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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

10.1.10 Webサーバ連携

WebサーバとIJServerクラスタの連携設定を行います。Webサーバ連携のサブコマンドでは、WebサーバとIJServerクラスタを同じマシンで運用する場合の連携設定を行います。

なお、WebサーバとIJServerクラスタを別のマシンで運用する場合の連携設定は、wscadminコマンドを使用します。詳細は、「10.15 wscadmin」を参照してください。

10.1.10.1 create-web-server-refサブコマンド

形式

create-web-server-ref --target ijserver_name web_server_name

機能説明

Webサーバと、IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスを連携させます。
Webサーバにバーチャルホストが設定されている場合は、バーチャルホストとも連携します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

web_server_name

不可

連携するWebサーバを指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-web-server-ref --target IJServer001 web001

Command create-web-server-ref executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-web-server-ref --target IJServer001 web001

Command create-web-server-ref executed successfully.

10.1.10.2 delete-web-server-refサブコマンド

形式

delete-web-server-ref --target ijserver_name web_server_name

機能説明

Webサーバと、IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスの連携を解除します。
Webサーバにバーチャルホストが設定されている場合は、バーチャルホストとの連携も解除します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

web_server_name

不可

連携を解除するWebサーバを指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

すべてのWebサーバとの連携が解除された場合、ネットワーク設定の定義項目「Webコンテナへアクセスする運用形態」が自動的に“direct”に設定されます。

設定が行われると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。

このため、本コマンド実行時に定義項目の設定結果が出力されることがあります。詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。

使用例

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-web-server-ref --target IJServer001 web001

Command delete-web-server-ref executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-web-server-ref --target IJServer001 web001

Command delete-web-server-ref executed successfully.

10.1.10.3 list-web-server-refsサブコマンド

形式

list-web-server-refs --target ijserver_name

機能説明

IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスが連携しているWebサーバの一覧を表示します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

表示対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-web-server-refs --target IJServer001

FJapache
web001

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-web-server-refs --target IJServer001

FJapache
web001

10.1.10.4 create-virtual-host-refサブコマンド

形式

create-virtual-host-ref --target ijserver_name --webserver web_server_name virtual_host_name

機能説明

IJServerクラスタと連携しているWebサーバにバーチャルホストが設定されていると、Webサーバのバーチャルホストを経由して、IJServerクラスタにアクセスできるようになります。特定のバーチャルホストのみ経由させたい場合は、本コマンドで、Webサーバコネクタが要求を受け付けるバーチャルホストを追加します。追加した場合、追加したバーチャルホストからの要求のみを受け付け、それ以外のバーチャルホストからの要求に対してはステータスコード404(Not Found)を返却します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。

--webserver

なし

バーチャルホストが設定されているWebサーバを指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

virtual_host_name

不可

バーチャルホストを、以下のいずれかの形式で指定します。

  • IPアドレス:ポート番号/ホスト名

  • IPアドレス/ホスト名

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1

Command create-virtual-host-ref executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1

Command create-virtual-host-ref executed successfully.

10.1.10.5 delete-virtual-host-refサブコマンド

形式

delete-virtual-host-ref --target ijserver_name --webserver web_server_name virtual_host_name

機能説明

create-virtual-host-refサブコマンドで追加された要求を受け付けるバーチャルホストを除外します。すべて除外した場合、連携しているWebサーバのすべてのバーチャルホストおよびWebサーバからの要求が受け付けられます。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。

--webserver

なし

バーチャルホストが設定されているWebサーバを指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

virtual_host_name

不可

除外対象のバーチャルホストを、以下のいずれかの形式で指定します。

  • IIPアドレス:ポート番号/ホスト名

  • IPアドレス/ホスト名

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1

Command delete-virtual-host-ref executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.0.2.1:81/virtualhost1

Command delete-virtual-host-ref executed successfully.

10.1.10.6 list-virtual-host-refsサブコマンド

形式

list-virtual-host-refs --target ijserver_name --webserver web_server_name

機能説明

IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスに対して、create-virtual-host-refサブコマンドで追加された要求を受け付けるバーチャルホストの一覧を表示します。要求を受け付けるバーチャルホストが1つもない場合は、「Nothing to List.」と表示され、連携しているWebサーバのすべてのバーチャルホストおよびWebサーバからの要求が受け付けられることを意味します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

表示対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。

--webserver

なし

表示対象のWebサーバを指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-virtual-host-refs --target IJServer001 --webserver FJapache

192.0.2.1:81/virtualhost1
192.0.2.1:81/virtualhost2

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-virtual-host-refs --target IJServer001 --webserver FJapache

192.0.2.1:81/virtualhost1
192.0.2.1:81/virtualhost2

10.1.10.7 update-web-server-connector-configサブコマンド

形式

update-web-server-connector-config [--sendreceivetimeout=time_out] [--maxprocessors=max_processors] --target ijserver_name

機能説明

IJServerクラスタに対するWebサーバコネクタの環境設定を更新します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--sendreceivetimeout

なし

送受信タイムアウト(Webコンテナとの通信が途絶えた場合に通信を切断するまでの時間)を1~2147483647秒の範囲で指定します。

省略した場合、設定は更新されません。Webサーバと連携設定した直後の値は「600」です。

--maxprocessors

なし

Webコンテナへの最大接続数を0~2048の範囲で指定します。「0」を指定すると無制限になります。

省略した場合、設定は更新されません。Webサーバと連携設定した直後の値は「0」です。

--target

なし

設定対象のIJServerクラスタ名またはInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス(server)を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin update-web-server-connector-config --sendreceivetimeout=600 --target IJServer001

Command update-web-server-connector-config executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin update-web-server-connector-config --sendreceivetimeout=600 --target IJServer001

Command update-web-server-connector-config executed successfully.

10.1.10.8 show-web-server-connector-configサブコマンド

形式

show-web-server-connector-config --target ijserver_name

機能説明

IJServerクラスタのWebサーバコネクタの環境設定を表示します。
表示される値は、以下のとおりです。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

表示対象のIJServerクラスタ名を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin show-web-server-connector-config --target IJServer001

sendreceivetimeout = 600
maxprocessors = 0

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin show-web-server-connector-config --target IJServer001

sendreceivetimeout = 600
maxprocessors = 0