ETERNUS ディスクアレイの設定
以下の初期設定を行います。
RAIDグループの設定
ボリュームの設定
ホストアフィニティの設定
メールボックスサーバとバックアップサーバの環境の確認
「8.3.1.4 サポート構成」の「サポートするボリュームの構成」に記載されている条件を満たしていることを確認してください。
インストール
バックアップウィザード(for Exchange Server)およびリストアウィザード(for Exchange Server)を使用するために必要なソフトウェアのインストールについて説明します。
メールボックスサーバとバックアップサーバのインストールの流れを以下に示します。
注意
インストールに先立ち、以下の動作を確認します。動作していない場合は、動作するようにしてください。
メールボックスサーバにExchange Serverがインストールされ、動作していること
DAGを構成している場合は、DAGの環境が動作していること
図8.40 インストール作業の流れ
メールボックスサーバおよびバックアップサーバには、AdvancedCopy Managerエージェント、Storage Cruiserエージェント、およびETERNUS VSS Hardware Providerをインストールします。インストール手順は、以下のマニュアルを参照してください。
AdvancedCopy Managerエージェント
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントのインストール」
注意
バックアップサーバと運用管理サーバが同じサーバの場合、バックアップサーバにAdvancedCopy Managerエージェントのインストールは不要です。
Storage Cruiserエージェント
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Cruiserエージェントのインストール」
ETERNUS VSS Hardware Provider
『ETERNUS VSS Hardware Provider コピーセット運用利用の手引き』の「トランスポータブルコピー構成のインストール」
インストーラは、DVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) エージェントプログラム & マニュアル」の下記のディレクトリに格納されています。
<DVD-ROMドライブ>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\VSSHP\win2008_x64\install\setup.exe
注意
各ソフトウェアは、バックアップ対象外のLUNにインストールしてください。また、以下の注意事項に従ってインストールしてください。
AdvancedCopy Managerエージェントは、“64bit版エージェント”をインストールしてください。
ETERNUS VSS Hardware Providerは、以下に注意してインストールしてください。
ファイアーウォールが有効な場合、ETERNUS VSS Hardware Providerで使用するポート(TCP/IP)に対しても例外登録が必要です。ファイアーウォールの設定変更は、各ファイアーウォールのマニュアルを参照してください。
インストール時に「Select Server Type」でサーバ種別を指定する必要があります。インストールするサーバに応じて以下を指定してください。
- メールボックスサーバの場合: Production Server(Transportable copy)
- バックアップサーバの場合: Backup Server(Transportable copy)
インストール中に、[バックアップディスクPool 管理ファイルにシャドウコピー先を登録する]画面(VSS Hardware Providerの直後に"Disk list"と表示されている画面)では、コピー先への登録は行わず、[CANCEL]ボタンを押します。
AdvancedCopy ManagerエージェントとStorage Cruiserエージェントの両方がインストールされている状態で、Storage Cruiserエージェントを再起動してください。
なお、運用管理サーバ兼管理対象サーバの場合は、ETERNUS SF ManagerとStorage Cruiserエージェントの両方がインストールされている状態で、Storage Cruiserエージェントを再起動してください。
Storage Cruiserエージェントの起動方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。
環境設定
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」、「Storage Cruiserエージェントのセットアップ」を参照して、バックアップサーバとメールボックスサーバをセットアップします。
各サーバのAdvancedCopy ManagerエージェントサービスとStorage Cruiserエージェントサービスを起動します。
AdvancedCopy Managerエージェントサービスの起動方法は「第2章 サービスの起動と停止」を参照してください。
Storage Cruiserエージェントサービスの起動方法は『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。
運用管理サーバをセットアップします。
セットアップ手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「共通の設定」および「AdvancedCopy Managerマネージャーのセットアップ」を参照してください。運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のカスタマイズ」も合わせて参照してください。
注意
「ユーザーアカウントの設定」では、バックアップウィザード(for Exchange Server)およびリストアウィザード(for Exchange Server)用のユーザーアカウントを作成してください。
作成したユーザーは、ETERNUS SFロールグループのESFAdminに所属させてください。
バックアップサーバおよびメールボックスサーバを登録します。
登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「サーバの登録」を参照してください。
ポイント
バックアップサーバおよびメールボックスサーバが起動していることを確認してから、登録してください。
サーバ登録では、AdvancedCopy Managerのエージェント機能を使用する管理対象サーバとして登録します。
登録するバックアップサーバのサーバ名は、大文字・小文字も含めて、VSSHPに登録されているホスト名と一致させてください。VSSHPに登録されているバックアップサーバのホスト名は、メールボックスサーバでVSSHPのstxvchkcommu(通信環境確認コマンド)を実行することで確認できます。コマンドの詳細は、『ETERNUS VSS Hardware Provider ユーザーズガイド』の「通信環境確認コマンド(stxvchkcommu)」を参照してください。
仮想環境のサーバ登録では、メールボックスサーバおよびバックアップサーバが動作しているVMwareホストのサーバの登録を行ってください。詳細は、「仮想環境でウィザード(for Exchange Server)を利用する場合の注意事項」を参照してください。
なお、VMwareホストのサーバの登録は、メールボックスサーバおよびバックアップサーバにおいて、AdvancedCopy ManagerエージェントおよびStorage Cruiserエージェントのサービスを起動した状態で行う必要があります。
ETERNUS ディスクアレイに、アドバンスト・コピー機構のライセンスまたはアドバンスト・コピー機構のライセンスを含むライセンスと、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard Editionのライセンスを登録します。
ETERNUS ディスクアレイに、コピーテーブルサイズを設定してください。
仮想環境でウィザード(for Exchange Server)を利用する場合の注意事項
運用管理サーバにVMware上のゲストOSをサーバ登録する場合は、VMwareホストのサーバ登録を行います。VMwareホストをサーバ登録すると、ゲストOSが自動的に登録されます。VMwareホストのサーバ登録は、ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンスの有無にかかわらず必要です。
VMゲスト(仮想マシンおよびゲストOS)の情報を取得できるようにするため、ゲストOSにVMware Toolsをインストールします。ETERNUS SFシステムにおけるVMゲストの表示に関する仕様は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「環境構築」の章にある「VMwareサーバノード」を参照してください。
運用管理サーバにVMware上のゲストOSをサーバ登録したあと、登録したゲストOSに対して、サーバ画面から以下のサーバ情報の変更を行います。
[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]の選択項目で「はい」を選択します
Webコンソールのサーバ画面に表示されるゲストOSのIPアドレスが管理用のIPアドレスでない場合は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「サーバ情報の変更」を参照して、ゲストOSのIPアドレスを管理用のIPアドレスに変更してください。
ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンスを登録していない環境で、AdvancedCopy Managerの運用開始後にバックアップウィザードを使用する場合は、以下の手順でサーバ登録環境の移行が必要です。
AdvancedCopy Managerの資源バックアップ機能を使用して、物理サーバとして登録されているVMwareゲストにAdvancedCopy Managerの定義(バックアップ運用、レプリケーション運用)を退避します。
バックアップ運用の資源の退避方法は、「13.1.1.1.1 バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのバックアップ」を参照してください。レプリケーション運用の資源の退避方法は、「13.1.1.2.1 レプリケーション管理簿のバックアップ」を参照してください。
AdvancedCopy Managerの定義(バックアップ運用、レプリケーション運用)を削除します。
バックアップ運用の定義の削除は、「3.6.4 管理対象サーバの削除」の手順1~3を実施してください。レプリケーション運用の定義の削除は、登録されているすべての複製元/複製先ボリュームに、「7.6.2 複製元/複製先ボリュームの削除」を実施してください。
物理サーバとして運用管理サーバに登録されているVMwareゲストをすべて削除します。
VMwareホストをサーバ登録します。
自動検出されたVMwareゲストをサーバ変更します。
[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]の選択項目で「はい」を選択します。
管理対象サーバ配下のデバイス情報を取り込みます。
取込み方法は、「7.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。
AdvancedCopy Managerの資源リストア機能を使用して、手順1で退避した資源を復元します。
バックアップ運用の資源の復元方法は、「13.1.1.1.2 バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストア」を参照してください。レプリケーション運用の資源の復元方法は、「13.1.1.2.2 レプリケーション管理簿のリストア」を参照してください。
ライセンスの登録
リストアウィザード(for Exchange Server)は、リストア対象のETERNUS ディスクアレイにETERNUS SF AdvancedCopy Manager for Exchange Serverライセンスを登録することで利用可能になります。
ライセンスの登録はWebコンソールから行います。登録方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照してください。