テナント管理、課金、および稼動状況の操作ログについて説明します。
ログには以下のものがあります。
ログ名 | 説明 |
---|---|
ctsec_audit_a.log | RORコンソールの[テナント]タブを操作したときのログが出力されます。 |
ctsec_audit_s.log | 仮アカウントの登録操作をしたときのログが出力されます。 |
ctchg_audit.log | 課金CLIを操作したときのログが出力されます。 |
charging_audit.log | RORコンソールの[利用料金]タブを操作したときのログが出力されます。 |
accounting_audit.log | 課金APIを操作したときのログが出力されます。 |
cmdb_audit.log | RORコンソールの[ダッシュボード(稼動状況)]タブを操作したときのログが出力されます。 |
ポイント
L-Platform管理を操作した場合、L-Platform管理の操作ログが出力されます。詳細は、「16.1.2 操作ログ(L-Platform管理)」を参照してください。
シングルサインオン認証時の、インフラ管理者、インフラオペレーター、インフラ監視者、管理者、オペレーター、および監視者の登録・変更・削除に関する操作ログは、ディレクトリサービスのアクセスログで確認できます。
ServerView Operations Manager(以降、SVOM)同梱のディレクトリサービスを利用している場合、アクセスログの格納場所とファイル名は以下のとおりです。
SVOM 7.0以前の場合
【Windowsマネージャー】
SVOMインストールフォルダー\ServerView Suite\opends\logs\access
【Linuxマネージャー】
/opt/fujitsu/ServerViewSuite/opends/logs/access
SVOM 7.1以降の場合
【Windowsマネージャー】
SVOMインストールフォルダー\ServerView Suite\apacheds\logs
ログの出力先は以下のとおりです。
ログ名 | 出力先フォルダー | 出力先ファイル |
---|---|---|
ctsec_audit_a.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 | ctsec_audit_a.log.[n](注) |
ctsec_audit_s.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 | ctsec_audit_s.log.[n](注) |
ctchg_audit.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 | ctchg_audit.log.[n](注) |
charging_audit.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 | charging_audit.log.[n](注) |
accounting_audit.log | 【Windowsマネージャー】 インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\log 【Linuxマネージャー】 | accounting_audit.log.[n](注) |
cmdb_audit.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 | cmdb_audit.log.[n](注) |
注) nは世代数です。
ログのファイルサイズと世代数は以下のとおりです。
ログ名 | ファイルサイズ | 保存世代数(注1) | ファイルサイズ変更の可否(注2) | 保存世代数変更の可否(注2) |
---|---|---|---|---|
ctsec_audit_a.log | 10MB | 11 | 変更可 | 変更可 |
ctsec_audit_s.log | ||||
ctchg_audit.log | ||||
charging_audit.log | ||||
accounting_audit.log | ||||
cmdb_audit.log | 10 |
注1) 保存世代数を超えた場合は、古い順から削除されます。
注2) ファイルサイズの変更方法は、「16.1.3.3 ファイルサイズ・保存世代数変更手順」を参照してください。
各ログのファイル使用量の目安は以下のとおりです。必要であれば、利用頻度に応じて、適切な間隔でバックアップしてください。
ログ名 | ファイル使用量 |
---|---|
ctsec_audit_a.log | [テナント]タブでの一連の操作(テナント作成、ユーザー作成、ユーザー変更など)につき、約5KB使用されます。 |
ctsec_audit_s.log | 1ユーザー登録につき、約1KB使用されます。 |
ctchg_audit.log | 1コマンド実行につき、約100B使用されます。 |
charging_audit.log | [利用料金]タブでの一連の操作([利用料金詳細]画面の参照、ファイルダウンロードなど)につき、約300B使用されます。 |
accounting_audit.log | 1API呼び出しにつき、約100B使用されます。 |
cmdb_audit.log | RORコンソール ログイン後、[ダッシュボード(稼動状況)]タブを最初に表示したとき、約100B使用されます。 |
例
3世代分のctsec_audit_a.logをバックアップする場合は、バックアップ対象ファイル名は以下のとおりです。
ctsec_audit_a.log.1
ctsec_audit_a.log.2
ctsec_audit_a.log.3
ログのファイルサイズおよび保存世代数の変更手順は以下のとおりです。
マネージャーを停止します。
マネージャーの停止方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
設定ファイルの該当する項目を編集します。
設定ファイル
ログ名 | 設定ファイル |
---|---|
ctsec_audit_a.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
ctsec_audit_s.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
ctchg_audit.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
charging_audit.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
accounting_audit.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
cmdb_audit.log | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
設定項目
設定項目 | 説明 |
---|---|
MaxFileSize | ログファイルのファイルサイズの上限を設定します。 |
MaxBackupIndex | ログファイルの保存世代数を設定します。 |
注1) 小数は指定しないでください。また、空欄は指定しないでください。
注2) ファイルサイズの上限は、ディスク容量を超えない値を設定してください。また、ファイルサイズの上限に小さすぎる値を設定すると、短期間でログが上書きされてしまうため、十分な値を設定してください。
マネージャーを起動します。
マネージャーの起動方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
ログはCSV形式ファイルで、以下の項目が以下の順番で出力されます。
出力形式 |
---|
<操作日時>,<ユーザーID>,<テナント名>,<操作種別>,<操作情報>,<操作結果> |
項目 | 説明 |
---|---|
操作日時 | 対象操作の操作日時 |
ユーザーID | 操作を行ったユーザーID |
テナント名 | 操作を行ったユーザーのテナント名 |
操作種別 | 行った操作の種別 |
操作情報 | 操作種別に対する詳細情報 |
操作結果 | 操作結果 |
以下に、操作ログに出力される操作種別と操作情報を示します。
ログ名 | 操作種別 | 内容 | 操作情報 (注1) |
---|---|---|---|
ctsec_audit_a.log | registUser | 利用者の登録通知 | "mail=""xxx@com""" |
createUser | 利用者の作成 | "userid=""作成した利用者ID""&mail=""xxx@com"" | |
deleteUser | 利用者の削除 | "userid=""削除した利用者ID""" | |
updateUser | 利用者情報の更新 | "userid=""更新した利用者ID""&mail=""xxx@com"" | |
listUser | 利用者情報の一覧取得 | なし | |
moveUser | 利用者の異動 | "userid=""異動した利用者ID""&oldorgid=""異動元テナント名"" | |
updatePassword | パスワードの更新 | "userid=""パスワードを更新した利用者ID""" | |
createOrg | テナントの作成 |
"orgid=""作成したテナント名""&orgname=""テナント名""
&cutoffdate =""締め日""&accountingmail=""利用料金の送付先メールアドレス""
&applicationprocess=""workflow.policy=default|custom,workflow.subscribe=infra-tenant|infra|tenant,workflow.reconfigure=infra-tenant|infra|tenant ,workflow.unsubscribe=infra-tenant|infra|tenant"" | |
deleteOrg | テナントの削除 | "orgid=""削除したテナント名""" | |
updateOrg | テナント情報の更新 |
"orgid=""作成したテナント名""&orgname=""テナント名""
&cutoffdate =""締め日""&accountingmail=""利用料金の送付先メールアドレス""
&applicationprocess=""workflow.policy=default|custom,workflow.subscribe=infra-tenant|infra|tenant,workflow.reconfigure=infra-tenant|infra|tenant ,workflow.unsubscribe=infra-tenant|infra|tenant"" | |
listOrg | テナント情報の一覧取得 | なし | |
ctsec_audit_s.log | createUser | 利用者の作成 | "userid=""作成した利用者ID""&mail=""xxx@com"" |
ctchg_audit.log | updatePMaster | 商品マスタの更新 | なし |
listPMaster | 商品マスタの一覧取得 | なし | |
updateMlogSch | 定期ログスケジュールの設定更新 | "use=""yes|no""&time=""定期ログを出力する時間""&type=""定期ログを出力する頻度""&day=""定期ログを出力する日""" | |
listMlogSch | 定期ログスケジュールの設定一覧取得 | "use=""yes|no""&time=""定期ログを出力する時間""&type=""定期ログを出力する頻度""&day=""定期ログを出力する日""" | |
listMeteringlog | メータリングログの一覧取得 | "start=""取得期間開始日""&end=""取得期間終了日"" | |
deleteMlog | メータリングログの削除 | "retention=""ログエントリーの保存期間""" | |
getCurrencyUnit | 通貨単位の設定取得 | なし | |
updateCurrencyUnit | 通貨単位の設定更新 | "currencycode=""通貨コード""" | |
resetCurrencyUnit | 通貨単位の設定初期化 | なし | |
charging_audit.log | listLplatformCharge | L-Platformごとの利用料金一覧取得 | なし |
getDetailCharge | L-Platformの利用料金内訳取得 | なし | |
listTenantCharge | テナントごとの利用料金一覧取得 | なし | |
listLplatformChargeByTenant | 指定テナント配下のL-Platformごとの利用料金一覧取得 | なし | |
downloadFile | ファイルのダウンロード | "target=""LplatformChargeList|DetailCharge|TenantChargeList|LplatformChargeListByTenant""" | |
accounting_audit.log | getResourceUsage | リソース使用量取得 | なし |
getUsagePoint | 利用度数取得 | なし | |
registerUsagePoint | 利用度数登録(注4) | "date=""登録するデータの日付(注5)""&id=""L-Platform ID""&name=""L-Platform名""&tenantname=""管理元テナントのテナント名""&tenantdeletedate=""管理元テナントの削除日時(注6)""" | |
getDailyCharge | 日次利用料金取得 | なし | |
registerDailyCharge | 日次利用料金登録(注4) | "date=""登録するデータの日付""&id=""L-Platform ID""&name=""L-Platform名""&tenantname=""管理元テナントのテナント名""&tenantdeletedate=""管理元テナントの削除日時""" | |
getMonthlyCharge | 利用料金取得 | なし | |
registerMonthlyCharge | 月次利用料金登録(注4) | "date=""登録するデータの日付""&id=""L-Platform ID""&name=""L-Platform名""&tenantname=""管理元テナントのテナント名""&tenantdeletedate=""管理元テナントの削除日時""" | |
getTenants | テナント情報取得 | なし | |
cmdb_audit.log | dispUsageStatus | 稼動状況の表示 | なし |
注1) 各項目に値が設定されていない場合、""""が出力されます。
以下に例を示します。
... &globalpool=""""...
注2) グローバルプールが複数設定されている場合、"globalpool"がカンマ区切りで出力されます。
以下に例を示します。
...&globalpool=""/AddressPool,/ImagePool""...
注3) 操作種別がcreateOrg、deleteOrg、updateOrgの操作結果には、処理の受付の結果が出力されます。実際の処理結果は、リソース管理の操作ログで確認してください。確認方法は、「16.1.1 操作ログ(リソース管理)」を参照してください。
注4) 一回の登録操作で、複数行出力される場合があります。
注5) "yyyy-MM-dd"の形式で出力されます。2012年4月1日の場合、2012-04-01と出力されます。
注6) "yyyy-MM-dd THH:mm:ss.SSSZ"の形式で出力されます。2012年4月1日0時0分00.000秒で、タイムゾーンがUTC+9:00の場合、 2012-04-01T00:00:00.000+0900と出力されます。
注7) tenant_admin、tenant_operator、tenant_monitor、tenant_user、または、これらを複製して作成したロールのロール名。
注8) infra_admin、infra_operator、administrator、monitor、operator、tenant_admin、tenant_operator、tenant_monitor、tenant_user、または、これらを複製して作成したロールのロール名。
注9) tenant_userまたはtenant_userを複製して作成したロールのロール名。