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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

8.3.6 移行ツールの実行部分の手順

移行ツールの実行部分の手順を以下に説明します。


手順1List Worksサービスの停止

lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを停止します。

lwserverコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

手順2移行情報ファイルの作成(任意)

保管フォルダの構成を別構成にするなど、移行時の情報を変更したい場合に作成します。とくに変更しない場合は、作成する必要はありません。

ただし、保管フォルダを移行元とは別フォルダ構成で移行する場合は、必ず作成します。


手順3移行ツール(コマンド)の実行

移行ツール(lvtrslwコマンド)を実行します。移行情報ファイルを作成した場合は、オプションに移行情報ファイルの格納先を指定して実行します。

移行ツールによって、保管データベースへのロード情報となる「保管フォルダ構成情報ファイル」が作成されます。

lvtrslwコマンド構文については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

手順4保管データベースに情報ロード

移行ツールによって作成された「保管フォルダ構成情報ファイル」を保管データベースにロードします。

保管データベースへのロードについては、“保管データベースへのロード”を参照してください。

手順5オーバレイ世代管理方法の変更

移行後にオーバレイ世代管理方法を変更する場合は、lvsetognコマンドを使用して、オーバレイ世代管理方法を変更します。オーバレイ世代管理の実行時間が短縮されるため、オーバレイ世代管理方法を変更することを推奨します。

オーバレイの履歴管理については、“運用手引書”を参照してください。
lvsetognコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。

手順6List Worksサービスの起動

lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを起動します。

lwserverコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

保管データベースへのロード

移行ツールで作成された「保管フォルダ構成情報ファイル」の3つの情報(保管フォルダの情報・帳票の情報・アクセス権の情報)を保管データベースにロードします。保管データベースがList Worksサーバとは別に、データベースサーバとして置かれている場合は、データベースサーバに「保管フォルダ構成情報ファイル」を転送してから、保管データベースにロードします。

注意

ローダコマンドを使用して保管データベースに情報をロードすると、すべての保管フォルダの情報が置き換わります。このため、ディスク容量不足などのエラーが発生した後に移行ツールを再実行した場合は、追加コマンドを実行して、追番の付いた「保管フォルダ構成情報ファイル」の情報を保管データベースへ追加してください。

ローダコマンドや追加コマンドのコマンド構文や使用方法については、対象データベースのマニュアルを参照してください。

保管データベースがSymfowareの場合

ローダコマンド(rdbsloader)

保管データベースに保管フォルダ構成情報ファイルの内容をロードします。コマンドで指定するDSI名は、以下のDSIの名前を指定します。

保管フォルダ構成情報ファイル

DSI名

LwFolderNode.dat

LW_FOLDER_NODE_TBL_DSI

LwSplNode.dat

LW_LIST_FILE_TBL_DSI

LwTrustRelation.dat

LW_TRUSTY_TBL_DSI


コマンドの記述形式と使用例を以下に示します。


記述形式
rdbsloader -mi -i DSI名 -t 保管フォルダ構成情報ファイル

使用例(保管フォルダ構成情報ファイルが「/LW/listworks」に格納されている場合)
>rdbsloader -mi -i LWDB.LW_FOLDER_NODE_TBL_DSI -t /LW/listworks/LwFolderNode.dat
>rdbsloader -mi -i LWDB.LW_LIST_FILE_TBL_DSI -t /LW/listworks/LwSplNode.dat
>rdbsloader -mi -i LWDB.LW_TRUSTY_TBL_DSI -t /LW/listworks/LwTrustRelation.dat

注意

誤った保管フォルダ構成情報ファイルを指定してコマンドを実行した場合、コマンドがエラーとなり、該当DSIがアクセス禁止状態になります。アクセス禁止状態になった場合、保管データベースの再作成が必要となります。そのため、コマンドの入力時は間違えないように指定してください。

移行中に保管データベースの再作成が発生した場合の移行手順については、“8.3.13 Symfowareデータベースの移行に失敗した場合の再移行手順”または“8.3.14 Oracleデータベースの移行に失敗した場合の再移行手順”を参照してください。

参考

各保管フォルダ構成情報ファイルをロードするスクリプトが「/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsSymfo.sh」に用意されています。本スクリプトを編集して、ご利用ください。なお、本スクリプト実行前には、必ず内容の確認をしてください。


追加コマンド(rdbsaloader)

保管データベースに保管フォルダ構成情報ファイルの内容を追加します。本コマンドはエラー発生後に移行ツールを再実行した場合に実行します。指定する保管フォルダ構成情報ファイルは、追番のついた保管フォルダ構成情報ファイルを指定します。コマンドで指定するDSI名は、ロード時と同じDSI名を指定します。

コマンドの記述形式と使用例を以下に示します。


記述形式
rdbsaloader -ma -i DSI名 -t 保管フォルダ構成情報ファイル

使用例(保管フォルダ構成情報ファイルが「/LW/listworks」に格納されている場合)
>rdbsaloader -ma -i LWDB.LW_FOLDER_NODE_TBL_DSI -t /LW/listworks/LwFolderNode_001.dat
>rdbsaloader -ma -i LWDB.LW_LIST_FILE_TBL_DSI -t /LW/listworks/LwSplNode_001.dat
>rdbsaloader -ma -i LWDB.LW_TRUSTY_TBL_DSI -t /LW/listworks/LwTrustRelation_001.dat

注意

誤った保管フォルダ構成情報ファイルを指定してコマンドを実行した場合、コマンドがエラーとなり、該当DSIがアクセス禁止状態になります。アクセス禁止状態になった場合、保管データベースの再作成が必要となります。そのため、コマンドの入力時は間違えないように指定してください。

移行中に保管データベースの再作成が発生した場合の移行手順については、“8.3.13 Symfowareデータベースの移行に失敗した場合の再移行手順”または“8.3.14 Oracleデータベースの移行に失敗した場合の再移行手順”を参照してください。

参考

各保管フォルダ構成情報ファイルを追加するスクリプトが「/etc/opt/FJSVlw-sv/LwApdSymfo.sh」に用意されています。本スクリプトを編集して、ご利用ください。なお、本スクリプト実行前には、必ず内容の確認をしてください。


保管ータベースがOracleの場合

ローダ・追加コマンド(sqlldr)

保管データベースの各テーブルに保管フォルダ構成情報ファイルの内容をロード、追加します。Oracleでは、ロード・追加ともに同一コマンドで実行します。

コマンドの記述形式と使用例を以下に示します。


記述形式
sqlldr ユーザID/パスワード@SID control=コントロールファイル名

ユーザID、パスワード、SID(データベースサービス名)は、サーバ動作環境ファイルに指定したユーザID、パスワード、SIDを指定します。

サーバ動作環境ファイルについては、“付録B サーバ動作環境ファイル <Solaris版のみ>”を参照してください。
コントロールファイルの記述形式については、“コントロールファイルのサンプル”を参照してください。

使用例(sqlldrコマンドのコントロールファイルを以下のファイルとした場合)
/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsFolder.ctl
/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsSpl.ctl
/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsTrusty.ctl
sqlldr ユーザID/パスワード@LWDB control=/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsFolder.ctl
sqlldr ユーザID/パスワード@LWDB control=/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsSpl.ctl
sqlldr ユーザID/パスワード@LWDB control=/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsTrusty.ctl

参考

各保管フォルダ構成情報ファイルをロードするスクリプトが「/etc/opt/FJSVlw-sv/LwInsOracle.sh」に用意されています。追加するスクリプトが「/etc/opt/FJSVlw-sv/LwApdOracle.sh」に用意されています。本スクリプトを編集して、ご利用ください。なお、本スクリプト実行前には、必ず内容の確認をしてください。


コントロールファイルのサンプル

コントロールファイルのサンプルは、「/etc/opt/FJSVlw-sv」フォルダ配下に、以下の表で示すファイルが格納されています。これらのファイルを編集して指定します。

移行される情報

コントロールファイル(ローダ)

コントロールファイル(追加)

指定する保管フォルダ構成情報ファイル

フォルダ情報

LwInsFolder.ctl

LwApdFolder.ctl

LwFolderNode.dat

帳票情報

LwInsSpl.ctl

LwApdSpl.ctl

LwSplNode.dat

アクセス権情報

LwInsTrusty.ctl

LwApdTrusty.ctl

LwTrustRelation.dat


コントロールファイルは、以下の形式で記述されています。編集すべき部分は、保管フォルダ構成情報ファイルです。

保管フォルダ構成情報ファイルは、移行ツールで出力されたファイル(物理パス)を指定します。追加する場合に指定する保管フォルダ構成情報ファイルは、追番のついた保管フォルダ構成情報ファイルを指定します。

コントロールファイルの例)
load data
c characterset JA16SJIS
 infile ‘保管フォルダ構成情報ファイル’  ←/LW/listworks/LwFolderNode.datなどを指定する
 insert into table LW.LW_FOLDER_NODE
 fields terminated by “,”
 optionally enclosed by ‘”’
 (データ1,データ2,…)