TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
目次 索引 |
第6章 サービスの管理 |
ここでは、Forumサービスについて説明します。
Forumサービスは、サーバのインストール時にインストールします。また、TeamWARE Officeの運用を開始したあとでも、Forumサービスを追加できます。Forumサービスは、サイト内のすべてのサーバにインストールできます。インストール方法については、“TeamWARE Office インストールガイド”を参照してください。
サーバからForumサービスを削除することができます。
Forumサービスを削除する場合には、エンタープライズフォーラム(他のサイトに購読定義しているオリジナルフォーラム)を削除して、その情報が他サイトに反映されたのを確認したうえで実行してください。
Forumサービスを削除すると、そのサーバ内のフォーラムはすべて削除されます。一度削除したフォーラムは、復元できないため、十分注意してください。
Forumサービスの削除時に、TeamWAREインストールディレクトリ配下にできるforid.insファイルは、削除しないでください。 このファイルは、以前にインストールされていたForumサービスが利用した(メッセージごとに一意に付けられる)管理番号の最大値を、再インストール時に引き継ぐために利用します。これにより、再インストール時の重複した管理番号の生成を防ぐことができます。 もしこのファイルがない状態で再インストールすると、サーバ間移動で他サーバに移動したメッセージと重複した番号を新規メッセージに割り当てる可能性があり、これをサーバ間移動するとDB矛盾が発生します。 Forumサービスを削除する方法については、“TeamWARE Office インストールガイド”を参照してください。 |
Forumサービスがインストールされていれば、フォーラムはいくつでも作成できます。システム管理者、Forumマネージャ、および、ユーザの登録時に、フォーラムの作成権が与えられたユーザがフォーラムを作成できます。
一番上の階層にあるフォーラムのことをメインフォーラム、その下の階層にあるフォーラムのことをサブフォーラムと呼びます。システム管理者やForumマネージャは、メインフォーラムやサブフォーラムを作成します。メインフォーラム内部には、何階層でもサブフォーラムを作成できます。フォーラムの階層には、深さの制限はありません。しかし、階層はあまり深くせず、最大でも8階層以内にすることをお勧めします。
複数のメインフォーラムを作成すると、特定のフォーラムを探しにくくなりますが、検索機能やマークを使用して必要なフォーラムだけを一覧表示し、ほかのフォーラムは非表示にするということも可能です。
メインフォーラムやサブフォーラムの作成者は、フォーラムへのアクセスを許可するユーザ(ユーザグループ)をだれにするのか決定できます。
メインフォーラムを作成するには、以下のように操作します。
[新規メインフォーラム]ウィンドウが表示されます。
[新規メインフォーラム]ウィンドウには、以下に示す7つのページがあります。それぞれのページで必要な値を指定します。
各ページの詳細については、“TeamWARE Office利用者ガイド”またはForumアプリケーションのオンラインヘルプを参照してください。
サブフォーラムを作成するには、以下のように操作します。
[新規サブフォーラム]ウィンドウが表示されます。
詳細については、以下に示す検索キーワードを使って、Forumのオンラインヘルプを参照してください。
|
不要になったメインフォーラムやサブフォーラムは削除できます。通常はForumマネージャが削除を行います。メインフォーラムやサブフォーラムを削除すると、その下のサブフォーラムもすべて削除されます。選択したメインフォーラムを削除する前に、重要なサブフォーラムを別のメインフォーラムに移動しておくことをお勧めします。
フォーラムを削除するには、以下のように操作します。
フォーラムのメッセージは急速に増加し、また大容量になりがちです。メインフォーラムやサブフォーラムの作成時に、キーワードを定義すると、ユーザがメッセージを検索しやすくなります。テキストエディタでキーワードのリストを編集したり、フォーラムに取り込んだりできます。キーワードを定義しておくと、フォーラムにメッセージを書くときに、ユーザはリストから適切なキーワードを選択できます。
キーワードリストは、メインフォーラムおよびサブフォーラムに作成できます。
以下に、メインフォーラムにキーワードリストを作成する操作方法を示します。
[新規メインフォーラム]ウィンドウが表示されます。
[キーワード]ページが表示されます。
なお、このキーワードリストをファイルとして保存し、ほかのフォーラムに取り込むことができます。[取り込み]ボタンと[取り出し]ボタンでキーワードリストの移出、移入を行うことができます。これにより、キーワードリストをフォーラム間で共有することができます。
サブフォーラムを作成する場合、親フォーラムのキーワードを使用できます。 |
システム管理者は、フォーラムのサイズに制限を設けたり、有効期限切れメッセージを削除する設定などを行い、ディスク使用量の増加を防ぎます。以下に設定可能なパラメータを示します。この数値は、Adminで変更可能です。Adminで設定する項目の詳細については、“18.4.3 サービスの詳細情報”を参照してください。
この値を超えてデータベースが使用されると、システム管理者にアラートが通知されます。
さらに、フォーラムごとに最大ディスク容量や書き込むメッセージの最大サイズを指定できます。また、ディスク使用量を確認することもできます。これらは、Forumアプリケーションを起動し、[フォーラム]メニューから[プロパティ]コマンドを選択し、[ディスク容量]ページを開くことにより行います。
以下の定義が可能です。
Forumサービスは、急ぐ必要のない処理や、時間のかかる処理をバックグラウンドで実行します。たとえば、フォーラム間でメッセージを移動する処理などは、バックグラウンド業務で実行します。バックグラウンドで実行するための処理依頼は、キューに接続され、処理が完了すると削除されます。システム管理者は、Adminを使用してこのキューを参照し、バックグラウンド業務の動作状態を確認できます。参照方法については、“18.8.3 キューの監視”を参照してください。
Forumサービスで、バックグラウンド業務として実行される処理には、以下のものがあります。
Forumサービスは、システムイベントログ、監査イベントログ、ビリングイベントログ、および統計情報の各種情報を採取しています。各種ログの採取を有効にすることにより、システム管理者は、 Forumサービスの利用状況を監視できます。たとえば、ビリングイベントログを解析することにより、フォーラムの利用頻度を確認できます。
システムイベントログ、監査イベントログ、および、ビリングイベントログの採取方法と参照方法については、“18.7 ログ情報の表示”を参照してください。統計情報の参照方法については、“18.8.2 統計情報の監視”を参照してください。
Forumサービスのメンテナンスには、討論を削除する作業があります。これにより、Forumデータベースのディスク使用量を削減できます。詳細については、“18.5.3 Forumサービスのメンテナンス”を参照してください。
大規模なデータベースをもつセンタなどでは、Forumデータベースのインデックスキャッシュの容量を変更する必要があります。インデックスキャッシュの値を大きくすると、Forumデータベースへのアクセス速度が早くなります。しかし、値を大きくしすぎるとメモリ不足が発生するため、メモリの空き容量を確認して値を決定する必要があります。キャッシュサイズの見積もりについては“20.2 インデックスキャッシュサイズの設定”を参照してください。
この値は、[to config]コマンドで変更できます。変更方法を以下に示します。[to config]コマンドの詳細については、“付録C [to config]コマンド”を参照してください。
Forumデータベースを[to config]コマンドで別のディスクに移動できます。
Forumデータベースの移動を行う場合、AdminクライアントのキューモニタでForumサービスキューがないことを確認の上、TeamWARE Officeを停止した後に実施してください。Adminクライアントのキューモニタの使用方法については、“18.8.3キューの監視”を参照してください。また、事前に移動先のディスクに十分な空き容量があることを確認してください。
データベースの移動方法を以下に示します。[to config]コマンドの詳細については、“付録C [to config]コマンド”を参照してください。
フォーラムレプリケーションの環境を設定することで、ほかのサイトのフォーラムを利用できます。
フォーラムレプリケーションは、サイト間直接アクセス環境が事前に設定されている必要があります。サイト間直接アクセスの環境設定の方法、フォーラムレプリケーションの環境設定の方法、および、詳細については、“11.4 サイト間直接アクセスの環境設定”を参照してください。
通知要求の設定をはずさずに、そのユーザの利用許可を削除した場合、通知要求の設定が残ったままとなります。その結果、利用許可を削除したユーザに対しても通知が送信されてしまいます。ユーザは、通知を受信することはできますが、フォーラムに対する利用許可がすでに削除されているため、通知を開くことはできません。
このような場合は、[to backup status]コマンドで、バックアップ状態を確認し、オンラインバックアップモードの場合は、バックアップが完了したことを確認の上、[to backup off]コマンドでオンラインバックアップモードを解除してください。
なお、レプリケーション処理の場合は、オリジナルサイトおよびレプリカサイトの両サイトで、オンラインバックアップモードを解除してください。フォーラムの移動処理の場合は、移動元、移動先の両サーバで、オンラインバックアップモードを解除してください。
目次 索引 |