印刷資源管理機能から印刷資源を取り出して、部門サーバに配付・適用するための機能です。
注意
配付できる印刷資源は、詳細表示(図2.27 詳細表示)の画面で、[配付]の項目が「未」と表示されている印刷資源だけです。すでに配付済みの印刷資源を再度配付したい場合には、[配付情報のクリア]を実行してください。[配付情報のクリア]については“2.3.1 配付済情報のクリア”を参照してください。
印刷資源を選択する機能です。
“2.2.5.2 ファイルによる資源配付”以降の配付操作をするときに、配付する印刷資源を効率的に選択できます。
以下に選択までの操作手順を説明します。
『操作』
[印刷資源管理]ウィンドウで、配付対象とする資源種別を選択します。
→選択した資源情報が反転します。
[ファイル]メニューから[選択]を選択します。
→サブメニューが表示されます。
[選択]サブメニューの機能を選択します。
[選択]には以下の機能があります。
[選択]サブメニュー
[選択]サブメニューの機能を説明します。
配付していないすべての印刷資源を選択する機能です。
配付していない印刷資源の中で、有効期間内の印刷資源を選択する機能です。
配付済の印刷資源の中で、有効期間外の印刷資源を選択する機能です。
配付していないすべての印刷資源を選択する機能です。
印刷資源管理機能に登録されているすべての印刷資源を部門サーバに配付できます。
以下に選択までの操作手順を説明します。
『操作』
[ファイル]メニューの[選択]より、[配付未をすべて]を選択します。
→配付されていないすべての印刷資源が選択状態になります。
図2.30 配付未をすべて
配付していない印刷資源の中で、有効期間内の印刷資源を選択する機能です。
以下に選択までの操作手順を説明します。
『操作』
[ファイル]メニューの[選択]より、[有効期間で配付選択]を選択します。
→[有効期間で配付選択]ダイアログボックス(図2.31 有効期間で配付選択)が表示されます。
各項目を設定して、[OK]ボタンをクリックします。
対象となる印刷資源が選択されます。
図2.31 有効期間で配付選択
『指定項目』
配付を行う予定日を設定します。
この日付を基準にして各印刷資源の有効期間と比較し、有効期間の終了日より前の場合に選択されます。各印刷資源の有効期間の設定方法は、“2.2.4.2 印刷資源の有効期間”を参照してください。
年
適用年を4けたの西暦で、1980年以降を指定します。初期値は現在の年です。
月
1月~12月の範囲内で指定します。初期値は現在の月です。
日
1日~31日の範囲内で指定します。初期値は現在の日です。
指定された適用予定日が有効期間内にある印刷資源を選択します。
処理を中断し、[印刷資源管理]ウィンドウに戻ります。
ヘルプを表示します。
印刷資源管理機能の管理下にある印刷資源を転送ファイルに取り出す機能です。
転送ファイルは、汎用のファイル転送プログラムで部門サーバへ配付し、配付先の印刷資源適用機能によって適用することができます。
以下に、印刷資源を配付するまでの操作手順を説明します。
『操作』
[印刷資源管理]ウィンドウで、取り出す資源種別を選択します。
→選択した資源情報が反転します。
以下のどちらかの方法で、取り出す印刷資源を選択します。
登録資源一覧に表示されている印刷資源を選択します。複数選択を行いたい場合は、[Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながらクリックします。
[選択]の[配付未をすべて]または[有効期間で配付選択]機能を使用して選択します。選択機能については“2.2.5.1 印刷資源の選択”を参照してください。
注意
配付済の資源を取り出すことはできません。配付済の資源を再度取り出したい場合には、配付済情報をクリアしてください。配付済情報をクリアする方法については、“2.3.1 配付済情報のクリア”を参照してください。
[印刷資源管理]ウィンドウの[ファイル]メニューを選択します。
→プルダウンメニューが表示されます。
[取り出し]を選択します。
→[ディレクトリの選択]ダイアログボックスが表示されます。
図2.32 ディレクトリの選択
注意
以下のディレクトリは、資源管理用に使用するため、指定しないでください。
[管理ディレクトリ]\res_agent\[資源名]
資源取り出し用に作業用ディレクトリを作成し、使用する運用をお勧めします。
格納するディレクトリを選択して[OK]ボタンをクリックします。
→選択したディレクトリの下に、[取り出し対象の資源種別¥取出し版数のディレクトリ]が作成され、その下に印刷資源が取り出されます。
例:資源種別にKOL1、版数が0で取り出すディレクトリにc:\tempを指定した場合
c:\temp\KOL1\0
取り出す印刷資源がグループオーバレイの場合については、“グループオーバレイの場合”を参照してください。
取り出されるファイルについては、“取り出されるファイル”を参照してください。
取り出されたファイルを、汎用のファイル転送プログラムで部門サーバに配付します。
部門サーバでは、印刷資源と同時に取り出されたバッチファイルを実行(Windows系の場合)、または適用コマンド(UNIX系の場合)を実行することにより適用できます。
バッチファイルの詳細は、“3.3.2.1 適用の実施(Windows系)”を、適用コマンドの詳細は、“3.3.3.3 印刷資源適用コマンド”を参照してください。
選択した資源に、グループオーバレイが存在した場合は、メッセージを表示し、グループオーバレイに含まれるメンバのオーバレイも取り出します。
なお、グループオーバレイに含まれるメンバのオーバレイは配付状態に関わらず、取り出されます。また、メンバのオーバレイは自動的に取り出されるため、メンバのオーバレイを選択する必要はありません。
取り出し処理が正常に行われた場合は、グループオーバレイに含まれるメンバオーバレイ名の一覧がメンバ一覧ファイルに出力されます。
メンバ一覧ファイルの形式については、“取り出されるファイル”を参照してください。
選択したグループオーバレイに含まれるメンバのオーバレイが登録されていない場合には、取り出しができなかったメンバの情報がグループオーバレイ用エラー情報ファイルに出力されますので、取り出しができなかったメンバのオーバレイを登録してから、再度グループオーバレイの取り出しを行ってください。
グループオーバレイ用エラー情報ファイル
グループオーバレイの取り出しで失敗した場合、下記のファイルにエラー情報が出力されます。
[Charset Managerのインストールディレクトリ]\adj_manager
grperror.log
エラーが発生するたびに情報が追記されます。追記する情報によってファイルサイズが500KBを超える場合、既存のファイルをバックアップし、新たにファイルを作成します。ただし、1回の取り出し処理でのエラー情報が500KBを超える場合には、500KBを超えて作成します。最新のエラー情報ファイルをgrperror.log、バックアップされた既存のエラー情報ファイルをgrperror.oldとします。
1行目 :取り出した日時(yyyy/mm/dd hh:mm:ss.fff)
グループオーバレイ名(先頭に"_"を付加)
2行目以降:グループオーバレイのメンバ名(先頭に"_"を付加)
エラー内容
例
メンバAF01、AF02が含まれているグループオーバレイGF00を取り出したときにAF02が登録されていなかった場合
2006/04/01 13:00:01.011 _GF00 _AF01 _AF02 メンバが登録されていません。
取り出されるファイル
印刷資源ファイル以外のファイルは、自動生成されます。これらのファイルは資源種別により異なります。
選択された印刷資源です。[印刷資源管理]ウィンドウに表示されている印刷資源名と同じ名前のファイルです。なお、グループオーバレイの場合、メンバのオーバレイの印刷資源も取り出されます。
印刷資源管理機能の環境が記述されたファイルです。
本ファイルの使用方法については、“C.2 サーバ情報ファイルの複写(部門サーバ)”を参照してください。
印刷資源の有効期間を記したファイルです。印刷資源の適用時に必要となるファイルです。
グループオーバレイに含まれるメンバの一覧のファイルです。取り出した印刷資源がグループオーバレイの場合のみ取り出されます。
グループオーバレイごとに作成されます。
以下の形式で出力されます。
1行目 :取り出した日時(yyyy/mm/dd hh:mm:ss.fff) member list
2行目以降:グループオーバレイのメンバ名
例
メンバAF01、AF02が含まれているグループオーバレイGF00を取り出した場合
ファイル名:GF00.txt
2006/04/01 13:00:01.011 member list AF01 AF02
取り出した印刷資源がグループオーバレイの場合のみ取り出されます。適用した資源を削除する際に部門サーバで使用します。
Centric Managerと連携して、管理サーバから部門サーバへ印刷資源を配付する機能です。
本機能では、印刷資源をCentric Managerへ登録します。
印刷資源の配付は、Centric Managerの操作で行います。
Centric Managerの環境定義については、“付録A Centric Managerのセットアップ”を参照してください。
以下に、印刷資源を配付するまでの操作手順を説明します。
『操作』
[印刷資源管理]ウィンドウで、配付する資源種別を選択します。
→選択した資源情報が反転します。
以下のどちらかの方法で、配付する印刷資源を選択します。
登録資源一覧に表示されている印刷資源を選択します。複数選択を行いたい場合は、[Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながらクリックします。
[選択]の[配付未をすべて]または[有効期間で配付選択]機能を使用して選択します。選択機能については“2.2.5.1 印刷資源の選択”を参照してください。
[印刷資源管理]ウィンドウの[ファイル]メニューを選択します。
→プルダウンメニューが表示されます。
[資源配付連携]を選択します。
→以下のメッセージが表示され、Centric Managerの資源管理ファイルに、印刷資源が登録されます。
図2.33 資源配付連携に成功
<確認方法>
以下の方法で、Centric Managerに印刷資源が登録されているか、確認します。
Centric Managerの[資源配付]を起動します。
[表示]メニューで[ソフトウェア構成]を表示させます。
[ソフトウェア構成]の「業務構成」を表示させます。
つづけて「未所属資源」の「資源種別 Default」を表示させ、[印刷資源管理]より登録した印刷資源がCentric Managerの管理ファイルに登録されているか確認します。
注意
Centric Managerと連携して資源配付連携、印刷資源のリモート削除連携を使用する場合、Centric Managerの資源配付機能および資源配付サービスは管理者権限で使用してください。
注意
ある資源種別で[資源配付連携]機能を複数回実行したあとに、Charset Manager(印刷資源運用のサーバ環境)を再インストールした場合、同じ資源種別で[資源配付連携]機能を実行すると、以下のメッセージボックスが表示されて、資源配付連携に失敗します。
<エラーメッセージ>
図2.34 資源配付連携に失敗
備考)“KOL1”は資源種別です。実際は、資源配付連携を行った資源グループ名が入ります。
<回避方法>
Centric Managerに登録されている印刷資源を削除してください。
以下に削除までの操作手順を説明します。
『操作』
Centric Managerの[資源配付]を起動します。
[表示]メニューで[ソフトウェア構成]を表示させます。
[ソフトウェア構成]の「業務構成」で、「未所属資源」の「資源種別 Default」を削除します。
“資源種別”には資源配付連携を行う資源グループ名が入ります。(例:「KOL1 Default」)
資源グループ名についての詳細は、Centric Managerのマニュアルを参照してください。
すでに配付済みの印刷資源を再度配付したい場合には、[配付情報のクリア]を実行してください。[配付情報のクリア]については“2.3.1 配付済情報のクリア”を参照してください。
注意
グループオーバレイの場合、部門サーバ側でメンバのオーバレイがすべて適用されているか、メンバ一覧ファイルと適用された資源を比較して確認してください。
印刷資源管理機能上にある印刷資源を、WSMGRと連携してグローバルサーバに転送し、適用することができます。
注意
グループオーバレイは、グローバルサーバへ適用することはできません。
以下に、印刷資源を適用するまでの操作手順を説明します。
『操作』
[印刷資源管理]ウィンドウで、適用する資源種別を選択します。
なお、グローバルサーバへ適用できる資源種別は以下のとおりです。
KOL4
KOL5
以下の方法で、適用する印刷資源を選択します。
登録資源一覧に表示されている印刷資源を選択します。複数選択を行いたい場合は、[Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながらクリックします。
[印刷資源管理]ウィンドウの[ファイル]メニューを選択します。
→プルダウンメニューが表示されます。
[ホストへのアップロード]を選択します。
→[ホスト接続情報の設定]ダイアログボックスが表示されます。
図2.35 ホスト接続情報の設定
なお、このダイアログボックスは、すでにホスト接続情報が設定されている場合は、表示されません。
ホスト接続情報を変更する場合は、“付録B WSMGR連携時のセットアップ”を参照してください。
[ホスト接続]ダイアログボックスが表示されるので、パスワードの入力を行います。
パスワードは、[ホスト接続情報の設定]ダイアログボックスで指定したユーザIDのものです。
図2.36 パスワード入力
[接続先一覧]ダイアログボックスが表示されるので、接続先を選択します。
図2.37 接続先一覧
なお、このダイアログボックスはWSMGRの設定によっては、表示されない場合があります。詳しくは、WSMGRのマニュアルを参照してください。
→以下のメッセージが表示されます。
図2.38 ログオン中
図2.39 アップロード中
図2.40 ログオフ中
→適用が正常に終了した場合は、以下のメッセージが表示されます。
図2.41 正常終了
→適用に失敗した場合は、以下のメッセージが表示されます。
図2.42 アップロード失敗
注意
グローバルサーバとの通信経過が、以下に示すファイル名で保存されます。
失敗した場合には、ログファイルの内容を参照して、適切な対処を行ってください。対処の方法が不明な場合には、ログファイルの内容を弊社技術員に連絡してください。
[管理ディレクトリ名]\res_manager\wsmgwork\HOSTLOG.TXT
例
ログファイル例
適用に成功した場合のログファイルの内容を以下に示します。
JEF/AP用オーバレイを、以下の条件で適用します。
ユーザID:A1234
その他の文字列:PR(OTHER)
イメージライブラリ:’SYS1.IMAGELIB’
取り出すオーバレイ:KOL5B10A
注意
グローバルサーバにKOL4のオーバレイを適用する場合、以下のダイアログボックスが表示されます。グローバルサーバ上でのオーバレイの運用に従って、KOL1かKOL5のどちらに変換するか選択します。
図2.43 KOL4の登録変換処理