オーバレイパターンと定義体とを重ねて印刷できます。この機能をフォームオーバレイと呼びます。オーバレイパターンは最大128Kバイトまで扱えます。
フォームオーバレイ機能を使うには、印刷プログラムを実行する前に以下の処理を行います。
オーバレイパターンを作成する。
定義体またはプリンタ情報ファイルのOVLPNAME(オーバレイパターン名)にオーバレイパターン名を指定する
プリンタ情報ファイルのOVLPDIR(オーバレイパターン格納ディレクトリ名)にオーバレイパターンの格納フォルダを指定する。
プリンタ情報ファイルのOVLPSUF(オーバレイパターンの拡張子)にオーバレイパターンの拡張子を指定する。
定義体とプリンタ情報ファイルの両方にオーバレイパターン名を指定した場合、定義体に指定したオーバレイパターン名が有効になります。
また、オーバレイパターン名はCOBOLのI制御レコードでも指定できます。詳細については、NetCOBOLユーザーズガイドを参照してください。実際に採用されるオーバレイパターン名については、出力ページの制御情報の優先度を参照してください。
また、プリンタ情報ファイルにオーバレイパターンの格納フォルダを指定しない場合、カレントフォルダがオーバレイパターンの格納フォルダとして扱われます。
指定したオーバレイパターンが存在しない場合は、MEFP_RC_NOOVLF(91)のエラーとなります。
画面帳票定義体には、オーバレイパターン名は、10個まで指定できます。ただし、先頭のオーバレイパターン名だけが有効になります。
NetCOBOL JEFオプション使用時およびリモート表示ファイルサービスとの連携の場合、オーバレイパターンファイルの読み込み時にMEFP_RC_NOOVLF(91)のエラーとなるので、定義体に指定しているオーバレイファイル名に英大文字、数字で指定してください。
利用者プログラムの文字コードがUnicodeの場合またはPDF出力の場合に、KOL2/KOL5オーバレイ定義体の文字にJEF拡張漢字およびJEF拡張非漢字を指定しているときは、Charset Managerをインストールし、Charset Managerの外字領域対応定義でJEF→Unicodeのコード対応定義を設定してください。Charset Managerの外字領域対応定義でコード対応定義を設定しないと置き換え文字で出力されます。
KOL2/KOL5形式のオーバレイ印刷で使用するフォントの指定については、プリンタ情報ファイルのMINCHOW(日本語の明朝体フォント指定)および GOTHICW(日本語のゴシック体フォント指定)を参照してください。指定を省略した場合、ゴシック体はTrueTypeフォント(MS ゴシック)で印刷され、明朝体は、フォントの指定を参照してください。KOL6形式のオーバレイはオーバレイ文字のプロパティでフォント名を指定します。
KOL2/KOL5形式のオーバレイに定義された罫線の描画は、プリンタ情報ファイルのOVLQUALITY(オーバレイ罫線描画モード指定)の指定により品質重視で行うことができます。
図に、フォームオーバレイ機能を使った印刷例を示します。