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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

K.3.7 両ノードで連携して行うリカバリ

データベース二重化処理で異常が発生した場合の両ノードで連携してリカバリを行う手順を説明します。

なお、両ノードで連携してリカバリを行う場合、正系ノードの利用者運用を停止する必要があります。しかし、正系ノードの利用者業務をすぐに停止できない場合は、ログ破棄を利用することで、正系ノードの利用者業務を停止可能になるまで待ってから、夜間や運休日にリカバリを行うことが可能です。下記の手順ではログ破棄を利用する手順を説明しています。

操作の手順

データベースサーバ1の操作

  1. dxsvstopコマンドを実行してDBミラーリングサービスを停止します。

    > dxsvstop
  2. 異常原因に応じて、データベースの全件複写のリカバリを実施します。

  3. dxsvstartコマンドのcオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    > dxsvstart -c

データベースサーバ2の操作

  1. データベース二重化処理での異常をメッセージにより確認します。

  2. dxsvstopコマンドのmオプションを実行して、DBミラーリングサービスを保守停止します。

    > dxsvstop -m
  3. rdbbcdcuコマンドのVオプションを実行して、主系RLPを特定します。以下の方法でrdbbcdcuコマンドを実行し、出力されるRLPnameを確認します。
    その後、主系RLPのRLP動作環境ファイルのREF_LOG_PURGEパラメタを編集して、ログ破棄を指定します。

    > rdbbcdcu -V
    
    LogGroup             : system
    RLCbuffNum           : 128
    RLCbuffSize          : 2K
    RLCnum               : 10
    RLCsize              : 10240K
    RLPid  RLPname  Kind       OnMode   OnStat         RLPstat       InhCause  ConStat        DisConCause    LogRemain
        1  rlp001   duplicate  reflect  suspend        normal        -         disconnection  -                      -
  4. dxsvstartコマンドのrオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。DBミラーリングサービスが開始すると、DBミラーリングシステムがログ破棄を実施し、データベース二重化処理を開始します。

    > dxsvstart -r
  5. 正系ノードでのdxsvstopコマンド実行による副系ノードのDBミラーリングサービスの停止を、以下のメッセージにより確認します。

    12136: 相手ノードからの要求によりDBミラーリングサービスを通常停止しました
  6. 異常原因に応じて、全件複写によりデータベースをリカバリします。

  7. 手順3 と同じ方法で主系RLPを特定します。その後、主系RLPのRLP動作環境ファイルのREF_LOG_PURGEパラメタを編集し、ログ破棄の指定を解除します。

  8. dxsvstartコマンドのrオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。DBミラーリングサービスが開始すると、DBミラーリングシステムがデータベース二重化処理を開始します。

    > dxsvstart -r

アプリケーションサーバの操作

  1. DBミラーリングサービスを停止する前に、利用者業務を停止します。

  2. 利用者業務を再開します。

注意

ログ破棄を利用した状態でのDBミラーリングサービス中は、異常が発生した資源に対するノード間のデータベースの等価性が保証されていない状態です。この状態でノード切替えが発生した場合には、ノード切替え前の正系ノードからデータベースのデータをリカバリする必要があります。

参照