Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第4章 エントリの管理 > 4.2 コマンドを使用する場合 > 4.2.1 CSVファイルを使用する場合

4.2.1.4 エントリ更新の記述例

 ユーザ情報エントリを更新する場合の記述例を示します。
 例中に記載のオブジェクトクラス、属性については、それぞれ、“オブジェクトクラス一覧”、“属性一覧”を参照してください。

image
 更新の対象となるユーザ情報エントリが存在しない場合は、対象のエントリを追加します。

属性値の追加

 “ユーザ情報エントリの追加”で追加した次のエントリに、電話番号を追加する場合を例にとって、CSVファイルとルールファイルの記述方法を説明します。

dn: cn=FUJITSU Tarou,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com


 CSVファイルのデータとユーザエントリの属性との関連付けは、“ユーザ情報エントリの追加”で示したものに、さらに、8番目に電話番号のデータを記述します。

項目の
位置

項目名

属性名

8

電話番号

telephonenumber

CSVファイル

 0番目の項目に“MOD”を指定し、次桁から属性値を追加するエントリ情報を記述します。8番目の項目に電話番号(telephonenumber)を記述します。

image電話番号追加のCSVファイル

MOD,FUJITSU Tarou,FUJITSU,Tarou,tarou,u5zMEqXX,10001,tarou@jp.interstage.com,5555-0123(注)

(注)1エントリ1行で記述します。

ルールファイル

 CSVファイルの各項目の順序に合わせて、Attributeタグを記述します。“ユーザ情報エントリの追加”で使用したルールファイルを使用してください。
 Attributeタグに、telephonenumberの記述を追加します。

image電話番号追加のルールファイル(Attributeタグ内のみを示します。)

<Attribute>
<cn>1</cn>
<sn>2</sn>
<givenName>3</givenName>
<uid>4</uid>
<userPassword>5</userPassword>
<employeeNumber>6</employeeNumber>
<mail>7</mail>
<telephonenumber>8</telephonenumber>
</Attribute>

◆属性値の削除

 “属性値の追加”で追加した電話番号を削除する場合のCSVファイルとルールファイルの記述例を示します。

CSVファイル

 0番目の項目に“MOD”を指定し、次桁から属性値を削除するエントリ情報を記述します。8番目の項目に電話番号(telephonenumber)が記述されていた場合、その値を削除します。7番目の項目の後のカンマを削除しないように注意してください。

image電話番号削除のCSVファイル

MOD,FUJITSU Tarou,FUJITSU,Tarou,tarou,u5zMEqXX,10001,tarou@jp.interstage.com,(注)

(注)1エントリ1行で記述します。

ルールファイル

 CSVファイルの各項目の順序に合わせて、Attributeタグを記述します。上記の電話番号削除例のCSVファイルの場合は、前述の“属性値の追加”で使用した例のルールファイルと同じものを使用します。

◆複数の属性値から特定の属性値の削除

 次のユーザ情報エントリから、電話番号5555-0123を削除する場合のCSVファイルとルールファイルの記述例を示します。

dn: cn=FUJITSU Tarou,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
cn: FUJITSU Tarou
sn: FUJITSU
givenName: Tarou
uid: tarou
userPassword: u5zMEqXX
employeeNumber: 10001
mail: tarou@jp.interstage.com
telephonenumber: 5555-0123
telephonenumber: 5555-6789

CSVファイル

 0番目の項目に“MOD”を指定し、次桁から属性値を削除するエントリ情報を記述します。8番目の項目、および9番目の項目に電話番号(telephonenumber)が記述されており、削除する電話番号が8番目の項目にある場合、その値を削除します。8番目の項目の前後のカンマを削除しないように注意してください。

image電話番号を一つ削除する場合のCSVファイル

MOD,FUJITSU Tarou,FUJITSU,Tarou,tarou,u5zMEqXX,10001,tarou@jp.interstage.com,,5555-6789(注)

(注)1エントリ1行で記述します。

ルールファイル

 CSVファイルの各項目の順序に合わせて、Attributeタグを記述します。

image電話番号を一つ削除する場合のルールファイル(Attributeタグ内のみを示します。)

<Attribute>
<cn>1</cn>
<sn>2</sn>
<givenName>3</givenName>
<uid>4</uid>
<userPassword>5</userPassword>
<employeeNumber>6</employeeNumber>
<mail>7</mail>
<telephonenumber>8</telephonenumber>
<telephonenumber>9</telephonenumber>
</Attribute>

◆属性値の置換え

 次のユーザ情報エントリの、電話番号5555-6789を5555-9001に置き換える場合のCSVファイルとルールファイルの記述例を示します。

dn: cn=FUJITSU Tarou,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
cn: FUJITSU Tarou
sn: FUJITSU
givenName: Tarou
uid: tarou
userPassword: u5zMEqXX
employeeNumber: 10001
mail: tarou@jp.interstage.com
telephonenumber: 5555-6789

CSVファイル

 0番目の項目に“MOD”を指定し、次桁から属性値を置き換えるエントリ情報を記述します。8番目の項目に電話番号(telephonenumber)が記述されていた場合、その値を新しい値で置き換えます。

image電話番号置換えのCSVファイル

MOD,FUJITSU Tarou,FUJITSU,Tarou,tarou,u5zMEqXX,10001,tarou@jp.interstage.com,5555-9001(注)

(注)1エントリ1行で記述します。

ルールファイル

 CSVファイルの各項目の順序に合わせて、Attributeタグを記述します。上記の電話番号置換え例のCSVファイルの場合は、前述の“属性値の追加”で使用した例のルールファイルと同じものを使用します。

irepmodifyentコマンド使用例

irepmodifyent -h hostname -p 389 -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -r rule.xml -i mod.csv(注)

(注)改行を入れないで1行で記述します。


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