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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

8.3.3 事前準備

ETERNUS ディスクアレイの設定

以下の初期設定を行います。

メールボックスサーバとバックアップサーバの環境の確認

8.3.1.4 サポート構成」の「サポートするボリュームの構成」に記載されている条件を満たしていることを確認してください。

インストール

バックアップウィザード(for Exchange Server)およびリストアウィザード(for Exchange Server)を使用するために必要なソフトウェアのインストールについて説明します。

メールボックスサーバとバックアップサーバのインストールの流れを以下に示します。

注意

インストールに先立ち、以下の動作を確認します。動作していない場合は、動作するようにしてください。

  • メールボックスサーバにExchange Serverがインストールされ、動作していること

  • DAGを構成している場合は、DAGの環境が動作していること

図8.40 インストール作業の流れ

メールボックスサーバおよびバックアップサーバには、AdvancedCopy Managerエージェント、Storage Cruiserエージェント、およびETERNUS VSS Hardware Providerをインストールします。インストール手順は、以下のマニュアルを参照してください。

注意

  • 各ソフトウェアは、バックアップ対象外のLUNにインストールしてください。また、以下の注意事項に従ってインストールしてください。

    • AdvancedCopy Managerエージェントは、“64bit版エージェント”をインストールしてください。

    • ETERNUS VSS Hardware Providerは、以下に注意してインストールしてください。

      • ファイアーウォールが有効な場合、ETERNUS VSS Hardware Providerで使用するポート(TCP/IP)に対しても例外登録が必要です。ファイアーウォールの設定変更は、各ファイアーウォールのマニュアルを参照してください。

      • インストール時に「Select Server Type」でサーバ種別を指定する必要があります。インストールするサーバに応じて以下を指定してください。

        - メールボックスサーバの場合: Production Server(Transportable copy)

        - バックアップサーバの場合: Backup Server(Transportable copy)

        インストール中に、[バックアップディスクPool 管理ファイルにシャドウコピー先を登録する]画面(VSS Hardware Providerの直後に"Disk list"と表示されている画面)では、コピー先への登録は行わず、[CANCEL]ボタンを押します。

  • AdvancedCopy ManagerエージェントとStorage Cruiserエージェントの両方がインストールされている状態で、Storage Cruiserエージェントを再起動してください。
    なお、運用管理サーバ兼管理対象サーバの場合は、ETERNUS SF ManagerとStorage Cruiserエージェントの両方がインストールされている状態で、Storage Cruiserエージェントを再起動してください。
    Storage Cruiserエージェントの起動方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

環境設定

バックアップサーバ、メールボックスサーバ
  1. 『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」、「Storage Cruiserエージェントのセットアップ」を参照して、バックアップサーバとメールボックスサーバをセットアップします。

  2. 各サーバのAdvancedCopy ManagerエージェントサービスとStorage Cruiserエージェントサービスを起動します。
    AdvancedCopy Managerエージェントサービスの起動方法は「第2章 サービスの起動と停止」を参照してください。
    Storage Cruiserエージェントサービスの起動方法は『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

運用管理サーバ
  1. 運用管理サーバをセットアップします。

    セットアップ手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「共通の設定」および「AdvancedCopy Managerマネージャーのセットアップ」を参照してください。運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のカスタマイズ」も合わせて参照してください。

    注意

    「ユーザーアカウントの設定」では、バックアップウィザード(for Exchange Server)およびリストアウィザード(for Exchange Server)用のユーザーアカウントを作成してください。
    作成したユーザーは、ETERNUS SFロールグループのESFAdminに所属させてください。

  2. バックアップサーバおよびメールボックスサーバを登録します。

    登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「サーバの登録」を参照してください。

    ポイント

    • バックアップサーバおよびメールボックスサーバが起動していることを確認してから、登録してください。

    • サーバ登録では、AdvancedCopy Managerのエージェント機能を使用する管理対象サーバとして登録します。

    • 登録するバックアップサーバのサーバ名は、大文字・小文字も含めて、VSSHPに登録されているホスト名と一致させてください。VSSHPに登録されているバックアップサーバのホスト名は、メールボックスサーバでVSSHPのstxvchkcommu(通信環境確認コマンド)を実行することで確認できます。コマンドの詳細は、『ETERNUS VSS Hardware Provider ユーザーズガイド』の「通信環境確認コマンド(stxvchkcommu)」を参照してください。

    • 仮想環境のサーバ登録では、メールボックスサーバおよびバックアップサーバが動作しているVMwareホストのサーバの登録を行ってください。詳細は、「仮想環境でウィザード(for Exchange Server)を利用する場合の注意事項」を参照してください。
      なお、VMwareホストのサーバの登録は、メールボックスサーバおよびバックアップサーバにおいて、AdvancedCopy ManagerエージェントおよびStorage Cruiserエージェントのサービスを起動した状態で行う必要があります。

    • ETERNUS ディスクアレイに、アドバンスト・コピー機構のライセンスまたはアドバンスト・コピー機構のライセンスを含むライセンスと、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard Editionのライセンスを登録します。

    • ETERNUS ディスクアレイに、コピーテーブルサイズを設定してください。

仮想環境でウィザード(for Exchange Server)を利用する場合の注意事項

ライセンスの登録

リストアウィザード(for Exchange Server)は、リストア対象のETERNUS ディスクアレイにETERNUS SF AdvancedCopy Manager for Exchange Serverライセンスを登録することで利用可能になります。

ライセンスの登録はWebコンソールから行います。登録方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照してください。