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Systemwalker Desktop Patrol 導入ガイド
FUJITSU Software

2.3.7 CSの動作環境を設定する

CSの動作環境設定方法について説明します。

2.3.7.1 CT稼働状況ログの格納先を設定する

CTで収集したCT稼働状況ログは、CSに保存されます。

ディスクの消費量を削減するため、CT稼働状況ログの格納先のフォルダは、CSインストール時に自動的に圧縮フォルダの設定が行われます。

CSのCT稼働状況ログの格納先は、デフォルトでは以下のように設定されています。

Desktop Patrol CSインストールディレクトリ\FJSVsbinv\ct_trace

また、CT稼働状況ログを格納するために、以下のディスク容量が必要となります。

CT稼働状況ログサイズ = 30KB × ユーザー数 × 保存日数(デフォルト:30日)

このCT稼働状況ログの格納先は、SVPolicy.exe(サーバ環境設定)コマンドを使用して変更できます。

コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”を参照してください。

格納先を変更した場合は、以下の方法で圧縮フォルダの設定を行ってください。

  1. コマンドプロンプトを起動します。

  2. 以下のコマンドを起動します。
    compact.exe /c /s:<CT稼働状況ログの保存フォルダ>

2.3.7.2 CS操作ログ収集の設定を行う

CS操作ログ収集の設定方法について説明します。

出力されるログ形式については、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”の“CS操作ログファイル”および“CS操作詳細ログファイル”を参照してください。

定義ファイルの編集

ログの保存日数や出力先を変更する場合は、CSの以下の定義ファイルを編集します。

セクション/キー名

説明

設定値

AUDIT

セクション名

-

FUNCTION

CS操作ログ収集の有効/無効

以下のどちらかを設定します。

0:収集しない

1:収集する(デフォルト値)

FUNCTION_DETAIL

CS操作詳細ログ収集の有効/無効

以下のどちらかを設定します。

0:収集しない

1:収集する(デフォルト値)

DATE

ログ保存日数

以下の数値を設定します。デフォルト値は30です。

0:日数制限なし

1~366:日数

1~366の範囲外の場合には、デフォルト値(30)となります。

※ログファイル更新時に、指定された日数以前のログファイルは削除されないため、不要なログファイルは手動で削除してください。

※保存日数変更後、ログファイルが更新される前にログ収集された場合には、保存日数以前のログが収集されてしまう可能性があります。

※0を指定した場合、ログファイルは無制限に増加するため、定期的に不要なログファイルは削除してください。

PATH

ログ出力先

ログ出力するフォルダを全角100文字、半角200文字以内の絶対パスで指定します。

指定が無い場合のデフォルト値は、CSの以下のフォルダとなります。

DTPインストールディレクトリ\common\dtpaudit

※無効なパスを指定した場合はデフォルトのフォルダに出力されます。

※ログ出力先フォルダの容量が不足した場合、監査ログは出力されません。

定義ファイルの記述例:

[AUDIT]
FUNCTION=1
FUNCTION_DETAIL=1
DATE=30
PATH=D:\auditlog

2.3.7.3 サーバ情報を設定する

サーバの情報として、以下の設定ができます。

手順は、以下のとおりです。

  1. Webブラウザの[アドレス]欄に、以下のURLを入力します。

    http://サーバ情報(CSのFQDN名 or ホスト名 or IPアドレス)/DTP/index.html

    →ログイン画面が表示されます。

  2. 以下の情報を入力し、[ログイン]ボタンをクリックします。

    • [ユーザーID]テキストボックス

    • [パスワード]テキストボックス

    →メインメニューが表示されます。

    標準インストールでインストールした場合の初期値は、ユーザーIDおよびパスワードは“systemadmin”です。詳細は、“2.3.3.1 標準インストール”を参照してください。

    初回ログイン後は、必ずパスワードを変更してください。

    カスタムインストールの場合は、“2.3.4 データベースを構築する”の手順5で設定した値です。

    また、インストール後にマスタ管理情報を登録したシステムアカウントのユーザーIDでも、サーバ情報の設定が可能です。

  3. [環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  4. [CS/DSの設定と稼働状況]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  5. サーバ名のリンクをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  6. 以下の項目を設定します。

    項目

    内容

    [CS名]

    インストール時に指定したCSの一般的な名前を表示します。

    CS名は、50文字以内の日本語、半角英数字、特殊文字「-」、「@」、「.」を含む任意の文字で指定します。空白文字は指定できません。

    省略することはできません。

    入力可能な文字については、“インストール時の注意事項”の“インストール時に使用できない文字について”を参照してください。

  7. [OK]ボタンをクリックします。

2.3.7.4 転送の設定を行う

「Systemwalker Desktop Patrol CS」から下位サーバまたは「Systemwalker Desktop Patrol CT」へ情報を転送するときの設定を行います。

転送する情報には、以下の情報があります。

また、転送の設定として、以下の項目を設定できます。

手順は、以下のとおりです。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [CS/DSの設定と稼働状況]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. サーバ名のリンクをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  4. 下位DS/クライアントからの通信設定の以下の項目を入力します。

    項目

    内容

    [最大同時接続数]

    CSまたはDSに同時に通信する下位DSまたはCTの総台数を1から999 までの数値(台数)で指定します。

    デフォルトは30で省略することはできません。

    実際に接続している下位サーバおよび下位クライアントの合計台数から以下の値を設定してください。

    1000台まで:30

    2000台まで:40

    2000台以上:50

  5. [OK]ボタンをクリックします。

2.3.7.5 プロキシの設定を行う

Microsoft社の公開サーバとの通信にプロキシサーバを使用できます。

注意

プロキシの設定について

【プロキシの設定を変更した場合】

CSのプロキシの設定を変更した場合は、Systemwalkerサポートセンターとのセンター接続の設定を再度行ってください。設定方法は、“Systemwalkerサポートセンター接続による自動更新”を参照してください。

【利用できないプロキシサーバおよび設定条件について】

以下のプロキシサーバは利用できません。

  • 他社製ソフト WEBGUARDIAN

また、以下の設定がされている場合は利用できません。

  • ISA Server で、Windows認証が有効な場合

Microsoft社からCSにセキュリティパッチを取得する際にプロキシを使用できます。

手順は、以下のとおりです。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [CS/DSの設定と稼働状況]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. サーバ名のリンクをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  4. [公開サーバ/サポートセンターとの通信設定]の項目を入力します。

    項目

    内容

    [プロキシを使用する]

    プロキシを使用する場合にチェックします。

    チェックした場合は以下の指定が可能となります。

    • プロキシサーバ名

      プロキシサーバのサーバ名を指定します。

      FQDNまたはIPアドレスを64文字以内の半角英数字、「-」、「.」で指定してください。

      省略することはできません。

      注意

      IPv6環境で通信する場合

      IPv6のIPアドレスは指定できません。IPv6のみの環境で通信する場合は、あらかじめ以下のどちらかの登録を実施し、ホスト名を入力してください。

      • DNSサーバにCSおよびDSのホスト名・IPアドレスを登録

      • 通信元のPCのhostsファイルに、CSおよびDSのホスト名・IPアドレスを登録

    • ポート番号

      プロキシサーバのポート番号を指定します。

      1 から 65535 までの数値を指定してください。

      省略することはできません。

    • ユーザー名

      プロキシサーバのユーザー名を半角256文字以内で指定します。

    • パスワード

      プロキシサーバのパスワードを半角256文字以内で指定します。

    • プロキシサーバを使用しないドメイン名

      プロキシサーバを使用しないドメイン名を指定します。複数のドメイン名を指定する場合は、空白で区切ります。半角2064文字以内で指定してください。

      ドメイン名は半角英数字、「-」、「.」で指定してください。

    [サポートセンターとの通信間隔]

    Systemwalker サポートセンターからソフトウェア辞書をダウンロードする周期を、DSの場合は上位サーバからソフトウェアをダウンロードする周期を1 から 1440までの分単位で指定します。

    デフォルトは30で省略することはできません。

    [サポートセンターと通信する時間帯を指定する]

    ソフトウェアのダウンロードする時間帯を指定する場合にチェックします。

    Systemwalker サポートセンターからソフトウェア辞書をダウンロードする時間帯を指定します。

    チェックしなかった場合は、ダウンロード時間帯は24時間いつでもダウンロード可能な状態になります。 時単位は 0 から 23 までの数値で、分単位は 0 から 59 までの数値で指定します。

    開始時間と終了時間を同じ時間は指定できません。

  5. CTからの通信設定の以下の項目を入力します。

    項目

    内容

    [プロキシを使用する]

    プロキシを使用する場合にチェックします。

    チェックした場合は以下の指定が可能となります。

    • プロキシサーバ名

      プロキシサーバのサーバ名を指定します。

      FQDNまたはIPアドレスを64文字以内の半角英数字、「-」、「.」で指定してください。

      省略することはできません。

      注意

      IPv6環境で通信する場合

      IPv6のIPアドレスは指定できません。IPv6のみの環境で通信する場合は、あらかじめ以下のどちらかの登録を実施し、ホスト名を入力してください。

      • DNSサーバにCSおよびDSのホスト名・IPアドレスを登録

      • 通信元のPCのhostsファイルに、CSおよびDSのホスト名・IPアドレスを登録

    • ポート番号

      プロキシサーバのポート番号を指定します。

      1 から 65535 までの数値を指定してください。

      省略することはできません。

    • ユーザー名

      プロキシサーバのユーザー名を半角256文字以内で指定します。

    • パスワード

      プロキシサーバのパスワードを半角256文字以内で指定します。

    • プロキシサーバを使用しないドメイン名

      プロキシサーバを使用しないドメイン名を指定します。複数のドメイン名を指定する場合は、空白で区切ります。半角2064文字以内で指定してください。

      ドメイン名は半角英数字、「-」、「.」で指定してください。

    プロキシサーバへ接続するPCから、プロキシサーバの名前解決ができない場合は、“プロキシサーバ名”にはプロキシサーバのIPアドレスを設定してください。

  6. [OK]ボタンをクリックします。

2.3.7.6 ソフトウェア辞書の設定を行う

Systemwalkerサポートセンターから配信される「サポートセンター定義」と、ユーザー独自のソフトウェア検索条件である「ユーザー定義」を合わせて「ソフトウェア辞書」といいます。

サポートセンター定義は、以下の内容が更新または追加された場合Systemwalkerサポートセンターからインターネット経由で随時更新され、配信されます。サポートセンター定義はユーザーによる変更ができないようになっています。

サポートセンター定義で管理対象とするソフトウェアのサポート範囲は以下のとおりです。

また、上記ソフトウェアのほか、以下の情報についてもサポートしています。

ウイルス対策ソフトウェア、セキュリティパッチ、および管理対象となるソフトウェアを最新の状態で運用するためには、更新されるソフトウェア辞書をシステムに反映しておく必要があります。

最新版のソフトウェア辞書を適用するには、Systemwalkerサポートセンターへの登録を行ってください。登録方法についての詳細は、“1.5 最新のソフトウェア辞書を入手する方法を決定する”を参照してください。

Systemwalkerサポートセンター接続による自動更新

CSをSystemwalkerサポートセンターに直接接続することにより、サポートセンター定義を自動的に更新できます。以下の順番で更新された情報が反映されます。

  1. CSでは、サポートセンター定義をSystemwalkerサポートセンターからインターネット経由で受信します。

  2. CSで受信されたソフトウェア辞書に適用チェックを行うと、配信スケジュールにしたがって自動的にCTまで配信されます。配信スケジュールについては、“Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編”を参照してください。

  3. CTでは、その新しい情報に基づいてインベントリ情報の収集を実施し、その結果をCSに自動的に通知します。

CSをSystemwalkerサポートセンターに接続し、接続の確認を行う方法は、以下のとおりです。

  1. 事前確認

  2. プロキシサーバの設定

  3. centerconnectorコマンドの実行

  4. Systemwalkerサポートセンターへの接続の確認

事前確認

2.3.2 Systemwalkerサポートセンター接続による自動更新の準備”を参照し、Systemwalkerサポートセンターと接続可能な状態となっているか確認してください。

プロキシサーバの設定

Systemwalkerサポートセンター接続のためにプロキシサーバを使用する場合は、“2.3.7.5 プロキシの設定を行う”を参照してください。

centerconnectorコマンドの実行

centerconnectorコマンドを使用して、CSをSystemwalkerサポートセンターに接続する設定をします。

  1. CSサービスを停止します。

    サービスの停止方法は以下のとおりです。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]から[サービス]を起動します。

    2. [ITBudgetMGR(INV)]を選択し、[操作]メニューの[停止]を選択します。

  2. CSでWindowsのコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行します。

    DTPインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\centerconnector.exe

    centerconnectorコマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. “手順2.”で停止したCSサービスを開始します。

    サービスの開始方法は以下のとおりです。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]から[サービス]を起動します。

    2. [ITBudgetMGR(INV)]を選択し、[操作]メニューの[開始]を選択します。

Systemwalkerサポートセンターへの接続の確認

Systemwalkerサポートセンターへの接続が、正常に行われたかどうかは、最新のサポートセンター定義が配信されたことで確認します。
手順は、以下のとおりです。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [監査ソフトウェアの設定]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. ソフトウェア辞書の情報欄の「サポートセンターでソフトウェア辞書を作成した日時」を確認します。

ソフトウェア辞書が配信されるタイミング

ソフトウェア辞書は、メインメニューの[環境設定]-[CS/DSの設定と稼働状況]の設定に従って配信されます。設定方法については、“2.3.7.5 プロキシの設定を行う”を参照してください。

なお、新規接続の場合は、Systemwalkerサポートセンター接続後の最初のダウンロード間隔に最新のソフトウェア辞書が配信されます。

SystemwalkerサポートセンターのWebサイトから手動でダウンロードおよび適用して更新

  1. Systemwalkerサポートセンターサイトに企業IDとパスワードを入力して接続します。

    http://systemwalkercenter.jp.fujitsu.com/
  2. ソフトウェア辞書をダウンロードして、「Systemwalker Desktop Patrol CS」上の適当なフォルダに格納します。例えば、「C:\tmp」に格納するとします。

  3. コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。パラメタに、ソフトウェア辞書を格納したフォルダを指定してください。

    DTPインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\AtoolETPGT.exe C:\tmp

監査するソフトウェア設定する

運用を開始するにあたり、サポートセンター定義から監査するソフトウェアを選択する必要があります。

選択方法については、“Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編”を参照してください。

2.3.7.7 Active Directoryと連携するための設定を行う

Active Directoryと連携した運用を行う場合は、以下のいずれかの手順で運用環境を設定します。

また、Active Directoryと連携を行っている環境からActive Directoryと連携を行わない環境へ変更する場合など、運用環境を変更する場合についても同様に以下のいずれかの手順で設定してください。

コマンドによる設定手順

CSで以下の操作を行います。

  1. dtpadset.exe(Active Directory連携環境設定)コマンドを使用し、Active Directoryとの連携環境を設定または変更します。

    dtpadset.exe(Active Directory連携環境設定)コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”を参照してください。

メインメニューによる設定手順

以下の操作を行います。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [CS/DSの設定と稼働状況]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. サーバ種別がCSであるサーバ名のリンクをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  4. [Active Directoryと連携する]をチェックし、入力項目を入力します。

    →以下の画面が表示されます。

    また、Active Directoryと連携を行わない環境に変更する場合は、[Active Directoryと連携する]のチェックをオフにします。

  5. 以下の項目を設定します。

    項目

    内容

    [ドメイン名]

    Active Directoryドメインサーバのドメイン名を指定します。

    ドメイン名は、4文字以上36文字以内の半角英数字、半角記号「.」、「-」、「_」で指定します。

    省略することはできません。

    [サーバ名]

    接続するActive Directoryサーバ名を指定します。

    サーバ名は、128文字以内の半角英数字、半角空白、半角記号で指定します。

    指定できる半角記号は、以下のとおりです。

    「-」、「=」、「*」、「+」、「'」、「@」、「~」、「(」、「)」、「&」、「$」、「#」、「"」、「!」、「?」、「%」、「\」、「.」、「,」、「/」、「:」、「;」、「`」、「[」、「]」、「|」、「<」、「>」、「{」、「_」、「}」

    先頭および末尾の半角空白は無視されます。

    省略することはできません。

    [ユーザーID]

    接続するActive Directoryサーバの管理者のログインIDを指定します。

    ログインIDは、128文字以内の半角英数字、半角空白、半角記号で指定します。

    指定できる半角記号は、以下のとおりです。

    「-」、「=」、「*」、「+」、「'」、「@」、「~」、「(」、「)」、「&」、「$」、「#」、「"」、「!」、「?」、「%」、「\」、「.」、「,」、「/」、「:」、「;」、「`」、「[」、「]」、「|」、「<」、「>」、「{」、「_」、「}」

    先頭および末尾の半角空白は無視されます。

    省略することはできません。

    [パスワード]

    接続するActive Directoryサーバの管理者のログインパスワードを指定します。

    ログインパスワードは、128文字以内の半角英数字、半角空白、半角記号で指定します。

    指定できる半角記号は、以下のとおりです。

    「-」、「=」、「*」、「+」、「'」、「@」、「~」、「(」、「)」、「&」、「$」、「#」、「"」、「!」、「?」、「%」、「\」、「.」、「,」、「/」、「:」、「;」、「`」、「[」、「]」、「|」、「<」、「>」、「{」、「_」、「}」

    省略することはできません。

  6. [OK]ボタンをクリックします。

ポイント

Active Directoryと連携する環境に設定した場合は、CTの[利用者識別情報]タブの情報には、Windowsドメインに再ログオンしたタイミングで初回ログオン時のみ以下の値が自動的に設定されます。

  • ユーザーID:Windowsドメインのログオン名

  • PC名:コンピュータ名

ユーザーIDやPC名を自動的に設定するタイミングは以下の2とおりがあります。

ユーザーIDやPC名が自動的に設定されるのは、上記タイミングで、初回のログオン時だけです。

2.3.7.8 CTの環境設定画面のカスタマイズを行う

CTの[環境設定]画面に対して、管理者が一括して以下の設定を行えます。

手順は、以下のとおりです。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [ポリシーグループ管理]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. [各種ポリシーのカスタマイズ]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  4. [基本動作ポリシー]タブをクリックします。

    →ポリシー名のリンクをクリックすると、以下の画面が表示されます。

  5. [共通設定]タブの[CTの環境設定]をクリックすると、以下の項目が表示されます。

    以下の項目を入力します。

    CT導入時の動作

    項目

    内容

    初期値を設定する

    CT導入時の動作として初期値を設定したい場合に「する」をチェックします。

    ユーザーID/PC名を指定します。

    初期値設定したい項目をユーザーID/PC名のいずれかにチェックしてください。

    • ユーザーID

      ユーザーIDを初期値設定したい場合にチェックします。

      • [ログインユーザー名]

        Windowsのログインユーザーを設定します。

      • [指定桁数分を9で埋める]

        「桁数」で指定した桁数分だけ先頭から9で埋めます。

    • PC名

      PC名を初期値設定したい場合にチェックします。

      • [コンピュータ名]

        コンピュータ名を設定します。コンピュータ名が20文字を超える場合、20文字目以降の文字は削除されます。

      • [IPアドレス]

        IPアドレスを設定します。IPアドレスが20文字を超える場合、20文字目以降の文字は削除されます。

        注意

        IPv4のIPアドレスがない場合、PC名には値が設定されません。

      • [指定桁数分をAで埋める]

        「桁数」で指定した桁数分だけ先頭からAで埋めます。

      • [シリアル番号]

        シリアル番号を設定します。

      • [ドメイン名]

        ドメイン名を設定します。

    • PC名の先頭文字を指定する

      チェックすると、PC名の先頭文字を指定することができます。10文字以内の英数字で指定します。ここで指定した文字が、PC名の先頭文字として追加されます。

      チェックした場合は省略できません。

      「PC名の先頭文字+PC名」が20文字を超える場合、CTの環境設定画面で初期値表示されるPC名の20文字目以降の文字は削除されます。

      先頭文字と[指定桁数分を9で埋める]を選択した場合は「先頭文字+ AAAAAAAAAA」のような形式になります。合計で20文字を超えた部分は削除されます。

    CT導入時の動作および導入後の設定

    項目

    内容

    変更を制限する

    CT環境設定の変更を制限したい場合にチェックします。

    • ユーザーIDの変更を制限する

      ユーザーIDの変更を許可しない場合にチェックします。

    • PC名の変更を制限する

      PC名の変更を許可しない場合にチェックします。

    • パスワード入力による変更を許可する

      パスワードによって環境情報の変更を許可する場合にチェックします。[パスワード]と[パスワードの入力確認]にパスワードを指定します。パスワードは6文字以上、32文字以内の半角英数字で指定します。

      チェックした場合は省略することができません。

    ログオン時に一度だけ環境設定画面を表示する

    CT環境設定画面の入力を要求したい場合にチェックします。

    CTでメッセージを表示する場合、全角2048文字、半角4096文字以内でメッセージ文を指定します。省略した場合には、以下のメッセージを表示します。

    “『環境設定』の「ユーザーID」、「PC名」を確認してください。”

    メッセージ文を更新し、再度入力を要求する場合は、[再入力を予約する]ボタンをクリックしてください。

    メッセージの表示

    項目

    内容

    メッセージを表示する

    CTの環境設定画面の[利用者識別情報]タブに、メッセージを表示する場合にチェックします。

    CTで表示するメッセージを全角2048文字、半角4096文字以内で指定します。メッセージ本文を省略することはできません。

  6. 設定内容を確認し、[適用]ボタンをクリックします。

    →設定した資産管理情報が設定されます。

  7. 終了する場合は、[ログアウト]ボタンをクリックしてメインメニューからログアウトします。

ポイント

仮想デスクトップ環境に導入するCTのユーザーIDとPC名について

仮想デスクトップ環境では、システムイメージからディスクイメージ(仮想PC)が複製されます。

この複製後の仮想PCにシステムイメージのユーザー識別情報(ユーザーIDとPC名)が引き継がれないように、Systemwalker Desktop Patrolがディスクイメージの複製を検知すると、ユーザー識別情報を初期化後、自動再設定します。

このユーザー識別情報の自動再設定を行うためには、以下の手順でメインメニューからポリシーの設定を行います。

  1. メインメニューの[環境設定]-[ポリシーグループ管理]-[基本動作ポリシー]の[CTの環境設定]で、「初期値を設定する」に「する」を設定し、「ユーザーID」と「PC名」にチェックを行い、プルダウンメニューから項目を選択します。

  2. [ポリシーグループ管理]からポリシーグループを作成し、1.で作成した[基本動作ポリシー]とPCを登録します。

  3. ダウンロードメニューからCTパッケージをダウンロードし、CTの導入を行います。

注意

  • ユーザーIDとPC名の初期値として取得する場合、以下の動作となります。ユーザーIDとPC名の組み合わせが他のPCと重複することがないように、初期値の値を工夫して運用してください。

    • ユーザーID、PC名で利用できない文字があった場合、その文字は「.」(ドット)に置換されます。

    • ユーザーID、PC名の文字数の上限(20パイト)を超えた場合、超えた文字は削除されます。

  • PC名の初期値の取得に失敗した場合は、以下のように動作します。

    • 「ドメイン名」の取得ができなかった場合は、「コンピュータ名」の取得を行います。

2.3.7.9 クライアント抑止の設定を行う

クライアント抑止の設定方法について説明します。

抑止機能の設定方法

クライアント抑止機能は、デフォルトでは無効になっています。

設定手順は以下のとおりです。

  1. 「Systemwalker Desktop Patrol CS」でCTPolicy.exe(クライアント環境設定)コマンドを実行します。

  2. 「Systemwalker Desktop Patrol CT」がポリシーを受信後、設定が有効になります。

コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”を参照してください。

一時的に抑止機能を無効にする場合

「Systemwalker Desktop Patrol CT」の保守作業などで、一時的にクライアント抑止機能を無効にしたい場合は、以下の操作を行います。

  1. 「Systemwalker Desktop Patrol CT」上でCTControl.exe(クライアント抑止機能の無効化)コマンドを実行します。

  2. CTサービスの停止、CTのアンインストールまたはCTの接続サーバの変更を行います。

  3. 「Systemwalker Desktop Patrol CT」がポリシーを受信後、クライアント抑止機能の設定が再度有効になります。

コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”を参照してください。

2.3.7.10 自動検知スケジュール設定(ADTモジュールの作成)

ADTは、セグメント内の機器情報を収集し、収集した機器情報をCSに通知します。

ここでは、ADTで自動検知した機器情報の通知スケジュールの設定方法について説明します。

なお、ADT機能を使用しない場合、本設定は不要です。

自動検知スケジュール設定の手順は以下のとおりです。

  1. CSをインストールしたPCの[スタート]-[プログラム]-[Systemwalker Desktop Patrol]-[環境設定]-[自動検知のスケジュールの設定]、または[アプリ]-[Systemwalker Desktop Patrol]-[環境設定]-[自動検知のスケジュールの設定]を選択します。

    →[自動通知のスケジュール設定]画面が表示されます。

    以下の情報を入力して、[作成]ボタンをクリックします。

    • [セグメント別検知の設定]タブ

      項目名

      説明

      [機器情報をスケジュールで通知しない]

      ADTで検知した機器情報をスケジュールによって通知しない場合に選択します。

      [機器情報をスケジュールで通知する]

      ADTで検知した機器情報をスケジュールによって通知する場合に選択します。

      [通知先設定]

      [接続先サーバ名]

      通知先のサーバ名を設定します。

      注意

      IPv6環境で通信する場合

      IPv6のIPアドレスは指定できません。IPv6のみの環境で通信する場合は、あらかじめ以下のどちらかの登録を実施し、ホスト名を入力してください。

      • DNSサーバにCSのホスト名・IPアドレスを登録

      • 通信元のPCのhostsファイルに、CSのホスト名・IPアドレスを登録

      [ポート番号]

      通知先のポート番号を設定します。初期値の80以外のポート番号にする場合に設定してください。

      [設定]

      プロキシの設定時に使用します。

      [台帳未登録機器の確認用の収集(詳細収集)]

      自動検知を実行して、管理台帳を維持するために機器情報を収集する場合に選択します。

      [不正接続用の収集(簡易収集)]と同時に指定することはできません。

      [スケジュール設定]

      毎日

      機器情報を毎日通知する場合に選択します。

      週単位

      機器情報を週単位で通知する場合に選択します。設定は、月曜から日曜まで選択できます。

      月単位

      機器情報を月単位で通知する場合に選択します。[実行日]に実行する日を選択してください。

      なお、[実行日]として、設定した月に存在しない日を指定した場合、その月は自動検知が行われません。そのため、月末に実行させる場合は、各月の1日の0時0分に実行する運用を検討してください。

      開始時刻

      機器情報の通知を開始する時刻を設定します。

      ADTモジュールを24時間稼働のサーバPC以外で運用する場合は、深夜などの時間に設定すると、自動検知PCの電源がOFFになっている可能性があるため、時間設定には注意してください。

      [不正接続用の収集(簡易収集)]

      自動検知を実行して、不正接続された機器を検知するために機器情報を収集する場合に選択します。

      [台帳未登録機器の確認用の収集(詳細収集)]と同時に指定することはできません。

      [収集間隔]

      不正接続された機器を検知する場合、機器情報を収集する時間間隔を指定します。この時間間隔で、繰り返し機器情報が収集されます。

      時間間隔は、以下の中から選択します。

      • 30分

      • 1時間

      • 2時間

      • 6時間

      [ADTモジュールの作成状況]

      ADTモジュールの作成状況が表示されます。

      ADTモジュールを作成していた場合には、以下のメッセージを表示します。

      YYYY/MM/DD hh:mm:ss に作成しています。

      [作成]

      ADTモジュールを作成します。

    なお、設定した通知タイミングで、(PC電源未投入などにより) ADTモジュールが未起動だった場合、ADTモジュール起動後、スケジュール設定された開始時刻のタイミングで機器情報が通知されます。

    Systemwalker Desktop Patrol CSとプロキシを使用して接続させる場合は、接続先サーバ名の[設定]ボタンをクリックし、プロキシの接続情報を設定します。

    → 以下の画面が表示されます。

    項目名

    説明

    [接続先サーバとの通信にプロキシを使用する]

    ADTで検知した機器情報をプロキシを経由して通知する場合に選択します。

    [プロキシの設定]

    [プロキシサーバ名]

    プロキシサーバ名を設定します。

    注意

    IPv6環境で通信する場合

    IPv6のIPアドレスは指定できません。IPv6のみの環境で通信する場合は、あらかじめ以下のどちらかの登録を実施し、ホスト名を入力してください。

    • DNSサーバにプロキシサーバのホスト名・IPアドレスを登録

    • 通信元のPCのhostsファイルに、プロキシサーバのホスト名・IPアドレスを登録

    [ポート番号]

    プロキシサーバ用ポート番号を設定します。初期値は8080です。1から65536までの数値を設定します。

    [プロキシユーザー名]

    プロキシユーザー名を設定します。

    [プロキシパスワード]

    プロキシパスワードを設定します。

    [適用]ボタンがクリックされると、以下の場所に”ADTモジュール”が作成されます。

          [格納ディレクトリ]

              [IISホームディレクトリ]\wwwroot\DTP\ADT

          [ファイル名]

              ADTSetup.exe

    • [一括検知の設定]タブ

      項目名

      説明

      [ネットワーク一括検知をスケジュールで起動しない]

      ネットワーク一括検知をスケジュールで実行しない場合にチェックします。

      [ネットワーク一括検知をスケジュールで起動する]

      ネットワーク一括検知をスケジュールで実行する場合にチェックします。

      [Pingにのみ応答する機器も検知する]

      Pingにのみ反応する機器も、未登録機器として検知する場合にチェックします。

      チェックを入れた場合、MACアドレスを取得できなかった機器も[未登録機器一覧]画面に出力されます。

      [スケジュール設定]

      毎日

      機器情報を毎日通知する場合に選択します。

      週単位

      機器情報を週単位で検知する場合に選択します。設定は、月曜から日曜までラジオボタンで選択できます。

      月単位

      機器情報を月単位で検知する場合に選択します。[実行日]に実行する日を選択してください。

      なお、[実行日]として、設定した月に存在しない日を指定した場合、その月は自動検知が行われません。そのため、月末に実行させる場合は、各月の1日の0時0分に実行する運用を検討してください。

      [月単位]を選択している場合、初期値は[1日]で、開始時間は現時刻となります。

      開始時刻

      機器情報の一括検知を開始する時刻を設定します。

  2. [OK]ボタンをクリックして、システムを再起動します。設定内容は、次回のシステム起動後有効となります。

2.3.7.11 エンコード形式を設定する

Systemwalker Desktop Patrolで入出力するファイルのエンコード形式を指定します。エンコード形式の指定方法については、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”の“SWDTP_config.exe(エンコード形式の切り替え)”を参照してください。

ポイント

デフォルトのエンコード形式は、Shift JISです。

Shift JISをエンコード形式として使用する場合は、本手順は不要です。