ここでは、Windowsマネージャーのインストールについて説明します。
ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。
アンインストール後の作業
本製品をアンインストールした環境に、本製品をインストールする場合は、アンインストール後の作業が必要です。
「11.1.4 アンインストール後の作業」を参照してください。
ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。
本製品をインストールする前に、準備と確認が必要な項目について説明します。
ホスト名の確認
管理サーバが正しく動作するためには、ホスト名(FQDN)の設定が必要です。256文字以内のホスト名をhostsファイルに記述してください。hostsファイルには、管理サーバのIPアドレスに対して、ホスト名(FQDN)、コンピュータ名の順番で設定してください。
hostsファイル
システムドライブ\Windows\System32\drivers\etc\hosts
注意
hostsファイル設定時には以下に注意してください。
"127.0.0.1"にホスト名(FQDN)およびコンピュータ名を設定しないでください。
"localhost"がIPv4形式(127.0.0.1)で設定されていることを確認してください。
なお、IPv6形式は設定しないでください。
例
IPアドレスが"10.10.10.10"、ホスト名(FQDN)が"remote1.example.com"、コンピュータ名が"remote1"である管理サーバを設定した場合
10.10.10.10 remote1.example.com remote1 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
管理クライアントについても、管理サーバにホスト名(FQDN)でアクセスできるようにhostsファイル、またはDNSサーバによる名前解決の設定を行ってください。
システム時刻の確認
管理サーバと管理対象サーバのシステム時刻は、同じ時刻に設定してください。
時刻が異なる場合、RORコンソールの[稼動状況]タブで正しい値を確認できません。
排他ソフトウェアの確認
本製品をインストールする前に、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。
排他ソフトウェアについては、「解説書」の「6.1.2.5 排他ソフトウェア」を参照してください。
注意
排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしていることがあるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。
必須ソフトウェアの準備と確認
本製品をインストールする前に、下記の作業を行ってください。
さらに、「解説書」の「6.1.2.4 必須ソフトウェア」に記載されているServerView Operations Managerなどのソフトウェアが、システムにインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。
ServerView Operations Managerの設定
管理対象サーバのコンソール画面を起動するために、リモートマネジメントコントローラーのアカウントをServerView Operations Managerに登録してください。
設定方法については、ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してください。
ServerView Operations Manager 5.50より前のバージョンの場合に必要な設定
ServerView Operations Manager 5.50より前のバージョンを管理サーバにインストールする場合、ServerView Virtual-IO Managerのサービスが起動できない場合があります。ServerView Operations Managerの設定を変更することで対処できます。
ServerView Operations Manager 5.50以降を使用する場合、本作業は不要です。
本製品のマネージャーをインストールする前に、ServerView Operations Manager(以降、SVOM) の以下のファイルを編集してください。
SVOMインストールフォルダー\ServerView Suite\jboss\bin\run.conf.bat |
例
C:\Program Files (x86)\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\bin\run.conf.bat
rem set "JAVA_HOME=C:\opt\jdk1.6.0_13" |
この行のコメントを外して、正しいJRE 1.6のパスを設定してください。
例
- 変更前
rem set "JAVA_HOME=C:\opt\jdk1.6.0_13" |
- 変更後
set "JAVA_HOME=C:\Program Files (x86)\Java\jre6" |
本製品のマネージャーをインストールした後に上記の編集を行った場合、以下の手順でSVOMのサービスを再起動してください。
SVOMのサービスを停止します。
a. ServerView Download Services
b. ServerView Services
c. ServerView JBoss Application Server 5.1
SVOMのサービスを開始します。
a. ServerView JBoss Application Server 5.1
b. ServerView Services
c. ServerView Download Services
SNMP Trap Serviceの設定
本製品が正しく動作するために、Windows標準のSNMP Trapサービスに対して以下の設定が必要です。
Windowsのコントロールパネルで[管理ツール]から[サービス]を開き、[サービス]画面で、SNMP Trapサービスのスタートアップの種類を[手動]または[自動]に設定します。
サービスの状態を"開始"に設定します。
ServerView Virtual-IO Managerの設定
VIOMを使用する場合、本製品が正しく動作するために、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのインストール時に以下の設定に注意してください。
I/O仮想化オプションを利用する場合
I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、[Select address ranges for IO Virtualization]チェックボックスのチェックを外してください。
I/O仮想化オプションを利用しない場合
I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、[Select address ranges for IO Virtualization]チェックボックスにチェックを入れ、MACアドレスとWWNのアドレス範囲を選択してください。
マネージャーが別に存在する場合、アドレス範囲が重複しないようにアドレス範囲を選択してください。
詳細は、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのマニュアルを参照してください。
DHCPサーバの導入
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合、Windows標準のDHCP Serverを導入する必要があります。
ただし、以下のすべての項目に一致する場合は、管理サーバとは異なるサーバにDHCPサーバを導入する必要があります。
ISMによるI/O仮想化を利用する
ISM側でPXEブートを利用する
この場合、下記のDHCPサーバの導入手順は必要ありません。
マネージャーのインストール後に、「6.2 ISM連携の設定」を実施してください。
利用する機能によっては、ルータの設定が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「9.2.4.2 管理LANの設定情報」を参照してください。
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを登録する場合、事前に管理LANサブネットの登録が必要です。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.11 管理LANサブネットの登録」を参照してください。
以下の手順で、DHCP Serverを導入します。
サーバの役割にDHCP Serverを追加します。
管理LANとして使用するNICのネットワーク接続にバインディングしてください。
追加方法とバインディング方法については、Windowsのマニュアルを参照してください。
Windowsのコントロール パネルで[管理ツール]から[サービス]を開き、[サービス]画面で、DHCP Serverサービスのスタートアップの種類を[手動]に設定します。
[サービス]画面で、DHCP Serverサービスを停止します。
管理サーバがドメインに参加している場合、手順4.を行ってください。
DHCPサーバを承認します。
Windowsのコントロール パネルで[管理ツール]から[DHCP]を開き、[DHCP]画面で[操作(A)]-[承認されたサーバーの管理(M)]を選択します。
[承認されたサーバーの管理]画面が表示されます。
[承認(A)]ボタンをクリックします。
[DHCP サーバーの承認]画面が表示されます。
[名前または IP アドレス(N)]に、管理サーバの管理IPアドレスを入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
[承認の確認]画面が表示されます。
[名前(N)]と[IP アドレス(P)]を確認します。
[OK]ボタンをクリックします。
[承認されたサーバーの管理]画面の[承認された DHCP サーバー(D)]に設定されます。
ETERNUS SF Storage Cruiser
ESCを利用する場合、事前にファイバーチャネルスイッチの設定を行ってください。
必須パッチの確認
本製品をインストールする前に、システムに「解説書」の「6.1.2.2 必須パッチ」のマネージャーの必須パッチが適用されているか確認してください。
必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。
ユーザーアカウントの確認
本製品は自動で以下のユーザーアカウントを作成します。
以下のOSユーザーアカウントを利用しているアプリケーションが存在する場合は、アプリケーションに影響がないことを確認したあと、OSユーザーアカウントを削除してください。
rcxdb(データベース接続用)
rcxctdbbpm(プロセス管理用のデータベースサービス起動用)
rcxctdbchg(メータリング用のデータベースサービス起動用)
rcxctdbdsb(ダッシュボード(プール状況)用のデータベースサービス起動用)
シングルサインオンの準備と確認(利用する場合)
本製品をインストールする前に、ServerView Operations Managerをインストールします。
このとき、ディレクトリサービスの設定をします。
また、証明書の準備と、ディレクトリサービスへの管理者ユーザー(特権ユーザー)の登録が必要です。
詳細は、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの設定」を参照してください。
言語設定について
本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。
このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。
言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。
例
コントロール パネルから、[日付、時刻、地域と言語のオプション]を開き、[地域オプション]を選択します。
システムパラメーターのチューニング(管理サーバ)
インストール前に、管理サーバのシステムパラメーターをチューニングする必要があります。
チューニングが必要なシステムパラメーターとその値について説明します。
デスクトップヒープの値を確認し、値が3328未満の場合、デスクトップヒープの値を3328に変更してください。
詳細は、「トラブルシューティング集」の「13.1 デスクトップヒープが枯渇した場合」を参照してください。
本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。
インストールフォルダー
本製品のインストールフォルダーを決定します。
ただし、リムーバブルディスク上のフォルダーは指定できません。
インストールフォルダー配下にファイルやフォルダーがないか確認してください。
インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
本製品で必要なディスク容量については、「解説書」の「6.1.2.6 静的ディスク容量」と「6.1.2.7 動的ディスク容量」を参照してください。
イメージファイル格納フォルダー
イメージファイルの格納先はインストールフォルダー配下です。
格納先フォルダーを配置するドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
必要なディスク容量については、「解説書」の「6.1.2.7 動的ディスク容量」を参照してください。
イメージファイル格納フォルダーの変更方法については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.9 rcxadm imagemgr」を参照してください。
ポート番号
ポート番号については、「2.1.1.4 使用ポートの確認」を参照してください。
ServerView Operations Managerのシングルサインオンで利用するディレクトリサービスの接続情報
ServerView Operations Managerのシングルサインオンで利用するディレクトリサービスの設定が正しいことを確認します。
以下のどちらかの方法で確認できます。
ServerView Operations Managerにログインする。
以下のマニュアルを参照してください。
ServerView Operations Managerのマニュアル
「FUJITSU Software ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「LDAP ディレクトリサービスを使用する ServerView ユーザ管理」
ServerView Operations Managerのマニュアル
「FUJITSU Software ServerView Suite ServerView Operations Manager」(取扱説明書)の「ServerView Operations Manager の起動」
ServerView Operations Managerの変更インストールをする。
変更インストール操作をすると、ディレクトリサービス設定内容を確認できます。
以下のマニュアルを参照してください。
ServerView Operations Managerのマニュアル
「FUJITSU Software ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「LDAP ディレクトリサービスを使用する ServerView ユーザ管理」
ServerView Operations Managerのマニュアル
「FUJITSU Software ServerView Suite ServerView Operations Manager Installation ServerView Operations Manager Software under Windows」の「Operations Manager ソフトウェアの変更インストール」
ServerView Operations Managerのディレクトリサービス設定内容が正しければ、何も変更せずに変更インストールを終了させます。
ServerView Operations Managerのディレクトリサービス設定内容に誤りがあれば、ServerView Operations Managerの変更インストールで修正してください。
インストール時のパラメーター
インストール時のパラメーターについて説明します。
項番 | 画面 | 入力項目 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | インストール先の選択 | インストールフォルダー | 本製品のインストール先のフォルダーです。 初期値: システムドライブ\Program Files (x86)\Resource Orchestrator インストール先のフォルダーは、ドライブ文字と"\"を含めて、45文字以内になります。
インストールフォルダーに以下のフォルダー配下は指定できません。
NTFS形式のディスクを指定してください。 |
2 | 管理LANの選択 | 管理LANとして使用するネットワーク | 管理LANとして使用するネットワークです。リストから選択できます。 |
3 | 認証方式の選択 | 認証方式 | 以下のどちらかを選択します。
|
4 | 特権ユーザーの作成 | ユーザーアカウント名 | 本製品に特権ユーザーとしてログインするためのユーザーアカウント名です。 先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を指定してください。また、大文字と小文字は区別されます。 |
パスワード | 特権ユーザーのパスワードです。 半角英数字と空白(" ")を除く記号で構成された8~16文字の文字列を指定してください。 | ||
パスワード再入力 | |||
特権ユーザーの設定 | ユーザーアカウント名 | 本製品に特権ユーザーとしてログインするためのユーザーアカウント名です。 「2.1.1.2 ソフトウェアの準備と確認」の「シングルサインオンの準備と確認(利用する場合)」でディレクトリサービスに登録したユーザーを指定します。 ServerView Operations Manager同梱ディレクトリサービスを利用する場合、ServerView Operations Managerの管理者アカウント"Administrator"を指定すると、この管理者アカウントでServerView Operations Managerとシングルサインオン連携できます。 先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を指定してください。また、大文字と小文字は区別されます。 |
システムのservicesファイルに自動で設定されるポート
本製品をインストールすると、本製品で使用する以下のポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。
本製品が使用する以下のポート番号がほかのアプリケーションで使用されている場合、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用されていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。
その場合、本製品が使用する以下のポート番号のエントリーを、ほかと重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあとインストーラを起動してください。
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 RCXCTDSB_sqcdcm_dbm 2511/tcp RCXCTDSB_sqcdcm_fcmsys 2512/tcp rcxctext 3500/tcp rcxctext2 3501/tcp rcxctdsb 3502/tcp rcxctrestchg 3550/tcp rcxctint 3551/tcp rcxctdbchg 5441/tcp rcxctdbdsb 5442/tcp rcxcfvsys 8013/tcp rcxcfapi 8014/tcp rcxctacnt 8015/tcp RCXCTDSB_CMDB_GUI 13200/tcp RCXCTDSB_CMDB_MGR 13201/tcp nfdomain 23457/tcp nfagent 23458/tcp rcxmgr 23460/tcp rcxweb 23461/tcp rcxtask 23462/tcp rcxmongrel1 23463/tcp rcxmongrel2 23464/tcp rcxdb 23465/tcp rcxmongrel3 23466/tcp rcxmongrel4 23467/tcp rcxmongrel5 23468/tcp rcxjeedomainadmin 23851/tcp rcxjeedomaininstance 23852/tcp rcxjeedomainjmx 23853/tcp rcxjeehttpssl 23854/tcp rcxjeejms 23855/tcp rcxjeeorblistener 23856/tcp rcxjeeorbmutualauth 23857/tcp rcxjeeorbssl 23858/tcp rcxmessagebroker 23861/tcp rcxbpmsvasadminlistener 23862/tcp rcxbpmsvhttplistener 23863/tcp rcxbpmsvhttpssllistener 23864/tcp rcxbpmsviioplistener 23865/tcp rcxbpmsviiopssllistener 23866/tcp rcxbpmsviiopsslmutualauth 23867/tcp rcxbpmsvjmxsystemconnector 23868/tcp rcxbpmsvjavadebugger 23869/tcp rcxbpmconasadminlistener 23870/tcp rcxbpmconhttplistener 23871/tcp rcxbpmconhttpssllistener 23872/tcp rcxbpmconiioplistener 23873/tcp rcxbpmconiiopssllistener 23874/tcp rcxbpmconiiopsslmutualauth 23875/tcp rcxbpmconjmxsystemconnector 23876/tcp rcxbpmconjavadebugger 23877/tcp rcxbpmsvdb 23878/tcp RCXCTDSB_EFServer 41320/tcp
ポートの使用状態の確認
「2.1.1.5 構築条件の確認」で"構築条件チェックツール"を実行すると、ポートの使用状態が確認できます。
"ポートの状態"の結果で"使用されています。"と表示されたポートについて、C:\Windows\System32\drivers\etc\servicesを確認し、本製品が使用する用途で当該ポートが使用されることを確認してください。
本製品が使用する以外の用途でポートが使用されている場合、使用ポートを変更してください。
本製品が使用するポートの情報については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
ポート番号の変更
マネージャーのインストール後にポート番号を変更する場合には、以下を参照してください。
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.2 ポート番号の変更」
「運用ガイド CE」の「8.3 管理サーバのポート番号の設定」
ephemeralポート
Windowsでephemeralポート番号の範囲を変更している場合、ephemeralポートと使用するポートが競合する可能性があります。この場合も、ポート番号を変更し、ephemeralポートの範囲に含まれない値にしてください。
ephemeralポート番号の範囲は以下のとおりです。
Windows 2008以降の場合
49152から65535
以下の手順で構築条件の確認を行います。
管理者権限(Administrator)でログインします。
TEMP環境変数に1つのフォルダパスが設定されていることを確認します。
参考
TEMP環境変数が設定されていない場合、または、TEMP環境変数に複数のフォルダーパスが設定されている場合、"構築条件チェックツール"は以下のメッセージを出力して処理を中断します。
The check tool cannot be processed because the temporary folder %temp% cannot be accessed. Please set the TEMP environment variable of current user correctly, then rerun the check tool. press enter key to exit... |
上記のメッセージが出力された場合、TEMP環境変数に1つのフォルダーパスを設定した後、再度"構築条件チェックツール"を実行してください。
インストーラを起動します。
DVD-ROM(1枚目)をセットすると、自動的にインストーラが起動します。起動しない場合、"RcSetup.exe"を実行し、インストーラを起動してください。
[ツール]を選択し、表示された画面で[構築条件チェックツール]をクリックしてください。構築条件の確認が開始されます。
確認結果のチェック項目名にエディションが記載されているものは、インストール予定のエディションに該当する場合にチェックしてください。
構築条件の確認が完了すると、確認結果が以下に格納されます。
%temp%\ror_precheckresult-YYYY-MM-DD-hhmmss.txt
確認結果は同時にメモ帳で出力されます。
以下の項目がチェック項目として表示されます。
必須ソフトウェア(Windows PowerShell)
必須ソフトウェア(ETERNUS SF Storage Cruiser)
ディスク容量(Express/Virtual Edition)
ディスク容量(Cloud Edition)
メモリ容量(Express/Virtual Edition)
メモリ容量(Cloud Edition)
cpu
SNMPサービス
ポートの状態(Express/Virtual Edition)
ポートの状態(Cloud Edition)
確認結果に"注意"または"NG"が含まれていないことを確認します。"注意"または"NG"と判定されたチェック項目が存在する場合、エラーがあった場合、エラーの原因を取り除いてください。対処の詳細は、「2.1.1.1 事前準備」、「解説書」の「6.1 ソフトウェア環境」および「6.2 ハードウェア環境」を参照してください。
インストール前の注意事項
リモート デスクトップ セッション ホスト サーバーがインストールされている場合、コマンド プロンプトから以下のコマンドを実行して、リモート デスクトップ セッション ホスト サーバーをインストールモードに変更してください。
CHANGE USER /INSTALL ユーザー セッションでアプリケーションをインストールする準備が整いました。
本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化
ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャー、エージェント、およびクライアント間の通信が問題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。
本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号を、インストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。
インストール
以下の手順で、マネージャーをインストールします。
システムに管理者権限でログオンします。
マネージャーをインストールするシステムに、ローカルコンピュータのAdministratorアカウントでログオンします。
DVD-ROM(1枚目)をセットします。
すると、自動的にインストーラが起動します。
参考
インストーラが起動しない場合、DVD-ROMドライブ配下にある"RcSetup.exe"を起動してください。
[Cloud Edition]を選択します。
[マネージャー インストール]をクリックします。
インストーラの対話指示に従ってインストールします。
「2.1.1.3 必要な情報の収集と確認」の「インストール時のパラメーター」で設計および確認したパラメーターを入力します。
DVD-ROMの入れ替え要求に応じて、DVD-ROM(2枚目)に入れ替えてインストールを続行します。
注意
インストールに失敗した場合、再起動後にインストールを行ったユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンインストールしてください。
そのあと、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再インストールしてください。
インストール時に内部不整合があると、"The problem occurred while installing it"または"Native Installer Failure"というメッセージが表示され、インストールに失敗します。その場合、マネージャーをアンインストール後、再インストールしてください。問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。
マネージャーのアンインストールについては、「11.1.2 アンインストール【Windowsマネージャー】」を参照してください。
前回のインストール失敗後のロールバックが完了していない場合、"System has some on incomplete install information. Please delete before this installation"というメッセージが表示され、インストールに失敗します。マネージャーをアンインストール後、再インストールしてください。マネージャーのアンインストールについては、「11.1.2 アンインストール【Windowsマネージャー】」を参照してください。再インストールしても問題が解決しない場合、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。
インストール後の注意事項
リモート デスクトップ セッション ホスト サーバーがインストールされている場合、コマンド プロンプトから以下のコマンドを実行して、リモート デスクトップ セッション ホスト サーバーを実行モードに変更してください。
CHANGE USER /EXECUTE ユーザー セッションでアプリケーションを実行する準備が整いました。
以下のユーザーが追加されます。なお、本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。
アカウント名 | 用途 |
---|---|
rcxdb | 本製品のデータベースサービスに接続するためのOSアカウントとして使用されます。 |
rcxctdbbpm | プロセス管理用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。 |
rcxctdbchg | メータリング用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。 |
rcxctdbdsb | ダッシュボード用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。 |
以下のユーザーグループが追加されます。
ユーザーグループ名 | 用途 |
---|---|
Deployment Admin | 本製品のバックアップ、リストア、クローニングを行うためのユーザーグループとして使用されます。 |