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Interstage Studio J Business Kit 解説書
FUJITSU Software

2.3.5 Javaコンソールの表示

JBKプラグインのJavaコンソールを説明します。

JBKプラグインは、アプレットのデバッグ時に有効な情報を表示するJavaコンソールを提供しています。Javaコンソールには、以下の情報が表示されます。

Javaコンソールには、以下の2つのボタンがあります。

また、Javaコンソール上で以下のキーを押下することにより、Javaコンソール上に情報を出力することができます。

C

Javaコンソールのクリア

G

ガベージコレクションの実行

H

キーボードヘルプを表示

J

JBKの以下の設定情報を表示

  • jbkplugin.propertiesファイルの場所、内容

  • jbkgui.jarのパス

  • JFFocusTraversalKeys.propertiesファイルの内容

"jar:"で始まるパスはjarファイルに含まれるものになります。詳細は、JavaのAPIリファレンスの「java.net.JarURLConnection」を参照してください。

M

メモリ使用量の表示

S

システムプロパティの出力

T

スレッドリストの出力

0

JBKプラグインのトレース出力(クラスのロードおよびHTTPプロトコルの接続状態などをトレースします)の切り替え

Ctrl+Shift+E

AWTEventのトレース出力(FocusEvent、KeyEvent、MouseEvent、およびWindowEventをトレースします)の切り替え

Javaコンソールの表示/非表示の設定方法

Javaコンソールは、JBKプラグインインストール時のデフォルト状態(初期状態)では非表示になっています。JBKプラグイン起動時のJavaコンソールの表示/非表示を設定する場合には、jbkplugin.propertiesの中に以下の行を記述してください。

jbk.plugin.console.visible=<Javaコンソールの表示/非表示>

<Javaコンソールの表示/非表示>には、以下のどちらかを設定してください。

true

JBKプラグインの起動時に、Javaコンソールを表示します。

false

JBKプラグインの起動時に、Javaコンソールを表示しません。(デフォルト)

Javaコンソールを非表示にした後に再表示したいときには、アプレットにフォーカスがある状態で[Ctrl]+[Alt]+[Insert]キーを押下します。

アプレットからのJavaコンソールの表示/非表示の制御方法

JBKプラグインが提供するPluginAppletContextインタフェースを使うと、アプレットからJavaコンソールの表示/非表示の制御を行うことができます。PluginAppletContextインタフェースのAPIは、以下のとおりです。

PluginAppletContextインタフェースのクラスファイルは、JBKプラグインの開発用jarファイルに格納されています(JBKをインストールしたフォルダ配下の“classes\jbkstd.jar”になります)。PluginAppletContextインタフェースを使用したアプレットのクラスをコンパイルする場合は、クラスパスにJBKプラグインの開発用jarファイルが含まれていることを確認してください。

PluginAppletContextは、AppletクラスのgetAppletContext()メソッドを呼び出して取得できます。したがって、例えば以下のようなアプレットを作成し、このアプレットを実行するためのタグをHTMLファイルに記述しておくと、このアプレットをJavaコンソール表示用のボタンとして使用できます。

表2.1 Javaコンソール表示ボタンを持つアプレット
import java.applet.*;
import java.awt.*;
import java.awt.event.*;

import com.fujitsu.jbk.plugin.browser.PluginAppletContext;

/**
 * コンソール表示用のボタンを持つアプレット
 */
public class ConsoleButton extends Applet implements ActionListener {
    /**
     * アプレットの初期化
     */
    public void init() {
        /* Javaコンソール表示のためのボタンの作成 */
        setLayout(new BorderLayout());
        Button b = new Button("コンソールの表示");
        b.addActionListener(this);
        add(b);
    }

    /**
     * ボタンが押されたときの処理。Javaコンソールを表示する。
     */
    public void actionPerformed(ActionEvent e) {
        // AppletContextを取得する。
        // JBKプラグインを使用しているときには、PluginAppletContextが返る。
        AppletContext context = getAppletContext();

        try {
            // 取得したAppletContextがPluginAppletContextかどうかを確認する。
            if (context instanceof PluginAppletContext) {
                PluginAppletContext plgContext = (PluginAppletContext)context;

                // Javaコンソールが表示されていない場合は、表示する。
                if (!plgContext.isConsoleVisible()) {
                    plgContext.setConsoleVisible(true);
                }
            }
        } catch (Throwable ignore) { /* この処理で発生した例外に対しては何も行わない */ }
    }
}

Javaコンソールの表示文字数

Javaコンソールに表示される文字数を増やす場合には、jbkplugin.propertiesの中に以下の行を記述してください。

jbk.plugin.console.buffer=<表示文字数>

表示文字数

14000~30000000文字(1文字=2バイト)。初期設定は、14000文字です。
14000以下を指定した場合は、14000を指定した場合と同じです。