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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

10.1.9 アプリケーション配備

注意

注意事項については、「1.4.2 配備時の注意事項」を参照してください。

10.1.9.1 deployサブコマンド

形式

deploy [--contextroot context_root] [--force[=true|=false]] [--precompilejsp[=true|=false]] [--name component_name] [--retrieve local_dirpath] [--enabled[=true|=false]] [--libraries jar_file[,jar_file]...] [--target target] filepath

機能説明

配備モジュールを配備します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--contextroot

なし

context-rootを指定します。
このオプションはモジュール種別が下記の場合に有効です。
  ・Webアプリケーション(.war)
省略時は、配備対象ファイルから拡張子を除いた値が使用されます。

配備対象がディレクトリの場合は、配備対象のディレクトリ名が使用されます。

--force

なし

同一のモジュールが配備済みの場合に、再配備を行うか否かを指定します。
省略値は「false」です。

--precompilejsp

なし

JSPアプリケーションを配備時にコンパイルするか否かを指定します。

省略値は「false」です。

本オプションを有効にして、JSPの事前コンパイルでエラーが発生した場合は、メッセージを出力して処理を中断します。

--name

なし

アプリケーション名を指定します。
デフォルト値は、ファイルの拡張子を除いた値です。配備対象がディレクトリの場合は、配備対象のディレクトリ名です。

アプリケーション名に指定可能な文字は以下です。

  • 英数字、または特殊文字(‘-’、‘_’、‘.’)

  • 先頭には、英数字または‘_’だけ指定可。

--retrieve

なし

クライアントスタブJARファイルを取り出します。
取り出したJARファイルを格納するディレクトリを指定してください。
クライアントスタブJARファイルの構成については、「4. クライアントスタブJARファイルをダウンロード」を参照してください。

--enabled

なし

配備後にアプリケーションを有効にするか否かを指定します。
デフォルト値は「true」です。

--libraries

なし

アプリケーションから参照するライブラリ(JARファイル)を絶対パスで指定します。複数指定する場合は、カンマ区切りで指定します。
なお、再配備時に本オプションを省略した場合は、再配備前に指定されている値が有効となります。
本オプション使用時は下記の点に注意してください。

  • 単体のコネクタモジュール配備時には本オプションは無効となります。

  • ライブラリ(JARファイル)は、パス構成要素にカンマを含まない場所へ格納してください。
    カンマを含んだ場合、パスの区切りとして取り扱われ配備に失敗する場合があります。

--target

なし

展開先のInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)/IJServerクラスタ名を指定します。省略値は「server」です。
なお、アプリケーションバグや定義誤りによりInterstage Java EE 7 DASサービスが起動できなくなる事態が懸念されるため、運用環境でInterstage Java EE 7 DASサービスへのアプリケーションの配備は行わないでください。

セッションリカバリ機能のみ使用可能なオプション

オプション名

簡略名

説明

--virtualservers

なし

セッションリカバリ機能使用時、配備先の仮想サーバーを選択します。

  • 制御用アプリケーションを配備する場合:「__sessionrecovery」

  • ユーザアプリケーションを配備する場合:「server」

以下の形式で指定してください。
--virtualservers={__sessionrecovery|server}

本オプションは、asadminコマンドでのみ指定可能です。

--availabilityenabled

なし

セッションリカバリ機能使用時、配備するユーザアプリケーションをセッションリカバリ機能の対象にする場合、「true」を指定します。デフォルト値は「false」です。

以下の形式で指定してください。
--availabilityenabled={true|false}

本オプションは、asadminコマンドでのみ指定可能です。

具体的な設定例については、「4.23.3 Session Registry Clientの設定」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

filepath

不可

配備対象ファイルまたはディレクトリを指定します。

ディレクトリに指定可能な文字は以下です。
半角英数字、パス区切り文字、‘+’、‘-’、‘@’、‘.’、‘_’、‘'’、‘(’、‘)’

半角英数字、‘-’、‘@’、‘.’、‘_’

配備対象ディレクトリの上位ディレクトリを指定してディレクトリ配備を行った場合、上位ディレクトリをエンタープライズアプリケーションの展開ディレクトリと判断し配備に成功する場合があります。この場合、アプリケーションが正常に動作しない可能性があるため、必ず配備対象のディレクトリを指定して配備してください。

配備対象ファイルまたはディレクトリとして、UNC形式や、ネットワークドライブ上のパスを指定することはできません。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin deploy --target IJServer001 sample.ear
Application deployed with name sample.
Command deploy executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin deploy --target IJServer001 sample.ear
Application deployed with name sample.
Command deploy executed successfully.

10.1.9.2 get-client-stubsサブコマンド

形式

get-client-stubs --appname application_name local_directory_path

機能説明

配備されているアプリケーションから、EJBアプリケーションのクライアントアプリケーションで使用するスタブファイルおよびJava EEアプリケーションクライアントの実行に必要なファイルを内包するディレクトリを取得します。
クライアントスタブJARファイルおよびJava EEアプリケーションクライアントの実行に必要なファイルを内包するディレクトリの構成については、「4.9.2 Java EEアプリケーションクライアントの運用操作」の「4. クライアントスタブJARファイルをダウンロード」を参照してください。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--appname

なし

スタブを取得する対象のアプリケーション名を指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

local_directory_path

不可

スタブファイルを格納するローカルディレクトリのパスを指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin get-client-stubs --appname sample C:\temp
Command get-client-stubs executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin get-client-stubs --appname sample /temp
Command get-client-stubs executed successfully.

10.1.9.3 undeployサブコマンド

形式

undeploy [--cascade[=true|=false]] [--target target] component_name

機能説明

配備済みアプリケーションを配備解除します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--cascade

なし

リソースアダプタと関係するコネクタ接続プール、コネクタリソース、管理オブジェクトリソース、およびリソースアダプタの定義情報を削除するか否かを指定します。
省略値は「false」です。

--target

なし

展開先のInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)/IJServerクラスタ名を指定します。省略値は「server」です。

展開先のIJServerクラスタを削除している場合、ドメイン(domain)を指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

component-name

不可

配備解除対象のアプリケーション名を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin undeploy --target IJServer001 sample
Command undeploy executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin undeploy --target IJServer001 sample
Command undeploy executed successfully.

10.1.9.4 enableサブコマンド

形式

enable [--target target] component_name

機能説明

ターゲットへ配備されているアプリケーションを有効にします。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

対象のInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)/IJServerクラスタ名、サーバーインスタンス名を指定します。省略値は「server」です。

オペランド

オペランド名

省略

説明

component_name

不可

対象のアプリケーション名を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。

このため、サーバーインスタンスまたはIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin enable --target IJServer001 sample
Command enable executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin enable --target IJServer001 sample
Command enable executed successfully.

10.1.9.5 disableサブコマンド

形式

disable [--target target] component_name

機能説明

ターゲットへ配備されているアプリケーションを無効にします。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

対象のInterstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)/IJServerクラスタ名、サーバーインスタンス名を指定します。省略値は「server」です。

オペランド

オペランド名

省略

説明

component_name

不可

対象のアプリケーション名を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。

このため、サーバーインスタンスまたはIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin disable --target IJServer001 sample
Command disable executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin disable --target IJServer001 sample
Command disable executed successfully.