データベースと合わせてリソースの使用量を制限できます。サブシステムとデータベースが同じcgroupになるよう、対象となるサブシステムのcgroup名を、データベースのcgroup名に合わせるよう変更してください。
なお、以前に“4.5.1 リソースの割り当て量を定義する”、または下記の設定手順が実施されているサブシステムについては、前に設定した定義を削除してから本手順を行ってください。定義を削除する手順については、“4.5.4.2 リソースの制限だけを終了する場合”を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 6の場合
以下のcgroup名ファイルを編集して、対象のサブシステムのcgroup名を変更してください。
/var/opt/FJSVJMCMN/etc/cgnamen.txt |
n:サブシステム番号(0-9)
以下のように、cgroup名のみを1行で記載します。
<cgroup名> |
cgroup名ファイルの詳細については、“9.2.1 cgroup名ファイル”を参照してください。
なお、サブシステムとデータベースを同じcgroupに入れる場合には、データベースが所属するcgroup名を指定してください。
変更したサブシステムを再起動してください。
Red Hat Enterprise Linux 7の場合
対象のサブシステムのジョブスケジューラ用ユニットファイルおよびジョブ実行制御用ユニットファイルを修正して、cgroup名を変更します。
編集用にユニットファイルをコピーします。
# cp -p /usr/lib/systemd/system/FJSVJOBSCn.service /etc/systemd/system/FJSVJOBSCn.service # cp -p /usr/lib/systemd/system/FJSVMJSn.service /etc/systemd/system/FJSVMJSn.service |
n:サブシステム番号(0-9)
コピーしたユニットファイルの、[Service]セクションのSliceの値“<cgroup名>”を変更します。
[Unit] Description=JOB(command/shell script) Scheduling:n [Service] ExecStart=/bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/S99JOBSCH_ee -sys n ExecStop=/bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH_ee -sys n Type=forking Slice=<cgroup名> |
なお、サブシステムとデータベースを同じcgroupに入れる場合には、データベースが所属するcgroup名を指定してください。
100バイト以内で指定します。
末尾は“.slice”にします。
半角英数字、および、以下の半角記号が指定できます。
- . _
前後の空白(半角スペース、タブ)は無視されます。
ユニットファイルの修正後、以下のコマンドを実行します。
# systemctl daemon-reload |
変更したサブシステムを再起動してください。
参考
監視ツールを利用してcgroupを監視する場合
Systemwalker Service Quality Coordinatorなどの監視ツールを利用してcgroupを監視する場合、業務上関連のある各種ミドルウェアとcgroup名をそろえることで監視がしやすくなります。このような場合、業務システムごとに、cgroup名に同一の業務名を付加してください。
以下に、業務名として“gyoumuA”を付加した場合の例を示します。
[Red Hat Enterprise Linux 6の場合]
swomgr/subsys0_gyoumuA
[Red Hat Enterprise Linux 7の場合]
system-swomgr-subsys0_gyoumuA.slice