WebサーバとIJServerクラスタの連携設定を行います。Webサーバ連携のサブコマンドでは、WebサーバとIJServerクラスタを同じマシンで運用する場合の連携設定を行います。
なお、WebサーバとIJServerクラスタを別のマシンで運用する場合の連携設定は、wscadminコマンドを使用します。詳細は、「10.15 wscadmin」を参照してください。
形式
create-web-server-ref --target ijserver_name web_server_name
機能説明
Webサーバと、IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスを連携させます。
Webサーバにバーチャルホストが設定されている場合は、バーチャルホストとも連携します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--target | なし | 設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
web_server_name | 不可 | 連携するWebサーバを指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
サーバーインスタンスが1つもないIJServerクラスタとWebサーバを連携させることはできません。サーバーインスタンスを追加してから、本コマンドを実行してください。
Webサーバと連携させた場合、「Webコンテナへアクセスする運用形態」が自動的に“webserver”に設定されるため、Webサーバを経由しないリクエストは拒否されるようになります。Webサーバを経由しないリクエストも許可する場合は、「Webコンテナへアクセスする運用形態」を“nocheck”に設定してください。詳細は、ネットワーク設定の定義項目「Webコンテナへアクセスする運用形態」を参照してください。
また、設定が行われると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「target」に指定したIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンス
このため、本コマンド実行時に定義項目の設定結果が出力されることがあります。詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-web-server-ref --target IJServer001 web001 Command create-web-server-ref executed successfully. |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-web-server-ref --target IJServer001 web001 Command create-web-server-ref executed successfully. |
形式
delete-web-server-ref --target ijserver_name web_server_name
機能説明
Webサーバと、IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスの連携を解除します。
Webサーバにバーチャルホストが設定されている場合は、バーチャルホストとの連携も解除します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--target | なし | 設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
web_server_name | 不可 | 連携を解除するWebサーバを指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
すべてのWebサーバとの連携が解除された場合、ネットワーク設定の定義項目「Webコンテナへアクセスする運用形態」が自動的に“direct”に設定されます。
設定が行われると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「target」に指定したIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンス
このため、本コマンド実行時に定義項目の設定結果が出力されることがあります。詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
使用例
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-web-server-ref --target IJServer001 web001 Command delete-web-server-ref executed successfully. |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-web-server-ref --target IJServer001 web001 Command delete-web-server-ref executed successfully. |
形式
list-web-server-refs --target ijserver_name
機能説明
IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスが連携しているWebサーバの一覧を表示します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--target | なし | 表示対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-web-server-refs --target IJServer001 FJapache |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-web-server-refs --target IJServer001 FJapache |
形式
create-virtual-host-ref --target ijserver_name --webserver web_server_name virtual_host_name
機能説明
IJServerクラスタと連携しているWebサーバにバーチャルホストが設定されていると、Webサーバのバーチャルホストを経由して、IJServerクラスタにアクセスできるようになります。特定のバーチャルホストのみ経由させたい場合は、本コマンドで、Webサーバコネクタが要求を受け付けるバーチャルホストを追加します。追加した場合、追加したバーチャルホストからの要求のみを受け付け、それ以外のバーチャルホストからの要求に対してはステータスコード404(Not Found)を返却します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--target | なし | 設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
--webserver | なし | バーチャルホストが設定されているWebサーバを指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
virtual_host_name | 不可 | バーチャルホストを、以下のいずれかの形式で指定します。
|
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本設定を行うには、IJServerクラスタと、バーチャルホストが設定されているWebサーバを連携させておく必要があります。
バーチャルホストをIJServerクラスタで使用するためには、Webサーバの環境定義ファイル(httpd.conf)に以下のディレクティブを設定する必要があります。
virtual_host_nameに「IPアドレス:ポート番号/ホスト名」の形式で指定する場合
「UseCanonicalPhysicalPort On」を追加します。
クライアントからバーチャルホスト名以外でアクセスする場合は、「UseCanonicalName」を「On」にします。
virtual_host_nameに「IPアドレス/ホスト名」の形式で指定する場合
クライアントからバーチャルホスト名以外でアクセスする場合は、「UseCanonicalName」を「On」にします。
なお、Webサーバの環境定義ファイル(httpd.conf)については、「Interstage HTTP Server 2.2 運用ガイド」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1 Command create-virtual-host-ref executed successfully. |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1 Command create-virtual-host-ref executed successfully. |
形式
delete-virtual-host-ref --target ijserver_name --webserver web_server_name virtual_host_name
機能説明
create-virtual-host-refサブコマンドで追加された要求を受け付けるバーチャルホストを除外します。すべて除外した場合、連携しているWebサーバのすべてのバーチャルホストおよびWebサーバからの要求が受け付けられます。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--target | なし | 設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
--webserver | なし | バーチャルホストが設定されているWebサーバを指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
virtual_host_name | 不可 | 除外対象のバーチャルホストを、以下のいずれかの形式で指定します。
|
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1 Command delete-virtual-host-ref executed successfully. |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1 Command delete-virtual-host-ref executed successfully. |
形式
list-virtual-host-refs --target ijserver_name --webserver web_server_name
機能説明
IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスに対して、create-virtual-host-refサブコマンドで追加された要求を受け付けるバーチャルホストの一覧を表示します。要求を受け付けるバーチャルホストが1つもない場合は、「Nothing to List.」と表示され、連携しているWebサーバのすべてのバーチャルホストおよびWebサーバからの要求が受け付けられることを意味します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--target | なし | 表示対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
--webserver | なし | 表示対象のWebサーバを指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-virtual-host-refs --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-virtual-host-refs --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1 |
形式
update-web-server-connector-config [--sendreceivetimeout=time_out] [--maxprocessors=max_processors] --target ijserver_name
機能説明
IJServerクラスタに対するWebサーバコネクタの環境設定を更新します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--sendreceivetimeout | なし | 送受信タイムアウト(Webコンテナとの通信が途絶えた場合に通信を切断するまでの時間)を1~2147483647秒の範囲で指定します。 省略した場合、設定は更新されません。Webサーバと連携設定した直後の値は「600」です。 |
--maxprocessors | なし | Webコンテナへの最大接続数を0~2048の範囲で指定します。「0」を指定すると無制限になります。 省略した場合、設定は更新されません。Webサーバと連携設定した直後の値は「0」です。 |
--target | なし | 設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス(server)を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin update-web-server-connector-config --sendreceivetimeout=600 --target IJServer001 Command update-web-server-connector-config executed successfully. |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin update-web-server-connector-config --sendreceivetimeout=600 --target IJServer001 Command update-web-server-connector-config executed successfully. |
形式
show-web-server-connector-config --target ijserver_name
機能説明
IJServerクラスタのWebサーバコネクタの環境設定を表示します。
表示される値は、以下のとおりです。
sendreceivetimeout :送受信タイムアウト
maxprocessors :Webコンテナへの最大接続数
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--target | なし | 表示対象のIJServerクラスタ名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin show-web-server-connector-config --target IJServer001 sendreceivetimeout = 600 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin show-web-server-connector-config --target IJServer001 sendreceivetimeout = 600 |