ここでは、NSアプライアンスの修正適用作業について説明します。
修正適用作業の流れを以下に示します。
特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。
修正ファイルの格納
保守作業開始のアナウンス
保守モードの設定
環境定義情報の退避
NSアプライアンスの停止
修正の適用
NSアプライアンスの起動
環境定義情報の復元
保守モードの解除
保守作業終了のアナウンス
ポイント
二重化構成で使用しているNSアプライアンスに修正を適用する場合、以下の手順で行います。
待機状態のNSアプライアンスに修正を適用します。
修正適用手順の手順3.~9.を実施します。
NSアプライアンスの二重化状態の切替えを行います。
切替え後、待機状態となったNSアプライアンスに修正を適用します。
修正適用手順の手順3.~9.を実施します。
上記の作業が完了したあと、以下を確認します。
修正を適用したNSアプライアンスの状態が正常であること。
NSアプライアンスの状態については、rcxnetworkservice listコマンドで確認できます。
二重化構成の状態が現用状態と待機状態になっていること。
NSアプライアンスの二重化構成の状態確認については、「5.5.1 二重化構成の状態確認」を参照してください。
NSアプライアンスの二重化状態の切替えについては、「5.5.2 二重化状態の切替え」を参照してください。
rcxnetworkserviceコマンドの詳細については、「A.1 rcxnetworkservice」を参照してください。
入手したNS Appliance用のパッチファイル(NSアプライアンス用のイメージファイル)は、RORマネージャーがインストールされたシステムの任意の場所に格納します。
ただし、NSアプライアンス用のイメージファイルを、RORマネージャーのインストールパス配下へは格納しないでください。
保守対象のNSアプライアンスが配備されているL-Platformを使用しているテナント管理者およびテナント利用者へ保守作業の開始をアナウンスします。
なし
RORコンソールのホーム画面に表示されるお知らせを編集することで、テナント管理者およびテナント利用者に保守作業の開始をアナウンスします。
詳細については、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.2 ホームのお知らせの編集」を参照してください。
ポイント
保守作業開始のアナウンスに対するテナント管理者およびテナント利用者の対処が完了してから次の作業を行います。
保守対象のNSアプライアンスに対して"保守モード"を設定します。
保守対象のNSアプライアンスに対応したネットワークデバイス
RORコンソールからの操作またはコマンド投入により、保守対象のNSアプライアンスに対応したネットワークデバイスに"保守モード"を設定します。
保守モードの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「22.1 保守モードの切替え」を参照してください。
修正を適用するNSアプライアンスの環境定義情報を退避します。
保守対象のNSアプライアンス
TelnetまたはSSHv2クライアントから保守対象のNSアプライアンスの"管理LANのIPアドレス"にログインし、環境定義情報を退避します。
詳細については、「5.4.4 環境定義情報の採取」を参照してください。
保守対象のNSアプライアンスを停止します。
保守対象のNSアプライアンス
保守対象のNSアプライアンスに対して、rcxnetworkservice stopコマンドを投入することで停止します。
rcxnetworkserviceコマンドの詳細については、「A.1 rcxnetworkservice」を参照してください。
保守対象のNSアプライアンスに対して修正を適用します。
保守対象のNSアプライアンス
保守対象のNSアプライアンスに対して、rcxnetworkservice updateコマンドを投入することで修正の適用を行います。
rcxnetworkserviceコマンドの詳細については、「A.1 rcxnetworkservice」を参照してください。
保守対象のNSアプライアンスに対する修正の適用が完了すると、自動的に保守対象のNSアプライアンスが起動します。NSアプライアンスの起動が確認したあと、NSアプライアンスの初期設定を行います。
保守対象のNSアプライアンス
以下の手順で初期設定を行います。
NSアプライアンスの状態をrcxnetworkservice listコマンドで確認します。
保守対象のNSアプライアンスの状態(STATUS)が"running"と表示されていることを確認します。
rcxnetworkservice setupコマンドを投入し、NSアプライアンスの初期設定を行います。
rcxnetworkserviceコマンドの詳細については、「A.1 rcxnetworkservice」を参照してください。
ポイント
rcxnetworkservice setupコマンドの-fileオプションには、rcxadm netconfigコマンドでエクスポートしたファイルを指定することをお奨めします。
rcxadm netconfigコマンドの詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.7 rcxadm netconfig」を参照してください。
修正を適用したNSアプライアンスに環境定義情報を復元します。
保守対象のNSアプライアンス
TelnetまたはSSHv2クライアントから保守対象のNSアプライアンスの"管理LANのIPアドレス"にログインし、「5.2.1.5 環境定義情報の退避」でFTPサーバに退避した環境定義情報を以下のコマンドで、保守対象のNSアプライアンスへ復元します。
restore environment src_uri username name password password
「5.2.1.5 環境定義情報の退避」で退避したFTPサーバ上の退避先を以下の形式で指定します。
ftp://FTPサーバのIPv4アドレス/ディレクトリ/ファイル名.tgz
FTPサーバのログインIDを1~64文字の範囲で指定します。
FTPサーバのログインIDに対するパスワードを1~64文字の範囲で指定します。
修正を適用した保守対象のNSアプライアンスに対して設定されている"保守モード"を解除します。
保守対象のNSアプライアンスに対応したネットワークデバイス
RORコンソールからの操作またはコマンド投入により、保守対象のNSアプライアンスに対応したネットワークデバイスの"保守モード"を解除します。
保守モードの解除については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「22.1 保守モードの切替え」を参照してください。
保守対象のNSアプライアンスが配備されているL-Platformを使用しているテナント管理者およびテナント利用者へ保守作業の終了をアナウンスします。
なし
RORコンソールのホーム画面に表示されるお知らせを編集することで、テナント管理者およびテナント利用者に保守作業の終了をアナウンスします。
詳細については、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.2 ホームのお知らせの編集」を参照してください。
ポイント
保守作業終了のアナウンスに対するテナント管理者およびテナント利用者の対処が完了することで保守作業終了となります。