ここでは、convertVMtoLServerコマンドを使用して仮想PCを一括して仮想L-Serverへ取り込む手順について説明します。
目的
仮想PCを一括して仮想L-Serverに関連付けし、仮想L-Serverのネットワーク変更用XMLファイルを一括して作成する場合に実施します。
手順
convertVMtoLServerコマンドを実行して、CSV設定ファイルを作成します。
以下のコマンドを実行します。
> convertVMtoLServer -exportfile CSV設定ファイル格納フォルダー <RETURN>
CSV設定ファイルは以下の名前でCSV設定ファイル格納フォルダーに作成されます。
convertVMtoLserver_yyyymmddhhmmss.csv
yyyymmddhhmmssは、CSV設定ファイルを作成した日付と時間です。
仮想PCを仮想L-Serverに関連付けし、仮想L-Serverのネットワーク変更用XMLファイルを一括して作成します。
以下のコマンドを実行します。手順1.で作成したCSV設定ファイルを指定します。
> convertVMtoLServer -file CSV設定ファイル格納フォルダー\convertVMtoLserver_yyyymmddhhmmss.csv <RETURN>
参考
以下の場合には、手順1.で作成されたCSV設定ファイルを編集して、手順2.を実施してください。
CSV設定ファイルにコメントやラベルを設定したい場合
フォルダー構成を利用したい場合
処理対象外としたい仮想PCの情報がCSV設定ファイルに含まれている場合は、手順1.で作成されたCSV設定ファイルから該当する仮想PCの行を削除して手順2.を実施してください。
参照
convertVMtoLServerコマンドの詳細は、「4.2 convertVMtoLServer」を参照してください。
結果の確認
以下を確認します。
CSV結果ファイルを参照し、エラーメッセージが出力されていないことを確認します。
コマンド実行後、CSV設定ファイル格納フォルダー配下にCSV結果ファイルが生成され、実行結果とエラーメッセージが出力されます。
Note列の備考情報に従って、エラーが発生した仮想PCのエラー原因を取り除いた後、関連付けできなかった仮想PCに対して、「付録B エラーが発生した場合の対処方法」を実施します。
参照
CSV結果ファイルの詳細は、「CSV結果ファイル」を参照してください。
関連付けした仮想L-Serverのネットワーク情報にIPアドレスが含まれていることを確認します。
GUI(RORコンソール)から仮想L-Serverを選択し、[リソース詳細]-[ネットワーク情報]を選択します。
表示内容からIPアドレス、ネットワークリソース名欄に値が取得されていることを確認してください。
値が取得されていない場合は、「B.2 関連付けした仮想L-Serverのネットワーク情報を確認し、IPアドレスが表示されない場合の対処方法」を参照し、対処してください。
関連付けられた仮想L-Serverのネットワーク変更用XMLファイルが作成されていることを確認します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\files\avmgr
quarantine_L-Server名.xml
unquarantine_L-Server名.xml
ネットワーク変更用XMLファイルが作成されていない場合、「B.3 ネットワーク変更用XMLファイルが作成されていない場合の対処方法」を実施し、ネットワーク変更用XMLファイルを作成してください。
注意
CSV設定ファイル名は、絶対パスで指定してください。
同じCSV設定ファイルを再度実行した場合、前回出力したCSV結果ファイルが上書きされます。上書きされないように、以前出力したCSV結果ファイルのバックアップを取ってください。
電源状態がONである仮想PCだけ仮想L-Serverへの取り込みができます。電源状態がOFFの仮想PCに対して、仮想L-Serverへの取り込みを実施した場合、メッセージ番号69133のエラーメッセージが発生します。仮想PCの電源をONにしてしばらく待ってから再実行してください。
仮想PC名が本製品の仮想L-Serverに関連付けができない場合でも、当該仮想PCの情報はconvertVMtoLServer -exportfileコマンドでCSV設定ファイルに出力されます。しかし、convertVMtoLServer -fileコマンドで当該仮想PCを仮想L-Serverに関連付けする際にエラーとなり、メッセージ番号67154のエラーメッセージが発生します。関連付けできなかった仮想PCに対して、「B.1 仮想PCに対して仮想L-Serverへの関連付けが失敗した場合の対処方法」を実施します。
VMプールに登録された、VMホスト上のVMゲストの名前に重複があった場合、convertVMtoLServer -exportfileコマンドはエラーにならず、CSV設定ファイルにVMゲスト名が同じ行が複数行出力されます。このCSV設定ファイルを入力としてconvertVMtoLServer -fileコマンドを実施すると、2つ目以降のVMゲストの仮想L-Server関連付けにおいてエラーとなり、メッセージ番号67280のエラーメッセージが出力されます。メッセージ番号67280のエラーメッセージの対処にしたがってください。
定義ファイルの記述ミスなどの原因で、仮想PCを仮想L-Serverに関連付けすることは成功したが、ネットワーク変更用XMLファイルの作成に失敗した場合、原因を取り除いてconvertVMtoLServer -createxmlコマンドでネットワーク変更用XMLファイルを作成してください。詳細は、「B.3 ネットワーク変更用XMLファイルが作成されていない場合の対処方法」を参照してください。
複数のNICが存在する仮想PCの場合、「A.4 ネットワーク変更用XMLファイル」を参照し、複数のNICに対応したネットワーク変更用XMLファイルを作成してください。