保管データベースの容量が不足した場合、または保管データベースの構成を変更する場合は、データベーススペースの見積もりを行い、保管データベースの再作成を行ってください。
保管データベースの再作成では、以下のスクリプトを使用します。
List Works組込データベースの場合
アンロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/lwdb/LWDB/dsi_unloadLWDB.sh ロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/lwdb/LWDB/dsi_loadLWDB.sh
Symfowareの場合
アンロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/symfo/LWDB/dsi_unloadLWDB.sh ロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/symfo/LWDB/dsi_loadLWDB.sh
再作成の手順を、以下に示します。
手順 | 使用しているデータベースシステム | ||
---|---|---|---|
List Works組込 | Symfoware | ||
(1) | 保管データベースの再見積もり | ○ | ○ |
(2) | スクリプトの複写 | - | ○(注) |
(3) | 退避ファイルの格納先フォルダの作成 | ○ | ○ |
(4) | スクリプトの修正 | ○ | ○ |
(5) | List Worksサービスの停止 | ○ | ○ |
(6) | データのアンロード | ○ | ○ |
(7) | 既存の保管データベースの削除 | ○ | ○ |
(8) | 保管データベースの再構築 | ○ | ○ |
(9) | データのロード | ○ | ○ |
(10) | List Worksサービスの開始 | ○ | ○ |
○:必要 -:不要
注:SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合のみ実施します。
参考
保管データベースの容量拡張/再構築は、スーパーユーザで行ってください。
Symfowareの場合、作業を行う前に、Symfowareの環境変数を設定する必要があります。
環境変数の設定方法については、“セットアップガイド”を参照してください。
手順1:保管データベースの再見積もり
保管データベースの容量監視時の情報などを参考に、想定規模を再度設定して容量の見積もりを行い、データベース構築スクリプトに反映してください。
保管データベースの見積もりについては、“セットアップガイド”を参照してください。
手順2:スクリプトの複写(SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合)
SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、スクリプト(dsi_unloadLWDB.shとdsi_loadLWDB.sh)をデータベースサーバへ複写します。
スクリプトに実行権が設定されていることを確認してください。実行権がない場合はchmodコマンドで実行権を付与してください。
chmodコマンドについては、SolarisまたはLinuxのマニュアルを参照してください。
手順3:退避ファイルの格納先フォルダの作成
退避ファイルの格納先となるフォルダを作成します。
退避ファイルは、アンロード用のスクリプトの実行により、保管データベースのデータが退避されるファイルです。
退避ファイルの格納先に必要なディスク容量は、導入時に運用設計によって見積もった値となります。
ディスク容量の見積もりについては、“セットアップガイド”を参照してください。
注意
格納先フォルダに以前の退避ファイルがある状態で、アンロード用のスクリプトを実行すると、エラーになります。
手順4:スクリプトの修正
アンロード用およびロード用のスクリプトの修正をします。
“手順3:退避ファイルの格納先フォルダの作成”で作成した退避ファイルの格納先に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。
# Modify this PATH to data backup directory.
BACKUP_DATA_FILE_PATH=/var/lwdb_bak
アンロード用のスクリプト(dsi_unloadLWDB.sh)で指定した退避ファイルの格納先に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。
# Modify this PATH to data backup directory.
BACKUP_DATA_FILE_PATH=/var/lwdb_bak
手順5:List Worksサービスの停止
保管データベースの容量拡張/再構築を行う場合は、必ずList Worksサービスを停止してください。
List Worksサービスの停止方法については、“8.2.2 List Worksサービスの停止”を参照してください。
手順6:データのアンロード
“手順4:スクリプトの修正”で修正したアンロード用のスクリプト(dsi_unloadLWDB.sh)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(unloadlog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
保管データベースの容量拡張時に出力される可能性の高いメッセージを、“メッセージ集”に抜粋して説明しています。参考にしてください。 また、詳細なエラーメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。
手順7:既存の保管データベースの削除
“セットアップガイド”の“保管データベースの削除手順”を参照し、保管データベースを削除します。
参考
保管データベースを削除するには、データベースを作成するときに使用したファイルが必要です。
手順8:保管データベースの再構築
“セットアップガイド”の保管データベースの構築手順に従って、保管データベースの構築を行います。
“手順1:保管データベースの再見積もり”で算出された容量に対して、領域が十分に空いているディスクに再構築を行ってください。ディスクドライブやフォルダ構成を変更することもできます。
手順9:データのロード
“手順4:スクリプトの修正”で修正したロード用のスクリプト(dsi_loadLWDB.sh)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(loadlog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
保管データベースの容量拡張時に出力される可能性の高いメッセージを、“メッセージ集”に抜粋して説明しています。参考にしてください。 また、詳細なエラーメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。
手順10:List Worksサービスの開始