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MeFt V11.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.12.4 フォントの指定

  フォントは、定義体の項目、またはプリンタ情報ファイルで指定します。また、画面帳票定義体を使用する場合と帳票定義体を使用する場合で、有効となるプリンタ情報ファイルのキーワードが異なります。

  以下に、定義体の項目、およびプリンタ情報ファイルの指定により採用されるフォント、およびフォントに関する注意事項を説明します。

採用されるフォントについて

『画面帳票定義体』の場合

  画面帳票定義体の項目のフォントに「フォント番号」、「ゴシック体」、または「標準」を指定します。

  各項目でフォントを指定するには、画面帳票定義体の各項目のフォントにフォント番号(0~255)を指定し、この番号に対応したフォント名を、プリンタ情報ファイルのFONT000~FONT255(フォント番号指定)で指定します。

  項目のフォントにゴシック体を指定した場合は、ゴシック体で出力されます。ゴシック体のフォントフェイス名は、プリンタ情報ファイルのGOTHICW(日本語のゴシック体フォント指定)GOTHIC(英数字のゴシック体フォント指定)で指定します。ゴシック体のフォントフェイス名を指定していない場合は、ゴシック体フォントをデバイスフォントで出力するか、『MS ゴシック』で出力するかをプリンタ情報ファイルのDEVGTC(ゴシック体フォントのデバイスフォント指定)で指定します。

  項目のフォントに標準を指定した場合は、明朝体で出力されます。

  項目のフォントに標準を指定した場合、または項目に指定したフォントが存在しない場合は、プリンタ情報ファイルのMINCHOW(日本語の明朝体フォント指定)MINCHO(英数字の明朝体フォント指定)で指定したフォントで出力されます。この指定がない場合は、プリンタ情報ファイルのPRTFONT(出力フォント名)FONTFACE(フォントフェイス名)で指定したフォントで出力されます。

  上記のフォント指定がない場合、または指定したフォントがMeFtを使用する環境に存在しない場合は、デフォルトフォントを採用します。デフォルトフォントについては、フォントに関する注意事項を参照してください。

表に、画面帳票定義体、およびプリンタ情報ファイルのフォント指定により採用するフォントを示します。

表5.3 画面帳票定義体で英数字データの出力時に採用するフォント

定義体

プリンタ情報ファイル

採用するフォント

欧文書体
フォント

FONT000

FONT255

GOTHIC

DEVGTC

MINCHO

PRTFONT

FONTFACE

フォント番号

指定あり

-

-

-

-

-

フォント番号で指定したフォント

指定なし

-

-

指定あり

-

-

MINCHOで指定したフォント

指定なし

FAC

指定あり

FONTFACEで指定したフォント

指定なし

デフォルトフォント

DEV

-

デフォルトフォント

ゴシック体

-

指定あり

-

-

-

-

GOTHICで指定したフォント

指定なし

Y

コシック体のデバイスフォント

N

"MS ゴシック"

OCR-B

-

-

-

-

-

-

"OCR-B FJ 10cpi"

標準

-

-

-

指定あり

-

-

MINCHOで指定したフォント

指定なし

FAC

指定あり

FONTFACEで指定したフォント

指定なし

デフォルトフォント

DEV

-

デフォルトフォント

表5.4 画面帳票定義体で日本語データの出力時に採用するフォント

定義体

プリンタ情報ファイル

採用するフォント

和文書体
フォント

FONT000

FONT255

GOTHICW

DEVGTC

MINCHOW

PRTFONT

FONTFACE

フォント番号

指定あり

-

-

-

-

-

フォント番号で指定したフォント

指定なし

-

-

指定あり

-

-

MINCHOWで指定したフォント

指定なし

FAC

指定あり

FONTFACEで指定したフォント

指定なし

デフォルトフォント

DEV

-

デフォルトフォント

ゴシック体

-

指定あり

-

-

-

-

GOTHICWで指定したフォント

指定なし

Y

コシック体のデバイスフォント

N

"MS ゴシック"

標準

-

-

-

指定あり

-

-

MINCHOWで指定したフォント

指定なし

FAC

指定あり

FONTFACEで指定したフォント

指定なし

デフォルトフォント

DEV

-

デフォルトフォント

『帳票定義体』の場合

  帳票定義体の項目の「日本語フォント」および「英文フォント」にフォント名を指定します。さらに、定義体に指定したフォントに対してフォント名を切り換えられます。この場合、プリンタ情報ファイルの MAPFONT(置換フォント指定)で「置換前フォント」と「置換後フォント」にそれぞれフォント名を指定してください。この指定はKOL6形式のオーバレイ定義体に指定しているフォントに対しても有効になります。

  項目に指定したフォントが存在しない場合は、プリンタ情報ファイルのMINCHOW(日本語の明朝体フォント指定)MINCHO(英数字の明朝体フォント指定)で指定したフォントで出力されます。 この指定がない場合は、プリンタ情報ファイルのPRTFONT(出力フォント名)FONTFACE(フォントフェイス名)で指定したフォントで出力されます。

  上記のフォント指定がない場合、または指定したフォントがMeFtを使用する環境に存在しない場合は、デフォルトフォントを採用します。デフォルトフォントについては、フォントに関する注意事項を参照してください。

表に、帳票定義体、およびプリンタ情報ファイルのフォント指定により採用するフォントを示します。

表5.5 帳票定義体で英数字データの出力時に採用するフォント

定義体

プリンタ情報ファイル

採用するフォント

英文フォント

MAPFONT

MINCHO

PRTFONT

FONTFACE

指定あり

指定あり

-

-

-

MAPFONTで指定したフォント

指定なし

-

-

-

定義体で指定したフォント

指定なし

-

指定あり

-

-

MINCHOで指定したフォント

指定なし

FAC

指定あり

FONTFACEで指定したフォント

指定なし

デフォルトフォント

DEV

-

デフォルトフォント

表5.6 帳票定義体で日本語データの出力時に採用するフォント

定義体

プリンタ情報ファイル

採用するフォント

日本語フォント

MAPFONT

MINCHOW

PRTFONT

FONTFACE

指定あり

指定あり

-

-

-

MAPFONTで指定したフォント

指定なし

-

-

-

定義体で指定したフォント

指定なし

-

指定あり

-

-

MINCHOWで指定したフォント

指定なし

FAC

指定あり

FONTFACEで指定したフォント

指定なし

デフォルトフォント

DEV

-

デフォルトフォント

注意

フォントに関する注意事項
  • 定義体の項目、およびプリンタ情報ファイルの指定により「デフォルトフォント」が採用された場合、MeFtが以下の優先順位でフォントを選択します。ただし、選択したフォントがMeFtを使用する環境で使用できない場合は、MEFP_RC_FONT(9J)のエラーになります。

    1. フォントフェイス名が“明朝”のフォント

    2. フォントフェイス名に“明朝”の文字列が含まれるフォント

    3. “MS 明朝”

    4. システムフォント

  • プリンタドライバが所有するデバイスフォントを指定した場合、定義体で指定した文字サイズが有効にならない場合があります。また、デバイスフォントがWindows®のシステム外字を扱えない場合には、外字は出力されません。なお、以下の場合は、デバイスフォントの指定を無効とし、デフォルトフォントに置き換えます。

    • 画面帳票定義体の項目に以下を指定した場合

      • 欧文書体、および、和文書体の拡大に標準以外を指定した場合

      • 和文書体の縮小に標準以外を指定した場合

      • 和文書体の拡大にラベル印字を指定した場合

    • 帳票定義体の項目に以下を指定した場合

      • フォントの横幅に100%以外を指定した場合

      • 文字配置に圧縮を指定した場合

      • 文字の向きに右以外を指定した場合

      • 矩形項目を出力する場合

    • 縮小印刷、コンパクト印刷、LP縮小拡張印刷、タック印刷を行う場合

    • 印刷プレビューを行う場合

  • 利用者プログラムの文字コードがUnicodeの場合、指定されているフォントが、システムにインストールされていないなど、使用できない状態の時、文字が重なって印刷されるなどの異常が発生する場合があります。指定のフォントが正しくインストールされているかなど、フォントが正しく使用できる環境になっているかを確認し、あらかじめ正しく印刷されることを必ず確認してから運用してください。

  • 画面帳票定義体を使用した場合、以下の注意事項があります。

    • プロポーショナルフォントを指定しても、プロポーショナルフォントの文字ピッチは有効になりません。

  • 帳票定義体を使用した場合、以下の注意事項があります。

    • プロポーショナルフォントを使用するときで、プロポーショナルピッチを有効にしたい場合は、定義体の項目属性のピッチを指定しないでください。

    • NetCOBOL JEFオプション使用時には、帳票定義体の「日本語フォント」および「英文フォント」に英小文字を含むフォント名を指定しないでください。

    • JEFゴシックで出力する場合は“JEFゴシックフォント”をインストールし、フォント名に“FF特殊211”を指定してください。

  • FORMで作成したオーバレイ定義体のオーバレイ文字にゴシック体を使用するときは、必ず『MS ゴシック』をWindows®システムに組み込んでください。