サブシステム単位で行っていたリソースの制限を終了する場合は、以下の手順で、対象となるサブシステムのcgroupを解除してください。
サブシステム環境を同時に削除する場合と、リソースの制限だけを終了する場合に分けて説明します。
リソースの制限の終了と同時にサブシステム環境も削除する場合は、cgroupを解除した後、deletesubsystem.shコマンドでサブシステム環境を削除します。
なお、サブシステム0は削除できません。cgroupを解除した後、初期化してください。サブシステム0の場合は、“操作手順(サブシステム0の場合)”を参照してください。
操作手順(サブシステム0以外の場合)
ジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを停止します。
# /bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys 1 # /bin/sh /etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys 1 |
cgroupを解除します。
“4.5.1 リソースの割り当て量を定義する”でCPU時間の相対的配分や物理メモリ使用量の最大値を設定している場合は、cgname_rm.shコマンドで対象のサブシステムのcgroupを解除します。
以下は、サブシステム1のcgroupを解除する例です。
# /opt/FJSVJMCMN/bin/cgname_rm.sh -sys 1 |
“4.5.2 データベースと合わせてリソースを制限する”でcgroup名を変更している場合は、以下の手順でcgroupを解除します。
/var/opt/FJSVJMCMN/etc/cgname1.txtファイルの内容を、以下に変更してください。
swomgr/subsysn |
n:サブシステム番号(1-9)
削除対象のサブシステムのジョブスケジューラ用ユニットファイルおよびジョブ実行制御ユニットファイルを削除します。
# rm /etc/systemd/system/FJSVJOBSCn.service # rm /etc/systemd/system/FJSVMJSn.service |
n:サブシステム番号(1-9)
サブシステムを削除します。
以下は、サブシステム1を削除する例です。
# /opt/FJSVJMCMN/bin/deletesubsystem.sh -sys 1 |
操作手順(サブシステム0の場合)
ジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを停止します。
# /bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys 0 # /bin/sh /etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys 0 |
cgroupを解除します。
“4.5.1 リソースの割り当て量を定義する”でCPU時間の相対的配分や物理メモリ使用量の最大値を設定している場合は、cgname_rm.shコマンドで対象のサブシステムのcgroupを解除します。
以下は、サブシステム0のcgroupを解除する例です。
# /opt/FJSVJMCMN/bin/cgname_rm.sh -sys 0 |
“4.5.2 データベースと合わせてリソースを制限する”でcgroup名を変更している場合は、以下の手順でcgroupを解除します。
/var/opt/FJSVJMCMN/etc/cgname0.txtファイルの内容を、以下に変更してください。
swomgr/subsys0 |
削除対象のサブシステムのジョブスケジューラ用ユニットファイルおよびジョブ実行制御ユニットファイルを削除します。
# rm /etc/systemd/system/FJSVJOBSC0.service # rm /etc/systemd/system/FJSVMJS0.service |
サブシステム0を初期化します。
# /opt/FJSVJMCMN/bin/reset_subsystem0.sh |
サブシステム環境は削除しないで、リソースの制限だけを終了させたい場合は、cgroupの解除だけ行います。
操作手順
“4.5.1 リソースの割り当て量を定義する”でCPU時間の相対的配分や物理メモリ使用量の最大値を設定している場合は、cgname_rm.shコマンドで対象のサブシステムのcgroupを解除します。
以下は、サブシステム1のcgroupを解除する例です。
# /opt/FJSVJMCMN/bin/cgname_rm.sh -sys 1 |
“4.5.2 データベースと合わせてリソースを制限する”でcgroup名を変更している場合は、以下の手順でcgroupを解除します。
/var/opt/FJSVJMCMN/etc/cgname1.txtファイルの内容を、以下に変更してください。
swomgr/subsysn |
n:サブシステム番号(0-9)
削除対象のサブシステムのジョブスケジューラ用ユニットファイルおよびジョブ実行制御ユニットファイルを削除します。
# rm /etc/systemd/system/FJSVJOBSCn.service # rm /etc/systemd/system/FJSVMJSn.service |
n:サブシステム番号(0-9)
なお、Red Hat Enterprise Linux 6の場合、cgroupの解除はconfigサービスの再起動後にシステムに反映されます。