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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

F.2 マネージャー

ここでは、マネージャーのアップグレードについて説明します。

マネージャーをクラスタで運用している場合、アップグレードインストールによる移行はできません。「マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行」を行ってください。

ポイント

  • 旧版との互換性を維持した動作に変更する場合、「リリース情報」の「2.3.1 旧バージョンとの互換性の維持」を参照し、各設定を行ってください。

【Windowsマネージャー】

  • 旧バージョンのServerView Resource Orchestratorで構築していた環境を、本バージョンのFUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator Cloud Editionの環境へアップグレードした場合、本製品のマニュアルの"インストールフォルダー\SVROR\Manager"を"インストールフォルダー\Manager"に読み替えてください。


移行資産

マネージャー上で移行の対象になる資産は以下のとおりです。

また、アップグレードインストールによる移行では、以下の資産も移行対象になります。

アップグレードインストールにより、システムイメージとクローニングイメージ以外の移行資産が下記のフォルダーに作成され、退避されます。
システムイメージとクローニングイメージについては、旧バージョンのインストールフォルダーをそのまま使用します。
アップグレードが完了するまで、以下のフォルダーは決して削除しないでください。

【Windowsマネージャー】
32bit(x86)の場合
ドライブ名\Program Files\RCVE-upgradedata
64bit(x64)の場合
ドライブ名\Program Files (x86)\RCVE-upgradedata
システムドライブ\swrbawork
インストールフォルダー\RCXCFMG-upgradedata
インストールフォルダー\RCXCTMG-upgradedata

【Linuxマネージャー】
/var/opt/RCVE-upgradedata
/var/opt/backupscwdir

注意

システムドライブ\swrbaworkと/var/tmp/swrbaworkに、下記フォルダーの容量の合計に100MBを加算した空き容量が必要です。

【Windowsマネージャー】

  • システムドライブ\SWRBADB

  • インストールフォルダー\SWRBAM

  • インストールフォルダー\IAPS

  • インストールフォルダー\SWOMGR

【Linuxマネージャー】

  • /var/opt/FJSVJMCMN

  • /var/opt/FJSVJOBSC

  • /var/opt/FJSVMJS

  • /var/opt/FJSVcmdba

  • /var/opt/FJSVcmdbi

  • /var/opt/FJSVcmdbm

  • /var/opt/FJSVejb

  • /var/opt/FJSVena

  • /var/opt/FJSVes

  • /var/opt/FJSVextp

  • /var/opt/FJSVftlo

  • /var/opt/FJSVfwseo

  • /var/opt/FJSVfwtco

  • /var/opt/FJSVihs

  • /var/opt/FJSVirep

  • /var/opt/FJSVirepc

  • /var/opt/FJSVisas

  • /var/opt/FJSVisgui

  • /var/opt/FJSVisjmx

  • /var/opt/FJSVisscs

  • /var/opt/FJSVj2ee

  • /var/opt/FJSVjmcal

  • /var/opt/FJSVjms

  • /var/opt/FJSVjmweb

  • /var/opt/FJSVjs2su

  • /var/opt/FJSVjs5

  • /var/opt/FJSVlnkbs

  • /var/opt/FJSVod

  • /var/opt/FJSVots

  • /var/opt/FJSVporb

  • /var/opt/FJSVshnsk

  • /var/opt/FJSVshs

  • /var/opt/FJSVssoac

  • /var/opt/FJSVssoaz

  • /var/opt/FJSVssocm

  • /var/opt/FJSVssofs

  • /var/opt/FJSVssosv

  • /var/opt/FJSVstem

  • /var/opt/FJSVsvmon

  • /var/opt/FJSVswaic

  • /var/opt/FJSVswnc

  • /var/opt/FJSVswrbac

  • /var/opt/FJSVswrbam

  • /var/opt/FJSVtd

  • /etc/opt/FJSVMJS

  • /etc/opt/FJSVcmdba

  • /etc/opt/FJSVcmdbm

  • /etc/opt/FJSVejb

  • /etc/opt/FJSVes

  • /etc/opt/FJSVextp

  • /etc/opt/FJSVftlo

  • /etc/opt/FJSVihs

  • /etc/opt/FJSVirep

  • /etc/opt/FJSVisas

  • /etc/opt/FJSVisgui

  • /etc/opt/FJSVisjmx

  • /etc/opt/FJSVisscs

  • /etc/opt/FJSVj2ee

  • /etc/opt/FJSVjms

  • /etc/opt/FJSVjs2su

  • /etc/opt/FJSVjs5

  • /etc/opt/FJSVlnkbs

  • /etc/opt/FJSVod

  • /etc/opt/FJSVots

  • /etc/opt/FJSVporb

  • /etc/opt/FJSVsclr

  • /etc/opt/FJSVshnsk

  • /etc/opt/FJSVshs

  • /etc/opt/FJSVssoac

  • /etc/opt/FJSVssoaz

  • /etc/opt/FJSVssofs

  • /etc/opt/FJSVssosv

  • /etc/opt/FJSVsvmon

  • /etc/opt/FJSVswaic

  • /etc/opt/FJSVswnc

  • /etc/opt/FJSVswrbac

  • /etc/opt/FJSVswrbam

  • /etc/opt/FJSVtd


事前準備

アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。


アップグレードインストールによるアップグレード

本バージョンへのアップグレードは、本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。
以下の手順で、アップグレードを行ってください。

注意

  • アップグレード作業が完了するまで、マネージャー、エージェント、その他機器のハードウェア設定、および構成を変更しないでください。

  • アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンド プロンプト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。
    参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。
    アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。

  • アップグレードインストールに失敗した場合、事前準備でバックアップしたシステムをリストアして、再度アップグレードインストールを実行してください。
    再度アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。

  • アップグレード前の状態に復旧する場合、事前準備でバックアップしたシステムをリストアしてください。

  • アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。

    ただし、以下に記載している製品の修正が旧バージョンに適用されていた場合は、削除されない場合があります。

    【Windowsマネージャー】

    【Linuxマネージャー】

    【Linuxマネージャー】
    UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用されていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。

  • マネージャーをクラスタで運用している場合、アップグレードインストールによる移行はできません。再インストールおよび一括設定機能による移行を行ってください。

  • アップグレードインストール時に使用済みのポートが存在していると以下のメッセージが表示され、アップグレードインストールに失敗します。その場合は、当社技術員に連絡してください。

    【Windowsマネージャー】
    ServerView Resource Orchestratorで利用するポート番号:ポート番号はすでに使用されています。

    【Linuxマネージャー】
    The specified port number Port Number selected for ServerView Resource Orchestrator is already used.

  • アップグレード前のインストールフォルダーが46文字以上の場合、アップグレードインストールによる移行はできません。再インストールおよび一括設定機能による移行を行ってください。

  1. アップグレードインストール

    【Windowsマネージャー】

    2.1.1.6 インストール」のインストールの手順1.から手順5.およびポイントを参照して、本製品のインストーラを実行します。

    本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約などの内容を確認し、<次へ(N)>ボタンをクリックしてください。
    旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、<確認>をクリックしてください。アップグレードインストールが開始されます。

    【Linuxマネージャー】

    2.1.2.6 インストール」のインストールの手順1.から手順11.およびポイントを参照して、本製品のインストーラを実行します。

    使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。
    旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されます。

  2. アップグレードインストール終了後の再起動

    アップグレードインストールが終了したあと、アップグレードを完了させるためにシステムを再起動します。

  3. オーバーコミット機能の設定方法の移行

    ROR V3.1.0以降では、オーバーコミット機能の設定方法が、旧バージョンから異なるため、設定方法を移行する必要があります。
    ROR V2.3.0またはROR V3.0.0の管理サーバからアップグレードインストールを行った場合、以下のコマンドを実行し、設定情報を移行してください。

    【Windowsマネージャー】
    インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmigrate_oc

    【Linuxマネージャー】
    /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmigrate_oc

    rcxmigrate_ocコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.2 rcxmigrate_oc」を参照してください。

    注意

    本手順を行わない場合、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」では、オーバーコミットを利用するVMプールの設定ができません。旧バージョンと同様に、オーバーコミット定義ファイルを編集して設定してください。

    詳細は「リリース情報」の「2.3.1.1 オーバーコミット定義ファイル」を参照してください。

  4. シングルサインオン環境の構築

    以下の製品からCloud Editionへアップグレードインストールを行った場合、"シングルサインオン環境の構築"が必要です。

    • 旧バージョンのROR

    • 旧バージョンのROR Express

    • 旧バージョンのROR VE

    • 本バージョンのROR Express

    • 本バージョンのROR VE

    本手順以降は、「F.6 シングルサインオン環境の構築」を参照し、シングルサインオン環境を構築してください。

    ROR V3.0.0 CEからCloud Editionへアップグレードした場合、この手順は必要ありません。

  5. L-Serverテンプレートの移行

    ROR V2.3.0の管理サーバからアップグレードインストールを行った場合、以下のコマンドを実行し、物理L-Serverのテンプレートを移行してください。

    1. 移行が必要な物理L-Serverテンプレートを確認します。

      TYPEがPhysicalになっているテンプレートのうち、NICSが'-'と表示されるものが移行対象になります。なお、rcxadm templateコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「8.1 rcxadm template」を参照してください。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm template list

      【Linuxマネージャー】
      /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template list

      NAME                TYPE        SPEC/MODEL          DISKS               NICS
      ----                ----        ----------          -----               ----
      sample_large        Virtual     2.0GHz,2,4.0GB      40.0GB,40.0GB       2
      sample_medium       Virtual     2.0GHz,1,2.0GB      40.0GB              1
      sample_physical     Physical    "PRIMERGY BX922 S2" 40.0GB              -
      sample_small        Virtual     1.0GHz,1,1.0GB      20.0GB              1
    2. 移行対象の物理L-Serverのテンプレートをエクスポートします。

      以降は、テンプレート名がsample_physicalの場合の例です。
      なお、samplefile.xmlは任意の出力ファイル名を指定してください。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm template export -name sample_physical -file samplefile.xml

      【Linuxマネージャー】
      /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template export -name sample_physical -file samplefile.xml

    3. 手順b.で出力したファイルを編集します。NumOfNICタグを1以上の値(以下の例は2)に設定します。また、NICsタグが存在しない場合、NICsタグも記載します。
      なお、NICタグとNICIndexタグが表示されている場合、対処は必要ありません。

      <LServerTemplate name='sample_physical' label='sample of physical template' id='xxxxxx'>
        <ServerType>Physical</ServerType>
        <Model>PRIMERGY BX922 S2</Model>
        <Disks>
          <Disk type='FC'>
            <DiskIndex>0</DiskIndex>
            <DiskSize>40.0</DiskSize>
          </Disk>
        </Disks>
        <NICs>
          <NumOfNIC>2</NumOfNIC>
        </NICs>
        <Policy>
          <Redundancy>None</Redundancy>
        </Policy>
      </LServerTemplate>

      注意

      Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納されるため、ファイルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。

    4. 編集したファイルを上書きインポートします。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm import -file samplefile.xml -force

      【Linuxマネージャー】
      /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm import -file samplefile.xml -force

    5. 移行した物理L-Serverテンプレートに対してNICSが1以上の値で表示されることを確認します。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm template list

      【Linuxマネージャー】
      /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template list

      NAME                TYPE        SPEC/MODEL          DISKS               NICS
      ----                ----        ----------          -----               ----
      sample_large        Virtual     2.0GHz,2,4.0GB      40.0GB,40.0GB       2
      sample_medium       Virtual     2.0GHz,1,2.0GB      40.0GB              1
      sample_physical     Physical    "PRIMERGY BX922 S2" 40.0GB              2
      sample_small        Virtual     1.0GHz,1,1.0GB      20.0GB              1
  6. 利用料金計算機能の設定

    ここでは、利用料金計算機能の設定について説明します。

    アップグレードインストールした場合、アップグレード前の設定が維持されます。アップグレード後の利用料金計算機能を使いたい場合は、アップグレード前のバージョンに応じて以下の設定をしてください。
    定義ファイルの設定を有効にするためには、マネージャーを再起動します。マネージャーの起動については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

    定義ファイル格納場所

    【Windowsマネージャー】
    インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\conf

    【Linuxマネージャー】
    /etc/opt/FJSVctchg/conf/

    定義ファイルの名前

    accounting.properties

    定義ファイルの書式

    定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

    accounting.calculate.sys.disk=yes
    accounting.calculate.snapshot=yes
    gui.identifier.server=name
    gui.identifier.disk=name
    定義ファイルの指定項目
    表F.1 指定項目一覧

    アップグレード前のバージョン

    項目名

    説明

    V3.1.0またはV3.1.0A

    accounting.calculate.sys.disk

    V3.1.1以降では、L-Serverイメージとは別に、システムディスクの単価の設定および利用料金の集計ができます。L-Serverイメージとは別に、システムディスクを課金する場合は、以下の行を追加してください。
    accounting.calculate.sys.disk=yes

    なお、L-Serverイメージの商品にシステムディスクの単価を含めて運用している環境で、設定に追加する場合、システムディスクが2重に課金されないように、商品単価の適用期間およびテナントの締め日に注意して商品単価の設定を変更してください。
    商品単価の設定の変更については、「運用ガイド CE」の「15.3.2 課金情報の変更」を参照してください。

    V3.1.0またはV3.1.0A

    gui.identifier.server

    V3.1.1以降では、利用料金詳細画面に仮想サーバまたは物理サーバの識別情報として、内部IDではなくL-Platform管理で指定したサーバ名を表示できます。サーバ名を表示する場合は、以下の行を追加してください。
    gui.identifier.server=name

    V3.1.0またはV3.1.0A

    gui.identifier.disk

    V3.1.1以降では、利用料金詳細画面にデータディスク容量の識別情報として、内部IDではなくL-Platform管理で指定したディスク名を表示できます。ディスク名を表示する場合は、以下の行を追加してください。
    gui.identifier.disk=name

    V3.1.1

    accounting.calculate.snapshot

    V3.1.2では、仮想L-Serverのスナップショットの単価の設定および利用料金の集計ができます。
    スナップショットを課金する場合は、以下の行を追加してください。
    accounting.calculate.snapshot=yes

    なお、L-Serverイメージの商品にスナップショットの単価を含めて運用している環境で設定を追加する場合、スナップショットが2重に課金されないように、商品単価の適用期間およびテナントの締日に注意して商品単価の設定を変更してください。商品単価の設定の変更については、「運用ガイド CE」の「15.3.2 課金情報の変更」を参照してください。

  7. バックアップ

    管理サーバのバックアップ・リストア機能を使う場合は、アップグレードインストール完了時の資源を保存するため、オフラインバックアップを採取してください。また、オンラインバックアップ機能を使う場合は、ベースバックアップを採取してください。
    管理サーバのバックアップ・リストアについては、「運用ガイド CE」の「10.1 管理サーバのバックアップ・リストア」を参照してください。

注意

  • エージェントのアップグレードを行わずに、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、マネージャーのアップグレード完了後に管理対象サーバを再起動するか、関連サービスを再起動してください。
    関連サービスの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

  • アップグレード前にシングルサインオンの導入と設定をしていない場合、シングルサインオンの導入と設定が必要です。
    シングルサインオンの導入と設定については、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

  • Service Quality Coordinatorと連携している場合は、以下の作業を実施し、設定してください。
    「Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書」の「1.17 ServerView Resource Orchestratorとの連携」


マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行

以下の場合は一括設定の構成定義ファイルの読込み(インポート)、および構成定義ファイルの書出し(エクスポート)を利用して行います。

以下の手順で、マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行を行ってください。

参照

一括設定については、以下のマニュアルを参照してください。

【RCVE】

  • 「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「第7章 一括設定」

  • 「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録D 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」

【ROR VE V3.0.0】

  • 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「第6章 一括設定」

  • 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「付録A 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」

また、マネージャーを一括設定機能により移行する場合は、以下の事前準備と確認を行ってください。

注意

一括設定機能による移行作業が完了するまで、マネージャー、エージェント、その他機器のハードウェア設定、および構成を変更しないでください。

  1. 保守モードの設定

    RCVEマネージャーのRCコンソール、またはROR VEのRORコンソールから、すべての管理対象サーバを保守モードに設定してください。

  2. 構成定義ファイルの書出し(エクスポート)

    一括設定を利用し、構成定義ファイルをCSV形式で出力します。エクスポート中は、本製品のほかの操作を実行しないでください。
    出力方法については、以下のマニュアルを参照してください。

    【RCVE】

    • 「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「第7章 一括設定」

    【ROR VE V3.0.0】

    • 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「第6章 一括設定」

  3. 移行資産の退避(コピー)

    1. 証明書の退避(コピー)を行ってください。

      以下のフォルダーまたはディレクトリを退避(コピー)してください。

      • RCVEのWindowsマネージャー

        インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate
        インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate
        インストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt
        インストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

      • ROR VEのWindowsマネージャー

        インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate
        インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate
        インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt
        インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

      • RCVEおよびROR VEのLinuxマネージャー

        /etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate
        /etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt
        /etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key

    2. 採取したシステムイメージ、クローニングイメージが格納されているフォルダーをインストールフォルダーとイメージファイル格納フォルダー配下以外の場所に退避(コピー)してください。
      デフォルトのイメージファイル格納フォルダーを使用している場合は以下のフォルダーまたはディレクトリを退避(コピー)してください。

      • RCVEのWindowsマネージャー

        インストールフォルダー\ScwPro\depot\Cloneimg

      • ROR VEのWindowsマネージャー

        インストールフォルダー\SVROR\ScwPro\depot\Cloneimg

      • RCVEおよびROR VEのLinuxマネージャー

        /var/opt/FJSVscw-deploysv/depot/CLONEIMG

      デフォルトから変更している場合、変更先の"Cloneimg"フォルダーまたは"CLONEIMG"ディレクトリを退避(コピー)してください。

    3. 以下のファイルを退避(コピー)してください。

      • ポート番号の設定

        【Windowsマネージャー】
        システムドライブ\WINDOWS\system32\drivers\etc\services

        【Linuxマネージャー】
        /etc/services

      • イベント連携バッチファイル/スクリプトファイル

        RCVEのWindowsマネージャー
        インストールフォルダー\Manager\etc\trapop.bat

        ROR VEのWindowsマネージャー
        インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\trapop.bat

        Linuxマネージャー
        /etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh

    注意

    • マネージャーをクラスタで運用している場合、上記のフォルダーまたはディレクトリは共有ディスク上に配置されています。配下のファイル、フォルダーまたはディレクトリが正しく退避(コピー)されているか確認してください。
      なお、退避(コピー)先は共有ディスク上のフォルダーまたはディレクトリでも問題ありませんが、マネージャーのクラスタサービスのセットアップ時に作成した、"RCoordinator"配下、または"SVROR"以外の場所を指定してください。

    • マネージャーをクラスタで運用している場合、フォルダーまたはディレクトリの退避(コピー)はプライマリーノードで実行してください。

    • システムイメージ、クローニングイメージを退避(コピー)する前に、ディスク容量を確認してください。システムイメージ、クローニングイメージのディスク容量については、以下のマニュアルを参照してください。

      【RCVE】

      • 「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「1.1.2.5 動的ディスク容量」

      【ROR VE V3.0.0】

      • 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 導入ガイド」の「1.4.2.5 動的ディスク容量」

      システムイメージ、クローニングイメージが格納されているフォルダーが存在しない場合、この手順は必要ありません。

  4. 旧製品または旧バージョンのマネージャーのアンインストール

    「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」または、「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」参照し、マネージャーをアンインストールしてください。

    マネージャーをクラスタで運用している場合は、以下のマニュアルを参照し、クラスタサービスの削除、およびマネージャーをアンインストールしてください。

    【RCVE】

    • 「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」

    【ROR VE V3.0.0】

    • 「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」

    注意

    • 「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」または、「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」に事前準備に記載されている"サーバの削除"は行わないでください。
      HBA address renameを利用している管理対象サーバを削除した場合、マネージャーのアップグレード完了後に管理対象サーバの再起動が必要です。

    • マネージャーをアンインストールすると、ユーザーアカウントの情報も削除されます。手順6.を参照してRORコンソールから再設定してください。

  5. 本バージョンのマネージャーのインストール

    本バージョンのマネージャーをインストールします。
    インストールについては、「2.1 マネージャーのインストール」を参照してください。

    注意

    マネージャーインストール時の[管理LANの選択]画面では、RCVEマネージャーと同一の管理LANを指定してください。

    マネージャーのインストール後、以下の手順で、手順3.で退避(コピー)した証明書とイメージファイル格納フォルダーを復元してください。

    1. マネージャーを停止します。

      マネージャーの停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

    2. 退避(コピー)したイメージファイル格納フォルダーをインストール時に指定したフォルダーに復元します。

      デフォルトのイメージファイル格納フォルダーを使用している場合、以下のフォルダーまたはディレクトリに復元してください。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\ScwPro\depot\Cloneimg

      【Linuxマネージャー】
      /var/opt/FJSVscw-deploysv/depot/CLONEIMG

      デフォルトから変更している場合、変更先のフォルダーに復元してください。
      イメージファイル格納フォルダーを退避していない場合、この手順は必要ありません。

    3. 退避(コピー)した証明書を、マネージャーのインストールフォルダーに復元します。

      以下のフォルダーまたはディレクトリに復元してください。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

      【Linuxマネージャー】
      /etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate
      /etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt
      /etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key

    4. 事前準備で退避した情報を復元します。

      • ポート番号の設定

        退避した情報に従って、ポート番号を変更してください。
        ポート番号の変更方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.2 ポート番号の変更」を参照してください。
        ポート番号をデフォルトから変更していない場合、この手順は必要ありません。

      • イベント連携のバッチファイル/スクリプトファイル

        以下のファイルを置き換えて復元してください。

        【Windowsマネージャー】
        インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\trapop.bat

        【Linux】
        /etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh

    5. マネージャーを起動します。

      マネージャーの起動方法と停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

  6. ユーザーアカウントの設定

    事前準備で記録した情報に従って、RORコンソールから、ユーザーアカウントの設定を行います。
    ユーザーアカウントの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第3章 ユーザーアカウントの設定とロールのカスタマイズ」を参照してください。

  7. 構成定義ファイルの編集

    マネージャーで構築していた環境に応じて、手順2.でエクスポートした構成定義ファイル(CSV形式)を編集します。
    すべてのリソースの操作欄を"new"に変更してください。

    構成定義ファイル(CSV形式)の編集方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録B 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。

    注意

    予備サーバ情報が設定されている場合、以下の方法で予備サーバ情報の設定を削除してください。

    • "SpareServer"セクションで、"operation"をハイフン("-")にしてください。

  8. 本バージョン環境の構築

    構成定義ファイルの読込み(インポート)を行い、本バージョンの環境を構築します。
    以下の手順で、本バージョン環境の構築を行ってください。

    1. 構成定義ファイルの読込み(インポート)

      編集が完了した構成定義ファイルの読込み(インポート)を行います。
      読込み方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「10.2 構成定義ファイルの読込み(インポート)」を参照してください。

    2. エージェントの登録

      RORコンソールから、事前準備で記録した情報に従って、エージェントを登録します。エージェントの登録は、管理対象サーバのOSが起動した状態で行ってください。
      エージェントの登録については、「第11章 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録」を参照してください。
      エージェントの登録完了後、RORコンソールからすべてのVMホストが表示されているか確認してください。VMゲストが存在するVMホストを登録している場合、すべてのVMゲストが表示されているか確認してください。

    3. 予備サーバ情報の設定

      RORコンソールから、事前準備で記録した情報に従って、予備サーバ情報を登録します。
      予備サーバ情報の登録については、「操作ガイド VE」の「18.2 サーバ切替えの設定」を参照してください。

    4. ラベル、コメントおよび連絡先情報の登録

      ラベル、コメント、および連絡先情報を登録していた場合、手順7.で"new"に変更した構成定義ファイル(CSV形式)の操作欄をハイフン("-")に戻し、[Memo]セクションに含まれるリソースの操作欄を"new"に変更してください。
      構成定義ファイル(CSV形式)の編集方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録B 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。
      編集が完了したら、構成定義ファイルの読込み(インポート)を行います。
      読込み方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「10.2 構成定義ファイルの読込み(インポート)」を参照してください。

  9. 保守モードの設定

    事前準備で記録した情報に従って、一括設定機能による移行を行う前に保守モードに設定していた管理対象サーバを、保守モードに設定してください。
    保守モードの設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録C 保守モード」を参照してください。

  10. マネージャーのセットアップ

    マネージャーのセットアップを実行する前に、シングルサインオンの設定がされているかの確認が必要です。

    シングルサインオンの設定については、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。

    マネージャーのセットアップについては、「2.1.3 セットアップ」を参照してください。

    本バージョンのROR CEマネージャーへの一括設定機能による移行完了後、マネージャーのセットアップが必要です。

  11. ライセンスの登録

    RORコンソールにアクセスし、Cloud Editionのライセンスを登録してください。

    ライセンスの登録については、「第5章 ライセンスの設定と確認」のライセンスの設定を参照してください。

    ブラウザからRORコンソールにアクセスする場合は、SSL通信を使用します。
    SSL通信で使用される証明書を、デフォルトでセットアップされるテスト証明書から他の証明書に置き換える場合、「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」を参照してください。

注意

  • エージェントのアップグレードを行わずに、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行完了後に管理対象サーバを再起動するか、関連サービスを再起動してください。

    関連サービスの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。

  • Service Quality Coordinatorと連携している場合は、以下の作業を実施し、設定してください。
    「Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書」の「1.17 ServerView Resource Orchestratorとの連携」