ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

12.4 Webアプリケーションの開発・運用時の異常

Webアプリケーションの開発・運用時に発生する以下のトラブルについて対処方法を説明します。

JSPのコンパイルに失敗した場合

以下の可能性が考えられます。

JSPまたはJSPから静的includeされているファイルを更新しても実行時に反映されない

以下の可能性が考えられます。

以下の対処を行ってください。

エラーページとして指定したページがWebブラウザに表示されない場合

1.4.3 Webアプリケーションの注意事項」の「エラーページについて」の「Webブラウザの設定」を参照してください。


日本語などのマルチバイト文字を含むURIにアクセスすると、Webブラウザにステータスコード「404 Not Found」や「400 Bad Requestが通知される

ネットワーク設定の定義項目の「リクエストURIの解析に使用するエンコーディング(uri-encoding)」と、Webブラウザから送信されたリクエストURIのエンコードが一致しているか確認してください。また、Webブラウザがどのエンコード方式でリクエストURIをエンコードするかを確認してください。

Microsoft(R) Internet Explorer の場合

「ツール」-「インターネットオプション」-「詳細設定」-「URLパスをUTF-8として送信する」が有効な場合、リクエストURIはUTF-8で送信されます。


資源のリストア・移入後、Webブラウザにステータスコード「404 Not Found」が通知される

Java EE 7資源をリストア・移入した場合、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資源もリストア・移入しているか確認してください。特に、Webサーバ連携をしている場合は、Interstage HTTP Server 2.2資源、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源のリストア・移入を実施するようにしてください。


WebサーバコネクタのログにメッセージIJServer12027が出力されている場合

メッセージの説明に記載されている対処を行っても解決しない場合、以下の可能性があります。

以下の対処を行ってください。

イベントログ/システムログにIJServer12044が出力されている場合

Webアプリケーションからの応答待ちで、サーバーとの通信がタイムアウトしています。

Webアプリケーションの処理が遅延しているか確認のうえ、Webアプリケーションの処理時間が想定内だった場合は、Webサーバコネクタの送受信タイムアウトの値を増やすよう変更してください。送受信タイムアウトの変更については、WebサーバとIJServerクラスタの連携設定に応じて以下のサブコマンドを使用してください。

送受信タイムアウトの詳細は、「6.18.1 HTTP通信」を参照してください。また、IJServer12044のメッセージの詳細は、「メッセージ集」の「IJServer12044」を参照してください。


イベントログ/システムログにIJServer12046が出力されている場合

Webサーバの起動中に、Webサーバコネクタの動作環境を削除しようとした可能性があります。削除を実行する場合は、以下の手順で操作してください。

  1. Webサーバを停止します。

  2. Webサーバの環境定義ファイル(httpd.conf)を編集し、WebサーバからのWebサーバコネクタの呼び出しを停止します。

  3. wscadmin delete-envサブコマンドでWebサーバコネクタの動作環境を削除します。

  4. Webサーバを起動します。

詳細は、「10.15.2 delete-envサブコマンド」の注意事項を参照してください。

Webサーバコネクタの動作環境を誤って削除した場合は、Webサーバコネクタのリストアコマンド(wscrestore)でWebサーバコネクタの動作環境の設定を復旧してください。

または、以下に従い、削除したWebサーバコネクタの環境設定、およびWebサーバとIJServerクラスタの連携設定を再度実行してください。

4.7.2 Webサーバコネクタの環境設定

4.7.3 WebサーバとIJServerクラスタの連携設定


Webサーバコネクタのログ出力設定が変更されない場合

Webサーバコネクタのログ出力の設定を変更したにもかかわらず、変更前の設定に従ってログ出力が行われている場合、Webサーバの起動中にログ出力の設定を変更した可能性があります。

ログ出力の設定を変更する場合は、以下の手順で操作してください。

  1. Webサーバを停止します。

  2. wscadmin update-log-configサブコマンドでWebサーバコネクタのログ出力設定を変更します。

  3. Webサーバを起動します。


Interstage Java EE 7 DASサービスに配備したWebアプリケーションとの通信に失敗する場合

以下の可能性があります。

以下の対処を行ってください。

Webラウザにステータスコード「400 Bad Request」が通知される

Webラウザにステータスコード「403 Forbidden」が通知される

Webコンテナが受信したリクエストの送信元が、Webコンテナに許可されていない可能性があります。

HTTPサービスの定義項目「要求を受け付けるIPアドレス」を参照し、要求を受け付けるIPアドレスの設定を確認してください。

なお、リクエストの送信元IPアドレスは、HTTPアクセスログの出力フォーマット「%webserver.name%」に出力されます。


Webラウザにステータスコード「500 Internal Server Error」が通知される

Webアプリケーションの処理に失敗している可能性があります。サーバーログにエラーが出力されていないか確認してください。

イベントログ/システムログにIJServer12044が出力されている場合は、Webアプリケーションからの応答待ちでサーバーとの通信がタイムアウトしています。

Webアプリケーションの処理が遅延しているか確認のうえ、Webアプリケーションの処理時間が想定内だった場合は、Webサーバコネクタのタイムアウト時間を増やすよう変更してください。

IJServer12044のメッセージの詳細は、「メッセージ集」の「IJServer12044」を参照してください。


Servletのファイルアップロードで、送信するファイルが2GByteを超えると、アップロードに失敗する

送信するファイルのサイズが2GByteを超えると、ブラウザがContent-Lengthヘッダーに実際のファイルのバイト数とは異なる値を設定する場合があります。この場合、WebコンテナはIOExceptionをスローします。なお、巨大なファイルを送信するとネットワークが過負荷になるため、適切にサイズ制限をすることをお勧めします。


Servletのファイルアップロードで、javax.servlet.http.HttpServletRequest#getPart(String)やgetParts()を実行すると、例外が発生する

障監視機能を使用しているが、故障が検出されない場合がある

Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server用)とWebサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)で、同一のWebサーバ名を使用している可能性があります。

故障監視を行っているWebサーバ名が、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server用)とWebサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の両方で使用されている場合、正しく故障監視を行うことができません。

以下の方法で、それぞれのWebサーバ名を確認してください。

故障監視を行っているWebサーバ名が、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server用)とWebサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の両方で使用されている場合、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)で使用するWebサーバ名を変更してください。

  1. Webサーバ名を変更するWebサーバを停止します。

    Webサーバの停止方法については、「Interstage HTTP Server 2.2 運用ガイド」の「運用・保守」-「起動・停止」-「停止」を参照してください。

  2. wscadmin list-web-serversサブコマンドの--detailオプションでWebサーバコネクタの設定を出力し、記録します。
    list-web-serversサブコマンドについては、「10.15.6 list-web-serversサブコマンド」を参照してください。

  3. wscadmin delete-envサブコマンドでWebサーバコネクタの動作環境を削除します。
    delete-envサブコマンドについては、「10.15.2 delete-envサブコマンド」を参照してください。

  4. テキストエディタなどでWebサーバ一覧ファイル(servers.conf)を開いて、変更対象のWebサーバ名を新しいWebサーバ名に変更します。

    Webサーバ一覧ファイル(servers.conf)の設定方法については、「Interstage HTTP Server 2.2 運用ガイド」の「チューニング」-「環境定義」-「Web サーバ一覧ファイル(servers.conf)」を参照してください。

  5. wscadmin create-envサブコマンドで、新しいWebサーバ名を指定し、Webサーバコネクタの動作環境を作成します。
    create-envサブコマンドについては、「10.15.1 create-envサブコマンド」を参照してください。

  6. wscadminコマンドを使用し、2.で記録したWebサーバコネクタの設定と同様になるように、設定を行ってください。

wscadminコマンドについては「10.15 wscadmin」を参照してください。

  1. Webサーバ名を変更したWebサーバを起動します。

    Webサーバの起動方法については、「Interstage HTTP Server 2.2 運用ガイド」の「運用・保守」-「起動・停止」-「起動」を参照してください。


svmondspstatコマンドで表示されない振り分け先がある

Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server用)とWebサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)で、同一のWebサーバ名を使用している可能性があります。

故障監視機能を使用しているが、故障が検出されない場合がある」を参照してください。