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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド

2.2 SVPM連携の定義

Systemwalker Centric Manager GEEが、SVPMと連携するための定義について説明します。SVPMを利用しない場合は、定義の必要はありません。

SVPM連携のための作業の概要を“SVPM連携の定義概要”に、作業の手順を“SVPM連携のための作業内容”に示します。なお、“SVPM連携の定義概要”の括弧付き数字は、“SVPM連携のための作業内容”の作業順番と対応しています。

SVPMが監視するハードウェア異常を監視したい場合は、被監視システムとしてSVPMを定義する必要があります。

図2.4 SVPM連携の定義概要

表2.2 SVPM連携のための作業内容

作業の順序

作業名

作業内容

作業分担

(1)

SVPM基本部の動作環境定義

SVPM導入時の作業です。ハードウェア導入時の調整、ハードウェア構成情報の定義、その他必要な定義作業を行います。

・ハード監視画面のセキュリティ機能を有効する場合

  SVPM基本部の制御レジスタ0を、以下のように設定します。
    ビット16(0x00008000)をオン かつ
    ビット22(0x00000200)をオン かつ
    ビット24(0x00000080)をオン

・SVPM基本部と運用管理サーバで時刻同期を行う場合

  SVPM基本部の制御レジスタ1を、以下のように設定します。
    ビット 2(0x20008000)をオン

備考)
  制御レジスタはビットごとに意味を持つので、他のビットとのorをとった値を設定します。

技術員 (CE)

(2)

SVPMコンソール番号の割り当て

SVPM導入時の作業です。接続するSVPMコンソールに対して、それぞれのコンソールを識別するための番号を決めます。
Systemwalker Centric Manager GEE が動作する運用管理サーバは、SVPMに対して1台のコンソールとして接続するため、運用管理サーバに対しても、SVPMコンソールと同様にコンソール番号を割り当てます。

(3)

システム環境の定義

【Solarisの場合】
システム環境を設定します。
  運用管理サーバのノード名の登録
  SVPMノード名の登録
  rootを役割からユーザに変更(Solaris 11以降)
  ログイン名syscomの登録
  .rhostsの設定
  rshの有効化(Solaris 11以降)
  rexecの有効化(Solaris 11以降)
  GDMの有効化(Solaris 11以降)
  motifのインストール(Solaris 11以降)

  動作確認が必要な項目
    rcpの動作確認
    rshの動作確認

【Linuxの場合】
システム環境を設定します。
  運用管理サーバのノード名の登録
  SVPMノード名の登録
  ログイン名syscomの登録
  rshの設定(rshを使用する場合)
  sshの設定(sshを使用する場合)
  rshの有効化(rshを使用する場合)
  sshの有効化(sshを使用する場合)
  rexecの有効化(rexecを使用する場合)
  telnetの有効化(Red Hat Enterprise Linux 8以降でtelnetを使用する場合)
  motifのインストール

  動作確認が必要な項目
    rcpの動作確認(rshを使用する場合)
    rshの動作確認(rshを使用する場合)
    scpの動作確認(sshを使用する場合)
    sshの動作確認(sshを使用する場合)

運用管理者

(4)

SVPMコンソール番号の定義

(2)で運用管理サーバに割り当てたSVPMコンソール番号を、SVPMコンソール番号定義ファイルに設定します。
(3)の定義、SVPMコンソール番号の定義およびSVPM(基本部)に設定された定義内容をもとに、ハードウェア情報定義ファイルを作成します。
詳細は、“SVPMコンソール番号の定義”を参照してください。

(5)

監視パスの定義およびシステム構成情報の登録

(4)のハードウェア情報定義ファイルをもとに、SVPMの正確な情報のひな形を作成します。それを参照して、監視パスの定義およびシステム構成情報の登録を行います。
詳細は、“監視対象システムの登録”を参照してください。

運用管理サーバへのコンソール番号の割り当てについて

SVPM連携のための作業内容”の(2)の作業について、注意事項を以下に示します。

SVPMおよびPC-Xとの接続方式について【Linux

SVPM連携のための作業内容”の(3)の作業について、注意事項を以下に示します。

Linux版ではSVPMとの接続に、rshまたはsshのどちらかを選択して使用します。

また、関連ソフトウェアのPC-X(運用管理クライアントからの[ハード監視制御]ウィンドウの起動で使用)は、運用管理サーバとの接続にrexec、rshまたはtelnetのいずれかを選択して使用します。

それぞれに以下の注意事項があります。どの接続方式を使用するか、環境に合わせて選択してください。

rshを使用する場合(SVPMまたはPC-Xの接続)

Red Hat Enterprise Linux 8以降では、rshはOSの標準機能としてインストールされません。

運用管理サーバの導入環境がRed Hat Enterprise Linux 8以降の場合、EPEL(エンタープライズ Linux 用の拡張パッケージ)の下記パッケージをインストールしてください。

  • rsh

  • rsh-server

sshを使用する場合(SVPMの接続)

連携するSVPMがssh接続に対応している必要があります。

SVPMのssh対応状況については、技術員にお問い合わせください。

rexecを使用する場合(PC-Xの接続)

Red Hat Enterprise Linux 8以降では、rexecはOSの標準機能としてインストールされません。

運用管理サーバの導入環境がRed Hat Enterprise Linux 8以降の場合、“rshを使用する場合(SVPMまたはPC-Xの接続)”に記載のパッケージをインストールしてください(該当パッケージにrexecも含まれます)。

なお、複数のSVPMと連携する場合、接続方式は連携するSVPMごとに決めます。各SVPMとの接続方式は、“SVPM連携のための作業内容”の(4)で定義します。

また、PC-Xの接続方式は“PC-X起動環境の定義”で定義します。


本節では、運用管理者が行う、以下の作業について説明します。