ここでは、シングル構成で使用しているNSアプライアンス専用サーバ故障時の復旧手順について説明します。
内蔵ディスクを利用している場合、復旧に備え、ネットワーク機器設定ファイル管理機能を使用し、NSアプライアンスのネットワーク機器設定用ファイルのバックアップを行っておく必要があります。
ネットワーク機器設定ファイル管理機能の詳細は、「運用ガイド CE」の「10.2 ネットワークデバイスのバックアップ・リストア」を参照してください。
NSアプライアンスの状態を保守モードに変更
RORコンソール上で、故障した物理サーバ上のすべてのNSアプライアンスの状態を保守モードに変更します。
ハードウェアの保守
故障したサーバの交換を行ってください。
BXシリーズを利用している場合
「運用ガイド CE」の「9.2 ブレードサーバの保守」を参照してください。
RXシリーズを利用している場合
「運用ガイド CE」の「9.3 ブレードサーバ以外のサーバの保守」を参照してください。
NSアプライアンスの復旧
SANストレージを使用している場合、NSアプライアンスの復旧作業は不要です。
内蔵ディスクを使用している場合、NSアプライアンス用物理サーバの再作成を行う必要があります。
NSアプライアンス用の物理サーバを作成
「3.3.3 物理サーバの作成(サーバの内蔵ディスクを利用する場合)」を参照してください。
NSアプライアンスをrcxnetworkservice createコマンドで物理サーバ上に作成
「3.5 NSアプライアンスの作成」を参照してください。
作成したNSアプライアンスに対し、rcxnetworkservice setupコマンドで環境設定
「3.6 NSアプライアンスの設定」を参照してください。
NSアプライアンス設定用ファイルのリストア
「運用ガイド CE」の「10.2.3 ネットワークデバイスのリストア」を参照してください。
NSアプライアンスの状態を保守モードから解除
RORコンソール上で、故障した物理サーバ上のすべてのNSアプライアンス状態を保守モードから解除します。
保守モードの変更および解除については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「22.1 保守モードの切替え」を参照してください。
参考
二重化構成で使用している場合、保守対象のNSアプライアンスの状態を保守モードから解除するまえに、以下の手順で稼動を継続していた二重化構成のペアとなるNSアプライアンスと定義の同期を行う必要があります。
二重化構成のペアとなるNSアプライアンスにTelnetまたはSSHv2クライアントを使用し接続します。
以下のコマンドにより、定義の同期を実施します。
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