管理サーバ/統合管理サーバを同一サーバ上でバージョンアップする方法について説明します。
バージョンアップ前に考慮すべき内容について
バージョンアップを行う場合、管理サーバ/統合管理サーバの運用を停止する必要があります。そのため、業務に支障のないように、利用者の少ない時間帯に行ってください。
管理サーバの通信ポートを変更する場合は、ファイアウォールの許可ポートに、変更後のポート番号を追加してください。
バージョンアップの場合、データの移行が必要です。データベースの容量によっては作業に時間がかかります。現在のデータベースよりユーザー資産をバックアップする時間、データベースを新規に定義する時間、データベースにユーザー資産を復元する時間をすべて考慮する必要があります。また、ログ閲覧データベースを使用する場合は、ログ閲覧データベースを新規に定義する時間と、参照したいデータを復元する時間も考慮してください。
付帯データやコマンドプロンプトログが多数存在する環境で管理サーバ/統合管理サーバの上書きインストールを実行した場合、付帯データやコマンドプロンプトログのアクセス権の確認/変更処理のため実行時間が長くなります。(上書インストール時間の目安:付帯データやコマンドプロンプトログの数が10万ファイルで約30分)
Systemwalker Desktop Keeper V12で作成した初期管理者とSystemwalker Desktop Keeper V13以降の初期管理者は、使用できる機能が異なります。
V13以降の初期管理者は、サーバ設定ツール、バックアップツール、リストアツール、およびリストアコマンドを使用できます。
V12.0.0L20以前の版からV15.1.0にバージョンアップした場合、V12.0.0L20以前の版の初期管理者はそのまま管理者として移行されるため、管理コンソール、ログビューアを継続して使用することができますが、V15.1.0の初期管理者とはなりません。
V12.0.0L20以前の版の初期管理者(secureadmin)をV15.1.0でも併用したい場合は、初期管理者のパスワードは、それぞれのログイン画面で、以下のように指定してください。
サーバ設定ツール、バックアップツール、リストアツール、リストアコマンド
初期管理者ユーザーで起動する場合、パスワードは、"管理サーバ/統合管理サーバを上書きインストールする"で表示された初期管理者パスワードを指定してください。
管理コンソール、ログビューア
V12.0.0L20以前の版の初期管理者(secureadmin)ユーザーで起動する場合、V12.0.0L20以前の版で設定したパスワードを指定してください。
V14.0.0以降の版からのバージョンアップで、IISの設定が[全ての不明なISAPI拡張モジュールを許可する]の設定になっている場合には、管理サーバ/統合管理サーバインストール時にIISの設定を新たに行ないません。Webコンソールは、[全ての不明なISAPI拡張モジュールを許可する]の設定のまま動作します。
V14.0.1以前からのバージョンアップの場合、状況画面の集計処理は初期値である1:00に動作します。状況画面の集計中は階層化サービスが起動している必要があるため、状況画面の集計処理と階層化サービスを停止する操作(バックアップ・リストアや、データ転送など)の処理が重なっていないことを確認してください。もし処理が重なる場合は、バージョンアップ後に状況画面の集計スケジュールを変更してください。変更方法は“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編”の“状況画面を利用するための準備をする”を参照してください。
V14.2.0、V14.3.0からのバージョンアップでログ閲覧データベースを使用している場合は、バージョンアップ前にログ閲覧データベースを削除し、バージョンアップ後に再作成してください。
バックアップツールのテーブル件数の確認画面を使用して、各テーブルの件数を確認してください。
表示された件数を元に、ディスク容量を計算してください。テーブルログ内容によりますが、平均1KB/件で計算してください。
なお、1度に多量のバックアップを行えないことがあります。 その場合、1テーブルで最大2000万を目安にバックアップの期間を分割して実施してください。
Windows Server 2012の場合、ビルドインAdministrator以外のユーザーでバックアップツールを起動するとネットワークドライブを選択することができません。これは、UACのセキュリティ強化によるものです。
ビルドインAdministrator以外のユーザーでバックアップを行う場合には、権限昇格したコマンドプロンプトでネットワークドライブを割り当てた後、実行してください。
Systemwalker desktop Keeeper V15.1.0では、旧版からデータベースの移行ができないため、必要なデータをバックアップ、リストアする時間が追加で必要になります。
以下に、バックアップ、リストアについて目安の時間を記載します。
【測定結果】
データのバックアップ
データのバックアップ時間はバックアップの対象となるログ件数により概算できます。目安は以下のとおりです。
7,000件/秒 (Xeon、2.0GHz、メモリ2GB、RAID1構成)
注)サーバ性能、RAID構成によってはこれ以上時間がかかる場合があります。
旧版のSystemwalker Desktop Keeperにバンドルされているデータベースの削除:巨大なデータベースでも数分程度で終了します。
Systemwalker Desktop Keeper V15.1.0のデータベース構築
データベース構築時間:約1分(Xeon、2.0GHz、メモリ2GB、RAID1構成)
注)サーバ性能、RAID構成によっては、これ以上時間がかかる場合があります
データのリストア
リストアの処理時間はリストアの対象となるログ件数により概算できます。目安は以下のとおりです。
5,000件/秒 (Xeon、2.0GHz、メモリ2GB、RAID1構成)
注)サーバ性能、RAID構成によってはこれ以上時間がかかる場合があります。
すでにSystemwalker Desktop Patrolがインストールされている環境にSystemwalker Desktop Keeperをバージョンアップインストールする場合、iOS端末を管理するためのサービスが自動的に停止します。
この場合、iOS端末を管理するためのサービスはOSを再起動するまで使用できなくなります。
クライアント(CT)端末登録時認証を行う場合、管理コンソールの端末動作設定画面にて、クライアント管理パスワードを設定してください。詳細は、“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド管理者編”の“端末動作設定を行う”を参照してください。
管理サーバ/統合管理サーバのバージョンアップの手順は、以下のとおりです。“4.2 バージョンアップの流れ”に沿って以下の手順を実行してください。
IISがインストールされていない場合、管理サーバ/統合管理サーバをバージョンアップする前にIISのインストールが必要です。IISのインストールについては、“2.3.1 IISのインストールと設定”を参照してください。
管理サーバ/統合管理サーバにログオンする
Administratorsグループに所属するユーザーまたはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了します。
階層化サービス、サーバサービスを停止する
[コントロールパネル]-[ネットワーク接続]を選択します。
[ローカル エリア接続]を選択し、ローカルエリア接続を無効にします。無効にしたあと、1分程度待ってから次の手順を行ってください。
Windowsのサービス画面を表示し、以下の各サービスを選択して、[操作]メニューから[停止]を選択します。停止するまでに30秒から1分程度かかる場合があります。また、SWServerServiceを起動した直後、あるいは日付が変更になったとき(午前0時)にデータベースの空き容量の確認が動作しますが、確認動作が終了するまでの約15分間、サービスが停止しないことがあります。しばらくしてから停止を確認してください。
SWLevelControlService
SWServerService
上記各サービス停止後、[ローカル エリア接続]を有効にします。
IISのインストールおよび設定を行う(V12またはV13からのバージョンアップの場合)
IISのインストールおよび設定方法は、新規インストール時の“2.3.1 IISのインストールと設定”と同様の手順ですので、そちらを参照してください。
管理情報、ログ情報をバックアップする
バージョンアップ前の環境で、Systemwalker Desktop Keeperのバックアップコマンド、バックアップツールを使用して管理情報、ログ情報、コマンドプロンプト操作ログをバックアップします。V12のコマンドプロンプト操作ログについては、ログファイルを退避(ファイルをコピー)します。
また、バックアップコマンドインストールフォルダ内のバッチファイルを直接利用してバックアップ運用を行っている場合は、バージョンアップによりバッチファイルも上書きされるため、バッチファイル自体の退避も必要です。
バージョンアップ前にバッチファイルを退避し、バージョンアップ後に新しいバッチファイルに設定内容を反映します。ただし、フォーマットが変更されているので、そのまま置き替えによる復元は行わないでください。
注意
バックアップ作業の注意点について
必ず、管理情報のバックアップを実施してください。実施しなかった場合、システムを復元できません。ログ情報を移行しない場合は、ログ情報のバックアップは必要ありません。
管理情報とログ情報は同じタイミングでバックアップしてください。違うタイミングでバックアップしたデータの場合、データ移行が正常に行われません。
ログ情報は全期間のデータがバックアップ対象となるように注意してください。
V14.2.0、V14.3.0でログ閲覧データベースを使用している場合、ログ閲覧データベースは管理情報やログ情報をバックアップする機能はありません。そのため、移行する前に格納しているデータの範囲を確認し、バージョンアップ後にログ閲覧データベースに格納するデータを事前に用意してください。
V12のバックアップコマンドでは、コマンドプロンプト操作ログはバックアップされません。
V12の場合、コマンドプロンプト操作ログをバックアップします。
V12のPromptLogフォルダの全ファイルを、任意のバックアップフォルダに退避します。退避したファイルは、本バージョンアップ作業の中でリストアする必要はありませんが、ログ情報を復元する場合には必要になります。
V12のPromptLogフォルダは、管理サーバ/統合管理サーバのインストール実行時に、ログファイルの格納先として指定したフォルダです。(例: C:\DTK\PromptLog )
管理情報、ログ情報をすべてバックアップします。
バックアップツール(V13.0以降)、またはバックアップコマンドを使用して、管理サーバ/統合管理サーバの管理情報とログ情報の全期間のバックアップをします。
運用データベースへ全期間のログを復元する必要がない場合、またはログ閲覧データベースに格納する場合には、参照したい期間ごとにログ情報をバックアップしておくことを推奨します。その場合、バックアップコマンドを使用して期間を分割しながらバックアップするようにバッチを用意しておくと便利です。
バックアップは各バージョンのバックアップコマンド、またはバックアップツールを使用します。バックアップコマンド、またはバックアップツールによるバックアップ方法は各バージョンのマニュアルを参照してください。
BEV12.0L10の場合は、Systemwalker技術情報サイトに公開しているバックアップコマンドを使用してください。Systemwalker技術情報サイトへのアクセス方法は、インストール媒体添付のソフトウェア説明書を参照してください。
バックアップ実行結果を確認します。
管理情報、ログ情報のバックアップの実行結果を確認し、正常にバックアップされていることを確認します。
バックアップ用のバッチファイルを退避します。ただし、バッチファイルを使用していない場合、またはバッチファイルをSystemwalker Desktop Keeperのインストール先以外のユーザー任意のフォルダに移動して利用している場合は不要です。
退避する必要がある場合は、バックアップ用のバッチファイルのインストール先について各バージョンのマニュアルを参照してください。
注意
バックアップ用のバッチファイルの退避はV13、V14からのバージョンアップの時にも必要です
上記のバックアップ用のバッチファイルの退避手順については、V13、V14からのバージョンアップの時にも必要な手順となります。上記の退避が必要となる条件および手順4.を確認してください。
ログ閲覧データベースを削除する(V14.2.0~V15.0.0からのバージョンアップの場合)
ログ閲覧データベースを使用している場合は、「運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)」機能を使用して閲覧データベースを削除してください。
運用データベースを削除する(V13.0~V15.0からのバージョンアップの場合)
旧版のデータベースの削除が必要になります。
運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)ツールを利用して、対象のデータベースを削除してください。
旧版のデータベース(Symfoware RDB SWDTK、Symfoware RDB SWDTK2)が存在する環境で管理サーバのインストーラを実行した場合、以下のメッセージが表示されバージョンアップができません。
[I101-ERR115] Systemwalker Desktop Keeper管理サーバをバージョンアップできません。 以下のデータベースシステムが削除されていません。 %1 %2
注)可変情報には、Symfoware RDB SWDTK、Symfoware RDB SWDTK2、または両方が表示されます。
旧版のデータベースを削除後、管理サーバのインストーラを実行してください。
運用データベースを削除する(V12からのバージョンアップの場合)
旧版のデータベースの削除が必要になります。
データベースのデータ領域を削除する場合は、以下の手順で行います。
[スタート]-[プログラム]-[Microsoft SQL Server]-[Enterprise Manager]を選択します。
→[SQL Server Enterprise Manager]画面が表示されます。
画面左側のツリービューで、[コンソールルート]-[Microsoft SQL Servers]-[SQL Server グループ]-[(LOCAL)(Windows NT)]-[データベース]を選択します。
画面右側に表示された[DTKDB]を右クリックし、[削除]を選択します。
データベースの削除を確認するメッセージが表示されるので、[はい]ボタンをクリックします。
データベース管理システム(DBMS)をアンインストールする(V13またはV14からのバージョンアップの場合)
注意
他のアプリケーションがデータベース管理システムを使用している場合など、管理サーバ/統合管理サーバのデータベース関連ファイルのインストール先にデータベース管理システムが残っている状態の場合は、絶対にフォルダを削除しないでください。削除した場合には、データベース管理システムが動作できなくなります。
データベース関連ファイルのインストール先:C:\DTK(デフォルトパス)
RDBMS(Symfoware Server)をアンインストールします。
他のアプリケーションが使用していないことを確認してください。他のアプリケーションが使用している場合はアンインストールしないでください。
DBMS(Symfoware Server)のアンインストール手順は、以下のとおりです。
管理サーバインストール時のWindowsアカウント(管理者権限)でログオンします。
[コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除] または、[アプリケーションの追加と削除]を起動します。
“Symfoware Client”を選択し、[削除]ボタンをクリックします。
注意
Symfowareクライアントアンインストール時のメッセージについて
Symfowareクライアントのアンインストール時に以下のメッセージが表示される場合がありますが、そのまま[OK]ボタンをクリックして進めてください。
Symfoware .NET Data Provider Installer GACからSymfoware .NET Data Providerrの下記のアセンブリのアンインストールに失敗しました。 Fujitsu.Symfoware Fujitsu.Symfoware.resources policy.1.80.Fujitsu.Symfoware Symfoware Serverクライアント機能のアンインストール終了後、手動でアンインストールしてください。アンインストール方法:エクスプロータでOSのインストール先のフォルダ\Assemblyを表示し、上記のアセンブリ名を選択し、「ファイル」メニューから「アセンブリのアンインストール」を選択します。
“Symfoware Server Enterprise Edition”を選択し、[削除]ボタンをクリックします。
管理サーバ/統合管理サーバを上書きインストールする
注意
管理サーバ/統合管理サーバのバージョンアップ順序について
3階層の場合、統合管理サーバからバージョンアップを行ってください。そのあと、管理サーバでバージョンアップを行ってください。
また、バージョンアップ中の不整合が発生しないよう、すべての管理サーバや統合管理サーバでのバージョンアップが完了するまで、統合管理サーバから配下の管理サーバの情報を参照しないでください。
管理サーバ/統合管理サーバと管理コンソールの同居について
管理サーバ/統合管理サーバと管理コンソールが同居している場合、管理コンソールも同時にバージョンアップされます。
管理サーバ/統合管理サーバの上書きインストール手順は、以下のとおりです。
Systemwalker Desktop KeeperのDVD-ROMをPCにセットすると、インストーラ画面が表示されます。
[管理サーバ/管理コンソール インストール]を選択します。
インストーラ画面が起動しない場合は、DVD-ROMドライブの「swsetup.exe」を起動してください。
[Systemwalker Desktop Keeper サーバ セットアップへようこそ]画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックします。
V12.0.0L20以前の版からのバージョンアップの場合、サーバ機能の[インストール先の選択]画面が表示されます。(V13.0.0以降V14.3.0までのバージョンアップの場合は表示されません。次の手順に進みます。)
表示されているインストール先から変更しない場合は、[次へ]ボタンをクリックします。
表示されているインストール先から変更する場合は、変更したいフォルダの[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更したあと、[次へ]ボタンをクリックします。
V12.0.0L20以前の版からのバージョンアップの場合、データベース関連ファイルのインストール先は「管理サーバのインストール先と同階層のデータベース」フォルダになります。
例)管理サーバのインストール先を以下のフォルダにした場合
C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Server
データベース関連ファイルは以下のフォルダにインストールされます。
C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB
注意
[インストール先のフォルダ]で指定できる最大パス長は96文字です。
管理サーバ/統合管理サーバ上に、旧版のログビューアがインストールされている場合、以下のメッセージが表示されます。メッセージ画面で[OK]ボタンをクリックすると、インストール処理の前に旧版のログビューアのアンインストールが開始されます。
旧版ログビューアがインストールされていない場合は、インストール処理が続行されます。
V13.3.0以前のログビューアがインストールされています。 V14.0.0以降、ログビューア機能は管理サーバに含まれるため、ログビューアのアンインストールを行います。
注意
データベースの移行ができなくなるため、フォルダを削除しないでください
ログビューアのアンインストール中に、以下のフォルダを削除する旨のメッセージが表示される場合がありますが、フォルダの削除は行わないでください。そのまま管理サーバのインストールを続行してください。
アンインストール完了後、以下のフォルダが残っている可能性があるため手動で削除を行ってください。 ・トレースログ格納フォルダ: [%1] %1 : トレースログ格納フォルダのフォルダパス
ここでは再起動は行わないでください
ログビューアのアンインストール完了時、OSの再起動を指示される場合がありますが、再起動せずにそのまま管理サーバのインストールを続行してください。
誤ってOSを再起動を実行した場合は、管理サーバの上書きインストールが中断しているので、再度上書きインストールを実行する必要があります。その場合はログビューアのアンインストールは完了しているため、上記メッセージは表示されません。
管理サーバ/統合管理サーバ上にSystemwalker Desktop Log Analyzerのログ連携アダプタがインストールされている場合、以下のメッセージが表示され、ログ連携アダプタのアンインストール処理が実行されます。メッセージ画面で[OK]ボタンをクリックすると、インストール処理の前にログ連携アダプタのアンインストールが開始されます。なお、Systemwalker Desktop Log Analyzerでのログ連携アダプタの設定値は引き継がれます。
ログ連携アダプタがインストールされていない場合は、インストール処理が続行されます。
V13.3.0以前のSystemwalker Desktop Log Analyzer ログ連携アダプタがインストールされています。 V14.0.0以降、ログ連携アダプタ機能はSystemwalker Desktop Keeper 管理サーバに含まれるため、ログ連携アダプタのアンインストールを行います。
注意
ここでは再起動は行わないでください
ログ連携アダプタのアンインストール完了時、OSの再起動を指示される場合がありますが、再起動せずにそのまま管理サーバのインストールを続行してください。
誤ってOSの再起動を実行した場合は、管理サーバの上書きインストールが中断しているので、再度上書きインストールを実行する必要があります。その場合はログ連携アダプタのアンインストールは完了しているため、上記メッセージは表示されません。
以下のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックして、インストール処理を続行します。
インストールの最後に「正常にインストールしました」という画面が表示されます。 画面が表示されるまでインストールが継続していますのでお待ちください。
[I121-WRN001]のメッセージが表示されます。
以下のメッセージが表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。
Systemwalker Desktop Keeper管理サーバを正常にインストールしました。
処理が正常に完了すると、[確認]画面が表示されます。
プログラムを使用するには、[はい]ボタンをクリックして、OSを再起動します。
バージョンアップ時にイベントログに、以下のエラーが表示されることがありますが、問題ありません。
[種類]エラー
[ソース]SWDTK
[イベントID]3014
[説明]現在のバージョンのデータベースの構造ではありません。データベース環境を確認してください。
運用データベースを構築する
運用データベースの構築方法は、“2.3.3 データベースを構築する”と同様の手順ですので、そちらを参照してください。
管理情報、ログ情報をリストアする
管理サーバ/統合管理サーバを上書きインストールする直前にバックアップしておいた旧バージョンの管理情報、ログ情報をSystemwalker Desktop Keeperのリストアツールを使用してリストアします。
サーバ設定ツールの[管理者情報設定]画面で、アクセス権がバックアップ・リストアのユーザーIDを追加します。
V15.1.0のリストアツールで管理情報、ログ情報をリストアします。
リストアを行うと、自動的にデータの移行とV15.1.0で新規に作成された情報の追加を行います。リストアツールの使用方法については、“3.1.3 ユーザー資産を復元する”を参照してください。
V12からバージョンアップした場合、コマンドプロンプト操作ログについては、退避しておいたログファイルをコピーします。
IISの設定を行う
IISの設定は自動で行われます。ただし、V12またはV13からバージョンアップした場合は、“2.3.4 IISの設定”を参照し、必要に応じてSystemwalker Desktop Keeper専用のアプリケーションプールを作成してください。
サーバの環境を設定する
V15.1.0にバージョンアップした場合、前バージョンでの設定値は有効になっています。
ただし、V13.0.0以前からのバージョンアップの場合は、サーバ設定ツールの[管理者情報設定]画面で設定したユーザー情報の詳細権限はすべて権限がある状態で移行されます。変更する必要がある場合は、移行後に変更してください。
また、[管理者情報設定]画面の[USBデバイス登録/更新/削除]および[メール内容参照]については、全管理者に対し権限が与えられていませんので、必要に応じて移行後に権限を付与してください。
V14.1.0以前からのバージョンアップの場合は、状況画面の設定は行われていませんので、環境設定で集計条件の設定を行ってください。設定方法は“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編”の“状況画面を利用するための準備をする”を参照してください。
その他、サーバ環境の変更がある場合はサーバ設定を行ってください。サーバ設定の方法は、初期導入時の“2.3.5 管理サーバ/統合管理サーバの環境を設定する”と同様の手順ですので、そちらを参照してください。
V15.0.1以前からのバージョンアップの場合、データベース枯渇監視の閾値は値の範囲が「5~20」となります。
5%よりも小さな値を指定した状態でバージョンアップした場合、5%の値で上書きされます。
ログ閲覧データベースを構築する
(V14.2.0~V15.0.0からのバージョンアップの場合)
ログ閲覧データベースを使用していた場合は、V15.1.0の[サーバ設定ツール] [データベース構築・削除・情報表示]を使用して新たにログ閲覧データベースを定義します。
ログ閲覧データベースの構築方法は、“2.3.3 データベースを構築する”と同様の手順ですので、そちらを参照してください。
また、ログ閲覧データベースに、閲覧したい管理情報、ログ情報を格納します。Systemwalker Desktop Keeperのリストアツールまたはリストアコマンドを使用してリストアします。リストア方法は、“3.1.3.1 リストアツールを利用する”または"リファレンスマニュアル"の" DTKTBLRESTOR.EXE (データベースリストアコマンド)"を参照してください。