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Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)
FUJITSU Software

3.1.2 アプリケーション作成方法

アプリケーション作成手順を以下に示します。

定義ファイル作成

運用形態に応じて定義ファイルを修正してください。ログ定義ファイルの詳細については、“■定義詳細”を参照してください。

ログ出力アプリケーション作成

ログ出力アプリケーションは以下のように作成します。
ログ出力(apfw_log_print)関数などのログ出力関数を呼び出す場合には、ログ環境の開設(apfw_log_open)関数を実行して獲得したハンドルが必要になります。ハンドルの使用を終了する場合、ログ環境の閉鎖(apfw_log_close)関数を実行してハンドルを解放する必要があります。ログ出力はログ環境の閉鎖(apfw_log_close)関数を実行するまで出力を行えます。
使用例については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“汎用ログ”の“汎用ログを利用したアプリケーションの開発”を参照してください。

ログ出力アプリケーションコンパイル/リンク

ログ出力アプリケーションのコンパイル、およびリンクオプションを以下に示します。スレッド版、プロセス版ではコンパイルオプションが異なります。作成するアプリケーションに合わせて指定してください。
コンパイルする際には環境変数に以下のパスを追加してください。

環境変数

追加する値

LD_LIBRARY_PATH

/opt/FJSVapclg/lib

Windowsの場合には、環境変数の設定は不要です。

スレッド版

コンパイル時に以下のオプションを追加してください。

指定するオプション

オプションの役割

-I/opt/FJSVapclg/include

ログAPIヘッダファイルパス

-D_REENTRANT

マルチスレッドで動作するアプリケーションをコンパイルする場合に必要

リンク時に以下のオプションを追加してください。

指定するオプション

オプションの役割

-L/opt/FJSVapclg/lib

ログAPIライブラリパス

-lapclgmlog

ログAPIライブラリ

-lpthread

マルチスレッドで動作するアプリケーションをリンクする場合に必要

Visual Studioでコンパイルする場合のコンパイルオプションを以下に示します。

構成プロパティ

項目

設定値

C/C++

全般

追加のインクルードディレクトリ

[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\include

コード生成

使用するランタイム

マルチスレッド(DLL)

構造体メンバのアライメント

4バイト

言語

wchar_tをビルドイン型として扱う

いいえ

詳細

呼び出しの規約

_cdecl

リンク

全般

追加のライブラリ ディレクトリ

[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib

入力

追加の依存ファイル

libapclgmlog.lib

プロセス版

コンパイル時に以下のオプションを追加してください。

指定するオプション

オプションの役割

-I/opt/FJSVapclg/include

ログAPIヘッダファイルパス

リンク時に以下のオプションを追加してください。

指定するオプション

オプションの役割

-L/opt/FJSVapclg/lib

ログAPIライブラリパス

-lapclgslog

ログAPIライブラリ

注意

プロセス版を使用できるのは、SolarisおよびLinuxだけです。

■定義詳細

以下にログ機能で使用する定義ファイル一覧を示します。

定義ファイル名

定義ファイル名(デフォルト)

概要

ログ定義ファイル

logConf.xml

ログ出力の環境設定を記述するファイルです。
デフォルトの定義ファイルは以下を参照してください。
    /opt/FJSVibs/conf/logConf.xml

ログメッセージファイル

logresource.xml

フォーマット付きメッセージログの定義を記述するファイルです。
デフォルトの定義ファイルは以下を参照してください。
    /opt/FJSVibs/conf/logresource.xml

ログ出力サービス定義ファイル

logserviceConf.xml

ログ出力サービスの動作情報を記述するファイルです。
デフォルトの定義ファイルは以下を参照してください。
    /opt/FJSVibs/conf/logserviceConf.xml

定義ファイル名

定義ファイル名(デフォルト)

概要

ログ定義ファイル

logConf.xml

ログ出力の環境設定を記述するファイルです。
デフォルトの定義ファイルは以下を参照してください。
    [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\etc\conf\logConf.xml

ログメッセージファイル

logresource.xml

フォーマット付きメッセージログの定義を記述するファイルです。
デフォルトの定義ファイルは以下を参照してください。
    [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\etc\conf\logresource.xml

ログ出力サービス定義ファイル

logserviceConf.xml

ログ出力サービスの動作情報を記述するファイルです。
デフォルトの定義ファイルは以下を参照してください。
    [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\etc\conf\logserviceConf.xml

ログ定義ファイル、およびログメッセージファイルは、アプリケーション連携実行基盤で指定して使用します。ログ定義ファイルの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“ログ定義ファイルを用いたログ出力”を参照してください。ログメッセージファイルの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“ログメッセージファイルを用いたログ出力”を参照してください。
ログ出力サービス定義ファイルは、ログ出力サービス起動コマンド(apfwstartlog)、およびログ出力サービス停止コマンド(apfwstoplog)で使用します。ログ出力サービス定義ファイルの詳細について、次節で説明します。