アプリケーション作成手順を以下に示します。
■定義ファイル作成
運用形態に応じて定義ファイルを修正してください。ログ定義ファイルの詳細については、“■定義詳細”を参照してください。
■ログ出力アプリケーション作成
ログ出力アプリケーションは以下のように作成します。
ログ出力(apfw_log_print)関数などのログ出力関数を呼び出す場合には、ログ環境の開設(apfw_log_open)関数を実行して獲得したハンドルが必要になります。ハンドルの使用を終了する場合、ログ環境の閉鎖(apfw_log_close)関数を実行してハンドルを解放する必要があります。ログ出力はログ環境の閉鎖(apfw_log_close)関数を実行するまで出力を行えます。
使用例については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“汎用ログ”の“汎用ログを利用したアプリケーションの開発”を参照してください。
■ログ出力アプリケーションコンパイル/リンク
ログ出力アプリケーションのコンパイル、およびリンクオプションを以下に示します。スレッド版、プロセス版ではコンパイルオプションが異なります。作成するアプリケーションに合わせて指定してください。
コンパイルする際には環境変数に以下のパスを追加してください。
環境変数 | 追加する値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | /opt/FJSVapclg/lib |
Windowsの場合には、環境変数の設定は不要です。
◆スレッド版
コンパイル時に以下のオプションを追加してください。
指定するオプション | オプションの役割 |
---|---|
-I/opt/FJSVapclg/include | ログAPIヘッダファイルパス |
-D_REENTRANT | マルチスレッドで動作するアプリケーションをコンパイルする場合に必要 |
リンク時に以下のオプションを追加してください。
指定するオプション | オプションの役割 |
---|---|
-L/opt/FJSVapclg/lib | ログAPIライブラリパス |
-lapclgmlog | ログAPIライブラリ |
-lpthread | マルチスレッドで動作するアプリケーションをリンクする場合に必要 |
Visual Studioでコンパイルする場合のコンパイルオプションを以下に示します。
構成プロパティ | 項目 | 設定値 | |
---|---|---|---|
C/C++ | 全般 | 追加のインクルードディレクトリ | [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\include |
コード生成 | 使用するランタイム | マルチスレッド(DLL) | |
構造体メンバのアライメント | 4バイト | ||
言語 | wchar_tをビルドイン型として扱う | いいえ | |
詳細 | 呼び出しの規約 | _cdecl | |
リンク | 全般 | 追加のライブラリ ディレクトリ | [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib |
入力 | 追加の依存ファイル | libapclgmlog.lib |
◆プロセス版
コンパイル時に以下のオプションを追加してください。
指定するオプション | オプションの役割 |
---|---|
-I/opt/FJSVapclg/include | ログAPIヘッダファイルパス |
リンク時に以下のオプションを追加してください。
指定するオプション | オプションの役割 |
---|---|
-L/opt/FJSVapclg/lib | ログAPIライブラリパス |
-lapclgslog | ログAPIライブラリ |
注意
プロセス版を使用できるのは、SolarisおよびLinuxだけです。
■定義詳細
以下にログ機能で使用する定義ファイル一覧を示します。
定義ファイル名 | 定義ファイル名(デフォルト) | 概要 |
---|---|---|
ログ定義ファイル | logConf.xml | ログ出力の環境設定を記述するファイルです。 |
ログメッセージファイル | logresource.xml | フォーマット付きメッセージログの定義を記述するファイルです。 |
ログ出力サービス定義ファイル | logserviceConf.xml | ログ出力サービスの動作情報を記述するファイルです。 |
定義ファイル名 | 定義ファイル名(デフォルト) | 概要 |
---|---|---|
ログ定義ファイル | logConf.xml | ログ出力の環境設定を記述するファイルです。 |
ログメッセージファイル | logresource.xml | フォーマット付きメッセージログの定義を記述するファイルです。 |
ログ出力サービス定義ファイル | logserviceConf.xml | ログ出力サービスの動作情報を記述するファイルです。 |
ログ定義ファイル、およびログメッセージファイルは、アプリケーション連携実行基盤で指定して使用します。ログ定義ファイルの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“ログ定義ファイルを用いたログ出力”を参照してください。ログメッセージファイルの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“ログメッセージファイルを用いたログ出力”を参照してください。
ログ出力サービス定義ファイルは、ログ出力サービス起動コマンド(apfwstartlog)、およびログ出力サービス停止コマンド(apfwstoplog)で使用します。ログ出力サービス定義ファイルの詳細について、次節で説明します。