バックアップウィザード(for Exchange Server)を使った運用について説明します。
バックアップウィザード(for Exchange Server)は、以下のスクリプトを生成します。
バックアップ実行スクリプト
構成削除スクリプト
参照
操作方法の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウィザードによるExchange Serverのバックアップスクリプトの生成とスクリプト実行用環境設定」を参照してください。
バックアップ実行スクリプトの仕様を以下に示します。
スクリプトの格納先サーバ | メールボックスサーバ |
ファイル名 | <AdvancedCopy Managerエージェントインストール時のプログラムディレクトリ>\Wizard\bat\execute_backup_dbName_date.bat |
文字コード | ASCII |
終了ステータス | 0 : 正常終了 |
dbName : メールボックスデータベース名またはパブリックフォルダーデータベース名
date : ファイルの作成日時。yyyymmddhhmmss形式
バックアップ実行スクリプトファイルの内容を以下に示します。
@echo off setlocal enabledelayedexpansion set CMDPATH=cmdPath set BACKUP_DB=dbName set CHECK="swsrpvssbackup_exchange successfully completed" set CMD=%CMDPATH%swsrpvssbackup_exchange -dbname %BACKUP_DB% set RET= for /f "usebackq tokens=*" %%i in (`%CMD%`) do (if "%%i"==%CHECK% set RET=OK) if not "%RET%"=="OK" echo execute_backup failed. & exit /b 1 echo execute_backup is successfully completed. exit /b 0 |
dbName : バックアップ元メールボックスデータベース名またはパブリックフォルダーデータベース名
cmdPath : AdvancedCopy Managerエージェントインストール時のプログラムディレクトリのパス
注意
同じメールボックスサーバの実行スクリプトを再作成したとき、前回作成したバックアップ実行スクリプトが存在していても削除や上書きはしません。
参考
バックアップ実行スクリプトを実行すると、QuickOPCでバックアップを行います。
バックアップウィザード(for Exchange Server)を実行すると、以下の設定を行います。
AdvancedCopy Managerにメールボックスサーバとバックアップサーバのデバイスを登録
メールボックスサーバとバックアップサーバのバックアップ元ボリューム、バックアップ先ボリュームをレプリケーション機能に登録
AdvancedCopy Managerの管理ファイルにバックアップ対象のExchange Serverデータベース情報を登録
バックアップサーバにドライブ文字マップファイルを作成
VSS Hardware Providerにコピーセットファイルを登録
「8.3.4.1 バックアップ実行スクリプトの作成」で生成したスクリプトをETERNUS SFのスケジューラーに登録することで、メールボックスデータベースを簡単にバックアップできます。
スケジューラーに登録する方法は、「第11章 スケジューラー」を参照してください。
スケジューラーに登録する以外の方法として、OSのタスクスケジューラに登録したり、手動実行したりすることで、メールボックスデータベースを簡単にバックアップできます。
OSのタスクスケジューラに登録してバックアップを自動/手動で実行する手順を以下に示します。
タスクスケジューラによるバックアップ自動実行
「8.3.4.1 バックアップ実行スクリプトの作成」で生成されたスクリプトファイルを、任意の場所にコピーします。
バックアップ元のメールボックスサーバに、AdvancedCopy Managerコマンド実行ユーザーでログインします。
参照
コマンド実行ユーザーは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Windowsのユーザーアカウント」を参照してください。
タスクスケジューラを起動します。
起動方法を以下に示します。
Windows Server 2008の場合
[システムとメンテナンス]-[管理ツール]-[タスク スケジューラ]
Windows Server 2008 R2の場合
[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[タスク スケジューラ]
Windows Server 2012以降の場合
[スタート]-[管理ツール]-[タスク スケジューラ]
タスクスケジューラに以下を設定します。
タスク名
タスクの開始日時
手順1でコピーしたスクリプトファイルを、実行するプログラムに設定
エラーメッセージをexecute_MailBoxDB01.logに出力するようにした設定例
C:\EXCHANGE_SERVER\BACKUP\execute_backup_MailBoxDB01_20121201071234.bat > C:\EXCHANGE_SERVER\BACKUP\execute_MailBoxDB01.log 2>&1
手動によるバックアップ実行
「8.3.4.1 バックアップ実行スクリプトの作成」で生成されたスクリプトファイルを、任意の場所にコピーします。
バックアップ元のメールボックスサーバに、AdvancedCopy Managerコマンド実行ユーザーでログインします。
参照
コマンド実行ユーザーは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Windowsのユーザーアカウント」を参照してください。
コマンドプロンプトを起動し、手順1でコピーしたスクリプトファイルを実行します。
[実行例]
C:\EXCHANGE_SERVER\BACKUP\execute_backup_MailBoxDB01_20121201071234.bat