        );

【パラメタの説明】

• ld

  　ldap_init()またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

• entry

  　ldap_first_attribute()またはldap_next_attribute()によって通知された、エントリのアドレスを指定します。

• attr

  　属性名のアドレスを指定します。
  　ldap_first_attribute()またはldap_next_attribute()によって通知された属性名を指定することができます。

【復帰値】

　この関数は、復帰値として以下の値を返します。

• 正常完了の場合 ： 属性値のポインタ配列のアドレス
• 異常完了の場合 ： NULL

  　異常完了の場合、以下の原因が考えられます。

  • 使用可能なメモリが不足しました。

  　なお、指定された属性がない場合にも、復帰値としてNULLを返します。

【注意事項】

• 動的メモリの解放

  　ldap_get_values_len()の復帰値として通知されたポインタ配列は、不要になった時点で、ldap_value_free_len()を使用して解放しなければなりません。詳細は、“動的メモリの解放”を参照してください。

• 属性値のポインタ配列

  　通知されたポインタ配列のメンバが示す属性値は、バイナリデータが設定されたbarval構造体です。通知されたポインタ配列のアドレスは、ldap_count_values_len()のパラメタとして使用します。

   

6.2.17.3.3 ldap_count_values

　この関数は、ldap_get_values()で通知された属性値の個数をカウントします。

【指定形式】

int  ldap_count_values(
        char  *vals[]
        );

【パラメタの説明】

• vals

  　ldap_get_values()によって通知された、ポインタ配列のアドレスを指定します。

【復帰値】

　この関数は、復帰値として属性値の数を返します。

 

6.2.17.3.4 ldap_count_values_len

　この関数は、ldap_get_values_len()で通知された属性値の個数をカウントします。

【指定形式】

int  ldap_count_values_len(
        struct berval  *vals[]
        );

【パラメタの説明】

• vals

  　ldap_get_values_len()によって通知された、ポインタ配列のアドレスを指定します。

【復帰値】

　この関数は、復帰値として属性値の数を返します。