ここでは、エージェントのアップグレードについて説明します。
なお、マネージャーを本バージョンにアップグレードしても、エージェントのアップグレードは必須ではありません。必要に応じてアップグレードを行ってください。
移行資産
アップグレードする前に、エージェント上で移行の対象になる資産は以下のとおりです。
ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイル(ネットワークパラメーター自動設定機能を利用している場合)
【Windows】【Hyper-V】
インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー
インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル
インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル
【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】
/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
/etc/FJSVrcx.confファイル
【Solaris】
移行資産はありません。
アップグレードインストールにより移行資産と作業用ファイルが、以下のフォルダーに格納されます。アップグレードが完了するまで、以下のフォルダーは削除しないでください。
【Windows】【Hyper-V】
32bit(x86)の場合
ドライブ名\Program Files\RCVE-upgradedata
64bit(x64)の場合
ドライブ名\Program Files (x86)\RCVE-upgradedata
【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】
/var/opt/RCVE-upgradedata
【Solaris】
/var/opt/RCVE-upgradedata
事前準備
アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。
本バージョンのエージェントが動作可能な環境であるか確認してください。
動作環境については、「設計ガイド CE」の「2.4 ソフトウェア環境」と「2.5 ハードウェア環境」を参照してください。
何らかの原因でアップグレードが異常終了した場合の復旧に備え、移行資産に記載しているフォルダーとファイルをエージェントのインストールフォルダー以外の場所に退避(コピー)してください。
アップグレードインストールによるアップグレード
RCVE V2.1.0以降から本バージョンへのアップグレードは、 本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。
以下の手順に従い、アップグレードを行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエージェントへのアップグレードを行います。
エージェント(ダッシュボード機能)がインストールされている管理対象サーバは、エージェントのアップグレードインストールを行うことにより、エージェント(ダッシュボード機能)も同時にアップグレードされます。
注意
アップグレードが完了するまで、本製品のほかの操作を実行しないでください。
エージェントのアップグレードは、マネージャーのアップグレード後に行ってください。
アップグレードインストールに失敗した場合、失敗した原因を取り除き、再度アップグレードインストールを実行してください。再度アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。
アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンド プロンプト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。
参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。
アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。
アップグレードを中止し、旧バージョンを復旧する場合、旧バージョンのエージェントを再インストール後、事前準備でバックアップした情報を元に戻してください。
復旧する場合、旧バージョンまたは本バージョンのエージェントがインストールされている場合、アンインストールしてください。
復旧後、移行資産を退避したフォルダーが存在する場合は削除してください。
アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。
【Linux】
UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用されていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。
保守モードの設定
管理対象サーバにサーバ切替えの設定が行われている場合、保守モードに設定してください。
または、管理対象サーバが予備サーバに設定されている場合、本サーバを予備サーバとして設定している管理対象サーバを、保守モードに設定してください。
ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの退避(コピー)
クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、以下のフォルダーとファイルを、エージェントのインストールフォルダー以外の場所に退避(コピー)します。
【Windows】【Hyper-V】
インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー
インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル
インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル
【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】
/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
/etc/FJSVrcx.confファイル
アップグレードインストール
【Windows】【Hyper-V】
「2.2.2 インストール【Windows】【Hyper-V】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。
本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約などの内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックしてください。
旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、<インストール(I)>をクリックしてください。アップグレードインストールが開始されます。
【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】
「2.2.3 インストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。
使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。
旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されます。
【Solaris】
「2.2.4 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。
使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。アップグレードインストールが開始されます。
エージェント(ダッシュボード機能)のインストール
エージェント(ダッシュボード機能)を利用する場合、エージェント(ダッシュボード機能)をインストールします。
すでに旧バージョンでエージェント(ダッシュボード機能)がインストールされている場合、本手順は必要ありません。
【Windows】【Hyper-V】
「2.3.3 インストール【Windows】【Hyper-V】」を参照してください。
【Linux】
「2.3.4 インストール【Linux】」を参照してください。
【Solaris】【Solarisゾーン】
「2.3.5 インストール【Solaris】【Solarisゾーン】」を参照してください。
ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの復元
クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、手順2.で退避(コピー)した定義ファイルを復元します。手順2.を行っていない場合、本手順は必要ありません。
エージェントを停止します。
エージェントの停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。
定義ファイルを復元します。
手順2.で退避(コピー)したフォルダーとファイルを本バージョンのインストールフォルダーである以下の場所に復元します。
【Windows】【Hyper-V】
インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー
インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル
インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル
【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】
/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
/etc/FJSVrcx.confファイル
エージェントを起動します。
エージェントの起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。
エージェント(ダッシュボード機能)のセットアップ
エージェント(ダッシュボード機能)がインストールされている場合、エージェント(ダッシュボード機能)をセットアップします。
以下のコマンドを実行します。
【Windows】【Hyper-V】
> インストールフォルダー\RCXCTMGA\setup\dsbsetup.bat IPアドレス <RETURN>
【Linux】【Solaris】【Solarisゾーン】
コマンドを実行する必要はありません。
保守モードの解除
手順1.で保守モードに設定した管理対象サーバの保守モードを解除してください。
注意
エージェントのアップグレード後は、RORコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されるか確認してください。
エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングイメージを更新することをお勧めします。
エージェントの再インストールおよび一括設定機能による移行
以下の手順に従い、一括設定機能による移行を行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエージェントへの移行を行います。
注意
一括設定機能による移行が完了するまで、本製品のほかの操作を実行しないでください。
エージェントの移行は、マネージャーの一括設定機能による移行後に行ってください。
クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、旧バージョンのエージェントと本バージョンのエージェントのインストールフォルダーを同じにしてください。
保守モードの設定
管理対象サーバにサーバ切替えの設定が行われている場合
保守モードに設定してください。
管理対象サーバが予備サーバに設定されている場合
本サーバを予備サーバとして設定している管理対象サーバを、保守モードに設定してください。
ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの退避(コピー)
クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、以下のフォルダーとファイルを、エージェントのインストールフォルダー以外の場所に退避(コピー)します。
【Windows】【Hyper-V】
インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー
インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル
インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル
【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】
/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
/etc/FJSVrcx.confファイル
旧バージョンのRORのエージェントのアンインストール
「ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド」を参照し、エージェントをアンインストールしてください。
ROR CEのエージェントのインストール
ROR CEのエージェントをインストールします。
インストールについては、「2.2 エージェントのインストール」を参照してください。
エージェント(ダッシュボード機能)のインストール
エージェント(ダッシュボード機能)を利用する場合、エージェント(ダッシュボード機能)をインストールします。
インストールについては、「2.3 エージェント(ダッシュボード機能)のインストール」を参照してください。
ネットワークパラメーター自動設定機能の定義ファイルの復元
クローニングイメージ配付時のネットワークパラメーター自動設定機能を使用している場合、手順2.で退避(コピー)した定義ファイルを復元します。手順2.を行っていない場合、本手順は必要ありません。
エージェントを停止します。
エージェントの停止方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。
定義ファイルを復元します。
手順2.で退避(コピー)したフォルダーとファイルを本バージョンのインストールフォルダーである以下の場所に復元します。
【Windows】【Hyper-V】
インストールフォルダー\Agent\etc\event_scriptフォルダー
インストールフォルダー\Agent\etc\ipaddr.confファイル
インストールフォルダー\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル
【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】
/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
/etc/FJSVrcx.confファイル
エージェントを起動します。
エージェントの起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。
エージェント(ダッシュボード機能)のセットアップ
エージェント(ダッシュボード機能)がインストールされている場合、エージェント(ダッシュボード機能)をセットアップします。
以下のコマンドを実行します。
【Windows】【Hyper-V】
> インストールフォルダー\RCXCTMGA\setup\dsbsetup.bat IPアドレス <RETURN>
【Linux】【Solaris】【Solarisゾーン】
コマンドを実行する必要はありません。
保守モードの解除
手順1.で保守モードに設定した管理対象サーバの保守モードを解除してください。
注意
エージェントの移行後は、RORコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されることを確認してください。
エージェントの移行後は、システムイメージとクローニングイメージを更新することをお勧めします。
ServerView Update ManagerまたはServerView Update Manager Expressによるアップグレード
RCVE V2.2.2以降から本バージョンへのアップグレードは、ServerView Update ManagerまたはServerView Update Manager Expressによるアップグレードインストールを利用できます。
アップデート手順は、ServerView Update ManagerおよびServerView Update Manager Expressのマニュアルを参照してください。
注意
ServerView Update Managerでアップデートを行う場合、アップデート対象のサーバがServerView Operations Managerで管理されている必要があります
ServerView Update ManagerまたはServerView Update Manager ExpressでサポートしているOS、ハードウェアだけアップデートできます。
LinuxまたはVMwareの場合、インストールされているServerView AgentsのバージョンがV5.01.08以上である必要があります。
アップグレードが完了するまで、本製品のほかの操作を実行しないでください。
エージェントのアップグレードは、マネージャーのアップグレード後に行ってください。
アップグレードインストールに失敗した場合、失敗した原因を取り除き、再度アップグレードインストールを実行してください。再度アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。
アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンドプロンプト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。
アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。
アップグレードを中止し、旧バージョンを復旧する場合、旧バージョンのエージェントを再インストール後、事前準備でバックアップした情報を元に戻してください。
復旧する場合、旧バージョンまたは本バージョンのエージェントがインストールされている場合、アンインストールしてください。
復旧後、移行資産を退避したフォルダーが存在する場合は削除してください。
アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。
【Linux】
UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用されていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。
エージェントのアップグレード後は、RORコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されることを確認してください。
エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングイメージを更新することをお勧めします。