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Interstage Studio J Business Kit 解説書
FUJITSU Software

2.3.6 アプレットのダウンロード方式の指定

JBKプラグインがアプレットをダウンロードする際の方式とその指定方法を説明します。

JBKプラグインでは、以下の3種類のアプレットをダウンロードする方式を提供しています。

ブラウザの機能を用いる方式では、ブラウザの設定をそのまま使用してアプレットのダウンロードを行うことができます。ダウンロードしたファイルのローカルキャッシュ機能など、ブラウザが持つ機能を有効に活用したい場合には、ブラウザの機能を用いるダウンロード方式の使用をお勧めします。

ダウンロード対象となるファイル

JBKプラグインがWebサーバからダウンロードするファイルの種類は、以下のとおりです。

本節で説明するアプレットのダウンロード方式の指定は、これらのファイルに対して有効となります。

注意

以下のファイルは、ブラウザがダウンロードを行いますので、JBKプラグインのダウンロード対象ファイルではありません。

  • JBKプラグイン用のタグを記述したHTMLファイル

  • そのHTMLファイルに貼り付けられた画像ファイル

アプレットのダウンロード方式の指定方法

アプレットのダウンロード方式を指定する場合には、jbkplugin.propertiesの中に以下の行を記述してください。

jbk.plugin.protocol.http=<アプレットのダウンロード方式>

<アプレットのダウンロード方式>には、以下のキーワードのうちのどれかを指定します。

java

Javaのネットワーク通信クラスを用いてダウンロードを行います。

ダウンロードしたファイルはローカルディスクにキャッシュされません。また、使用されるHTTPプロキシは、JBKプラグインのプロキシ設定に従います(“2.3.4 プロキシの設定”を参照してください)。

native

ブラウザの機能を用いてダウンロードを行います。

  • ダウンロードされたファイルは、ブラウザの機能を用いてローカルディスクにキャッシュされ、次回ダウンロード時にはキャッシュされたファイルが使用されます。キャッシュファイルの格納フォルダの設定、キャッシュの更新タイミングの設定は、ブラウザの設定がそのまま使用されます。これらの設定方法の詳細は、使用するブラウザのマニュアルを参照してください。

  • ダウンロード時に使用されるHTTPプロキシの設定も、ブラウザの設定がそのまま使用されます。設定方法の詳細は、使用するブラウザのマニュアルを参照してください。

hybrid

javaとnativeの混合方式です。ダウンロード対象となるファイルのうち、クラスファイルおよびJARファイルはブラウザの機能を用いてダウンロードを行います。その他のファイルは、Javaのネットワーク通信クラスを用いてダウンロードを行います。なお、JBKプラグインインストール時のデフォルト状態(初期状態)では、アプレットのダウンロード方式はhybridに設定されています。

注意

  • 以前のバージョンのJBKプラグインは、ブラウザの機能を用いたアプレットのダウンロードをサポートしていません。以前のバージョンと同じ動作にしたい場合には、“jbk.plugin.protocol.http”をjavaに指定してください。

  • “hybrid”または“native”を指定した場合、java.net.URLConnectionクラスで接続したURLのファイルがブラウザにキャッシュされていると、以下の現象が発生します。

    • getHeaderFieldDateおよびgetDateメソッドでは、0が返されます。

    • getHeaderFieldおよびgetHeaderFieldKeyメソッドでは、Server、Dateフィールドが返されません。

  • java.net.Proxyオブジェクトを引数にもつjava.net.URLConnection.openConnection()メソッドを呼び出した場合、ここで返されるURLConnectionクラスは、アプレットのダウンロード方式の指定に関わらずJavaのネットワーク通信クラスを用いてダウンロードを行うものになります。

アプレットのダウンロード方式の指定例

jbk.plugin.protocol.http=native