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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 使用手引書 日本語資源管理編
FUJITSU Software

6.2.1 Charset Managerの資源配付の準備

Charset Managerのインストール時に配付環境の設定をすることもできますが、あとで配付環境を設定し、準備することもできます。配付の準備は、以下の手順で行います。

Charset Managerのインストール時に配付環境の設定を自動で行う設定をしている場合
  1. 6.2.1.2 配付情報の設定”を行います。

  2. 6.2.1.3 クライアントの定義取出し”を行います。

  3. 部門サーバ側、クライアント側の配付の準備をします。

Charset Managerのインストール時に配付の環境設定を行わなかった場合、または、配付の環境設定でエラーが出て、配付環境設定ができなかった場合
  1. 6.2.1.1 配付環境の設定”を行います。

  2. 6.2.1.2 配付情報の設定”を行います。

  3. 6.2.1.3 クライアントの定義取出し”を行います。

  4. 部門サーバ側、クライアント側の配付の準備をします。

部門サーバ側、クライアント側の配付の準備については、それぞれお使いのバージョン・レベルの“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”を参照してください。

ネットワーク環境について

Charset Managerの資源配付機能を利用する場合、以下のようなネットワーク構成とすることを推奨します。

図6.9 ネットワーク構成

また、Charset Managerの資源配付機能では、資源管理サーバと部門サーバ間はIPv4またはIPv6で通信することができます。クライアントと部門サーバ間は、互換モードの場合IPv4でのみ通信し、サービスモードの場合IPv4またはIPv6で通信することができます。

注意

  • IPv6で通信を行う場合、IPv6/IPv4デュアルスタックで利用してください。

6.2.1.1 配付環境の設定

Charset Managerの資源配付機能を使用するために、配付環境を設定する必要があります。6.2.1.1.1 配付環境設定コマンドにより設定してください。

本コマンドは、Administrators権限のユーザが実行してください。本コマンドでは、資源配付機能の環境を設定し、以下のサービスの起動を行います。

Charset Manager Transfer Service

また、本コマンドはマシンの環境を変更する場合にも実行する必要があります。マシン環境を変更した場合の手順については、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“付録D Charset Managerの資源配付環境の変更について”を参照してください。

また、以下のポート番号を配付用として使用します。

なお、ポート番号は変更することができます。変更の手順については、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“付録D Charset Managerの資源配付環境の変更について”を参照してください。

注意

  • Charset Managerの資源配付を使用する場合、コンピュータ名はRFCの規約に従った名前をつける必要があります。規約に従わない名前をつけた場合、配付時にエラーが発生します。

  • Windows ファイアウォールが有効な環境下で、Charset Manager の資源配付機能を使用すると、資源配付を行うことができません。Charset Managerの資源配付機能で使用するポート番号を配付先の部門サーバに対して、開設してください。

6.2.1.1.1 配付環境設定コマンド
コマンド

インストールディレクトリ\JPMAN\F5ATVINI.EXE

呼出し形式
F5ATVINI.EXE /M
パラメタの説明
/M

資源管理サーバの環境設定を行う場合に指定します。

C:\>"C:\Program Files\CharMGR\JPMAN\F5ATVINI.EXE" /M

復帰コードとメッセージ

配付環境設定コマンドで返却される復帰コードとメッセージについて、説明します。

復帰

コード

内容

0

メッセージ

意味

正常に終了しました。

対処

1

メッセージ

コマンドパラメタの指定に誤りがあります。

意味

コマンドパラメタに誤りがあります。

対処

コマンドパラメタを見直して、再度実行してください。

10

メッセージ

このマシンには資源管理サーバがインストールされていません。

意味

コマンドを実行したマシンにCharset Manager-Mの日本語資源管理機能がインストールされていません。

対処

インストールしたマシンの構成を確認して、必要であればCharset Manager-Mの日本語資源管理機能をインストールしてください。

12

メッセージ

Charset Managerの資源配付機能の環境設定ができませんでした。

意味

Charset Managerのインストール環境が不正なため、Charset Managerの資源配付機能の環境設定ができませんでした。

対処

Charset Managerを再インストールして、再度環境を構築しなおしてください。

20

メッセージ

レジストリの読込みに失敗しました。

意味

レジストリの読込みに失敗しました。

対処

Charset Managerを再インストールして、再度環境を構築しなおしてください。

30

メッセージ

ファイルのオープンに失敗しました。([ファイルパス名])

意味

ファイルのオープンに失敗しました。

対処

表示されたファイルの状態を確認して、再度実行してください。

31

メッセージ

ファイルの読込みに失敗しました。([ファイルパス名])

意味

ファイルの読込みに失敗しました。

対処

表示されたファイルの状態を確認して、再度実行してください。

32

メッセージ

ファイルの書込みに失敗しました。([ファイルパス名])

意味

ファイルの書込みに失敗しました。

対処

表示されたファイルの状態を確認して、再度実行してください。または、コマンドを実行しているユーザの権限を確認してください。

33

メッセージ

ファイルのリネームに失敗しました。([ファイルパス名])

意味

ファイルのリネームに失敗しました。

対処

表示されたファイルの状態を確認して、再度実行してください。または、コマンドを実行しているユーザの権限を確認してください。

34

メッセージ

ファイルのバックアップに失敗しました。([ファイルパス名])

意味

ファイルのバックアップに失敗しました。

対処

表示されたファイルの状態を確認して、再度実行してください。

35

メッセージ

ファイルのアクセスに失敗しました。([ファイルパス名])

意味

ファイルのアクセスに失敗しました。

対処

表示されたファイルの状態を確認して、再度実行してください。

40

メッセージ

Service Control Managerのハンドルを取得できませんでした。

意味

サービスをコントロールすることができません。

対処

コマンドを実行しているユーザの権限を確認してください。

41

メッセージ

Charset Manager Transfer Serviceのハンドルを取得できませんでした。

意味

サービスのハンドルを取得できませんでした。

対処

コマンドを実行しているユーザの権限を確認してください。

42

メッセージ

Charset Manager Transfer Serviceを登録できませんでした。

意味

サービスを登録できませんでした。

対処

コマンドを実行しているユーザの権限を確認してください。

43

メッセージ

Charset Manager Transfer Serviceを起動できませんでした。

意味

サービスを起動できませんでした。

対処

運用監視ログを確認してください。

44

メッセージ

Charset Manager Transfer Serviceを停止できませんでした。

意味

サービスを停止できませんでした。

対処

運用監視ログを確認してください。

50

メッセージ

メモリ不足が発生しました。

意味

メモリが不足しました。

対処

後ほど処理してもよいアプリケーションを終了させてから、再度実行してください。

60

メッセージ

Jarファイル一覧取得に失敗しました。([ファイルパス名])

意味

表示されたファイルパスにあるjarファイルの一覧を取得することができませんでした。

対処

Charset Managerを再インストールしてください。

99

メッセージ

内部エラーが発生しました。詳細コード = [エラー番号]

意味

内部エラーが発生しました。

対処

表示されたエラー番号を弊社技術員に連絡ください。

注意

上記表のメッセージの他に、警告メッセージが出力される場合があります。

6.2.1.1.2 Charset Manager Transfer Serviceの設定の変更

Charset Manager Transfer Serviceの動作に関する設定を変更したい場合には、以下のファイルを編集してください。Charset Manager-M、Charset Manager-Aの場合、編集後にサービス/デーモンを再起動してください。

■サービスやデーモンの再起動するタイミングを設定したい場合

<設定ファイル>
  • Charset Manager-Mの場合
    インストールディレクトリ\JPMAN\hmapp\daemon\bin\RestartProperty

  • Windows版 Charset Manager-Aの場合
    インストールディレクトリ\JPAGE\hmapp\daemon\bin\RestartProperty

  • UNIX版 Charset Manager-Aの場合
    /etc/opt/FSUNadj/JPAGE/bin/hmapp/daemon/bin/RestartProperty

<設定内容>

設定内容

意味

autorestart=true

JavaVMが異常終了したときに自動的に再起動する場合にはtrueを指定します。そのまま異常終了する場合にはfalseを指定します。

restartRetryCount=XX

起動エラー時の起動リトライ回数を指定します。
設定可能な回数は-1~999回です。省略値は0で、-1を指定すると無限界の起動リトライとなります。

restartRetryInterval=XX

起動リトライするまでの間隔を指定します。
単位は秒で、設定可能な回数は0~3600秒です。省略値は60秒です。

配付時のタイムアウト値を変更したい場合

<設定先ファイル>
  • Charset Manager-Mの場合
    インストールディレクトリ\JPMAN\hmapp\daemon\bin\DaemonProperty

  • Windows版 Charset Manager-Aの場合
    インストールディレクトリ\JPAGE\hmapp\daemon\bin\DaemonProperty

  • UNIX版 Charset Manager-Aの場合
    /etc/opt/FSUNadj/JPAGE/bin/hmapp/daemon/bin/DaemonProperty

  • Charset Manager-CLの場合
    インストールディレクトリ\JPCLI\cpb\hmapp\client\bin\ClientProperty

<設定内容>

設定内容

意味

transfer.bufferTimeout=XX

転送処理でのバッファ単位の通信タイムアウト時間を秒数で設定します。
設定可能な値は0~2147483秒です。省略値は60秒です。

transfer.bufferRetryCount=XX

転送処理でのバッファ単位の処理失敗時のリトライ回数を指定します。
設定可能な値は0~2147483647回です。省略値は5回です。

transfer.bufferRetryInterval=XX

転送処理でのバッファ単位のリトライ時の間隔を秒数で指定します。設定可能な値は0~2147483秒です。省略値は10秒です。

上記の設定内容から以下の計算式でタイムアウト時間を求めます。

(bufferTimeout×(bufferRetryCount+1))+bufferRetryInterval×bufferRetryCount

エラー時のリトライ回数を変更したい場合

<設定先ファイル>
  • Charset Manager-Mの場合
    インストールディレクトリ¥JPMAN¥jobenv.inf

  • Windows版 Charset Manager-Aの場合
    インストールディレクトリ¥JPAGE¥jobenv.inf

  • UNIX版 Charset Manager-Aの場合
    /etc/opt/FSUNadj/JPAGE/bin/jobenv.inf

<設定内容>

設定内容

意味

ErrorRetryCount=XX

エラーリトライ回数を指定します。
設定可能な値は0~100回です。0が指定された場合、エラーリトライを行いません。省略値は0回です。

ErrorRetryInterval=XX

エラーリトライの間隔を秒単位で指定します。
設定可能な値は0~86400秒です。省略値は300秒です。

6.2.1.2 配付情報の設定

Charset Managerの資源配付を使用する場合には、業務の配付方法の設定で、配付方法に「Charset Managerの資源配付で配付する」を選択する必要があります。業務の配付方法の設定については、“3.1.1.4 配付情報の設定”を参照してください。

配付方法を設定したら、サーバグループとクライアントグループの設定を行います。

6.2.1.2.1 サーバグループの設定

配付方法に「Charset Managerの資源配付機能で配付する」を選択した場合には、以下の画面が表示されます。

図6.10 サーバグループの設定(「Charset Managerの資源配付機能で配付する」を選択した場合)

『指定項目』

サーバグループ名

サーバグループ名を指定します。最大62バイトまで入力が可能です。機種依存文字、半角カナ文字を含むサーバグループ名を指定すると、OSによっては文字化けが発生し誤動作をする恐れがあります。
なお、サーバグループ名を変更しても、他の設定に影響はありません。

[Web入力サーバである]チェックボックス

配付先サーバがCharset-Web入力サーバである場合はチェックします。

資源配付機能の設定

資源配付機能の設定を行います。設定できる項目は以下のとおりです。

  • サーバ名/IPアドレス

    サーバ名またはIPアドレスの一覧が表示されます。複数の指定が可能です。

  • サーバ/IPアドレス[追加]ボタン

    [サーバの追加]ダイアログボックス(図6.11 サーバの設定)が表示されます。登録可能なサーバ数は10です。

  • サーバ/IPアドレス[削除]ボタン

    サーバ名/IPアドレス一覧で選択されているサーバ名またはIPアドレスを削除します。

  • サーバ/IPアドレス[変更]ボタン

    [サーバの変更]ダイアログボックス(図6.11 サーバの設定)を表示します。

  • 配付スケジュール

    配付スケジュールは、実際に配付をするタイミングを設定します。配付スケジュールの設定は、業務共通の設定とサーバグループ固有の設定があり、どちらに従うかはラジオボタンで選択します。

    さらにそれぞれの配付スケジュールを変更したい場合には、業務共通の設定[変更]ボタン、またはサーバグループ固有の設定[変更]ボタンをクリックして、[配付スケジュール設定]ダイアログボックス(図6.12 配付スケジュール設定)を表示します。

  • [圧縮して配付する]チェックボックス

    [圧縮して配付する]チェックボックスをチェックすると、配付資源を圧縮して配付します。圧縮は、Web入力サーバへの配付を行う場合にチェックすると効果的です。

  • [適用種別]ラジオボタン

    適用種別を選択します。選択できる種別は以下のとおりです。

    • 即時:配付後、即適用する

    • 再起動後適用:OSの再起動後に適用する

    • 適用しない

    配付の中継サーバとして指定する場合には、「適用しない」を選択してください。

    注意

    部門サーバがWindows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019である場合、「即時」を指定すると適用異常のエラーとなります。この場合、「再起動後適用」を指定するか、部門サーバ側で即時適用を許可する設定をしてください。即時適用を許可する設定については、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“2.2.1.1 Windows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019の場合”を参照してください。

    なお、即時適用を許可する設定をした場合、以下の条件では正しく適用できない場合があります。

    • ユーザがログオンしている場合

    • 外字を扱うアプリケーションやWindowsサービスが起動している場合

    運用を制限できない、運用が特定できないといった場合や、部門サーバにWindows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019が含まれる場合には、「再起動後適用」を指定することをお勧めします。

  • [サーバのシステム]ラジオボタン

    サーバのシステムを選択します。選択できる種別は以下のとおりです。

    配付先のサーバのシステム種別を選択します。選択できる種別は以下のとおりです。

    • Windows系

      配付先のサーバがWindows系の場合、選択します。

    • UNIX系

      配付先のサーバがUNIX系の場合、選択します。この場合、OS種別をコンボボックスから選択します。選択できる種別は以下のとおりです。

      Solaris :Solarisに配付する場合、選択します。

      Linux :Linuxに配付する場合、選択します。

[サーバに適用する資源を設定する]チェックボックス

サーバに適用する資源を設定する場合はチェックします。チェックすると、以下の項目が使用可能となります。

  • フォントシステム

    サーバに適用するフォントシステムの一覧が表示されます。業務で使用するフォントシステムの中から複数選択できます。資源配付機能の設定の[サーバのシステム]で選択したシステムによって、選択できるフォントシステムが決まります。

    • [サーバのシステム]でWindows系を選択した場合、
      “Windows”で始まるフォントシステム

    • [サーバのシステム]でUNIX系を選択し、コンボボックスで“Solaris”を選択した場合、
      “Solaris”で始まるフォントシステム

    • [サーバのシステム]でUNIX系を選択し、コンボボックスで“Linux”を選択した場合、
      “Linux”で始まるフォントシステム

    システムを混在させて選択することはできません。

  • フォントシステム[追加]ボタン

    [適用するフォントシステムの追加]ダイアログボックス(図6.14 適用するフォントシステムの追加)を表示します。

  • フォントシステム[削除]ボタン

    フォントシステム一覧で選択されているフォントシステムを削除します。

  • フォントシステム[オプション変更]ボタン

    [オプション変更]ダイアログボックスを表示します。フォントシステム一覧で選択されているフォントシステムにJEF拡張文字を移入するかどうかを指定します。選択されているフォントシステムがWindows系のフォントシステムの場合のみ有効となります。

[List CreatorでPDF生成/閲覧を行う書体、またはList Worksで印刷を行う書体の設定の設定]チェックボックス

部門サーバにList CreatorまたはList Worksがインストールされている場合、選択された明朝体またはゴシック体の外字を配付・適用するための機能です。

PDF生成/閲覧または印刷に使用する書体の種類を設定します。

  • 明朝体:FUJ明朝体を使用する場合に選択します。

  • ゴシック体:FUJゴシック体を使用する場合に選択します。

注意

フォントシステムにFUJ明朝体またはFUJゴシック体が選択されている場合のみ上記項目が選択可能です。

[OK]ボタン

サーバグループの設定を行います。

[キャンセル]ボタン

サーバグループの設定を中止します。

注意

  • 同一サーバを複数のサーバグループに定義した場合、後で配付したサーバグループの配付資源が有効となります。

  • 同一サーバを複数のサーバグループに定義し、かつ、それぞれのサーバグループに同じ名前のクライアントグループを定義した場合は、サーバグループごとに配付を行ってください。

  • 同一サーバグループへは、同じサーバの指定を行なわないでください。

  • 適用種別で「再起動後適用」を選択した場合、部門サーバが再起動されるまでに複数回配付されると、最後に配付された資源のみが適用されます。

  • 資源管理サーバが部門サーバを兼ねている運用の場合、適用モードの切替えを行い、部門サーバの適用処理を行ってください。適用モードの切替えについては、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“2.1.4 資源管理サーバで部門サーバの適用を行いたい場合”を参照してください。

サーバ名またはIPアドレスの追加および変更を行います。

図6.11 サーバの設定

『指定項目』

[サーバ名/IPアドレス]ラジオボタン

サーバ名かIPアドレスのどちらかを選択します。ラジオボタンで選択したテキストボックスが入力可能となります。サーバ名/IPアドレスの[変更]ボタンをクリックしてこのダイアログボックスを開いた場合には、すでに設定されている情報が初期値として表示されます。

サーバ名

サーバ名を設定します。[サーバ名]ラジオボタンが選択されている場合に入力可能となります。

IPv4

IPv4アドレスを指定します。[IPアドレス]ラジオボタンが選択されている場合に有効となります。IPv6アドレスと同時に指定することができますが、その場合、IPv6アドレスに対して配付を行います。IPv4アドレスのみを指定している場合には、IPv4アドレスに対して配付を行います。

IPv6

IPv6アドレスを指定します。入力できる値は、数値、A~F、a~f、ドット(.)、コロン(:)、パーセント(%)です。なおパーセントの後ろには、インタフェース番号のみ指定可能です。

[IPアドレス]ラジオボタンが選択されている場合に有効となります。IPv4アドレスと同時に指定することができますが、その場合、IPv6アドレスに対して配付を行います。

[OK]ボタン

サーバ名またはIPアドレスを設定します。

[キャンセル]ボタン

サーバの設定を中止します。

配付スケジュールの設定を行います。

図6.12 配付スケジュール設定

『指定項目』

[スケジュール選択]ラジオボタン

各ラジオボタンをチェックすると、横の日時のうち指定可能な部分が有効になります。

[OK]ボタン

配付スケジュールを変更します。

[キャンセル]ボタン

配付スケジュールの変更を中止します。

参考

  • 即時以外に設定すると、配付を実行した後にそのスケジュールに達したタイミングで一度だけ配付されます。

    例えば、毎日午後11時という設定をした場合、午後2時に配付を実行すると、その日の午後11時に配付されます。次の日の午後11時には配付されません。

  • 毎月の指定で30日や31日を設定した場合、あふれた月は月末日になります。

  • 毎年2月29日にスケジュールすることはできません。

6.2.1.2.2 クライアントグループの設定

クライアントグループの設定を行います。クライアントグループの設定は配付方法にかかわらず共通です。

図6.13 クライアントグループの追加

『指定項目』

クライアントグループ名

クライアントグループ名を指定します。最大62バイトまで入力が可能です。クライアントグループ名に以下の文字は使えません。

\ / : * ? " < > |

なお、クライアントグループ名を変更した場合、クライアント側の「日本語資源取出し環境の設定」でクライアントグループ名を変更する必要があります。詳しくは、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“3.1.1 Charset Managerの資源配付の設定”を参照してください。

フォントシステム

クライアントに適用するフォントシステムの一覧が表示されます。業務で使用するフォントシステムの中から複数選択できます。選択できるフォントシステムは、“Windows”で始まるフォントシステムです。

[追加]ボタン

[適用するフォントシステムの追加]ダイアログボックス(図6.14 適用するフォントシステムの追加)を表示します。

[削除]ボタン

適用するフォントシステム一覧で選択されたフォントシステムを削除します。

[オプション変更]ボタン

[オプション変更]ダイアログボックスを表示します。フォントシステム一覧で選択されているフォントシステムにJEF拡張文字を移入するかどうかを指定します。選択されているフォントシステムがWindows系のフォントシステムの場合のみ有効となります。

IME種別

IME種別を設定します。選択できる種別は以下のとおりです。

  • 使用しない

  • Charset-入力アシスト

  • MSIME2000

  • MSIME2002

  • MSIME2003

  • MSIME2007

  • ATOK13

  • ATOK14

  • ATOK15

  • ATOK16

  • ATOK17

  • ATOK2005

  • ATOK2006

  • ATOK2007

  • ATOK2008

  • OAK V7

  • OAK V8

  • JapanistV1

  • Japanist2002

  • Japanist2003

  • KAJO_J IME V2

注意

  • 本バージョンで利用可能なベンダIMEは、“Charset Manager 概説書”の“A.3 Charset Manager-CL”の“ベンダIMEに辞書を移入して文字入力を行う場合”を参照してください。

  • KAJO_J IME V2は、入力用のマスタコード系にJ-NETが指定されている場合のみ、選択することができます。また、入力用のマスタコード系にJ-NETが指定されている場合には、KAJO_J IME V2以外のIMEは選択できません。

[OK]ボタン

クライアントグループの設定を行います。

[キャンセル]ボタン

クライアントグループの設定を中止します。

注意

  • クライアントでCharset-入力アシストを使用する場合、運用住所辞書を配付するためには、別途コマンドにより運用住所辞書を生成して配付する必要があります。詳細は、“付録I Charset-辞書オプション連携”の“I.4 Charset-入力アシストとの連携”を参照してください。

  • 旧バージョンから移行した環境では、IME種別に本バージョンで未サポートのIME種別が設定されたままの状態になっている場合があります。このままの状態では配付できませんので、IME種別を変更してください。

  • クライアントでWindows 10 / Windows 8.1に搭載されたMS-IMEを使用する場合、IME種別でMSIME2007を設定してください。クライアントでATOK2009、ATOK2010、ATOK2011を使用する場合、IME種別でATOK2008を設定してください。クライアントでJapanist 10を使用する場合、IME種別でJapanist2003を設定してください。

  • 一度作成したクライアントグループを削除して、同じ名前のクライアントグループを作成した場合には、部門サーバに配付した資源を削除してから配付しなおしてください。部門サーバに配付した資源を削除するには、以下のディレクトリ配下のファイルとディレクトリをすべて削除してください。

    [管理ディレクトリ]¥JPRES¥AGE¥hmgr¥receipt
  • クライアントでCharset-入力アシストの旧バージョンを使用する場合は、バージョン混在運用を設定する必要があります。バージョン混在運用に関しては、“Charset Manager 概説書”の“4.4 バージョン混在運用について”を参照してください。

  • クライアントでCharset-入力アシストの旧バージョンを使用する場合は、バージョン混在運用を設定する必要があります。

6.2.1.2.3 サーバグループやクライアントグループに適用するフォントシステムの設定

サーバグループやクライアントグループで適用するフォントシステムの[追加]ボタンをクリックした場合に表示されるダイアログボックスです。

図6.14 適用するフォントシステムの追加

『指定項目』

フォントシステム

業務に含まれるフォントシステムが表示されます。適用するフォントシステムを選択します。

書体

選択したフォントシステムに対応する書体が、書体のリストに表示されます。書体を追加する場合は、チェックボックスをチェックします。サイズがある場合には、必ずサイズをチェックしてください。サイズをチェックしないと[OK]ボタンが有効になりません。チェックした書体それぞれを選択し、サイズのチェックを行ってください。

サイズ

書体のリストで選択状態となっている書体にサイズがある場合は、そのサイズがサイズのリストに表示されます。書体の配下にサイズがない場合には、サイズのリストは使用不可となります。サイズを追加する場合は、チェックボックスをチェックします。

[OK]ボタン

選択されたフォントシステムが、業務のフォントシステムとして適用されます。

[キャンセル]ボタン

フォントシステムの追加を中止します。

注意

  • サイズがあるフォントシステムの場合、書体を一度に複数チェックすると、[OK]ボタンが無効のままになります。この場合、書体を一つずつチェックしてから、必ずサイズを一つ以上チェックしてください。

  • 一つのサーバグループまたはクライアントグループの設定で、フォントシステムとしてWindows TrueTypeフォント(SJISMS)、Windows TrueTypeフォント(UCS2)、Windows TrueTypeフォント(UCS4)の中から複数選択する場合、同じ書体を選択しないでください。同じ書体を選択した場合、フォントシステム一覧に表示された順に適用されます。このため、同じ外字領域に文字を適用した場合は、最後に適用された文字に置き換えられます。

適用するフォントシステムの[オプション変更]ボタンをクリックした場合に表示されるダイアログボックスです。

図6.15 オプション変更

『指定項目』

フォントシステム

オプション設定を行うフォントおよび書体が表示されます。

JEF拡張文字の移入

JEF拡張文字を移入するかどうかを指定します。

移入する場合は、サーバ適用時にJEF拡張漢字サポートのJEF拡張文字を移入する移入元フォントを指定します。

設定できる項目は、以下のとおりです。

  • 移入しない

  • 明朝

  • ゴシック

[OK]ボタン

オプションの変更を行います。

[キャンセル]ボタン

オプションの変更を中止します。

注意

  • JEF拡張文字の移入で明朝またはゴシックを指定する場合は、適用先に以下のフォントをインストールしておく必要があります。

    明朝

    JEF拡張漢字サポート製品が提供しているJEF明朝フォント

    ゴシック

    JEFゴシックフォント製品が提供しているJEFゴシックフォント

6.2.1.3 クライアントの定義取出し

Charset Managerの資源配付の場合、サーバグループへの配付はPUSH型で、クライアントグループへの配付はPULL型となります。このため、クライアント側でどのサーバに資源を取りにいくかを設定する必要があります。この設定は、クライアント側の配付環境設定で行います。詳細については、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”を参照してください。

クライアントの配付環境設定では画面で設定することもできますが、日本語資源管理の機能でクライアントグループの設定をファイルに取り出し、それをクライアントの配付環境設定に読み込ませて設定することもできます。

『操作』

  1. [日本語資源管理]ウィンドウで設定を取り出すクライアントグループを選択して、右クリックします。
    → 右クリックメニューが表示されます。

  2. 「定義取出し」をクリックします。

    → [定義取出し]ダイアログボックスが表示されます。

    図6.16 定義取出し

『指定項目』

取出し先ディレクトリ名

定義ファイルを取り出すディレクトリを指定します。

[参照]ボタン

ドライブおよびディレクトリの選択ウィンドウが表示されます。ドライブおよびディレクトリを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ディレクトリに指定したディレクトリ名が取出し先ディレクトリ名に表示されます。

[OK]ボタン

取出し先ディレクトリに定義ファイルを取り出します。

[キャンセル]ボタン

取出しをしないでダイアログボックスを閉じます。

定義ファイルは、サーバグループ内の配付先サーバ単位に作成されます。作成されるファイル名は以下のとおりです。

注意

  • V7までのバージョンで取り出される定義ファイル名から、名前が変更されています。

  • クライアントグループごとに取出し先ディレクトリ名を変更してください。

  • IPv4とIPv6のアドレスが両方同時に指定された場合、2つのファイルが作成されます。クライアントごとに通信方法に合わせたファイルを利用してください。

  • 旧バージョンから移行した環境では、IME種別に本バージョンで未サポートのIME種別が設定されたままの状態になっている場合があります。このままの状態で定義取出しはできませんので、IME種別を変更してください。