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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 使用手引書 日本語資源管理編
FUJITSU Software

3.1.1 業務を新規に作成する

業務が作成されていない状態で日本語資源管理を起動した場合に、業務の作成ウィザードが表示されます。また、メニューからも業務の作成ウィザードを実行することができます。

『操作』

  1. [日本語資源管理]ウィンドウを起動します。

  2. [業務]メニューの[作成]をクリックします。

    → 業務の作成ウィザードが開始され、[業務の作成 1/5]ダイアログボックス(図3.2 業務の作成 1/5)が表示されます。

    図3.2 業務の作成 1/5

  3. [新規に業務を作成する]をチェックして、[次へ]ボタンをクリックします。既存の業務が何もない状態の場合、無条件に[新規に業務を作成する]がチェックされています。

    業務の作成を中止するときは、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

参考

  • 登録可能な業務数は20です。

  • 業務の作成は以下の操作でも実行することができます。

    ツールバーの以下のボタンをクリック

3.1.1.1 業務名の設定

業務名を設定します。

『操作』

  1. [業務の作成 1/5]ダイアログボックス(図3.2 業務の作成 1/5)で[次へ]ボタンをクリックします。

    →[業務の作成 2/5]ダイアログボックス(図3.3 業務の作成 2/5)が表示されます。

  2. 各項目を指定して、[次へ]ボタンをクリックします。

    [戻る]ボタンをクリックすると、[業務の作成 1/5]ダイアログボックスに戻ります。

    業務の作成を中止するときは、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

図3.3 業務の作成 2/5

『指定項目』

業務名

業務名を指定します。最大30バイトまで入力が可能です。機種依存文字、半角カナ文字を含む業務名を指定すると、OSによっては文字化けが発生し誤動作をする恐れがあります。

参考

業務名は後で変更することもできます。“3.2 業務の内容を変更する”を参照してください。

3.1.1.2 業務で使うフォントシステムの設定

業務の外字を管理するフォントシステムを設定します。フォントシステムは、その業務に含まれる各プラットフォームで使われるフォントシステムを選択します。

『操作』

  1. [業務の作成 2/5]ダイアログボックス(図3.3 業務の作成 2/5)で[次へ]ボタンをクリックします。

    →[業務の作成 3/5]ダイアログボックス(図3.4 業務の作成 3/5)が表示されます。

  2. 各項目を指定して、[次へ]ボタンをクリックします。

    [戻る]ボタンをクリックすると、[業務の作成 2/5]ダイアログボックスに戻ります。

    業務の作成を中止するときは、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

図3.4 業務の作成 3/5

『指定項目』

フォントシステム一覧

業務で使用するフォントシステムの一覧が表示されます。

[追加]ボタン

[業務のフォントシステムの追加]ダイアログボックスを表示し、フォントシステムを追加します。詳細は“図3.5 業務のフォントシステムの追加”を参照してください。

[削除]ボタン

フォントシステム一覧で選択されているフォントシステムが削除されます。フォントシステムが選択されている場合には、配下の書体やサイズはすべて削除されます。書体が選択されている場合には、配下にサイズがあればすべて削除されます。

図3.5 業務のフォントシステムの追加

『指定項目』

マシン

業務で使用するマシンを選択します。

フォントシステム

マシンに対応するフォントシステムが表示されます。

詳細は、以下の表を参照してください。それぞれのフォントシステムの詳細については、“付録B フォントシステム一覧表”を参照してください。

表3.1 マシンとフォントシステムの対応

マシン

フォントシステム

グローバルサーバ

先頭に“OSIV”が表示されるフォントシステム

ASP

先頭に“ASP”が表示されるフォントシステム

Unix系

先頭に“UXP/DS”、“Solaris”、“Linux”または“HP-UX”が表示されるフォントシステム

SX/G

先頭に“SX/G”が表示されるフォントシステム

Windows系

先頭に“Windows”が表示されるフォントシステム

その他

上記以外のフォントシステム

書体

選択したフォントシステムの書体が表示されます。

書体を追加する場合は、チェックボックスをチェックします。サイズがある場合には、必ずサイズをチェックしてください。サイズをチェックしないと[OK]ボタンが有効になりません。チェックした書体ごとに選択し、サイズのチェックを行ってください。

サイズ

書体のリストで選択状態となっている書体にサイズがある場合は、そのサイズがサイズのリストに表示されます。書体の配下にサイズがない場合には、サイズのリストは使用不可となります。サイズを追加する場合は、チェックボックスをチェックします。

[OK]ボタン

選択されたフォントシステムが業務のフォントシステムとして追加されます。

[キャンセル]ボタン

フォントシステムを追加せずにダイアログボックスを閉じます。

注意

  • サイズがあるフォントシステムの場合、書体を一度に複数チェックすると、[OK]ボタンが無効のままになります。この場合、書体を一つずつチェックしてから、必ずサイズを一つ以上チェックしてください。

参考

  • 業務で使うフォントシステムは後で変更することもできます。“3.2 業務の内容を変更する”を参照してください。

  • 他社外字を扱う場合

    他社外字を業務で扱いたい場合には、「その他 BDFフォント」を業務のフォントシステムとして追加します。

    1. [業務のフォントシステムの追加]ダイアログボックスで、フォントシステム一覧から「その他 BDFフォント」を選択します。

    2. 書体とサイズは、選択できません。

    3. [OK]ボタンをクリックすると、[BDFフォントのコード系]ダイアログボックス(図3.6 BDFフォントのコード系)が表示され、コード系を選択できます。コード系を決定しなければ業務で使用するフォントシステムには追加できません。

    4. [OK]ボタンをクリックします。

      →コード系を決定して、「その他 BDFフォント」を業務で使用するフォントシステムに追加します。

      処理を中止したいときは、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。[業務のフォントシステムの追加]ダイアログボックスに戻ります。

      図3.6 BDFフォントのコード系

      『指定項目』

      コード系

      BDFフォントのコード系を選択します。以下から選択することができます。

      • JIPS

      • KEIS

      • DBCS-Host

      • JEF

      • シフトJIS(MS)

      • EUC(U90)

      • EUC(S90)

      • Unicode(UCS2)

      • Unicode(UCS4)

    注意

    • 書体とサイズの追加は、本処理で指定できません。書体とサイズを追加する場合は、業務の作成が完了後、“3.2 業務の内容を変更する”の書体、サイズの追加処理を実施してください。

    • ベンダコードのフォントは、業務で1つだけ設定できます。JEF、JIPS、KEIS、DBCS-Hostのフォントシステムを1つの業務に同時に登録することはできません。

    • 「その他 BDFフォント」は、業務で1つだけ設定できます。コード系を変えても複数のBDFフォントを設定することはできません。

    • "明朝体"、"ゴシック体"以外の書体名は、BDFの"FAMILY_NAME"に設定されている書体名が登録されます。

    • JIPSの場合、外字域が2つに分かれているため、それぞれのBDFフォントが登録されます。BDFフォントのコード系をJIPSにした場合には、以下の名前のBDFフォントが追加されます。

      「その他 BDFフォント(JIPS-G0の集合)」

      「その他 BDFフォント(JIPS-G1の集合)」

      上記の2つは、セットでJIPSのBDFフォントとなります。どちらか片方のフォントシステムを削除すると、両方が削除されます。

      外字の登録時には、G0、G1集合の両方を含むBDFファイルから登録することになりますが、その場合それぞれのフォントシステムに対して登録を行う必要があります。

3.1.1.3 入力機能の設定

業務で入力機能を使うかどうかを設定します。[入力機能を利用する]を選択すると、業務の資源として外字に辞書用外字が追加され、辞書も作成できるようになります。

『操作』

  1. [業務の作成 3/5]ダイアログボックス(図3.4 業務の作成 3/5)で[次へ]ボタンをクリックします。

    →[業務の作成 4/5]ダイアログボックス(図3.7 業務の作成 4/5)が表示されます。

  2. 各項目を指定して、[次へ]ボタンをクリックします。

    [戻る]ボタンをクリックすると、[業務の作成 3/5]ダイアログボックスに戻ります。

    業務の作成を中止するときは、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

図3.7 業務の作成 4/5

『指定項目』

入力機能を利用する

業務で入力機能を利用する場合にチェックします。初期値は利用しない状態です。チェックすると、入力用のマスタコード系の選択が有効になります。

入力用のマスタコード系

入力用のマスタコード系を選択します。以下のコード系から選択できます。

  • JEF

  • Unicode-JEF

  • Unicode

  • Unicode(2004MS)

  • シフトJIS(MS)

  • JIPS

  • KEIS

  • DBCS-Host

  • J-NET

入力用のマスタコード系の決め方については、“3.1.1.3.1 入力用のマスタコード系の決め方”を参照してください。

参考

3.1.1.3.1 入力用のマスタコード系の決め方

入力用のマスタコード系を決める際には、業務システム全体を見渡し、テキストデータを扱ううえで最もふさわしいコード系を指定します。通常これはデータ格納先であるデータベースサーバのコード系や、業務ホストが扱うコード系にしてください。

以下のシステム構成の場合、サーバサイドでは一貫してUnicodeを用いており、クライアントではシフトJISとUnicodeが混在しています。これは本来業務システム全体としてはUnicodeに統一すべきところ、クライアントの一部がOSやアプリケーションの都合でシフトJISを用いているケースです。

図3.8 システム構成例

このような場合は、入力用マスタコードをUnicodeに設定します。

日本語資源管理では、Unicode以外のコード系を用いている文字入力クライアントには、自動的にコード系を変換した辞書を用意します。

図3.9 辞書の変換

また、業務内でCharset-Web入力を使用する場合は、Charset-Web入力で使うコード系を入力用マスタコード系とします。したがって、業務内で使用するCharset-Web入力サーバのコード系はすべて入力用マスタコード系となります。

表3.2 入力用マスタコード系と文字セット

入力用マスタコード系

文字セット

JEF

JIS非漢字
JIS第一・第二水準
拡張漢字
拡張非漢字
外字
EBCDIC(ASCII)、EBCDIC(カナ)

Unicode-JEF

JEFをオープンプラットフォームで利用できるように、Unicodeにマップされたコード系。JEFと同等の文字セット。

Unicode

JIS90ベースのMS 明朝(Version2.31)で使用されている以下の文字セット。
マイクロソフト標準キャラクタセット
JIS補助漢字(JIS X 0212)
JIS X 0221 日本文字部分レパートリで定義されるJAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT(追加非漢字集合)等
利用者定義文字(6400文字)

Unicode(2004MS)

JIS2004ベースのMS 明朝(Version5.30)で使用されている以下の文字セット。
マイクロソフト標準キャラクタセット
JIS X 0212:1990
JIS X 0213:2004
JIS X 0221(JAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT)等
利用者定義文字(6400文字)

シフトJIS(MS)

マイクロソフト標準キャラクタセット
利用者定義文字(1880文字)

JIPS

JIS8単位/EBCDIC(カナ)
JIS非漢字
JIS第一・第二水準
JIPS拡張漢字
JIPS拡張非漢字
外字

KEIS

EBCDIC(カナ)
JIS非漢字
JIS第一・第二水準
KEIS拡張漢字
KEIS拡張非漢字
外字

DBCS-Host

EBCDIC(ASCII)/EBCDIC(カナ)
JIS非漢字
JIS第一・第二水準
IBM拡張漢字
IBM拡張非漢字
外字

J-NET

住民基本台帳ネットワーク統一文字
外字

注意

  • Charset-Web入力を使用する場合、業務の入力用マスタコード系がCharset-Web入力の運用文字コードに対応します。運用文字コードとの対応に関しては、“Charset-Web入力 導入ガイド”の“第5章 資源管理サーバのインストール”を参照してください。

  • 業務内に異なるコード系のCharset-Web入力サーバを配置することはできません。

  • クライアントで使用しているコード系が入力用マスタコード系と異なる場合、登録した漢字や単語の一部が使えない場合があります。

  • 入力用マスタコード系がJIPSの場合、外字域が2つに分かれているため、それぞれの辞書用外字が登録されます。辞書用外字のコード系をJIPSにした場合には、以下の名前の辞書用外字が追加されます。

    「辞書用外字(JIPS-G0の集合)」

    「辞書用外字(JIPS-G1の集合)」

    上記の2つは、セットでJIPSの辞書用外字となります。

3.1.1.4 配付情報の設定

業務の資源を配付するための情報を設定します。配付のための準備作業について、詳しくは“第6章 業務の資源の配付”を参照してください。

『操作』

  1. [業務の作成 4/5]ダイアログボックス(図3.7 業務の作成 4/5)で[次へ]ボタンをクリックします。

    →[業務の作成 5/5]ダイアログボックス(図3.10 業務の作成 5/5)が表示されます。

  2. 各項目を指定して、[完了]ボタンをクリックします。

    →業務が作成され、[日本語資源管理]ウィンドウに作成した業務が表示されます。

    [戻る]ボタンをクリックすると、[業務の作成 4/5]ダイアログボックスに戻ります。

    業務の作成を中止するときは、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

図3.10 業務の作成 5/5

『指定項目』

配付方法

現在設定されている配付方法を表示します。変更する場合には、[配付方法の変更]ボタンをクリックします。

[サーバグループ追加]ボタン、[クライアントグループ追加]ボタンをクリックした際に、ここで表示されている配付方法に従い情報設定の画面が表示されます。

[配付方法の変更]ボタン

[配付方法の変更]ダイアログボックス(図3.11 配付方法の変更)を表示します。

配付情報一覧

配付先のサーバグループとクライアントグループがツリー構造で表示されます。

[サーバグループ追加]ボタン

[サーバグループの設定]ダイアログボックスを表示します。登録可能なサーバグループ数は10です。

[サーバグループの設定]ダイアログボックスについては、“6.2 配付の準備”を参照してください。

[クライアントグループ追加]ボタン

[クライアントグループの追加]ダイアログボックスを表示します。

配付情報一覧で選択されているサーバグループの配下にクライアントグループを設定します。サーバグループが選択されていない場合は使用できません。

[クライアントグループの追加]ダイアログボックスについては、“6.2 配付の準備”を参照してください。

[削除]ボタン

配付情報一覧で選択されているサーバグループ、クライアントグループを削除します。

サーバグループが選択されている場合には、配下のクライアントグループも一緒に削除されます。

[変更]ボタン

配付情報一覧でサーバグループが選択されている場合には、選択されているサーバグループの[サーバグループの設定]ダイアログボックスが表示されます。配付情報一覧でクライアントグループが選択されている場合には、選択されているクライアントグループの[クライアントグループの設定]ダイアログボックスが表示されます。

配付方法の変更

配付方法を変更します。

図3.11 配付方法の変更

『指定項目』

配付方法

配付方法を選択します。選択できる配付方法は以下のとおりです。

  • Charset Managerの資源配付機能で配付する
    Charset Managerの資源配付機能の準備が完了していないと、選択できません。準備の手順については、“6.2.1 Charset Managerの資源配付の準備”を参照してください。

  • Centric Managerで配付する
    Centric Managerがインストールされていないと、選択できません。Centric Managerで配付する方法については、“6.2.2 Centric Managerの配付の準備”を参照してください。

  • オフラインで配付する
    オフラインで配付する方法については、“6.2.3 オフライン配付の準備”を参照してください。

[OK]ボタン

配付方法を変更して、[業務の作成 5/5]ダイアログボックスに戻ります。

[キャンセル]ボタン

配付方法を変更しないで、[業務の作成 5/5]ダイアログボックスに戻ります。