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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

6.1.1 保管フォルダを作成する

ここでは、保管フォルダの作成方法、および保管フォルダを追加する場合に考慮すべき事項について説明します。


保管フォルダを作成するには、以下に示す方法があります。なお、Webクライアントでは保管フォルダを作成できません。

保管フォルダの種類によって利用できる方法は以下のように異なります。

作成方法

リスト管理サーバの保管フォルダ

マイ コンピュータの保管フォルダ

Windows版

Solaris版/Linux版

リストナビ

コマンド

F5CWKEEP.EXEコマンド

×

×

lvsetfolコマンド

×

×

○:利用可能
×:利用不可

なお、書込み不可媒体の保管フォルダは、マイコンピュータ上の保管フォルダ(第一階層)にのみ、作成できます。

保管フォルダのプロパティで書込み不可媒体として定義します。また、リストナビのオプション(【書込み不可媒体】タブ)で、記入情報や帳票項目を格納するフォルダを指定する必要があります。


リストナビによる保管フォルダの作成

リストナビで、フォルダの階層を確認しながら、保管フォルダを作成することができます。

操作手順
状態 リスト管理サーバの保管フォルダを作成する場合、リスト管理サーバに接続しています。
  1. リストナビのフォルダの一覧から、【保管】アイコン、または作成したい保管フォルダの上位のフォルダをクリックします。

  2. 標準ツールバーの【フォルダの作成】をクリックします。(【管理】メニュー-【フォルダの作成】)

    選択したものが【保管】アイコンか、保管フォルダかによって、表示される【保管フォルダの作成】ダイアログボックスが異なります。

    →リスト管理サーバの【保管】アイコンを選択した場合は、【保管フォルダの作成】ダイアログボックス(リスト管理サーバの第一階層のフォルダ)が表示されます。

    →マイコンピュータの【保管】アイコンを選択した場合は、【保管フォルダの作成】ダイアログボックス(マイコンピュータの第一階層のフォルダ)が表示されます。

    →リスト管理サーバの保管フォルダを選択した場合は、【保管フォルダの作成】ダイアログボックス(リスト管理サーバの第二階層以下の保管フォルダ)が表示されます。

    →マイコンピュータ保管フォルダを選択した場合は、【保管フォルダの作成】ダイアログボックス(マイコンピュータの第二階層以下の保管フォルダ)が表示されます。

  3. 第一階層のフォルダの場合は「保管フォルダ名」と「フォルダの場所」を指定します。「フォルダの場所」にはList Worksサーバの保管フォルダのパスを物理パスで指定します。
    第二階層以下のフォルダの場合は「フォルダ名」を設定します。

  4. 【OK】ボタンをクリックします。

注意

  • Windows版/Linux版の場合、List Worksサーバでクライアントを使用するときは、リスト管理サーバの保管フォルダとして使用しているフォルダを、マイ コンピュータの保管フォルダとして定義しないでください。リスト管理サーバの管理情報を破壊する恐れがあります。

  • 「フォルダアクセス権」の「フォルダのプロパティ表示」権限がない保管フォルダにフォルダを作成した場合、アクセス権がない旨を示すエラーメッセージが表示されますが、フォルダの作成は行われています。この場合、リスト管理サーバからいったん切断し、再度接続することで、作成したフォルダが表示されます。

  • 保管フォルダ名の末尾に、改行文字、半角空白文字、およびタブ文字を指定した場合には、末尾の改行文字、半角空白文字、およびタブ文字を取り除いた名前で保管フォルダが作成されます。

  • List Worksクライアントの環境設定で、「ファイリング機能を使用する」がチェックされている場合、ファイリンググループの数、およびファイリング対象の保管フォルダ数が多いほど、保管フォルダの作成に時間がかかります。ファイリンググループの数およびファイリング対象の保管フォルダ数が多いときに保管フォルダを作成する場合は、「ファイリング機能を使用する」にチェックを入れないでください。

  • ファイリングした帳票の一覧を表示するために作成した保管フォルダ配下に、新しい保管フォルダを作成しないでください。保管フォルダを作成しても正常に動作しません。

  • ポーリング印刷で監視するフォルダは、Webブラウザで監視するごとに作成してください。複数のWebブラウザで同じフォルダを監視した場合、一方のWebブラウザで印刷中の帳票が、他方のWebブラウザでも印刷される場合があります。


フォルダ作成時にプロパティの設定を行う場合

保管フォルダの作成と同時に、プロパティの設定ができます。プロパティの内容は、保管フォルダを作成した後にも変更できます。

  1. 上記3.の保管フォルダの情報を設定した後、【プロパティ】ボタンをクリックします。

    →【保管フォルダのプロパティ】ダイアログボックスが表示されます。【属性】タブのみ表示されます。

    「保管フォルダのプロパティの設定」についての詳細は、“6.1.3 保管フォルダのプロパティを設定・参照する”を参照してください。

F5CWKEEP.EXEコマンドによる保管フォルダの追加 <Windows版のみ>

リスト管理サーバの保管フォルダを追加する場合、F5CWKEEP.EXEコマンドが利用できます。追加する保管フォルダの数が多い場合などは、スクリプトに組み込んで使用することも可能です。

追加する保管フォルダごとに、格納する帳票の有効期限や、セパレータ削除の有無、抜き出し検索を有効にするかなど、細かい設定が行えます。

F5CWKEEP.EXEコマンドは、管理者で実行できます。

保管フォルダを追加する手順を以下に示します。

  1. 「保管フォルダ情報ファイル」を作成します。その際に、[FolderInformation]セクションのCreateFolderには「1」(保管フォルダを作成する)を設定します。

  2. 1.で作成した「保管フォルダ情報ファイル」を、F5CWKEEP.EXEコマンドにより登録します。

     「保管フォルダ情報ファイル」の記述方法、およびF5CWKEEP.EXEコマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。

lvsetfolコマンドによる保管フォルダの追加 <Solaris版/Linux版のみ>

Solaris版/Linux版において、リスト管理サーバの保管フォルダを追加する場合、lvsetfolコマンドが利用できます。

コマンドのオプションに、作成する保管フォルダのディレクトリ名、保管フォルダ名、作成者名、および「保管フォルダ情報ファイル名」を指定します。「保管フォルダ情報ファイル」には、保管フォルダに設定する定義を記述します。

ただし、コマンドの実行にはスーパーユーザの権限が必要です。

保管フォルダを新規追加する手順を以下に示します。

  1. 「保管フォルダ情報ファイル」を作成し、追加する保管フォルダの定義を記述します。

  2. ディレクトリ名、保管フォルダ名、作成者名、および1.で作成した「保管フォルダ情報ファイル」を、lvsetfolコマンドにより登録します。

     lvsetfolコマンドの詳細、および「保管フォルダ情報ファイル」の定義の記述方法については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

6.1.1.1 保管フォルダを追加する場合に考慮すべき事項

保管フォルダを追加する場合は、次の事項について事前に考慮が必要です。

帳票の登録有効期限の設定について

保管フォルダ配下に格納される帳票の登録有効期限を設定できます。登録有効期限を超え、「有効期限を過ぎたら削除対象にする」が設定されている帳票は、以下の帳票一括削除の処理対象となります。

なお、登録有効期限は登録からの日数で指定します。保管フォルダを追加する前に、登録有効期限を設定するかどうか、および設定する日数を何日にするかについて、決めておく必要があります。

 登録有効期限の設定による帳票の削除については、“6.7.7.1 リスト管理サーバにおける保管フォルダの帳票の削除”を参照してください。

振り分け定義の更新について

リスト管理サーバにおいて保管フォルダを追加する場合は、追加したフォルダを帳票の振り分け先として定義するか検討が必要です。

振り分け先として定義する場合は、以下の振り分け先定義の更新が必要です。


受信フォルダの振り分け定義を利用している場合

受信フォルダの振り分け先の定義を更新します。

 受信フォルダの振り分け定義の変更方法については、“6.3.3 受信フォルダのプロパティを設定する”を参照してください。

帳票出力時に、アプリケーションで帳票の格納先を指定している場合

帳票出力時に指定している帳票の格納先の設定を変更します。

 帳票の格納先の設定については、“第4章 帳票の登録および帳票情報の設計”を参照してください。

Solaris版/Linux版において、帳票の格納先として物理パスが指定されている場合、以下の手順で保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を定義してください。対応定義がされていない状態で、物理パスを指定して帳票の登録を行った場合は、登録エラーとなります。

  1. lvlstpthコマンドで、保管フォルダのパス対応表一覧を作成し、追加した保管フォルダに関する定義が存在しないことを確認します。

  2. lvsetpthコマンドで保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を定義します。

     lvlstpthコマンド、またはlvsetpthコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。