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Systemwalker Desktop Keeper 導入ガイド
FUJITSU Software

2.3.3 データベースを構築する

Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバのデータベースを、新規に構築する方法について説明します。

データベースは、運用情報(管理情報、操作ログ情報)を格納する運用データベースと過去の操作ログを移入して参照するためのログ閲覧データベースがあります。
運用データベースの構築は必須です。ログ閲覧データベースは、必要に応じて構築してください。
旧版で使用していたデータベースの情報をそのままV15.1.0においても使用する場合は、“第4章 バージョンアップ”を参照してください。ただし、V15.0.0以前のデータベースは1度削除する必要があります。。
管理サーバ/統合管理サーバインストールの際のデータベース構築にて、データベースに格納されるデータの自動バックアップ、削除が設定されています。設定を変更するには、“3.1.2.2 バックアップ・削除を自動化する”をご参照ください。
また、データベースが枯渇することを未然に防ぐため、データベース領域枯渇時の通知設定を行ってください。データベース領域枯渇時の通知設定については、“2.3.5.8 管理者通知を設定する”を参照してください。

注意

データベースを構築する場合、以下の制限・注意があります

【データベース作成先の圧縮・暗号化について】

データベースを構築するドライブやフォルダは、圧縮や暗号の設定を行わないでください。

【データベース作成先のウイルススキャンについて】

データベースを構築するフォルダは、ウイルススキャンソフトウェアの対象から外してください。

【データベース作成時のユーザーについて】

Windowsへのログオンユーザー名は、Administrator権限を持つ18文字以内の先頭が英字で始まる英数字を指定してください。

【イベントビューアの設定について】

事前にイベントビューア(アプリケーションログ)の最大ログサイズ、最大になったときの動作の設定を確認し、新規のイベントログが問題なく記録されるようにしてください。イベントログが記録されない状態ではデータベースの構築作業が中断する場合があります。

データベース構築前の確認事項

管理サーバ/統合管理サーバでは以下のポートをデータベースアクセス時に使用します。

データベース構築時間の目安についてデータベース構築時間:1分
注)サーバ性能、RAID構成によってはこれ以上時間がかかる場合があります。

運用データベースを構築する

Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバの運用データベースを構築する手順は、以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。
    ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。

  2. [スタート]/[アプリ]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[サーバ設定ツール]を選択すると、ログイン画面が表示されます。

  3. 初期管理者のアカウントでログインします。初期管理者のアカウントは以下のとおりです。

    • ユーザーID:secureadmin

    • パスワード:管理サーバ/統合管理サーバインストール後に変更されたパスワード(デフォルトはsecureadminです。)

  4. サーバ設定ツールのメニューから[データベース構築・削除・情報表示]ボタンをクリックします。

    →[データベース構築・削除・情報表示]画面が表示されます。

    項目名

    説明

    [データベース作成先]

    データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\OPEDB”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。

    データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、半角文字で96文字までです。

    以下のドライブは指定できません。

    • ネットワークドライブ

    • フォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムのドライブ

    フォルダ名に以下の文字は使用できません。

    • 記号(「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」「&」「^」)

    • ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字

    • 半角カナ

    • 制御文字

    [データベース使用量]

    作成したデータベースの容量が表示されます。構築されていない場合は、空白となります。

    [ディスク空き容量]

    作成先ディスクの空き容量が表示されます。

  5. [設定内容の確認]画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[構築]ボタンをクリックします。

    [処理の実行]画面が表示され、データベースの作成を開始します。

  6. 処理が正常に完了すると、[処理完了]画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。

  7. [自動バックアップ設定]画面が表示されます。

    対象

    退避画面

    自動バックアップ・削除

    自動バックアップ・削除を行うかを設定します。

    • 行う:自動バックアップ・削除を行います。

    • 行わない:自動バックアップ・削除を行いません。

    初期値:行う

    自動バックアップ・削除設定

    自動バックアップ・削除の設定を行います。

    タスク名

    タスクスケジューラに登録されるタスク名です。

    固定値(DTK_Auto_Backup_Command)です。

    バックアップ先フォルダ

    自動バックアップでデータを保存するフォルダを指定します。指定方法は、以下のとおりです。

    • 絶対パスでフォルダ名を入力する
      出力する管理情報格納フォルダまでのパスを絶対パスで入力します。

    • [参照]ボタンから選択する
      [フォルダの参照]画面が表示されるので、出力する管理情報を格納するフォルダを選択したあとに、[開く]ボタンをクリックします。

    指定できる絶対パスの長さは、半角で189文字(全角で94文字)まで入力できます。ただし、以下の記号はフォルダ名として使用できません。
    使用できない記号:「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

    バックアップした管理情報は指定したフォルダのサブフォルダ名MSyyyymmdd 配下に格納されます。(yyyymmddはバックアップ処理を実行した日)

    なお、同じ日に同じフォルダへ2度以上バックアップを実行した場合はサブフォルダの末尾に(1)という名前が自動的に付加されます。

    2度目 MSyyyymmdd(1)

    3度目 MSyyyymmdd(2)

    4度目 MSyyyymmdd(3)

    (以降、同様に番号が付加されます。)

    初期値:インストール時に指定したフォルダ

    スケジュールの種類

    自動バックアップ・削除を行う間隔の設定を行います。

    • 日:毎日行います

    • 週:週1回行います

    • 月:月1回行います

    初期値:

    実行曜日

    [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合に実行する曜日を選択します。

    月~日を選択できます。

    初期値:

    実行日

    [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合に実行する日を入力します。

    1~31を入力できます。

    初期値:1

    実行開始時刻

    自動バックアップ・削除を実行する時間を設定します。

    0時0分~23時59分で指定できます。

    初期値:0時0分

    保存期日

    操作ログを保存する期間を設定します。

    • 日:1~365で指定できます。手入力も可能です。

    • 週:1~52で指定できます。

    • 月:1~12で指定できます。

    [スケジュールの種類]で[日]を選択した場合は、[日]だけ選択できます。

    [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合は、[日]と[週]が選択できます。

    [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合は、[日]と[月]が選択できます。

    初期値:

    • 日:30

    • 週:4

    • 月:1

    指定した期間外の操作ログのデータは削除されます。

    例)30日とした場合は31日以前の操作ログのデータを削除

    各項目の詳細・設定の変更については、“3.1.2.2 バックアップ・削除を自動化する”を参照してください。

  8. [自動バックアップ・削除]の[行う]をチェックし、[設定]ボタンをクリックします。

    注意

    自動バックアップしたデータは自動的に削除されませんので、放置しておくと、バックアップ先ドライブが枯渇する可能性があります。このため定期的に削除(移動)して下さい。

    「[BKCI-INF001]自動バックアップのスケジュールを設定しました。」のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
    または、[自動バックアップ・削除]の[行わない]をチェックし、[設定]ボタンをクリックします。
    「[BKCI-INF002]自動バックアップのスケジュールを解除しました。」のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

注意

[実行日]に29日以降を指定すると、指定された日が存在しない月には実行されない旨のメッセージが表示されます。

実行月によって、指定された日が存在しない場合、自動バックアップ・削除は動作しません。毎月確実に実行させるためには、28日以前を指定してください。

注意

自動バックアップ・削除にかかる時間について

自動バックアップ・削除は、管理情報のバックアップ、ログビューア形式のログ情報のバックアップ、ログ情報のバックアップ、ログ情報の削除を行うため、時間がかかる場合があります。

ログ閲覧データベースを構築する

ログ閲覧データベースの構築方法を以下に説明します。なお、ログ閲覧データベースは、運用データベースが構築されている必要があります。

  1. Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

    ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。

  2. [スタート]/[アプリ]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[サーバ設定ツール]を選択すると、ログイン画面が表示されます。

  3. 初期管理者のアカウントでログインします。初期管理者のアカウントは以下のとおりです。

    • ユーザーID:secureadmin

    • パスワード:管理サーバ/統合管理サーバインストール後に変更されたパスワード(デフォルトはsecureadminです。)

  4. サーバ設定ツールのメニューから[データベース構築・削除・情報表示]ボタンをクリックします。

    →[データベース構築・削除・情報表示]画面が表示されます。

    項目名

    説明

    [データベース作成先]

    データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\REFDB”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。

    データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、半角文字で96文字までです。

    以下のドライブは指定できません。

    • ネットワークドライブ

    • フォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムのドライブ

    フォルダ名に以下の文字は使用できません。

    • 記号(「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」「&」「^」)

    • ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字

    • 半角カナ

    • 制御文字

    [データベース使用量]

    作成したデータベースの容量が表示されます。構築されていない場合は、空白となります。

    [ディスク空き容量]

    作成先ディスクの空き容量が表示されます。

  5. [設定内容の確認]画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[構築]ボタンをクリックします。
    [処理の実行]画面が表示され、データベースの作成を開始します。

  6. 処理が正常に完了すると、[処理完了]画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。

iOS管理データベースを構築する

iOS端末を管理する場合は、iOS管理データベースを構築する必要があります。iOS管理データベースの作成方法を以下に説明します。

  1. Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

    ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。

  2. [スタート]/[アプリ]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[サーバ設定ツール]を選択すると、ログイン画面が表示されます。

  3. 初期管理者のアカウントでログインします。初期管理者のアカウントは以下のとおりです。

    • ユーザーID:secureadmin

    • パスワード:管理サーバ/統合管理サーバインストール後に変更されたパスワード(デフォルトはsecureadminです。)

  4. サーバ設定ツールのメニューから[データベース構築・削除・情報表示]ボタンをクリックします。

    →[データベース構築・削除・情報表示]画面が表示されます。

    項目名

    説明

    [データベース作成先]

    データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\MDMDB”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。

    データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、半角文字で96文字までです。

    以下のドライブは指定できません。

    • ネットワークドライブ

    • フォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムのドライブ

    フォルダ名に以下の文字は使用できません。

    • 記号(「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」「&」「^」)

    • ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字

    • 半角カナ

    • 制御文字

    [データベース使用量]

    作成したデータベースの容量が表示されます。構築されていない場合は、空白となります。

    [ディスク空き容量]

    作成先ディスクの空き容量が表示されます。

  5. [設定内容の確認]画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[構築]ボタンをクリックします。
    [処理の実行]画面が表示され、データベースの作成を開始します。

  6. 処理が正常に完了すると、[処理完了]画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。

iOS管理データベースが待ち受けをするポートは初期値(55432)で設定されます。変更が必要な場合は、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“使用するポート番号の変更方法”を参照して、変更してください。

注意

  • Systemwalker Desktop KeeperとSystemwalker Desktop Patrolの両製品でiOS端末を管理する場合、両製品でiOS管理データベース構築を行う必要があります。

  • iOS管理データベースを構築後にOSを再起動する場合には、OSを再起動する前にWindowsのサービス画面を表示し、「PostgreSQL_swdtmdm」サービスを選択して、[操作]メニューから[停止]を選択し、サービスを停止してください。
    停止せずにOS再起動を行った場合、イベントログに以下のメッセージが出力される場合があります。

    ERROR: canceling statement due to user request

    このメッセージは、OSがサービスを停止させた際に表示されるメッセージで、動作上の問題はありません。