Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバのデータベースを、新規に構築する方法について説明します。
データベースは、運用情報(管理情報、操作ログ情報)を格納する運用データベースと過去の操作ログを移入して参照するためのログ閲覧データベースがあります。
運用データベースの構築は必須です。ログ閲覧データベースは、必要に応じて構築してください。
旧版で使用していたデータベースの情報をそのままV15.1.0においても使用する場合は、“第4章 バージョンアップ”を参照してください。ただし、V15.0.0以前のデータベースは1度削除する必要があります。。
管理サーバ/統合管理サーバインストールの際のデータベース構築にて、データベースに格納されるデータの自動バックアップ、削除が設定されています。設定を変更するには、“3.1.2.2 バックアップ・削除を自動化する”をご参照ください。
また、データベースが枯渇することを未然に防ぐため、データベース領域枯渇時の通知設定を行ってください。データベース領域枯渇時の通知設定については、“2.3.5.8 管理者通知を設定する”を参照してください。
注意
データベースを構築する場合、以下の制限・注意があります
データベースを構築するドライブやフォルダは、圧縮や暗号の設定を行わないでください。
データベースを構築するフォルダは、ウイルススキャンソフトウェアの対象から外してください。
Windowsへのログオンユーザー名は、Administrator権限を持つ18文字以内の先頭が英字で始まる英数字を指定してください。
事前にイベントビューア(アプリケーションログ)の最大ログサイズ、最大になったときの動作の設定を確認し、新規のイベントログが問題なく記録されるようにしてください。イベントログが記録されない状態ではデータベースの構築作業が中断する場合があります。
データベース構築前の確認事項
管理サーバ/統合管理サーバでは以下のポートをデータベースアクセス時に使用します。
運用データベース:42050番
すでに上記ポート番号が使用されている場合は、運用データベースを構築する前に“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“ポート番号一覧”を参照し、Systemwalker Desktop Keeperの環境を変更してください。
ログ閲覧データベース:42051番
すでに上記ポート番号が使用されている場合は、ログ閲覧データベースを構築する前に“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“ポート番号一覧”を参照し、Systemwalker Desktop Keeperの環境を変更してください。
データベース構築時間の目安についてデータベース構築時間:1分
注)サーバ性能、RAID構成によってはこれ以上時間がかかる場合があります。
運用データベースを構築する
Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバの運用データベースを構築する手順は、以下のとおりです。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。
ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。
[スタート]/[アプリ]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[サーバ設定ツール]を選択すると、ログイン画面が表示されます。
初期管理者のアカウントでログインします。初期管理者のアカウントは以下のとおりです。
ユーザーID:secureadmin
パスワード:管理サーバ/統合管理サーバインストール後に変更されたパスワード(デフォルトはsecureadminです。)
サーバ設定ツールのメニューから[データベース構築・削除・情報表示]ボタンをクリックします。
→[データベース構築・削除・情報表示]画面が表示されます。
項目名 | 説明 |
---|---|
[データベース作成先] | データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\OPEDB”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。 データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、半角文字で96文字までです。 以下のドライブは指定できません。
フォルダ名に以下の文字は使用できません。
|
[データベース使用量] | 作成したデータベースの容量が表示されます。構築されていない場合は、空白となります。 |
[ディスク空き容量] | 作成先ディスクの空き容量が表示されます。 |
[設定内容の確認]画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[構築]ボタンをクリックします。
[処理の実行]画面が表示され、データベースの作成を開始します。
処理が正常に完了すると、[処理完了]画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。
[自動バックアップ設定]画面が表示されます。
対象 | 退避画面 | |
---|---|---|
自動バックアップ・削除 | 自動バックアップ・削除を行うかを設定します。
初期値:行う | |
自動バックアップ・削除設定 | 自動バックアップ・削除の設定を行います。 | |
タスク名 | タスクスケジューラに登録されるタスク名です。 固定値(DTK_Auto_Backup_Command)です。 | |
バックアップ先フォルダ | 自動バックアップでデータを保存するフォルダを指定します。指定方法は、以下のとおりです。
指定できる絶対パスの長さは、半角で189文字(全角で94文字)まで入力できます。ただし、以下の記号はフォルダ名として使用できません。 バックアップした管理情報は指定したフォルダのサブフォルダ名MSyyyymmdd 配下に格納されます。(yyyymmddはバックアップ処理を実行した日) なお、同じ日に同じフォルダへ2度以上バックアップを実行した場合はサブフォルダの末尾に(1)という名前が自動的に付加されます。 2度目 MSyyyymmdd(1) 3度目 MSyyyymmdd(2) 4度目 MSyyyymmdd(3) (以降、同様に番号が付加されます。) 初期値:インストール時に指定したフォルダ | |
スケジュールの種類 | 自動バックアップ・削除を行う間隔の設定を行います。
初期値:日 | |
実行曜日 | [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合に実行する曜日を選択します。 月~日を選択できます。 初期値:月 | |
実行日 | [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合に実行する日を入力します。 1~31を入力できます。 初期値:1 | |
実行開始時刻 | 自動バックアップ・削除を実行する時間を設定します。 0時0分~23時59分で指定できます。 初期値:0時0分 | |
保存期日 | 操作ログを保存する期間を設定します。
[スケジュールの種類]で[日]を選択した場合は、[日]だけ選択できます。 [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合は、[日]と[週]が選択できます。 [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合は、[日]と[月]が選択できます。 初期値:
指定した期間外の操作ログのデータは削除されます。 例)30日とした場合は31日以前の操作ログのデータを削除 |
各項目の詳細・設定の変更については、“3.1.2.2 バックアップ・削除を自動化する”を参照してください。
[自動バックアップ・削除]の[行う]をチェックし、[設定]ボタンをクリックします。
注意
自動バックアップしたデータは自動的に削除されませんので、放置しておくと、バックアップ先ドライブが枯渇する可能性があります。このため定期的に削除(移動)して下さい。
「[BKCI-INF001]自動バックアップのスケジュールを設定しました。」のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
または、[自動バックアップ・削除]の[行わない]をチェックし、[設定]ボタンをクリックします。
「[BKCI-INF002]自動バックアップのスケジュールを解除しました。」のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
注意
[実行日]に29日以降を指定すると、指定された日が存在しない月には実行されない旨のメッセージが表示されます。
実行月によって、指定された日が存在しない場合、自動バックアップ・削除は動作しません。毎月確実に実行させるためには、28日以前を指定してください。
注意
自動バックアップ・削除にかかる時間について
自動バックアップ・削除は、管理情報のバックアップ、ログビューア形式のログ情報のバックアップ、ログ情報のバックアップ、ログ情報の削除を行うため、時間がかかる場合があります。
ログ閲覧データベースを構築する
ログ閲覧データベースの構築方法を以下に説明します。なお、ログ閲覧データベースは、運用データベースが構築されている必要があります。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。
ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。
[スタート]/[アプリ]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[サーバ設定ツール]を選択すると、ログイン画面が表示されます。
初期管理者のアカウントでログインします。初期管理者のアカウントは以下のとおりです。
ユーザーID:secureadmin
パスワード:管理サーバ/統合管理サーバインストール後に変更されたパスワード(デフォルトはsecureadminです。)
サーバ設定ツールのメニューから[データベース構築・削除・情報表示]ボタンをクリックします。
→[データベース構築・削除・情報表示]画面が表示されます。
項目名 | 説明 |
---|---|
[データベース作成先] | データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\REFDB”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。 データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、半角文字で96文字までです。 以下のドライブは指定できません。
フォルダ名に以下の文字は使用できません。
|
[データベース使用量] | 作成したデータベースの容量が表示されます。構築されていない場合は、空白となります。 |
[ディスク空き容量] | 作成先ディスクの空き容量が表示されます。 |
[設定内容の確認]画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[構築]ボタンをクリックします。
[処理の実行]画面が表示され、データベースの作成を開始します。
処理が正常に完了すると、[処理完了]画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。
iOS管理データベースを構築する
iOS端末を管理する場合は、iOS管理データベースを構築する必要があります。iOS管理データベースの作成方法を以下に説明します。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。
ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。
[スタート]/[アプリ]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[サーバ設定ツール]を選択すると、ログイン画面が表示されます。
初期管理者のアカウントでログインします。初期管理者のアカウントは以下のとおりです。
ユーザーID:secureadmin
パスワード:管理サーバ/統合管理サーバインストール後に変更されたパスワード(デフォルトはsecureadminです。)
サーバ設定ツールのメニューから[データベース構築・削除・情報表示]ボタンをクリックします。
→[データベース構築・削除・情報表示]画面が表示されます。
項目名 | 説明 |
---|---|
[データベース作成先] | データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\MDMDB”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。 データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、半角文字で96文字までです。 以下のドライブは指定できません。
フォルダ名に以下の文字は使用できません。
|
[データベース使用量] | 作成したデータベースの容量が表示されます。構築されていない場合は、空白となります。 |
[ディスク空き容量] | 作成先ディスクの空き容量が表示されます。 |
[設定内容の確認]画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[構築]ボタンをクリックします。
[処理の実行]画面が表示され、データベースの作成を開始します。
処理が正常に完了すると、[処理完了]画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。
iOS管理データベースが待ち受けをするポートは初期値(55432)で設定されます。変更が必要な場合は、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“使用するポート番号の変更方法”を参照して、変更してください。
注意
Systemwalker Desktop KeeperとSystemwalker Desktop Patrolの両製品でiOS端末を管理する場合、両製品でiOS管理データベース構築を行う必要があります。
iOS管理データベースを構築後にOSを再起動する場合には、OSを再起動する前にWindowsのサービス画面を表示し、「PostgreSQL_swdtmdm」サービスを選択して、[操作]メニューから[停止]を選択し、サービスを停止してください。
停止せずにOS再起動を行った場合、イベントログに以下のメッセージが出力される場合があります。
ERROR: canceling statement due to user request
このメッセージは、OSがサービスを停止させた際に表示されるメッセージで、動作上の問題はありません。